特集
  21世紀資本主義のゆくえ


  新世紀
  The Communist 190


2001年1月 定価(本体1200円+税)
    革共同 革マル派  機関誌(隔月刊)

   発行所 解放社
   発売元 有限会社 KK書房

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日本共産党の<アンチ革命>宣言   葉室真郷
−−「革命」を放棄し祖国防衛主義に転落した日共を解体せよ−−

特集 21世紀資本主義のゆくえ
 ■二十世紀末世界経済の転形     柳津 弘
  −−アメリカン・グローバリゼーション下の危機の激成

 ■「IT革命」の虚像と幻想      守門勘九郎
 「日本的経営」改革の模索    松代秀樹
  −−「新・日本的経営」論の陥穽

 焦点 新イノベーションの限界
  ■人間・環境破壊のバイオテクノロジー     浦上深作
  ■ナノテクノロジーは未来を開くか?       菖田常雄

エンゲルスの国家意志論(下) 奥野広史
−−『フォイエルバッハ論』の検討を中心として−−

The JRCL and its Significance for the World
Communist Movement
James White

J・ホワイト論文に寄せて
革共同(革マル派)全国委員会・国際部 越山行蔵

第38回国際反戦集会に寄せられた海外からのメッセージ(続)



  二十世紀資本主義がもたらしたのは何であったのか? 石化エネルギーの上に創造された<大量生産・大量消費・大量廃棄>の文明は、−−むごたらしい戦争と人類破滅の核兵器の開発・配備をも現出させつつ−−地球環境破壊を、「南」世界の飢餓と貧困を、そして何よりも労働者からのより狡猾な搾取と人間疎外の深まりをあらわにし、二十一世紀に引き継がれようとしている。
 もちろん、自己崩壊を遂げたとはいえ「社会主義」ソ連邦の対抗的核軍拡と「自然改造」による環境破壊が、二十世紀資本主義文明の超克ではなくして、逆に、その体制的延命をうながしたのも確かである。そして、この「社会主義」を自称したスターリン主義の残存部分(各国共産党)は、おしなべて社会民主主義への転向を図り資本主義=「市場経済」への屈服の道を選びとっている。
 新世紀を迎えるにあたって、二十世紀資本主義文明の<負の遺産>を確認し、「IT革命」とか「新イノベーション」とかのバラ色の夢に包まれた二十一世紀資本主義の虚像と幻想を暴きだすことが、われわれの思想的営為として問われているのではないか。本号の特集<二十一世紀資本主義のゆくえ>は、そのための一助となるであろう。



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