新世紀
 The Communist 196

2002年1月
定価(本体1200円+税)
革共同 革マル派 機関誌(隔月刊)
発行所 解放社
発売元 有限会社  KK書房


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総特集  戦争放火者どもの暴虐
       米英のアフガニスタン侵略弾劾! 

 新たな世界大戦の危機を突き破れ

      
風森洸
   ―<ジハード自爆>の波紋と現代版十字軍の大罪―
      
 イスラム復興主義の超克       黒伏洋道
  ―<ジハード自爆>の歴史的意義と限界―

 現代版十字軍に加担するロシ        堀場大介
 ―マキャベリスト・プーチンが狙う漁夫の利―
    
 「テロ根絶」の名による日本の参戦        鹿島龍五   
  ―小泉流“参戦の論理”の大いなる欺瞞―
       
 侵略戦争補強勢力への転落          白嶺聖
  ―ブッシュの「テロ撲滅戦」に唱和する代々木官僚―
    
 「文明」という名の野蛮       久住文雄
  ―「資本主義文明」汚染者どもの群像―

連載特集第3回 問題だらけの「つくる会」教科書

 「皇国日本」の神話

      牧原光良
 ―古代・中世・近世史の荒唐無稽な偽造―

 アメリカの原爆投下の免罪

      仁科郷介
 「核抑止力」論の吹奏

      大利根多浪
 治安維持法の美化

 
      都倉千奈
 『変革の哲学』の英訳Praxiology
          について考えたこと
      安雲平晴彦



 「テロリズム撲滅のための国際協力」に賛同しない者は“非国民”であるかのような、戦前日本と同様の危険なムードが醸しだされている。いや、軍事タカ派の小泉政権は、一九九一年の湾岸戦争時の“汚名”をそそぐために、アメリカ権力者の要請を渡りに舟としてアフガニスタン侵略戦争への参戦という一大反動攻撃をふりおろしているのだ。――落日帝国主義・日本の二十一世紀における生き残り=軍事大国としての再興に血道をあげる支配階級総体の意志を体現しながら。天皇制ボナパルチズム権力による中国・アジア侵略という過去を背負う日本の労働者階級・人民は、今こそ反戦闘争に起ちあがることが問われているのではないか。
 そもそも、世界貿易センターと米国防総省を撃破したイスラム復興主義グループの殉教攻撃は「文明社会にたいする無差別テロ攻撃」なのか? 倣岸にも「世界の憲兵」を任じるアメリカ・ブッシュ政権のアフガン人民にたいするジェノサイド「報復」戦争こそが、最悪最凶の国家的テロルではないのか? <9・11反米ジハード自爆>とアメリカの「報復戦争=非対称型戦争」と称する侵略戦争をいかにうけとめるのか、このことが今や反戦・平和を希求するすべての人々にとっての試金石となっている。実際、見よ! 日本共産党は、ブッシュ政権の「テロ根絶」に唱和し「テロリストの国際的裁き」を各国権力者に要請するというように、侵略戦争補強勢力になりさがっているではないか。アメリカの「報復戦争」を容認した褒美に「ノーベル平和賞」を受賞したのが、アナン事務総長率いる国連ではないのか。
 本号では、新たな世界大戦の危機を突き破ることをめざして、<総特集 戦争放火者どもの暴虐>を一挙掲載した。好評の<連載特集 問題だらけの「つくる会」教科書>第三回とともに活用されたい。
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