新世紀
The Communist 202

2003年1月
定価(本体1200円+税)
革共同 革マル派 機関誌(隔月刊)
発行所 解放社
発売元 有限会社  KK書房

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<特集>米英のイラク侵略を阻止せよ    
JRCLはアフガン空爆開始一周年に際して全世界に訴える
アングロアメリカン帝国主義のイラク侵略戦争を
絶対に阻止せよ!         日本革命的共産主義者同盟(革マル派)

Stop AngloーAmerican Imperialism Launching an Aggressive War on Iraq! 
                   
国連の「イラク軍事攻撃容認」決議を弾劾せよ!
 
           
熾烈化する米支配階級内の「戦略論争」
  利根川洪
アメリカ型「株式資本主義」の崩壊                   エンロン、ワールドコムの粉飾決算・経営破綻が照らし出したもの     吉本龍司



頓挫した国連「環境サミット」

 環境・貧困問題解決に敵対するアメリカと沸きおこる嫌米・反米の声  
 

  握田節        

中国の威を借りた「補完外交」
 
日中両共産党会談の茶番  
  宮原高男      

不破の「永遠なる市場経済」論

 
北京講演「レーニンと市場経済」について
 
  寒田遥
 

「国民総管理=総監視」体制の構築を許すな
        
 
  竹垣作蔵 
 
壮大な絵巻ー『実践と場所』を読んで
 
   砂山雄二

『革命的マルクス主義とは何か?』英語版改訳に学ぶ
 
 『黒田寛一のレーベンと為事』を読んで
   浦波峻嶺

     
 
   ◆ 国際・国内の階級情勢と革命的左翼の闘い(2002年8月〜9月)



 「アメリカと一緒になって北朝鮮に制裁を!」 「闘いはこれからだ−『金王朝』を北風に晒せ!」――扇情的な見出しが週刊誌などに踊っている。憲兵や特高警察が関東大震災に乗じて在日朝鮮人民を大量虐殺したときの危険なムードを彷彿とさせる。朝鮮半島の植民地支配や70万もの朝鮮人民を強制連行した日本国家の恥ずべき過去など、まるで存在しなかったかのようではないか。
  金正日政権が自己暴露した過去の日本人拉致事件それ自身は、許されるものではない。だが、 日本国家の過去的犯罪にフタをして民族排外主義を煽りたてる大濁流をこそ、警戒しなければならない。拉致被害者は、 日本政府によって「逆拉致」 の“檻”に閉じこめられている。彼らの一人は語ったという。 「日本が朝鮮で何をやったかを学んで考え方を変えた」「俺の二十四年間を無駄にしろというのか」と。 この発言には、北朝鮮人民から語り聞いた日本軍国主義の侵略の残虐性を生身で感じ取り衝撃を受けた体験、その重みがこめられている。
 アメリカ・ブッシュ政権は、 いまや、11月8日の国連安保理「新決議」をタテにイラクにたいする軍事攻撃を、核先制攻撃をも公言しながら、強行しようとしている。小泉政権は、ブッシュ政権につき従い、イラク侵略戦争への参戦を企み有事法制定・憲法改悪を一挙になしとげようとしている。そのためにこそ、彼らが「反北朝鮮」 の排外主義的宣伝を大々的に流布していることは明らかである.ナショナリズムの洪水に抗し、全世界人民と連帯して反戦闘争をおしすすめることが、今ほど求められているときはない。
 

 
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