新世紀
The Communist 206

2003年9月
定価(本体1200円+税)
革共同 革マル派 機関誌(隔月刊)
発行所 解放社
発売元 有限会社  KK書房




        home『新世紀』 最新号         

                               

《特集》 暗黒の新世紀のゆくえ   
ブッシュ戦争――イラク侵略戦争の意味と世界制覇の野望  
「一超」帝国への反逆――<仏・独・露枢軸>の形成         古関 憲二
イラク・シーア派民衆の不屈の反米闘争   長岡 重夫
国連依存主義のなれの果て  上杉 鷹志
軍政参加を策すイラク新法   
 <解説>軍国主義日本の侵略の歴史              
  謀略「満州事変」    三原 克也
  盧溝橋事件――対中全面戦争へ    堀川 勝 
  <コラム>
    ポーランドのイラク派兵          ・プーチンの繰り言――アブラ狂騒曲
    日共の4・17常任幹部会声明“物語” 小泉政権の対北朝鮮強硬策

 
共産主義者の実践性とは何か
―レーニン『共産主義における「左翼」小児病』を再読して―
 神田 春彦

《研究ノート》竹中流「構造改革」論(下)
―新自由主義的「市場原理」万能論のまやかし―       
 鵜沢 謙司
魂の推理小説――米原万里『オリガ・モリソヴナの反語法』書評
 
 斜里 勝
   
反スターリン主義の真髄にふれた吉川さんの感動に学ぶ
 紫野 陽子
〇三春闘の闘争=組織戦術の解明をめぐって

 藻岩 夏彦

   <「1958年問題」――反スターリン主義運動創世記の苦闘 
 憤怒と驚嘆――「1958年問題」の真相    速水 出夫
 創世記の組織建設に思う――「RMG―KK通信」について   田原 信三
 わが革命運動の草創期の苦闘――『逆流に抗して』の感想

 柚木 康明

  ◆ 国際・国内の階級情勢と革命的左翼の闘い(2003年4月〜2003年5月)

 自衛隊が派遣されるのは「戦闘地域」なのか「非戦闘地域」なのか――イラク新法をめぐる国会論戦ほど不毛で欺瞞的なものはない。イラクを軍事占領している米軍にたいして、“人民の海”に潜ったフセイン親衛隊やムスリム民兵は連日のように果敢なゲリラ的攻撃をかけている。潜伏中のサダム・フセインは、米軍を叩きだすためのジハード闘争宣言を発している。窮地におちいった米占領軍政を支えるために、ブッシュ政権の矢のような催促に応じて、小泉政権はイラクに自衛隊を派遣しようとしているのだ。
 アフガニスタン、イラクと続く<ブッシュの戦争>は、ヤンキー帝国の「一超」支配に刃向かう者をハイテク爆弾の雨で容赦なく殲滅する、という今日版ヒトラーの残虐ぶりをむきだしにしている。ヤンキー的価値観を絶対的尺度にして、「民主化」の名のもとに、中洋のイスラム諸国家を軍事的に圧服し植民地支配下に組みしこうとする恐るべき野望の露出である。この「一超帝国」の傲岸は、経済的没落と道義的退廃に促迫されたアメリカ支配階級の焦燥感と危機感のあらわれにほかならない。
 イラク戦勝国同盟という名の米英とのハーケンクロイツ同盟を結成した小泉政権のイラク占領軍政参加・参戦を許すのか否か、日本の労働者・人民は正念場に立たされている。アラブ・中東のムスリム人民は叫んでいる。「人類史上初めての原爆被害を受けた日本がなぜアメリカに加担するのか!」と。彼らにどう応えるのか?本号の特集<暗黒の新世紀のゆくえ>は、<ブッシュの戦争>のもつ深刻な意味を浮き彫りにし、この戦争を根源から断ち切る力を創造するための強力な武器となるであろう。
 
 

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