大リストラ・賃下げ攻撃を容認する「連合」指導部を弾劾し
労働者の団結で〈2000年春闘勝利〉を!

◆大リストラ=空前の賃下げ・首切り攻撃をうち破れ!
◆小渕政権の独占資本救済のためのリストラ促進政策反対!


 2000年春闘の勝利のためにたたかっているすべての労働者のみなさん!
 吹き荒れるリストラの嵐のなかで、「連合」をはじめとする既成労組指導部は、またしても独占資本家の狙う「賃下げ=逆春闘」の土俵に深々と巻きこまれ、資本家たちへの全面屈服の道をひた走っている。春闘の敗北につぐ敗北によって労働者の賃金所得が名目上でも低下しているにもかかわらず、いままた独占資本家への恭順の意を表明して、史上空前のリストラ・賃下げ攻撃への協力の姿勢を露わにしているのが彼らなのだ。
 このような「連合」指導部を弾劾し、2000年春闘の勝利のためにともにたたかおう!

 「賃下げ・リストラ推進」の「逆春闘」をうち破れ!

 2000年春闘にさいして、独占資本家どもは、「雇用を確保するためには総額人件費を引き下げなければならない」と叫びながら、またしても本春闘を「賃下げ=逆春闘」へと転化しようとしている。それだけではない。彼らは、労組にたいして「雇用を守りたければワークシェアリングの導入を受け入れろ」と居丈高に迫っている。賃金引き下げと雇用形態の改悪(短期雇用への切り替え)を同時になしとげるために、彼らは、「ワークシェアリングの導入」を切り札≠ニしてもちだしているのだ。
 だが「雇用を確保するため」などという独占資本家どもの言いぐさは、まったくもって嘘っぱちではないか! 彼らのすべてはいま、「業績回復」と「競争力強化」を名分として空前の大リストラ計画をうちだし、大幅な「人員削減」を容赦なく強行しているのだ。日産21000人、NTT21000人をはじめとして、NEC、三菱電機、ソニー、日立などの日本を代表する大企業が、競い合うように万単位の「人員削減」=首切りに狂奔しているのだ。彼ら資本家どもは、このように一方では「人員削減」に狂奔しながら、同時に減らすだけ減らした雇用労働者にたいしては、賃金切り下げ、「業績給」への切り替え、企業内福利の削減、雇用・就業形態の改悪などを無慈悲におしすすめている。まさに「人間の顔をした」吸血鬼ではないか!
 小渕〈自自公〉政権による「産業活力再生法」制定をはじめとするリストラ促進政策、「労働力の流動化」を促進するための労働諸法制の改悪、「自己責任」をシンボルとする年金・雇用保険制度の抜本的改悪などの、独占資本家を救済し支援するための露骨な諸政策に助けられながら、右のような労働者にたいする苛烈な総攻撃をしかけているのが、独占資本家どもなのだ。

99春闘をたたかう労働者
(「連合」集会 、99.3.6 代々木公園)
 「連合」指導部の 「賃下げ・ワークシェアリング」受け入れ弾劾!

 だが、このように独占資本家どもが、労働者人民にたいするやりたい放題≠フ攻撃をしかけているそのときに、「連合」の鷲尾=笹森指導部は、その下僕として、ことごとくそれらを受け入れてしまっているではないか。
 「連合」会長・鷲尾は、1月13日に、日経連のセミナーで「失業率を減らす政策をうってくれるなら、1%のベアを遠慮してもいい」などとヌケヌケと言い放った。彼らは、「春闘開幕」早々に資本家の「賃下げ・賃金凍結」方針にYES≠フ意思表示をおこなったのだ。そもそも「連合」指導部は、今年の賃上げ交渉をめぐって「まず定昇確保、そのうえで1%のベア獲得の二段階交渉方式をとる」という方針を「新しい試み」と称してうちだしたのであるが、この方針じたいが定昇分を確保できればそれで十分≠ニいう彼らの腹のうちをあけすけに物語っているのだ。また、「今日では賃上げ幅ではなく賃金水準が問題だ」という彼らが何度となくくりかえしているフレーズこそは、賃上げ放棄・賃下げ受容の紋章というべきなのだ。
 しかも鷲尾は同じセミナーで、「時間当たり賃金が下がらないならワークシェアリングを検討してもいい」とも言明した。このような言辞は、ワークシェアリングにさいしては「労働時間の縮減に応じての賃金削減」が不可欠であり、そのためには「時間給賃金への切り替え」が必要だ、と主張してきた日経連への全面屈服にほかならないではないか。

 大リストラ攻撃に全面協力する労働貴族を許すな!

 このように「連合」指導部が、大リストラのもとでの賃下げやワークシェアリング導入を受け入れているのは、そもそも彼らが、独占資本家による大リストラ攻撃を基本的に容認し、それに全面的に協力しているからにほかならない。じっさい、「連合」指導部は、「安易な雇用リストラ」に注文をつけているだけであって、しかもリストラ計画の実行に際しては「労使協議をおこなえ」と資本家にお願いしているにすぎない。要するに、資本家とその第二労務部≠ニ化した労組幹部とが、どのように「人員削減」を「円滑」に進めるかをめぐって「協議」したうえでリストラを実行せよ、というのが彼らの方針なのだ。じっさい、日産やNTTや電機各社などでは、こうした「労使協議」にもとづいて、労組幹部自身が組合員に「事業再構築への協力」を説得し、組合員の肩たたきに奔走しているではないか!
 このようなリストラ協力・賃下げ容認の「連合」指導部やIMF・JC指導部を弾劾してたたかうことなくしては、2000年春闘の勝利はおろか、労働者の未来はまったくないのだ!

 独占資本家に奉仕する「企業統治への参加」路線をうち砕け!

 そもそも彼ら「連合」指導部は、本春闘を「日常的な経営の実情や経営方針の確認などの取り組みなどと結合させ」た「統一的な協約改定交渉」として取り組むなどと称している。このような方針は、「従業員」としての労働者が「ステークホルダー(利害当事者)の一員」として「企業統治に参加する」ことをめざす、という彼らの路線にのっとっている。だがこのような路線に貫かれている考え方こそは、労働者がみずからの利害のために団結して資本家と闘争することを全面的に否定し、むしろ「従業員」として株主や経営者とともに「経営」に参加しその責任を分かちあうべきだ、というそれなのだ。
 だが、冗談ではない! 飽くことなき企業利益の充足のために独占資本家どもがマネーゲームや土地投機に狂ったその結果に、どうして労働者たちが「責任」を「分かちあわ」ねばならないのだ。「連合」指導部の言う「企業統治への参加」という方針は、まさに労働組合を企業組織体の中に編みこみ、そうすることによって資本家による労働者への犠牲転嫁を全面的に受け入れるためのものにほかならないのだ!
 そしてまた彼ら「連合」指導部がおしだしている「社会的セーフティネットづくり」という方針も、企業のリストラ=「人員削減」や政府による公的福祉の切り捨てに正面から反対するのではなく、それらを基本的に受容したうえで、「自助・共助・公助のバランス」の名のもとに足りない&舶ェを労働組合みずからが穴埋めして補完することをめざすものにほかならない。電機連合委員長で「連合」副会長の鈴木などは、2年に一度労働者が交替で失業する≠謔、な「失業者のローテーションが図れるようなシステム」をつくることを提案し、これを「社会的セーフティネットづくり」だなどとほざいているほどなのだ。まさにこれこそは、資本家のためのセーフティネットづくり≠ノほかならないではないか!

 2000年春闘の戦闘的高揚のためにたたかおう!

 すべての労働者は、このように独占資本に奉仕する「救国」産報運動を展開しようとしている「連合」指導部を徹底的に弾劾し、それぞれの労働組合の内部から2000年春闘を戦闘的に創造するために奮闘しようではないか! また、「雄大な共同」なるものを自己目的化して、このような「連合」指導部にすり寄ることにうつつを抜かしている「全労連」の日共系労組幹部をも弾劾してたたかおう! 
 大リストラにともなう空前の賃下げ・首切り攻撃をうち破ろう! 一切の賃金・手当の切り下げをはねかえし、「大幅一律賃上げ」獲得のためにたたかおう! とりわけ、「ワークシェアリング」強行とこれにともなう賃金削減に反対しようではないか! 大リストラにともなう「人員削減」攻撃を、労働組合の団結を基礎としてはね返そう! 雇用形態の改悪、正規社員の派遣社員・契約社員・パートタイマーへの置きかえを許すな! 「業績給」・「能力給」の導入・拡大に反対しよう!
 またすべての仲間は、小渕政権による独占資本救済のためのリストラ促進政策の貫徹に反対しよう! 年金制度改悪、雇用保険制度改悪、介護保険制度実施などの社会保障制度の大改悪を阻止しよう! そして、戦争準備への協力と改憲への翼賛の姿勢を露わにした「連合」指導部を弾劾しつつ、「日米共同の侵略戦争遂行体制づくり粉砕! 憲法改悪阻止!」をも掲げて、本春闘をたたかいぬこうではないか!

 すべての労働者のみなさん! 2000年春闘の勝利のために、わが革マル派とともにたたかおう!

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