教育改革関連諸法の参院通過=成立を許すな!

 ◇「奉仕活動」の義務化反対! 「習熟度別教育」の
導入反対!
 「教員の免職制度」導入反対!

 ◇「一部修正」を口実として教育改革関連諸法成立に手を貸す
  日教組本部を弾劾し、国
会座込み闘争を戦闘的にたたかおう!

 教育改革関連諸法の参院採決を阻止するために国会座込み闘争に決起したすべての組合員のみなさん!
 絶対に教育改革関連諸法の成立を許してはならない! 徴兵制をも射程にいれて子供に“滅私奉公”の精神をうえつけようとするのが「社会奉仕体験活動」なるものの学校現場への強制ではないか。“優者を選りすぐって社会のリーダーとして育て社会を領導させる”というファシスト的な「指導者原理」を学校教育に貫徹するものこそが、高校の通学区域の廃止による競争原理の導入であり、「飛び入学」制度の導入であり、また「問題を起こす」と決めつけた児童の「出席停止」処置ではないか。そして、国家主義的・能力主義的教育を強権的におしすすめるために、“校長の教育方針”にあわない教育をおこなう教員を「不適切教員」と烙印して教育現場から排除することを可能にするものこそが、「指導力不足教員」の免職制度の新設ではないのか。
 すべての組合員のみなさん!
 だが「一部修正」なるものを口実にして、教育改革関連諸法は、衆議院本会議では、日政連の民主党・社民党の議員たちの賛成で可決されてしまっている。そしてあろうことか、日教組本部は、それを「きわめて異例の原案修正」などと持ち上げて、その参議院での可決・成立に手を貸そうとしているのだ。「傍聴動員」だの「議員激励行動」だのという日教組本部の方針は、裏切りの紋章ではないか。すべてのたたかう組合員は、本部の裏切りと闘争抑圧に抗して、教育改革関連諸法の参議院可決を阻止するために、国会座込み闘争を戦闘的にたたかいぬこう!

 日教組本部の裏切りを弾劾してたたかおう!

 教育改革関連諸法の衆院通過に手を貸した民主党・社民党の議員たちにたいして、日教組本部は「敬意を表する」とほざいている。だが本部が賛美する「一部修正」「付帯決議」なるものは、「修正」ともいえない“補強”ないしは“補完”としかいいようのないものでしかない。じっさいそれは、@「社会奉仕体験活動」を「ボランティア活動など社会奉仕体験活動」に改めること、A飛び入学ができる大学を「大学院がおかれて」いて「特に優れた資質を有するものの育成をはかるにふさわしい」大学に限ること、というものなのだからである。
「ボランティア活動」を「社会奉仕体験活動」に含めたところで、“自主的・主体的”に「社会奉仕」を体験せよ、というものでしかないではないか。だが問題は“自主的”という装いをとろうととるまいと、“義務”として「社会=公」への奉仕を子供に“体験”させることにあるのだ。そうすることによって「個をこえたものへの畏敬の念」を子供にうえつけ、“国家のために死ねる国民”をつくりだすことにあるのだ。
 あるいはまた、「飛び入学」を文字通りエリート育成にふさわしいものにせよ、というのでは能力主義教育をより徹底せよ、というもの以外のなにものでもないではないか。
 そしてまた、「不適切教員」の運用にあたっては“客観性”をもたせよだの、子供の「出席停止」の運用には“厳格な要件”と“説明責任”をだの、「学区制の廃止」は“混乱をもたらさないような歯止め”をだのという「付帯決議」を付けたところで、政府・文部科学省に対しては何の道徳的タガハメにもならないということは、「日の丸・君が代」法制化ですでにいやというほど思い知らされていることではないか。「強制はしない」などとうそぶきながら、政府・文部科学省がやってきたことは一体なんだったのか。そして彼らと口裏をあわせながら組合員をだましてきた裏切りをいままたくりかえしているのが、文部科学省の下僕に成り下がった日教組本部なのだ。

 国家主義・能力主義的「教育改革」に反対しよう!

 いま学校現場で吹き荒れている攻撃の嵐に怒りに燃えて決起している組合員のみなさん!
 「運用への歯止め」などという日教組本部の欺瞞を絶対に許してはならない。それは、政府・文部科学省の反動的「教育改革」を補完し、下支えするためのごまかしでしかないのだ。日教組本部が組合員を欺瞞するためにどんな言辞を弄したとしても、まさに学校現場への「運用」においてこそ、文部科学省と教育委員会の反動性は露骨に露わとなるのだということを、現場の組合員は体に刻みこんでいるのだからだ。そして学校現場に嵐のような攻撃がかけられているこの時に、日教組本部は現場の闘いを支えようという姿勢すら見せたことがない、いやことごとくおさえつけてまわっているのが、本部ではないか。
 文部科学省が「検定合格」とした戦争賛美と皇国史観の「つくる会」教科書にたいして「不採択運動はしない」などと文部科学省に頭を垂れて忠誠を誓っているのはどこのだれなのか。「自虐史観」という名のもとで戦前の「非国民」「アカ」狩りと同様のキャンペーンをまきちらしながら「つくる会」教科書採択のファシスト運動がくりひろげられているときに「(扶桑社版教科書は)読み物としては面白い」(藤川教文部長)などと公言することは、たたかう組合員の背中から短刀を突き刺すようなものではないか。
 たたかう組合員のみなさん!
 「戦争ができる国」「国家のために死ねる国民」「子供に国のために死ねと教える教師」、まさにこのようなものをめざして、国家主義・能力主義的な「教育改革」に政府・文部科学省は、いま突進している。「護る女」が「危険なものは危険だ」といっただけでマスコミからはじかれるという、この異常さは、マスコミによってつくられた“ワイドショー番組”的「小泉人気」なるもののファシズム的本質を浮き彫りにするもの以外のなにものでもない。だがこの「小泉人気」なるものに参院選を前にして腰砕けになってしまっているのが、民主党であり、社民党であり、日本共産党ではないか。小泉が叫びたてる“なんでもありの改革断行”なるものは、この既成政党と、「連合」労働貴族の腐敗によって裏からも表からも支えられたものなのだ。既成政党と「連合」労働貴族と、そして日教組本部に抗してたたかう力を、わが戦闘的教育労働者が、職場に・分会に強固に構築することなしには、戦争にむかって転げ落ちるかのようなこの危機的現実を突破することは決してできないのだ。

 自衛隊戦闘機による民間リハビリセンターの射撃を弾劾しよう!


 国会座込み闘争を戦闘的にたたかいぬいているすべての教育労働者のみなさん!
 北海道島松射撃場における空自戦闘機による民間リハビリセンターの射撃を弾劾しよう! 日米共同の侵略戦争遂行体制を構築するための実戦訓練が、労働者民衆の頭上で日々くりひろげられていることをそれは露わとするものではないか。小泉政権の有事法制定・憲法改悪攻撃にたいする反戦闘争をいまこそ断固として創造しなければならない。そしてこのような反戦・反安保闘争と結びつけて、国家主義・能力主義的「教育改革」をねらう教育改革関連諸法の参議院採択・成立を阻止するために最後までたたかいぬこう! 教育基本法改悪阻止のためにたたかおう! 



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