第2457号(2017年2月27日)の内容

<1面>
大幅一律賃上げ獲得・改憲阻止の炎
 跳梁するネオ・ファシズムを打ち砕く階級的団結の拠点を築く
  2・12労働者怒りの総決起集会
<4〜5面>
17春闘の戦闘的高揚をかちとれ
 2・12労働者集会 基調報告
<6〜7面>
NTT春闘の高揚を!
強欲な資本家的「働き方改革」
Topics 「長時間労働の是正が生産性向上につながる」?!
<3面>
アメリカ権力闘争の激化
<2面>
札幌で「日米首脳会談反対」の情宣 2・4
非正規労働者の賃金・労働条件の抜本的改善を
<8面>
万華鏡2017――情勢の断層を読む
◆自己防衛大臣
◆闇の参謀バノン
◆フリン更迭
◆ファシズムの片棒
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

 「解放」最新号   































  


大幅一律賃上げ獲得・改憲阻止の炎


跳梁するネオ・ファシズムを打ち砕く階級的団結の拠点を築く

 2・12労働者怒りの総決起集会

労働者階級の団結で<戦争と貧困と圧政>を打ち砕くぞ!――怒りの総決起集会に結集した1300名のたたかう労働者が鬨の声
(2月12日、東京・銀座ブロッサム)
 二月十二日に、全国から結集した一三〇〇名のたたかう労働者は、首都・東京において<二〇一七春闘勝利――労働者怒りの総決起集会>を断固として実現した。
 時あたかも二月十〜十一日に訪米した首相・安倍は、「偉大なアメリカの復興」を叫びたてるトランプに抱きつき、「揺るぎない日米同盟」なるものを謳いあげた。ネオ・ファシストとしての血盟を誓い合ったこの二人の今ヒトラー≠ヘ、いま日本の・そして全世界の労働者・人民に<戦争と貧困と圧政>を強制する道を突進しようとしている。
 保護貿易主義を宣揚するトランプ政権の登場にうろたえる日本の独占資本家どもは、今春闘をまえにして「年収ベースでの賃上げ」なるものを口先では叫びながら、より一層の賃金抑制と「生産性向上」を強制しようとしている。これにたいして「連合」指導部は、安倍政権の欺瞞的な「働き方改革」の土俵にとりこまれ、安倍の「賃上げ要請」に頼りながら、超低額の「賃上げ」要求を掲げているにすぎない。また日共中央に追随する「全労連」指導部もまた、「社会的賃金闘争」の名において、総選挙向けの政策宣伝に今春闘を歪曲している。
 こうした危機的情勢のもとにあって、怒りに燃えたつ革命的・戦闘的労働者たちは、既成労組指導部による春季賃金闘争の歪曲をその内側からのりこえ、二〇一七春闘の大爆発をなんとしてもかちとるぞ、という烈々たるパトスをみなぎらせて、本総決起集会をかちとった。革命的指針で武装したすべての仲間は、「大幅一律賃上げ獲得! 憲法改悪阻止! 労働諸法制の大改悪反対!」の旗幟も鮮明に、たたかう決意を打ち固めたのである。

(以下、見出し)

<戦争と貧困>の強制を打ち砕き一七春闘の高揚を!
――基調報告

現代世界の危機に立ち向かう変革主体の創造を!
 革マル派代表・同志前原

着実に前進する職場深部での闘い 各産別から力強い決意表明

既成指導部の腐敗を弾劾し一七春闘の爆発を!
Top

  


2・12労働者怒りの総決起集会 基調報告


<戦争と貧困>の強制を打ち砕き一七春闘の戦闘的高揚をかちとれ

 労働者怒りの総決起集会に結集されたすべての労働者のみなさん!
 大統領就任演説で「今日から『米国第一主義』だけを実施する」と宣言したトランプは、就任早々TPPからの永久離脱、NAFTA見直し、メキシコ国境への壁の建設、そして中東・アフリカ七ヵ国からの入国禁止令などの大統領令を次々と発令している。「偉大なアメリカの再興」と「世界最強の米軍の再建」を叫びたて、「私たちの製品を製造し、私たちの企業を乗っ取り、私たちの職を奪う他国の破壊行為から国境を守らなければならない」と国家エゴイズムをむきだしにしているのがトランプなのだ。トランプ政権の登場によって現代世界は、国家エゴイズムと民族排外主義が相互にぶつかりあう大乱の時代に突入した。
 安倍政権と独占資本家どもは、二国間の通商協定の締結を叫びたてトヨタ叩きや為替政策批判などをおこなうトランプの保護貿易主義的なゴリ押しに、戦々恐々としている。二月十日に訪米した安倍は、アメリカのインフラ開発投資、米国債の購入、武器購入などを確約し、トランプのご機嫌をとるための朝貢(ちょうこう)外交≠ノ明け暮れているのだ。習近平の中国の「超大国」としての雄飛に危機意識を募らせる安倍政権は、日米同盟は「不変の原則です」などとトランプの下僕としてしたがっていくことを表明し、日本国家をいつでもどこででも<Aメリカとともにたたかうことのできる軍事強国へと飛躍させようとしている。まさしく日米グローバル戦争同盟の構築・強化に突進しているのだ。
 われわれは国家エゴイズムの相互衝突によって高まる戦争的危機を打ち砕くために、<戦争とファシズム>の嵐に抗して今一七春闘の戦闘的高揚を実現するのでなければならない。
 二月二日、経団連会長・榊原と「連合」会長・神津による「労使トップ」会談が開かれ、一七春闘は本格的に開始された。榊原は「三年間続けてきた賃上げの勢いを、しっかり今年も継続していく」と、安倍政権の「賃上げ要請」に応えていくポーズを一応はしめした。だがその内実は、「年収ベースの賃金引き上げ」というものでしかないのだ。
 これにたいして「連合」会長・神津は、独占資本家どもに「月例賃金の引き上げ」を弱々しくお願いしているにすぎない。「官製春闘という言葉は誤解を招く言い方だが、政労使で認識を共有するのは社会の変革時に必要だ」などと、安倍の「賃上げ要請」を錦の御旗≠ニして、これにすがりついているのが「連合」指導部なのだ。だが、彼らが掲げたところの「賃上げ要求基準」なるものは、昨年と同じ「二%程度」という超低率のそれにすぎない。さらに「ボトムアップ型春季生活闘争」をがなりたて、「底上げ・底支え」「格差是正」を前面におしたてながら、経済の自律的成長のための賃上げ≠求めるものへと今春闘を歪めているのが、彼ら「連合」指導部なのである。労働者・人民がアベノミクスのゆえに、貧困と格差の拡大のなかで苦しんでいるにもかかわらず、この悲惨な現実を一顧だにしないのだ。
 それだけではない。独占資本家どもは「人口が減少するいまが生産性向上の最大のチャンス」(『経営労働政策特別委員会報告』)だとうそぶき、今春闘の課題はそのための「働き方改革」の実現だとほざいている。そして安倍政権がしつらえた「働き方改革実現会議」にとりこまれてしまっているのが「連合」指導部なのだ。「全労連」指導部は、「社会的賃金闘争」の名のもとに、総選挙に向けた日共の票田開拓を目的にした選挙カンパニアに一切を解消してしまっている。
 すべてのたたかう労働者のみなさん!「連合」指導部と「全労連」指導部のこの腐敗を弾劾し、一七春闘の戦闘的な高揚のために全力でたたかおうではありませんか。

以下見出し

T 国難突破≠掲げた「生産性向上」の大合唱
 
 A 貧困と格差の連鎖を隠蔽する安倍政権
 B リストラ・賃金抑制に狂奔する独占資本家
 C 生産性向上のための働かせ方改革
 D 賃上げ闘争を放棄する既成指導部


U 〈軍国日本〉再興にむけて突進する安倍政権

 A 憲法改悪と日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化
 B 日米グローバル戦争同盟の構築・強化
 C 危機と腐敗をさらけだす既成反対運動


V 〈貧困と戦争〉の強制をはねかえす一七春闘の戦闘的高揚を!

 A 大幅一律賃上げを獲得しよう
 B 安倍式「働き方改革」の欺瞞性を暴きだし労働諸法制の改悪に反対しよう
 C 改憲総攻撃を打ち砕き安倍ネオ・ファシスト政権を打倒しよう
Top
 

   

NTT春闘の戦闘的高揚を!


資本家の経営戦略に全面協力する労働貴族を弾劾し大幅一律賃上げをかちとろう

 NTT労組中央本部は二月十五日に第二十二回中央委員会を開催し、「四〇〇〇円(平均)の改善」という春闘要求を決定した。この要求は、「連合」中央本部が「月例賃金にこだわる」と称して掲げているそれじしん欺瞞的な「二%程度」という要求基準以下の、組合員をあざむく超低率・低額要求でしかない。断じて許すな!
 われわれは、NTTの経営基盤を盤石なものにすることを最優先する彼ら労働貴族の、たたかうまえからの資本家への屈服と裏切りを満身の怒りをもって弾劾しつつ、NTT二〇一七春闘を、働くすべての労働者の大幅一律賃上げ獲得をめざしてたたかおうではないか。そして、いま吹き荒れる事業運営の再編にともなう悪らつな大リストラ攻撃に、職場から断固として反撃の闘いをつくりだそう!
 すべてのNTT労働者は、安倍政権が「働き方改革」の名のもとに強行しようとしている労働諸法制の大改悪を打ち砕け!「改憲阻止! 今日版治安維持法=『共謀罪』制定阻止! 辺野古新基地建設阻止! ネオ・ファシスト安倍政権打倒!」を掲げ、二〇一七春闘を戦闘的に推進しよう!

1 「事業構造の転換」に伴う大リストラを強行する経営陣

 「コスト削減」に狂奔
 早ばやとうちだした「食事補助制度見直し」なるもの
 「サポート手当創設」にとびついた労組中央本部

2 「中期経営戦略」達成を尻押しするNTT労組一七春闘方針

 「四〇〇〇円(平均)改善」要求のマヤカシ
 「格差是正」なき「底上げ」方針の欺瞞
 欺瞞的な「同一労働同一賃金」の先棒を担ぐ
 「人財への投資」という基礎づけの反労働者性

3 大幅一律賃上げ・労働条件の抜本的改善をかちとろう
Top

    


<プーチン・ゲート>暴露に揺さぶられるトランプ政権


激化するアメリカの権力闘争

以下見出し

大統領補佐官フリンの更迭

トランプ政権への攻勢を強めるアメリカ民主党

逆襲にうってでるトランプ
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