第2488号(2017年10月2日)の内容

<1面>
朝鮮核戦争の危機を突き破れ!

 トランプ政権の対北核攻撃阻止!
 北朝鮮の水爆・ミサイル実験反対!
 9・19
 一万五百が安倍政権打倒の拳
 「戦争法制定から二年」国会前大集会
<4面>
自治労「地方財政確立・公共サービス改革」方針の批判

<5面>
朝鮮核戦争阻止・反改憲・反安保の一大闘争を!

<2面>
「共謀罪法を廃止せよ!」

 3千労・学・市民が怒り 9・15 日比谷
<3面>
「朝鮮核戦争を阻止しよう」
 金大生の訴えに共感 9・7 金沢
八方ふさがりの英メイ政権
 迷走するEU離脱交渉
<6面>
Topics インフラ輸出に活路を求める安倍政権
「専守防衛の自衛隊」を肯定する全教本部を弾劾せよ!
「第四次産業革命」は何をもたらすか? 8
 テレワークで酷使される労働者
<7面>
火が着いた自民党内権力抗争

<8面>
万華鏡2017――情勢の断層を読む
◆カモネギ政権
◆投資先は死の商人
◆ビルマのもめごと
◆利便性にご用心

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号










































  


朝鮮核戦争の危機を突き破れ!
トランプ政権の対北核攻撃阻止!
北朝鮮の水爆・ミサイル実験反対!


労働者階級の力を結集し安倍政権を倒せ!

安倍政権への怒りに燃え結集した労働者・市民と連帯して闘う首都圏の学生たち
(9月19日、国会前)

 首相・安倍は、九月二十八日召集の臨時国会の冒頭に衆議院を解散することを九月二十五日に表明した(衆院選は十月十日公示―二十二日投開票)。共謀罪法案の強行採決、森友・加計疑獄の隠蔽と居直り……傲り高ぶる安倍政権にたいする労働者・人民の怒りを叩きつけられ大きく揺らいだNSC専制体制、この強権的=軍事的支配体制をうち固め直すことを狙って、ネオ・ファシスト安倍は、「首相の解散権」という強権をふるって衆院を解散するという挙にでたのだ。
 この機にのぞんで、わが同盟は、すべての労働者・人民に訴える。アメリカと北朝鮮との一触即発の危機のただなかで、朝鮮核戦争阻止の反戦闘争の炎を燃えあがらせるとともに、いまこそ労働者階級の力を結集し安倍日本型ネオ・ファシズム政権を打倒せよ!
 アメリカ大統領トランプが国連総会において「北朝鮮を完全に壊滅するほか選択肢はなくなる」などと金正恩政権にたいする恫喝をおこなった、その翌日、この戦争狂トランプにあい呼応して、「『すべての選択肢はテーブルの上にある』とする米国の立場を一貫して支持する」などと叫びたてたのが、首相・安倍にほかならない。ネオ・ファシスト安倍は、自民党が総選挙に勝つために、「必要なのは、対話ではない。圧力だ」などと挑発的で好戦的な言辞を弄して、戦争の危機を意図的に醸成しているのだ。戦争の危機が高まれば高まるほど、国民は強い指導者を求めるにちがいない≠ネどという計算をはたらかせながら戦争挑発に手を染める安倍政権に、労働者階級の怒りを叩きつけよ! いまこそ朝鮮核戦争阻止の闘いに起ちあがれ!
 すべての労働者・人民諸君!
 安倍政権の「憲法九条改正」のたくらみを断じて許すな! 彼らネオ・ファシストどもは、朝鮮半島情勢の緊張に乗じて、いや危機をみずから醸成しながら、憲法九条の改正が必要≠ニいう方向へと労働者・人民の意識をつくり変えることを狙っている。トランプ政権が北朝鮮にたいする侵略戦争にうってでたときには、日本国家として参戦する意志を固めている安倍政権。この彼らにとって、「戦争放棄」「戦力不保持」を謳う憲法第九条は、まさに破棄すべきものでしかないのだ。いまこそ憲法九条の改悪に反対して、すべての労働者・学生・人民は総決起せよ!
 すべての労働者・人民諸君!
 「人づくり革命」などという労働者・人民をだますための虚偽宣伝を打ち砕け!「全世代型」社会保障制度の実現なるものを争点としておしだすなどというのは、労働者・人民を二重三重に愚弄するものではないか。社会保障を無慈悲に切り捨ててきた張本人が、みずからを「現役世代の味方」であるかのようにおしだすこと自体が盗っ人猛々しいのだ。そもそも消費税の税率を一〇%に引き上げるなどということそのものが、生活苦と貧困にあえぐ労働者・人民をよりいっそうの窮乏に叩きこむものであって、絶対に許すことはできない。
 すべての労働者・人民は、一切の既成反対運動指導部の議会主義的堕落を弾劾しのりこえ、安倍政権にたいする怒りに燃えて起ちあがれ!
 日共の不破=志位指導部は、前原民進党にすがりついて、小選挙区での「野党統一候補」の擁立に血眼となっている。労働者・人民の反対運動を、野党間の選挙協力を実現するための圧力手段におとしめることほど犯罪的なことがあるか。
 いまこそ日本労働者階級・人民は、安倍政権の日本型ネオ・ファシズム政権としての階級的な本質に目覚め、さらにはこの暗黒支配を突き破る力はほかならぬみずからのうちにあることを自覚し階級的に団結し、もってNSC専制=安倍政権を打倒せよ!
 わが同盟はすべての労働者・人民に呼びかける!
 首相・安倍は、十一月上旬にも来日する予定のアメリカ大統領トランプとの首脳会談をたくらんでいる。米・朝の一触即発の危機のまっただなかでおこなわれようとしている、この日米首脳会談こそは、トランプ政権の新たな核軍事戦略にもとづいて日米核軍事同盟を強化する跳躍台たらしめられようとしている。いまこそ日米核安保を粉砕せよ! 安保破棄めざしてたたかおう! すべてのたたかう労働者・学生は、トランプ来日阻止・日米首脳会談反対の闘いを、いま・ただちに全国の職場・学園においてまきおこせ!

(以下、見出し)

一触即発の危機を高める米・朝の角逐

北朝鮮への軍事的脅迫を強めるトランプ政権

核ICBM開発に血眼となる金正恩政権

対米対抗を強める習近平とプーチン

<日米核安保粉砕>の旗高くたたかおう!
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「公的サービスの産業化」の名による反動攻撃を許すな
 自治労「地方財政確立・公共サービス改革」方針の批判


 八月末に開かれた第九十回自治労定期大会の総括答弁において、委員長・川本は「組織の現状が厳しいことは、ご指摘のとおりで『待ったなし』の状況」だ、「各単組が今まで以上に一歩でも前進するとりくみを進め」よ、と号令した。
 彼は、賃金闘争や反戦平和・改憲問題をはじめとする運動方針の「つくりを変えた」と称して、安倍政権や各自治体当局者による反動諸攻撃にたいして、一定程度たたかう姿勢をおしだした。だが、その最大の眼目は、彼じしんが「組織の現状が厳しい」と言うように、組合員の減少・役員不足・財政逼迫と自治労組織の危機が深まっていることにたいして、単組を中心として組織強化の方針を提起することにこそあった。
 しかし大会発言者の大半は、組織強化どころではなく組合組織の崩壊的ともいうべき惨状を訴え、本部に支援・とりくみの抜本的強化を求めたのであった。この組織の危機こそは、自治労本部のこのかんの指導がつくりだしたものであり、従来の運動方針・運動路線が総破産していることを意味する。にもかかわらず、運動方針のトーンを若干手直しし、傘下各単組の幹部らにとりくみ強化を号令しているにすぎないのが本部なのだ。
 本稿は、大会で採択された二〇一八〜二〇一九運動方針のうち、安倍政権がおしすすめている「公的サービスの産業化」にたいする方針を検討対象とする。

以下、見出し

「地域の実情」の尊重と「公共サービスの充実」を要求

消費税増税を是認する国家財政再建策の対置

国家総動員体制構築への危機感の欠如

自治労本部の闘争放棄を弾劾し、職場の団結強化を基礎に闘おう!
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朝鮮核戦争阻止・反改憲・反安保の一大闘争を!

 首相・安倍は、九月二十八日の臨時国会の冒頭に衆院を解散し、総選挙にうってでようとしている。安倍自民党政権は、加計・森友学園疑獄をめぐる労働者・人民の怒りから逃れ、ほころびはじめた安倍一強≠フ政権基盤を立て直すために、脱党者があいつぐ民進党などの野党の選挙準備が整っていない今しかないとばかりに、解散・総選挙にうってでるハラを固めたのだ。日本上空をこえる弾道ミサイル発射訓練をくりかえす北朝鮮の「脅威」を煽りたてながら、憲法第九条に照準をあわせた改憲の発議を実現する政治的陣形を再構築することに血眼となっているのが安倍政権なのだ。
 朝鮮半島・東アジアにおいては、アメリカのトランプ政権と北朝鮮の金正恩政権との軍事的緊張がいよいよ高まっている。金正恩政権は、九月十五日に強行した中距離弾道ミサイル「火星12」の発射訓練(飛距離約三七〇〇`b)をもって、「国家核戦力完成の目標」の「終着点にほぼ達した」などと豪語している。国連安保理の対北朝鮮経済制裁決議に原油および石油精製品の輸出を「規制」する条項を初めて俎上にのせたアメリカのトランプ政権に対抗して、核ミサイル開発を最終段階におしあげようとしているのが金正恩政権なのだ。これにたいしてトランプ政権は、経済制裁決議の「完全履行」を中国・ロシアを含む各国権力者に迫るとともに、朝鮮半島の近海や韓国の上空において原子力空母や戦略爆撃機などを動員した軍事演習を――韓国、日本の権力者を従えつつ――強行しているのだ。
 いつでも北朝鮮を軍事攻撃する構えをとって臨戦態勢を強化するトランプ政権の策動に、安倍政権は全面的に協力している。いまや「同盟国の役割拡大」と称して日本への巡航ミサイル「トマホーク」の売却をトランプ政権が検討していることに乗じて、安倍政権は、日本国軍を「敵基地攻撃能力」を有する軍隊として大増強しようとしているのだ。まさにいま、安倍政権は、トランプ政権との日米新軍事同盟=核軍事同盟の契りにもとづいて日本国家をアメリカとともに戦争をやれる一流の軍事強国≠ヨと飛躍させるためにこそ、「戦争放棄・戦力不保持」をうたう憲法九条の改悪に突きすすんでいるのだ。
 すべてのたたかう労働者・学生諸君! われわれは、安倍政権がふりおろす憲法改悪・日米核軍事同盟強化の一大攻撃を打ち砕く闘いに総決起しようではないか。「野党共闘」のボロ旗をいまなお掲げて前原民進党にすりより、一切の大衆運動を総選挙に向けた集票に解消する日共の不破=志位指導部の度しがたい腐敗を弾劾し、朝鮮核戦争阻止・反改憲・反安保の火柱を全国津々浦々から燃えあがらせようではないか! 安倍政権を労働者・学生・人民の力でうち倒せ!

以下、見出し

朝鮮核戦争を阻止せよ!

トランプ政権の対北朝鮮軍事攻撃阻止! 日米核軍事同盟の強化を打ち砕け!

金正恩政権による核実験・ミサイル発射を許すな!

米―中・露の核軍事力増強競争反対!

憲法第九条の改悪を絶対に阻止せよ!
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八方ふさがりの英メイ政権
――迷走するEU離脱交渉


 九月二十二日、イギリス首相メイは、二〇一九年三月のEU離脱後も「二年間の移行期間」を設けることを提案した。そのあいだは、「EU単一市場」にとどまり「ヒト・モノ・カネ」の移動の自由を認め、EU分担金も支払う、というものだ。それは、二十五日から開始される「第四回離脱交渉」を前に、膠着し・追いつめられた局面を打開することを目論んだ苦肉の策にほかならない。

以下、見出し

EUに主導権を握られた離脱交渉

裏目に出たメイの賭け
――下院総選挙の惨敗


トランプに翻弄されたメイ政権

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「専守防衛の自衛隊」を肯定する全教本部を弾劾せよ!

 全教本部は「憲法九条の意義を学ぶ緊急学習決起集会」を開催した(七月二十二日)。この場で本部は、今後の取り組みの「具体的な行動提起」をおこなうとともに、職場での学習・対話活動に使用する「憲法チラシ」なるものを配布した。これを使って「安倍の改憲発言の背景、ねらい、九条の意義」を職場・地域で広めよというわけだ。
 ところがこのチラシは自衛隊を積極的に肯定するという犯罪的な代物なのだ。チラシには次のように書かれている。「(二〇一五年に安保法制が成立したもとで自衛隊の存在を憲法に明記するということは)海外で戦争する国になることを意味します。けっして『専守防衛の自衛隊』を憲法に書くことではありません」と。
 これはどういうことか。専守防衛の自衛隊を憲法に書くことならば問題はありません。でも、安倍がやろうとしていることは集団的自衛権を行使して自衛隊がアメリカ軍とともに海外で戦争をすることになるので反対です≠ニ言っているのが全教本部なのだ。これが自衛隊肯定でなくてなんであろうか。全教本部のダラ幹どもはついに政府・自民党が振りまく国防イデオロギーに屈服し、自衛隊を積極的に肯定するまでに転落したのである。

日共中央に盲従し集票活動への動員を目論むダラ幹

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火が着いた自民党内権力抗争

 九月二十五日、首相・安倍は、九月二十八日の国会召集その日に国会を解散し総選挙にうってでる意志を正式に表明した。安倍自身の森友・加計学園疑獄にたいする労働者・勤労人民の不信と怒りの炎に包まれ危機に陥っているみずからの政権の、この危機をのりきり総裁三選を果たすことを狙って、安倍は衆院解散・総選挙を強行しようとしているのだ。いま、核・ミサイル開発を加速している北朝鮮・金正恩政権と、これへの制裁を強行しているアメリカ帝国主義・トランプ政権との相互威嚇がいよいよエスカレートし、いつ核戦争が勃発するやも知れぬ情勢のただなかで、安倍は、みずからの支持率上昇のために、「北朝鮮の脅威」をけたたましく叫びたて労働者・人民の不安を煽り、自身の対北朝鮮強硬策の正当性をおしだしているのである。まさにこれは政権延命を狙う反動的策略にほかならない。
 労働者・人民諸君! こうした安倍の策略とその貫徹などは絶対に許してはならない。七月の東京都議選において安倍自民党に歴史的大惨敗を突きつけた労働者・人民の怒り、わが革命的左翼が改憲・共謀罪制定阻止の闘いや森友・加計学園疑獄の徹底的暴露によって労働者・人民の反安倍政権のこの怒りの爆発を導いてきたことのゆえに、安倍政権は危機に陥ったのであり、いまもなおそうなのである。現にいま、衆院解散・総選挙強行という安倍の策略にたいして自民党の内部からも反発と批難が噴出し、石破・岸田・麻生などの徒輩がそれぞれ安倍三選を阻止することを企んで公然または隠然とうごめきだしている。いわゆる安倍一強支配≠ヘすでに崩落し権力抗争の火が噴きだしつつあるのだ。
 このガタガタ安倍政権を打倒する闘いの爆発をかちとるために、われわれはまき起こされつつある自民党内権力抗争とその反人民的意味をも暴きだすのでなければならない。

(以下、見出し)

ポスト安倍≠めぐる石破・岸田・麻生の蠢動

政策的・イデオロギー的対立の露出

日本帝国主義の危機突破策をめぐる抗争
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9・15 日比谷 「共謀罪法を廃止せよ!」
 三千労・学・市民が怒り 
日比谷野音の中央に「安倍政権打倒」の大プラカードを掲げて闘う学生たち
(9月15日)

夜の銀座に戦闘的シュプレヒコールが轟く(9月15日)
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「朝鮮核戦争を阻止しよう」
 金大生の訴えに共感 9・7 金沢
北朝鮮の水爆実験を弾劾し朝鮮核戦争阻止を訴える学生
(9月7日、金沢)
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