第1588号(1999年10月4日)本号の内容
<1面〜3面>
米日共同の侵略戦争遂行体制づくり粉砕!
有事法の制定・改憲阻止!
10・24労学統一行動に起て!
中央学生組織委員会
ブルーリッジ室蘭寄港阻止闘争(9・9)
<4面〜5面>
ミニ議会政党≠ヨの転身を願望する敗残ブクロ派
荒唐無稽のデマをつぶやく残存ブクロ派に断を下せ>
<6面>
Topics リストラ全面協力を正当化
――IMF・JC第38回大会
リポート労働戦線:鉄鋼労連提案の「大産別化構想」が電機連合の反発で破産/ダイエー労働者を襲うリストラの嵐
・『新世紀』最新号 第183号紹介
<8面>
梯明秀の『経哲草稿』解釈について<下>
うた 大薮龍介こと朝倉隆介へ
<7面>
99万華鏡――情勢の断層を読む
亡国の軍隊
亡国の涯て……
新種ハゲ鷹 日本を襲う
再刊の笑劇
週間日誌<世界の動き・日本の動き>
「解放」最新号
10・24労学総一行動に起て 米日共同の侵略戦争遂行体制づくり粉砕! 有事法の制定・改憲阻止! 社・共の「憲法擁護」運動への歪曲をのりこえて闘おう! 九月二十一日の自民党総裁選挙において再選をはたした小渕は、<自自公>連立政権を樹立することを改めて宣言した。自自公三党が国会の議席数では圧倒的多数を制していることをもって、PKO協力法の改定=PKF本体業務への自衛隊「参加凍結」の解除や「オウム対策」をタテとする「団体規制法」の制定、そして「日本有事」を想定しての有事法の制定などを一気呵成になしとげるために、ここぞとばかりに猪突猛進しようとしているのだ。まさしくこれらの反動諸法の制定は、全世界において戦争放火・戦争挑発にうってでているアメリカ帝国主義国家とともに日本帝国主義国家が共同でアジア・中東侵略戦争を遂行する体制を構築するための総攻撃にほかならない。 しかも、日本政府・支配階級は、来年の通常国会における「憲法調査会」の設置をひかえて、すでに改憲にむけてのイデオロギー攻勢を開始している。「憲法改正試案」をうちだした自由党の小沢をはじめとして、ネオ国家主義者どもがけたたましく改憲を主張しているだけではない。民主党代表選挙で勝利をおさめた鳩山由紀夫もまた、小沢式の「改憲」論に「対抗」するための「ニューリベラル改憲論」などと称して憲法第九条の改定を公然とぶちあげ、改憲への流れを加速してさえいるのだ。民主党を支持してきた「連合」指導部が形だけは改憲策動にたいする反発を表明したことなどは、意に介さずに……。 今まさに戦争準備・憲法改悪の大濁流がおしよせているにもかかわらず、社民党や日共などの既成「左翼」指導部どもはいったい何をやっているのか。「憲法擁護」とか「戦争法の発動阻止」とかを弱よわしく呟いてはいるものの、その実は<反安保>を投げ捨ててしまい、ただただ「憲法擁護」を「対抗軸」とする「野党戦線」づくりを磯のアワビよろしく願望しているにすぎないではないか。結局のところは、もっぱら次期総選挙での自党のサバイバルにのみ眼が釘づけになっているのが社・共両党指導部なのである。 すべての労働者・学生・人民諸君! われわれは、社・共の「憲法擁護」運動をのりこえて、<日米共同の侵略戦争遂行体制づくり反対! 有事法制定阻止! 憲法改悪阻止!>を課題とする反戦・反安保闘争を総力をあげて推進するのでなければならない。今こそ<日米安保同盟のグローバルな強化反対! ネオ・ファシズム的反動化阻止!>の方向性を鮮明にさししめしつつ、戦争準備・憲法改悪に突進する小渕政権の打倒をめざして総決起しようではないか! そして、米・日・欧と中・露との<新東西冷戦>の激化と世界各地での種々の宗教=民族戦争の激発とが輻(ふく)輳(そう)して高まっている戦争的危機を根底から突破する主体的=階級的力を創造するために奮闘しようではないか! たたかう労働者・学生は、10・24反戦・反安保労学統一行動に起ちあがれ! 中央学生組織委員会 |
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ミニ議会政党≠ヨの転身を願望する 敗残ブクロ派を徹底的に解体せよ! 九月二十三日に東京の千代田公会堂でおこなわれた「ホップ・ステップ! 百万人署名運動 新ガイドラインの発動を許さない全国集会」は、これをプロモートしてきたブクロ=中核派にとって惨憺たる結果に終わった。残存ブクロ官僚が「日米新安保ガイドラインと有事立法に反対する百万人署名運動」を改称し、「とめよう戦争への道! 百万人署名運動」として「新たに発足させる」という思惑から設定したこの集会にたいして、わが同盟は、それが国家権力の走狗としての正体をおし隠し延命するための術策でしかないことを暴きだす街頭宣伝を断固として展開し、圧倒的成功を収めたのだ。ここにおいてわが同盟は、残存ブクロ官僚の延命策動、その息の根を断ち切ったのである。 そもそも、この集会の設定をめぐっては、すでにそのプロセスにおいて、名称変更=改組や一人三千円の賛同費の強制などを強引に決定した「事務局」=金山らの残存ブクロ官僚にたいして、それまでダマシオルグで引きつけてきた文化人たちのみならずブクロ派組織内からも総反発の声が噴きあがっていたのであった。わが同盟は、このブクロ派の内部対立に決定的な楔を打ちこむイデオロギー闘争を断固として展開し貫徹しぬいたのである。 もっとも、ブクロ派残党内のこのお家騒動≠ヘ、たんに「百万人署名運動」をめぐる内部対立にとどまるものではない。それというのも、今春・今夏をつうじて、組織崩壊の最末期を迎えている残存ブクロ派が生き残りをかけてとりくんできた「百万人署名運動」や「組織的犯罪対策法案、『日の丸・君が代』法案反対」闘争での社共共闘≠ヨの潜りこみという策動が、わが同盟のブクロ派を追撃する闘いによって完全な総破産を遂げたことからして、ブクロ派残党内では今後のサバイバル策をめぐる路線的対立そのものが生みだされていたからにほかならない。すなわち、右のような総破産に決定されて、絶望感にとりつかれた天田、水谷ら残存ブクロ官僚がうちだした新たなサバイバル路線≠めぐって、自称「労組交流センター」のボスどもや下部からの不満・反発が噴出し渦巻いている有様だったのだからである。 しかも、ダウンし国家権力に投降した元政治局員・白井朗が、権力の意を受け・かつシミタケへの怨念にかられておこなった醜悪なブクロ官僚内対立の「暴露」は、ブクロ派残党内および随伴文化人たちにショックを与え、ブクロ派の瓦解を加速せしめてもいるのだ。 わが同盟は、もはや最後的な空中分解の寸前にたちいたっている残存ブクロ派に最後のトドメを刺すために、この新たなサバイバル路線≠うちだした今夏の「革共同政治集会」における水谷保孝の基調報告(スパイ通信「前進」第一九二一号「夏季特別号」)を徹底的に批判し粉砕しつくしてやらねばならない。 大沢克己 |
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「白井第三パンフはカクマルのねつ造」!? 荒唐無稽のデマをつぶやく 残存ブクロ派に断を下せ! 残存ブクロ官僚どもは、元政治局員・白井朗が九月一日付で発行した第三小冊子について、「カクマルによるねつ造」などと、あらぬことをつぶやきはじめた。 すでにわが同盟が明らかにしてきたように(本紙第一五八七号)、白井の「スターリン主義に転落した中核派批判」と題する三冊目の小冊子にたいして、残存ブクロ官僚どもは、二十日間にわたって沈黙してきたのであった。その彼らが、「前進」第一九二六号(九月二十七日付)の第二面において、ようやくブクロ派としての態度を表明した。ところが何を血迷ったのか、彼らは、当の白井に対応するのではなく、第三小冊子は「カクマルのデマパンフ」だ、などとほざき、その論証≠ノ終始しているのだ。 これはもう、抱腹絶倒の事態ではないか。白井の第三小冊子なるものは、第一・第二のそれと同様に、権力の懐に飛びこんだ白井が残存ブクロ官僚どもにたいする怨念をつのらせつつ権力に指示されるままに白井の知る限りでの残存ブクロ派組織の実態を書きなぐったものでしかない。その内容からすれば、すでにわが同盟が暴きだしてきたことのほんの一部を事実として認めたというものにすぎない。 ところがそのようなものであっても、元ブクロ派政治局員による暴露であるがゆえに、すでに炉心熔融にいたっているブクロ派組織は最期的な大混乱にたたき込まれたのだ。こうして二十日間にわたる沈黙の末に残存ブクロ官僚どもが思いついたのが、第三小冊子は白井のものではなく「カクマルによるねつ造」ということにしてしまおう、ということなのである。白井による暴露よりはカクマルによる暴露の方がまだ救われる≠ニいうわけだ。まさにわが同盟にたいする負け狗(いぬ)根性≠ェもろ出しではないか。 白井の小冊子をわが同盟が「ねつ造」したなどというのは荒唐無稽なタワ言ではある。とはいえ、このようなデマ宣伝を、わが同盟は断じて許すわけにはいかない。その報いがいかばかりかを、残存ブクロ官僚どもは、ほどなく身をもって知ることになるであろう。 下部にも隠蔽してきた白井の幽閉≠ついに認める 「前進」第一九二六号二面の雑文を書いたチビ官は、白井の第三小冊子が白井によるものではないということを無理矢理論証しようとして、ついに今日まで下部にたいしても隠蔽してきたことを口走ってしまった。 二ヵ月前の「党声明」(「前進」第一九一九号、八月二日付)では、白井が七月に発行した二冊の小冊子についてはふせたまま、白井の「九八年四月の権力への投降」を「弾劾」していたのであるが、今やこの雑文のチビ官は、白井の第一・第二小冊子の存在を認めたばかりか、白井のブクロ派におけるかつての位置とブクロ派からの脱落について、次のように言う。 「政治局員としてあるまじき党規律違反を繰り返した」ことについて「八〇年代半ば以来、九〇年以来、長期にわたり実に忍耐強く白井に対する同志的批判と説得が続けられ、ようやく九三年二月に白井は『究極の自己批判』と称する文書を書いたのだ。/ところが、白井は、これに関する会議の開催から逃げ回り、『自己批判を撤回する』と通告して逃亡したのである。」 このように残存ブクロ官僚どもは、白井が九三年にブクロ派から逃亡していたことを初めて明らかにした。しかも白井がすでに八〇年代には「批判と説得」を受ける立場へとズリ落ちていたことをも認めたのである。これは、白井が八〇年代に「前進社」に幽閉され雑文書きをやらされていた(が、ほとんど書けなかった)という、わが同盟の暴露をすべて事実として認め、白旗を掲げたものにほかならない。 ところで他方、この雑文においてチビ官は、白井が第三小冊子において暴露していること――彼らの「戦闘的人士」がブクロ派のデッチあげている「統一戦線」から離脱しているとか、松尾真、谷翰一らのブクロ派の官僚たちが脱落・逃亡しているとか、シミタケをはじめとして高木、天田、水谷らの指導部が思想的腐敗をますます深めているとか、というようなこと――については、いっさい口を噤(つぐ)んでいる。そうすることによって、ブクロ官僚は、白井が暴露しているブクロ派組織の崩壊的惨状については事実として認めたのである。 このように彼らは、白井に暴露されて都合の悪いことについては一切ほおかむりして、ただただ自分達が反論≠ナきそうな点についてだけ対応しているにすぎない。たとえば、次のようである。 「陶山は80年代闘病生活」!? ――見えすいたデタラメ 彼らはいう。白井の第三小冊子では「八〇年代、革共同は、陶山同志が指導していた」と、書かれているが、「陶山同志は八〇年代をとおして闘病生活を続けつつ苦闘していた」のであって、「当時の指導部だったものはみな知っている」のであり「白井がこんなことを書くはずがない」と。だが、残存ブクロ官僚どもよ。お前たちじしんが認めているように、白井は、「前進社」に幽閉されていたことからして、陶山の八〇年代の活動については具体的には知らない。だからこそ白井は、第三小冊子においても「八〇年代、革共同は、陶山同志が指導していた」という一言以上のことは言えないのであるが、それをいいことにして見えすいたデタラメを言うのはやめた方がよい。 一九九〇年、ブクロ派の「天皇決戦」なるものを前にして、「党を代表」して「革共同の決戦方針」を宣伝するために「前進社」内において記者会見をおこなったのは、「同志陶山」ではなかったか。また、一九八六年には、わが同盟の手の平にのせられているとも知らず、「党組織の指導」なるものの合い間をみつけては実家に足しげく入りびたり、二重生活を送っていたことをわれわれに暴露されたのではなかったのか。そして、一九八七年には、わが同盟の鉄槌が打ちおろされる寸前に権力に保護(逮捕)されたのは「同志陶山」ではなかったのか。 にもかかわらず残存ブクロ官僚どもは、無理を承知で言いはっている。そうすることによって「カクマルによるねつ造」説そのものに無理があることを証明することになっているのであるが。 ところで彼ら残存ブクロ派は、白井が第三小冊子で暴露している「清水直筆のメモ」なるものにかみついて、「これは清水同志の筆跡ではない」とのたまっている。だが、違うというのであれば、ゴチャゴチャ言うのでなくホンモノ≠フ「清水同志の筆跡」を出して、お前たちがお得意≠フ「科学的筆跡鑑定」とやらを披瀝してみせればよいのである。 また、ブクロ派がデッチあげた「労組交流センターの代表運営委員の佐藤芳夫さん」にきた「パンフ」がどうのこうのというまえに、当人をだして証言させてみてはどうなのか。それが出来ないのは、すでに佐藤某が白井の支援者になってしまっているからではないのか。ブクロ官僚どもよ。わが同盟にあらぬ八ツ当たりをし、無い知恵しぼってグダグダ言う前に白井と佐藤が密会している現場でも押さえたらどうなのだ。 あるいはまた、「カクマルの名簿を使って送り付けている」とか、「模索舎に置いていない」とかという根拠にもならない「根拠」を並べて「カクマルのデマパンフ」などと錯覚し、タワ言をのたまう暇があるならば、「ファシスト・カクマルの手先に成り下がった」白井をブクロ派として一日も早く捕捉したらどうなのだ。 だがいずれにせよわれわれは、断末魔の危機にあえぐ反革命スパイ集団にたいして、権力のスパイ・白井もろともに、最後の断を下すであろう。 |
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再刊の笑劇 皆んな皆んな革マル派への「投降者」?! さあ、お待ちかね、今週の「笑点」。東京は浅草に近い下町での、腹をかかえるお話し。ところがこれが、当人たちには、聞くも涙、語るも涙の物語だというのだから、ますますもって大笑い。 分裂以来四ヵ月。青解派の山茂派がようやくにして「機関紙」を発行した(九月十五日付)。その名も「解放」。われこそが正統「解放派」ということらしいんだが、アレレ、「再刊第一号」となっている(?!)オヤオヤ、ニセ「解放」は消滅していました、とあっさり認めてしまったようで。 それはともかく、汗と涙≠フ「再刊第一号」。題字下を見ると発行人はなく、発行所は八月になってようやく確保した「赤(せき)砦(さい)社」(東京都台東区松が谷四―二四―一四)。ビラ作製によく使うB4判の白上質紙に、ワープロで打ったもので、千木良派ニセ「解放」八月一日号がブランケット判新聞からB4判ビラ様のものに格落ちしたのを見て、これくらいなら俺たちだって作れるかも、と思い立ったということがミエミエ。どう見ても千木良派のものの二番煎じ。違うのは、千木良派がヨコ使いなのに山茂派はタテ使いということくらいか。ページ数だけは千木良派に張り合ってより多めの二十九ページ。印刷はすこぶる汚い。画数が多い文字は黒くつぶれて、随所にインクの汚れが。拠点≠ニ称する明大で、情宣ビラを印刷する合間にビラと同じ紙を使って印刷している様が目に浮かぶ。 さてさて、中身を一応拝見。……アレマア、全編これ千木良派とくに狭間ならぬ「ハザマ」へのうらみつらみと揚げ足とり。いわく、「ハザマは、自らの病気治療と自らの『警護』のための私的組織の維持のために党を改編しようとした」と。かく言う山茂派も頭目℃R茂の入院治療と「防衛」だけになけなしの金を注ぎこんでいるのだから、これでは目クソ鼻クソを笑う≠フ典型。 またいわく、「革マルは、一貫して『ハザマ』の名をあげず、文中で傍点つきの『狭間』という用語を使用することによってハザマの『休戦』=投降をうけいれることを示した」(????)――例によって意味不明の文章だが、狭間にたいする怨みが募りに募り、ハザマが革マル派に投降したと非難している模様。まあ、それにしたって、「千木良派」ではなく「ハザマ私兵グループ」と呼ぶべ きだ≠ネどと、われわれにまで八ツ当たりをするのだから、始末に負えない。いやいや、「ハザマ私兵グループ」と呼ばないのは革マル がハザマの投降を受け入れたからだ≠ニ本気で思っているようだ。 もちろん、千木良派の方も黙っちゃいない。「山田・土肥グループの革マルへの投降・共存願望」などと山茂派をなじることしきり。そういえば、元ブクロ派政治局員・白井が「清水はカクマルに屈服した」といい、残存ブクロ派も「白井はカクマルに投降した」とわめいている。いやはや、こうなると走狗どもは、皆んな、皆〜んな、「革マルに投降」(?!)したってーわけだ。国家権力に投降した徒輩どもが、それぞれに自分のこの正体をおし隠しながら、「革マルに投降」などとナジりあっているのは、まことにチャンチャラオカシイというもの。そもそも、われわれは、こんな末期の走狗連中を絶対に許しはしないのである。 |
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大藪龍介こと朝倉隆介へ 湯煙に浮かびし女体視えしかど 謀略の闇え見えざるなり 知の雲上に昇りしと思いきや 俗物の泥沼に墜ちたりき 「内ゲバ」のレッテル貼りに痛みなし 謀略に斃れしを冒涜せり 「報復」の一語用いて割り切るは 「異物」たりし おのが身さらせり 訳知り顔でセクト主義咎(とが)めなば おのが無思想さらけ出せり しがなき教師に退屈し 争ひの質問わずしておだあぐるなかれ 謀略により歪められし党派闘争の 闇の意味知らず 惨めなりイデオロギー分析の彼岸にて 「党派主義」あげつらふは 老いさらばえし脳味噌を絞りても 出づるは「党派主義」の殺し文句 分析と論の考証なさずして 風聞に依りしは犯罪なるぞ 厖大な文献考証飛び越へて 「内ゲバ」あげつらふ老いやあはれ スターリンの粛清に謀略殺人重ぬるは 無知の賜物 「高度産業社会への対応不能」を答にし 寝言並べたてたり 講壇に生き永らへしおのが身を もてあましおだあぐはあはれなり 苛烈なる労働運動の彼岸にて 党派闘争論ずるやあはれ 国鉄労働者の殺し〔謀略グループによる 襲撃を中核派や青解派が追認〕解せずして 歴史より抹消せしは罪ぞ 謀略に斃れし友の冒涜は 負い目なき徒の自己免罪ならむ 吹き荒れし謀略を「内ゲバの狂態」と 断ずるは歴史の偽造ぞ ミネルバの梟よろしく口開きしも おのが罪語らざりけり 口開かば一知半解披瀝して おのが首おのれで絞めたりき 「未来からの逆限定」の論理忘れ去り 党の雪だるま≠ナっちあげたり あなおそろ「党と運動」の論理なく ブントよろしく「革命」描きぬ 「党=国家」の幻想にとりつかるるは 「階級闘争と党」無きがゆえなり 聳(そび)え立つ国家を吸収せる<社会>、 これプロ独に代わる理念とぞ 「多元民主」の陽輝きて盲目になり 無知さらしたりき 「人類的危機突破のため」の反戦〔一九六一年〕とは 君の描きしものならむや 官僚主義に抗し〔『共産主義者』第七号、 朝倉隆介論文〕たたかひしを 悪罵吐くは怨みのためならむや 三派連合のセクト主義熟知せるも 免罪するは、嗚呼無残 「党派主義」なじるついでにわれらをば ラジカリズムに見たてるは罪ぞ 没日前に得手勝手吐くわが転向者よ、 恥を知れ! 弔鐘響く 文献をあげずにおだあぐ無責任、 この責任を君とりたまへ 謀略の犠牲になりし同志らを 侮辱せし転向者よ、筆を折れ |
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