第1634号( 2000年9月4日)の内容



<1面>
ロシア原潜事故弾劾! プーチン来日阻止!
「防災」の名による治安出動訓練を許すな


<4面〜5面>
日帝の生き残りをかけた泥沼の権力抗争
中尾栄一・許永中逮捕の裏面


<2面>
関西・九州で第38回国際反戦集会をかちとる(8・6)
原潜クルスク事故弾劾! 
全学連が露大使館に緊急抗議(8・21)


<6面>
Topics NTT労組大会で成果主義賃金%ア入を提言した労働貴族
労働戦線リポート:沖縄サミット向け突貫工事で酷使される労働者/「連合福岡」指導部が中小職場の春闘を見殺しに/福岡県の「新再任用制度」/「能力・成果主義」型賃金

<7面>
「真の防災対策」を要求する日共の腐敗を許さず闘おう
石原の「靖国公式参拝」を弾劾(8・15都庁)

<8面>
シリーズ わが革命的反戦闘争の歴史(33)
76年―ロッキード反戦闘争

<3面>
万華鏡2000――情勢の断層を読む
シュリとチュチェ わけもなくお里が知れる怪気炎
七光り、光りとったら……
バチ当りのIT化
不 戦 敗
クスリで黙らせろ?!
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉


「解放」最新号


  

ロシア原潜事故弾劾! プーチン来日阻止!
「防災」の名による治安出動訓練を許すな

 八月十二日のバレンツ海におけるロシア原潜「クルスク」の沈没事故は、乗員一一八人全員が死亡するという原潜事故史上最悪の事態となった。この事故の直接の原因はいまだに定かではない(CIAがらみの可能性もある)とはいえ、それがプーチン政権の「軍改革」によって必然的にもたらされたものであることは明らかである。「強国ロシアの復活」を掲げるプーチン政権は、「新軍事ドクトリン」にのっとって、核軍事力を飛躍的に強化していくことをこそ企み、「軍の建て直し」と称して、上から士気の高揚を強制し、種々の演習を命令したりしている。こうして、事実上崩壊している軍を種々の演習を強化するという形で無理矢理動かそうとしたりしたことのゆえに、事故は起こるべくして起こったのであり、その責任はあげてプーチン政権にある。
 にもかかわらずプーチン政権は、事故後の対処においても、事故の発生を二日間も隠蔽し、軍事機密≠理由として欧米諸国からの支援を拒否し、独自の救出活動がお手上げになってようやく支援を受け入れるという有様であった。このようなプーチン政権の事故隠蔽と対策の遅れ、そして自己保身に汲々としている姿に、ロシアの労働者・人民は、その怒りを爆発させているのだ。
 そして、このプーチンが、九月三日に来日し四日に日露首脳会談をもとうとしている。日本帝国主義・森政権が、彼らの悲願である「北方領土返還」をかけて、プーチンとのあいだで日露平和友好条約をめぐる瞞着外交をくりひろげようとしているのだ。われわれは、ロシアの労働者・人民と連帯し、<ロシア原潜事故弾劾! 新たな核軍拡反対!>を掲げて、このプーチンの来日を阻止するのでなければならない。
 ところで、森政権は、クリントン政権との日米共同戦争遂行体制を強化し、今日版国家総動員体制づくりを一挙に進めるための極反動攻撃をかけてきている。九月三日の「東京都防災訓練」に自衛隊の「治安出動訓練」を公然と要請している都知事・石原、この石原の要請に実質的に応じ、九月初めに東京都を最先頭として全国自治体でとりくまれる「防災訓練」を、「危機管理体制」という名の今日版国家総動員体制を創り出すためのものとして位置づけ、首相の一元的統括のもとで強行しようとしているのが森政権なのである。
 それだけではない。森政権は、ついに空中給油機の導入を決定したことを初めとして自衛隊の質的強化・再編に狂奔し、九月末にも召集される予定の臨時国会において、少年法改悪や警察法改悪、医療制度改革関連法案などの反動諸法案を次々と成立させようとしている。そしていよいよ「教育基本法の見直し」と「改憲」にも本腰を入れているのだ。
 だが、社・共翼下の反対運動は完全な瓦解状況にある。われわれは、完全に瓦解した既成反対運動をのりこえ、今日版国家総動員体制づくりを狙う「防災訓練」に反対し、森政権の極反動攻撃をうち砕くためにたたかわなければならない。
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ロシア原潜(クルスク)沈没事故を弾劾
8・21全学連が露大使館に緊急抗議

 八月二十一日、全学連のたたかう学生たちは、ロシア核搭載型原潜クルスクの沈没事故にたいする怒りに燃えて、ロシア大使館にたいする緊急抗議闘争に断固として決起した。国家権力・機動隊による弾圧をはねのけてロシア大使館正門前に登場した闘う学生たちは、すぐさま白ヘルメットをかぶり、「ロシア原潜沈没事故弾劾!」と大きく書かれた横断幕をひろげ、戦闘的なシュプレヒコールをロシア大使館に向かって渾身の力をふりしぼってたたきつけたのだ。
 「ロシアの原潜事故弾劾!」「プーチン政権の反人民的対応を許さないぞ!」「プーチン政権による対抗的核軍拡反対!」
 たたかう学生たちの力強いシュプレヒコールが幾度となくロシア大使館周辺にこだまする。あたり一帯が、一気に戦闘的雰囲気につつまれていく。さらに、たたかう学生たちは機動隊の度重なる強権的な弾圧を打ち砕きつつ、ロシア・プーチン政権と駐日ロシア大使にたいする抗議文を断固として突きつけ、緊急抗議闘争を終始戦闘的にたたかいぬいたのだ。
8月21日、全学連は、ロシア原潜クルスクの事故を弾劾して、
ロシア大使館前で緊急抗議闘争をくりひろげた。

 ちょうど、八月二十一日に、ロシア北方艦隊参謀長は「乗組員一一八人全員が死亡した」とヌケヌケと発表した。ロシア・プーチン政権は、乗組員を見殺しにしたのだ。そもそも彼らは、最新鋭といわれる原潜の軍事機密がアメリカをはじめとするNATO諸国へと漏洩することをくい止めるためだけではなく、事故原因そのものを隠蔽するというドス黒い意図にもとづいて、人命救助は二の次にするという極めて反人民的な対応をとったのである。さらに、いまなお原子炉や搭載核兵器からの放射能漏れによる一大海洋汚染の危険性が高まってもいるのだ。全学連のたたかう学生たちは、このようなプーチン政権の反人民的な対応を満腔の怒りをこめて弾劾したのだ。
 しかも、深刻な財政難のなかで保守・管理対策や救難対策が二の次にされただけではなく、給与遅配のもとで軍紀は乱れに乱れているにもかかわらず、プーチン政権はただもっぱらアメリカ帝国主義に対抗するために海軍力の維持・強化に狂奔してきた。バレンツ海でのロシア海軍の軍事演習のさなかに発生したこの沈没事故こそは、このことのゆえにひきおこされた極めて反人民的な事故にほかならない。そもそもロシア原潜クルスクは、NATO軍に対抗して今秋には黒海に配備される予定になっていたのであり、今回の演習はこれにむけた準備であったのだ。このことを怒りをこめて暴きだしたのが全学連のたたかう学生たちなのだ。
 たたかう学生たちは、TMD・NMDを焦点にしてアメリカと中国・ロシアとの政治的・軍事的角逐がいや増しに激化しているもとでひきおこされた今回のロシア原潜事故を弾劾するとともに、米―中・露の新たな軍拡に反対する革命的反戦闘争を国際的に推進すべきことを鮮明にしてたたかったのだ。同時にロシア原潜沈没事故とプーチン政権の事故対処があまりに反人民的であることに怒り心頭に発しているロシアの労働者・人民にたいして、いまこそロシア愛国主義の呪縛からみずからを解き放ち、「強国ロシアの復活」を掲げて強権的=軍事的支配体制の構築に突進しているプーチン政権を打倒するために起ちあがることを呼びかけたたかいぬいたのである。
 全学連のたたかう学生たちは、ロシア原潜事故にたいしてまったくの無対応をきめこんでいる社・共翼下の既成反対運動を雄々しくのりこえるかたちにおいて、対ロシア大使館緊急抗議闘争を果敢にたたかいぬいたのだ。
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シュリとチュチェ わけもなくお里が知れる怪気炎

「シュリ」という韓国映画を御存知だろうか。南と北の諜報員どうしがかなわぬ恋におち、ついには激しい諜報戦やら銃撃戦をくりひろげるもので、主演女優の迫真の演技、映像技術の高さ、そしてはじめて南北間の諜報戦を題材にしたこと、などで巷の話題とか。
 この映画、もちろん北朝鮮で封切られるわけがない。ところがどっこい、あの人≠ヘ見ていた。南北キmチ♂談で一躍時の人になった北朝鮮・金正日総書記が、七月下旬に、韓国の新聞・放送界の社長団四十六名をピョンヤンに招待。席上「シュリ」を評してこう言ったそうな。
 「あれは非現実的ですね。あんな映画をつくらないように言って下さい。実は私は映画監督になりたかったんですよ」とね。
 映評の次はソムリエ=B「パーティー」会場でワイン片手に曰く、「やっぱりワインはフランスものが最高ですね」。
 フン、ワイン片手に映画鑑賞か。草の根を食べて生きている人民もいるというのに、いい身分じゃないか。……
 まあいいや。お伝えしたいのは、金正日の「平和」攻勢ならぬ平和「口勢」の方。「社長団」に向かって曰く。
 「私の力は軍事力から出ているのです」
 「われわれはロケットをイランとシリアに輸出している。ロケット研究で何億ドルずつ入ってくるのに、どうしてこれを止めることができますか」
 「テロ支援国家指定を解除すれば明日にでも(アメリカと)関係を修好しよう」
 「私は自尊心をまげてまで日本との修好は絶対しない」
 「南側(韓国)の経済、技術と北側(北朝鮮)の精神を合作すれば強大国になれるのだ」
 イヤハヤ、まあ、よく言うわ言うわ。これぞ、首領様の大怪気炎だ。鼻息も荒い。さすが「腹の座った心の広い指導者」! 「テロ支援国家の首領」なんてとんでもない非難。韓国で、「金正日歩き」――説明しなくてもわかるでしょ、「金正日カット」「金正日黒メガネ」が流行しているだけのことはあるってか。
 でもなんだかヘン。だってそうだろ、「たら、れば」ばっかりじゃあないの。「アメリカが北朝鮮の衛星を打ちあげてくれれば、独自ミサイルの開発をやめる」「日本が戦後賠償を約束すれば国交正常化もできる」のあたりが代表作か。全部、あなた次第≠カゃないか。そういえば、「ロシアから第三世界への核流出をやめさせたければ、援助をよこせ」と言ったのはエリツィン、「中国から大量難民が出たら、困るのは日本だ」と言ったのはケ小平。ドラ息子は、ちゃんと伝統≠引き継いでいる、というわけ。
 それに、大高麗強国≠フ夢も、チョット変だ。これも「たら、れば」の一種。「南の資金・技術+(プラス)北の精神=強大国」というけど、要するに<北>にあるのは、カスミのような「精神」だけってこと。一応、問題意識を正しく解説すると、中国のように「社会主義」を堅持したままに「開放」政策をとり、資本主義国=南の資金・技術で「現代化」をはかる、ということにはなるけどね。
 でも、これは、ひょっとして、<北>の「精神」に反するんじゃないか。そもそも! <北>の「精神」といえば「主体(チュチェ)思想」だ。中国とソ連の両者からの「自主独立」と自力更生型社会主義建設路線、これが大もとの「主体思想」の核心だったなあ。それも今では、ボロボロ貧困化とネポチズム(家父長制)の権化とみなされているほどに、悪評が高い。
 いやはや、「主体思想」を投げ捨ててしまうと、「精神」とはいってもガラクタが残るだけだろう。いやいや、もうガラクタしかないから、めくらましの怪気炎をあげているんじゃないのか。いっそのこと、金正日監督の手で「シュリ」に対抗して、北と南の諜報員の恋がハッピーエンドに終る映画、そう「チュチェ」でも制作したらどうかね。
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日本帝国主義の生き残りをかけた泥沼の権力抗争
中尾栄一・許永中逮捕の裏面

 東京地検特捜部は八月十日に、元建設大臣で江藤・亀井派の重鎮・中尾栄一(今年六月の総選挙で落選)を、三〇〇〇万円の受託収賄容疑で追起訴した(地検は七月二十一日に三〇〇〇万円の収賄容疑で中尾を起訴しており、収賄の合計額は六〇〇〇万円となった)。同時に、闇のフィクサー≠アと絵画商・福本邦雄(註A)と中尾の元秘書・北村賢一を起訴猶予処分とした。この追起訴をもって東京地検は中尾栄一にかんする受託収賄容疑の捜査を終了した。とはいえ、中尾の収賄容疑などは若築建設―石橋産業をめぐる疑獄事件のほんの氷山の一角でしかない。まさしく、故竹下登と自民党政調会長・亀井静香こそが、一〇億円ともいわれるヤミ資金の大半をせしめた張本人にほかならないのだ。
 だからこそ、亀井静香と亀井の親分である中曽根康弘は、亀井にまで捜査の手が及ぶことを阻止するために、第二次森内閣の閣僚を狙いうちにしてスキャンダルを暴露してきたのだ。実際、中尾逮捕直後の七月三日には、金融再生委員長・久世公d(加藤派)が銀行などから利益供与をうけていたことを暴く「怪文書」が永田町に飛び交った。商業新聞各紙がこの事態を臨時国会の開会日に大々的に報道したことによって、臨時国会の争点は、亀井静香の証人喚問問題から久世の進退問題あるいは首相・森の久世任命責任問題にずらされた。さらには、森内閣の官房長官・中川秀直への不正献金疑惑、自民党幹部で野中の腹心・鈴木宗男への不正献金疑惑などが連続的に暴露されている。
 このように、まさに今、中尾逮捕にゴーサインをだした自民党幹事長・野中広務と、亀井静香および中曽根康弘と、野中にたいする巻き返しを狙っている小沢一郎などが、捜査の進展をめぐって激烈な暗闘をくりひろげているのである。
 そもそも、首相・森はあらゆる場面において無恥・無能ぶりをさらけ出し完全に「死に体」と化している。腹のうちで森喜朗を見限っている「ウラ総理」こと野中広務は、加藤紘一の首根っこを押さえたうえで加藤を傀儡(かいらい)首相としてかつぎ上げようとしているのだ。これにたいして、旧経世会の傀儡としてではなく自前の基盤をもった政権首班にのしあがりたい加藤紘一が、そして加藤に対抗して河野洋平が、さらには田中真紀子や石原慎太郎などのかつぎ出しを狙う小沢や中曽根が、与野党の枠をこえるかたちで暗闘をくりひろげている。この「ポスト森」をめぐる権力抗争と、亀井にたいする捜査をめぐる暗闘とが交錯し絡み合いながら、いまや保守系政治エリートどもの内部では泥沼の抗争がくりひろげられているのだ。森政権は、森降ろし≠フタイミングを狙って腹の探り合いをしている政治エリートどものはざまで、腐臭を放ちながら「死に体」をさらし続けているにすぎない。
 このことは、もちろん根本的には、日本政府・支配階級が、安保・外交政策においても経済政策においても抜き差しならないジレンマにつきあたっていることの現われにほかならない。事実、外相・河野洋平や野中は、米・中・露・北朝鮮それぞれの「日本無視」に焦りを募らせて、対北朝鮮交渉において「拉致疑惑」問題を意図的に後景におしやったり、対ロシア外交にかんして領土問題と平和条約交渉を切り離すアドバルーンを上げたりするなどの泥縄的な対応に終始している。だが、これを非難する中曽根・小沢・石原慎太郎らのネオ国家主義者どももまた、南北朝鮮首脳会談をはじめとする東アジア情勢の流動に完全な対応不能・時代錯誤をさらけだしているのだ。
 このように日本帝国主義の政府・支配階級は、直面する内憂外患を突破する展望をなんら見いだしてはいない。だがしかし、いやむしろそうであるからこそ、日本政府・支配階級は、直面するジレンマの突破をば、今日版大東亜共栄圏の構築にもとめ、他方国内においては危機管理体制という名の今日版国家総動員体制の構築に、そして「小さな政府」をシンボルとする国家行政諸機構のネオ・ファシズム的な再編と社会福祉制度の改悪に突進しようとしているのだ。彼らは一切の矛盾を日本とアジア諸国の労働者階級・人民に転嫁することによって、世紀末の袋小路的危機の突破を企てるにちがいない。われわれは今こそ、スキャンダルまみれの森政権の打倒をめざして勇躍奮闘するのでなければならない。
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知事室前に白ヘルの勇姿
石原の靖国神社「公式参拝」に弾劾の嵐
( 8・15都庁)

8月15日、全学連の学生は都知事・石原の靖国神社「公式参拝」を弾劾する緊急抗議闘争に決起した。学生たちは都庁第1庁舎7階の知事室前で抗議文を読みあげた。

 さる八月十五日、全学連のたたかう学生たちは、東京都知事・石原慎太郎の靖国神社「公式参拝」を断じて許さず、都庁にたいする抗議闘争に勇躍決起した。(本紙前号既報)
 この果敢な闘いから一週間を経た八月二十二日深夜に、解放社本社前に作業服姿の三人連れの男たちが現われ、対応に出たわが同志にたいして、「石原の仕事をやっている。お前らヘルメットを被ってなんだ」などと喚きながら暴力的につっかかってきた。
 このゴロツキ分子どもは、石原と彼の盟友たる政府・自民党内のネオ・ファシストどもが、わが戦闘的・革命的学生たちの闘いに怖れをなし憎悪にかりたてられてさしむけたものであるといわなければならない。
 それというのも、かの八月十五日の全学連の学生の闘いは、石原らをして心胆寒からしめるものだったのだからである。
 実際、学生たちの部隊は、知事室のある都庁第一庁舎の真ん前で、七〜八人の警備員が血相を変えて止めに入ってくるのをものともせずに、「都知事・石原の靖国神社公式参拝糾弾!」と大書きした横断幕を広げて、シュプレヒコールを浴びせた。「ファシスト石原の靖国神社公式参拝を許さないぞ!」「9・3治安出動訓練を阻止するぞ!」
 さらに代表の学生たちは、七階の知事室前に登場し、白ヘルメット姿で堂々と抗議文を読みあげたのだ。学生たちが知事室前に躍り出るや、受付の秘書とおぼしき徒輩は周章狼狽し、「アポイントメントは取っていますか」などと問い合わせ≠してきた。たたかう学生は、「抗議文を読みあげるから、石原に渡せ!」と一喝し、その場において、石原の靖国神社公式参拝を許さず九月三日の自衛隊「治安出動」演習を粉砕する戦闘宣言を発したのだ。全学連の学生の気迫に満ちた雄叫びは、知事室の扉の前に立ちはだかる警備員を茫然自失に追いこみ、フロア全体に雷鳴のごとく轟いたのである。
 まさに、この闘いがファシスト石原の度肝をぬいたからこそ、彼らは、わが革命的左翼にたいする敵愾心をむきだしにして、ゴロツキ分子どもをけしかけてきたわけなのだ。
 すべての諸君! いっさいの妨害をはねのけ、9・1〜3「防災訓練」の名による自衛隊の治安出動訓練粉砕の闘いに起て!
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