第1723号( 2002年6月17日)の内容


<1面>
今こそ侵略戦争法制定を粉砕せよ
米帝のアフガン侵略反対・イラク侵略阻止! 日帝の参戦粉砕!
6・15労学大統一行動に起て
STOP!有事法制6・16集会の高揚を!

<2面>
有事法制定阻止へ! 闘い拡がる
「沖縄復帰30周年式典粉砕!」全学連が会場に進撃(5・19沖縄)
沖縄県学連と全国から結集した全学連
の学生は、沖縄
復帰30周年式典粉砕
の闘いに決起(5月19日、宜野湾市)

4・28沖縄の労学が戦闘的デモ
沖縄の戦闘的労・学が4・28闘争に決起(那覇)

5・25「つぶせ!有事法」鹿児島集会
「有事立法粉砕!」鹿児島県
平和運動センター集会で
闘う鹿大生が奮闘(5月25日)

5・15「有事法阻止」十勝総決起集会
北海道平和フォーラム集会で道共闘
「事立法粉砕!」を訴える
(5月15日、帯広中央公園)


<6面>
5・19「ストップ・ザ・有事法」石川県総決起集会
5・3「平和フォーラム」憲法集会に参加して
アメリカ式生徒管理方式の導入
Topics 日経連が賃金・人事の「新モデル」

<4面>
ロシア連邦共産党内コソラーポフ・グループの破産

<5面>
鉄道謀略策動を打ち砕け!

<7面>
教育労働論の深化のために (下)
 『新世紀』第187〜8号大道論文について
うた 沸き立つ怒り

<8面>
ナチスの国会放火謀略 (最終回)
「闇から闇へ」(『レーベン』)を読んで

<3面>
万華鏡2002――情勢の断層を読む
活≠求めて喝@鰍ン
亡国党≠フドタバタ劇
日本沈没予告編
ブラックリスト
サブマシンガン

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

「解放」最新号

  






































































































  

今こそ侵略戦争法制定を粉砕せよ
米帝のアフガン侵略反対・イラク侵略阻止! 日帝の参戦粉砕!
6・15労学大統一行動に起て
STOP!有事法制6・16集会の高揚を!

福田・安倍の「核武装」発言弾劾! 闘う学生が国会前
――首相官邸・内閣府への抗議闘争に起つ(6月6日)
 有事関連三法の制定を阻止するために、決意も固くたたかっているすべての労働者・学生・市民諸君! ネオ・ファシスト小泉政権の画歴史的な一大超反動攻撃をうち砕くための労働者・学生・人民の闘いは、あきらかに今、正念場を迎えている。
 安倍官房副長官の「核使用は合憲」発言(五月十三日、早稲田大)ならびに福田官房長官の「日本は核兵器を保有できる」という発言(五月三十一日)にたいする内外からの非難の高まり。また防衛庁が極秘裏に不法に入手した情報公開請求者の個人情報をファイルにし保管していた事実があかるみに出たこと。そして自民党内からも最大派閥であり郵政二法案をめぐって小泉と激しく対立している郵政族≠ナもある橋本派が「審議が拙速にすぎる。有事法案については継続審議に」と噴きあげていること。――これらのゆえに小泉内閣はいままさにダッチロール状態に叩きこまれている。
 だがしかし、小泉政府がマスコミに意図的にリークしている「有事三法の今国会成立は断念」とか「継続審議」などという情報に幻惑されて、「政治焦点はまだ先だ」とか、「廃案にするチャンス」(日共指導部)とか、いわんや「野党共闘の勝利」とかと言うのは、議会主義者の寝言でしかない。
 見よ! 小泉政府は六月十日の衆院武力攻撃事態対処特別委員会に、安倍・福田・小泉の三者が揃いぶみで出席し答弁し、なんとか「核」発言追及の矛先をかわすことに躍起になりながら、他方で六月二十日から四十四日間の国会会期の延長を策している。それこそ、権威失墜に見まわれながらも、日本帝国主義権力者の悲願である有事法の制定だけはなにがなんでも成し遂げようとする決意の表明にほかならない。
 すべての労働者・学生・市民諸君! 今こそわれわれは、政府・連立与党がしつらえた「日本国家の防衛」論議の土俵にのっかり「有事法を廃案に」と叫びながらも同時に「自衛のための代案」の案出に腐心してもいる社・共既成指導部による闘いの議会主義的歪曲をのりこえ、<有事立法粉砕! アメリカ帝国主義のアフガン・中東侵略戦争反対! 日本の参戦阻止!>の階級的戦列をうち固め、小泉内閣打倒にむかって前進しなければならない。
 すべてのたたかう労働者・学生は、6・15労学大統一行動に決起せよ! そして「陸海空港湾二十労組」などが呼びかけている6・16代々木公園での「STOP!有事法制大集会」に参加し反戦・反安保の階級的闘いの前進のために奮闘せよ!

以下、小見出し
安倍・福田の「核武装」発言―
むき出しになったドス黒い野望

有事三法=侵略戦争法としての本性

米帝のイラク侵略への参戦を狙う小泉

高まる有事法阻止のうねりと革命的労学の闘い

ネオ・ファシスト小泉政権打倒めざして闘おう!
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サブマシンガン
銃口は誰に向けられている?

 「司令塔」コケて末期症状 (3面万華鏡)
 W杯の熱戦に胸おどらせている読者も多いことでしょう。ところが、この熱き戦いをよそに、サポーターたちのまわりで目をつりあげているのがニッポン警察。会場周辺や都心の繁華街やターミナルで目立つのは、大量動員された警察官ばかり。外国人サポーターたちからは「警察の方が怖い」と揶揄されるほど。
 仰々しいのはその数だけではない。警察は、「フーリガンの恐怖」を煽るだけ煽って、「W杯警備」の名のもとに、9・11以降やりたかったありとあらゆる「テロ対策」に着手している。たとえば、四月三十日の警視庁の「W杯警備訓練」。ここでおこなわれたのは派手に報道された「フーリガン」の鎮圧′P練だけではない。「テロリスト」が選手を人質にしてホテルにたてこもったとの想定で、建物内部を小型カメラで偵察した情報をもとに、レンジャー部隊がヘリコプターから屋上に降りたちロープをつたって建物の窓から特殊閃光弾を投げ入れて突入。サブマシンガンで武装した機動隊銃器対策部隊とともに「テロリスト」を制圧する作戦を展開。これはもう対テロの特殊部隊の戦闘≠サのもの。
 これに先がけて四月、警察庁は、サブマシンガン一四〇〇丁を二十八都道府県警に配備した。サブマシンガンとは、弾は拳銃弾だが機関銃のように連射できる銃で、米国の特殊部隊「SWAT」も使っているという強力な殺傷兵器。まず警視庁がこのサブマシンガンの実射訓練をおこなった。この文字通りの「テロリスト」射殺のための訓練を担ったのが、機動隊銃器対策部隊と新設の「首相官邸警備隊」。これを皮切りに各県警は「W杯警備訓練」を隠れみのにして、サブマシンガンで武装した部隊による「テロリスト制圧」訓練を実施し、これをマスコミに大々的に宣伝し始めた。二十八もの都道府県警にサブマシンガンを配備したということは、全国にテロ制圧部隊をつくっているということではないか。
 こうしてお膳立て≠整えたうえで、警察庁はこれまで秘匿してきた特殊急襲部隊「SAT」の訓練を撮影したというビデオ映像を、五月十日に突如マスコミに初公開。そこでは、なんと装甲車をともなう作戦や、潜水しての水中射撃訓練など、対テロ部隊の能力をことさらに誇示している。これはもう完全に「対テロ戦争」訓練。
 このような特殊部隊の訓練≠眼前にして、われわれは想起せずにはいられない。七〇年代のわが仲間たちへの殺人襲撃の際、謀略襲撃部隊は、しばしば階上からたらしたロープを蜘蛛のようにつたって仲間の部屋に突入してきた。この謀略襲撃の専門部隊が警視庁第六機動隊のなかに極秘につくられた第七中隊(通称「六機七中」)であり、彼らはすでに七〇年代からサブマシンガンで武装していたのだ。「警察官僚・三井は……警視庁に五六名、大阪府警に二一名の特殊部隊をつくり、警察法では禁じられている自動小銃を自衛隊から借りて養成した。……」(玉川信明編著『内ゲバにみる警備公安警察の犯罪』上巻、四九〇頁)。この「六機七中」こそ、特殊急襲部隊「SAT」の前身だ。警察庁は、このようなウラの特殊部隊の存在を「W杯警備」にかこつけてついに公然化してみせたのだ。あの特殊部隊のサブマシンガンの銃口は誰に向けられているのか! W杯をも利用したニッポン国家暴力装置の強化に、いまこそ警戒せよ!
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戦争に反対する労組破壊を狙う鉄道謀略策動を打ち砕け!
新幹線列車への散弾銃撃弾劾!

 東海道新幹線の列車が何者かによって散弾銃で撃たれるという事件が発生した。
 五月七日午後十時二十分頃、JR東海名古屋車両所で作業中の清掃作業員が、当日の博多発名古屋行き「ひかり174号」(十六両編成)に使った車両の二号車のドア付近に五十〜六十個の粒状の傷〔写真〕を発見し愛知県警に届けた。同県警捜査一課の発表によるならば、県警が直後におこなった傷の付着物の鑑定結果では鉛や硝煙反応は確認されなかったのだが、二日後の九日になって二号車と三号車をつなぐ通路部分のゴム製のホロから「鉛の成分と散弾の鉛を固める薬品『アンチモン』を検出した」、という。八日の鑑定では鉛などが検出できなかった当該車両は、損傷部分を塗装しなおし、八日も「こだま」などに使用された。ところが前述のように、九日の再検証で武器の特定にかかわる「証拠」が検出≠ウれ、さらにその後十三日になって同県警は改めて、被弾した車両の実況検分を始めたことがマスコミに大きく報じられた。そして愛知県警は、この事件の捜査本部を設けて、事件発生一週間後に「再度」の現場検証をおこない、「発砲が、いつ、どこでおこなわれたのかが判明していない」として、博多から名古屋までの沿線各府県警に協力要請して大々的な捜査網を敷いたのである。
 かつて一九九六年には、JR東日本の三鷹電車区で起きた「列車防護無線機」の盗難事件捜査を口実にして、警察権力がJR東労組にたいする組織破壊攻撃をしかけてきた。この例をひくまでもなく、警察権力が九州から西日本、東海のJR各社関係労組にたいする「事件捜査」に名を借りた組織介入・破壊攻撃を狙っていることは明らかではないか!
 時あたかも小泉ファシスト政権が画歴史的反動法案、文字通り侵略戦争にうってでるための戦争法にほかならない有事三法案を今国会で成立させるためにやっきとなっている。事態は風雲急を告げているのだ。組織結成以来、ネオ・ファシストどもによるあらゆる組織破壊攻撃をハネ返してきたJR総連、かつ「戦争反対」を労働組合として今も堂々と掲げ続けている組合組織を、侵略戦争ができる国家≠ヨの雄飛を狙うネオ・ファシストどもは憎悪の的にしている。
 思い起こしてみよう。小尻記者を虐殺した一発の散弾が「朝日新聞」経営陣・編集部中枢をふるえあがらせ、「民主・人権」などのいわゆる「朝日の良心」を殺した。その後、「朝日新聞」は、日本のプラウダ≠ゥらボイス・オブ・アメリカ≠ヨとみずからの役割を変えたといえる。この「朝日」銃撃を仕組んだ部分とつながる者たちによる犯行と推断しうる今回の新幹線銃撃――まさにその意図するものは明らかではないか。
 すべてのたたかうJR労働者、とりわけJR総連に結集してたたかう労働者たちは、ネオ・ファシスト小泉の政府・警察権力による、JR各会社当局と連携しての・かつ当局の手先である「JR連合」系の「養殖組合」などをも活用しての、JR総連破壊のためのフレームアップ攻撃などに最大限の警戒心を払いつつ、一切の組織破壊攻撃を許さない強固な組織体制を早急にうち固めようではないか!

以下、章見出し
JR東日本管内を中心に頻発する悪質な列車妨害

侵略戦争前夜――革命的左翼・戦闘的労働運動破壊を企む一大謀略を粉砕せよ
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