第1792号(2003年11月3日)の内容

<1面>
首都中枢にイラク反戦の火柱 10・19
米帝のイラク軍事占領反対! 日帝の派兵阻止!
労学が米大使館・国会に進撃


<4〜5面>
「連合」の衰弱死を回避するための
労働貴族どもの模索とあがき


<2面>
日米首脳会談粉砕! 全国で奮闘
 沖縄・嘉手納基地/大阪・米総領事館/
 金沢市街デモ(以上10・17)/札幌(10・16)

派兵反対! 労働者5500が決起
  フォーラム平和 近畿集会(10・10)

<6面>
リストラ下の大事故
ブリヂストン栃木工場大火災
多発する郵便外務の交通事故
Topics お粗末! 政府の「雇用対策」

<7面>
『黒田寛一 初期セレクション』を読んで
◆「ヒューマニズムとマルクス主義」
◆「新しい人間の探求」
◆「1956年の私」・「ハンガリア事件と私」

<8面>
前衛組織の創造はかくあるべし
◆「マルクス主義のルネッサンス」を読んで

<3面>
万華鏡2003――情勢の断層を読む
ボンボン狐vs古狸
怒鳴るド・ラム爺
大義°≠゚て何千里
悩みのタネ
ここでもドロ沼

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号
























 




















    


首都中枢にイラク反戦の火柱 10・19


米帝のイラク軍事占領反対! 日帝の派兵阻止!

労学が米大使館・国会に進撃


 十月十九日、全学連のたたかう学生たちと反戦青年委員会の戦闘的・革命的労働者たちは、<自衛隊のイラク派遣阻止! アメリカ帝国主義のイラク軍事占領・支配反対! 憲法改悪阻止!>を高だかと掲げて、反戦・反安保労学統一行動に勇躍決起した。
イラク派兵阻止! 国会・外務省前に怒りの声轟く
(10・19)
 十月十七日にブッシュと会談した小泉は、連日にわたるイラク人民の反米・反占領闘争に直面し、全身火だるまとなっているブッシュ政権を全面的に支えるためにこそ、年内の自衛隊派遣と戦費の拠出をあらためてブッシュに誓約した。これにもとづいて、小泉政権はいま、イラク派兵計画の具体化と、派兵そのものの準備を着々とおしすすめているのだ。
 だが、このような攻撃にたいして、社民党中央および共産党中央は、日本政府にたいして、「国連中心のイラク復興」に協力すべきことを弱よわしく要求しているにすぎない。いやわずかばかりとりくんでいる大衆運動それ自体も、目前に迫った総選挙に向けての政策カンパニアに解消しているのが社共既成指導部なのだ。
 たたかう労働者・学生は、<ブッシュ来日阻止 日米首脳会談粉砕>10・17羽田現地闘争の地平にふまえ、総選挙に埋没する社共翼下の既成平和運動をのりこえて、この日の反戦・反安保統一行動を戦闘的にたたかいぬいたのである。

以下、見出し
白熱の総決起集会かちとる

弾圧を粉砕して怒濤のデモ

〈派兵・改憲阻止〉の一大高揚をかちとれ
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日米首脳会談粉砕! 全国で奮闘 10・17

 十月十七日、全学連は「ブッシュ来日阻止! 日米首脳会談粉砕! イラク派兵阻止!」を掲げて、東京(前号既報)、大阪、金沢、沖縄の地で闘いに勇躍決起した(札幌は十六日夜)。総選挙に浮足立つ社・共指導下の反対運動の惨状をつき破って、全学連は、イラク軍事占領の破綻にあえぐブッシュ政権と、このブッシュの要請に応えてイラク派兵を企む小泉政権にたいする反戦・反安保の怒りの炎を燃え上がらせたのだ。

スクラム固く芝公園23号地からデモに出発する労学(10・19)


十月十七日、ブッシュの来日にあわせて嘉手納基地には国家緊急事態空中指揮機(大統領専用機「エアフォースワン」の予備機)E4Bが飛来し、沖縄基地はスクランブルに突入した。沖縄県学連のたたかう学生たちは、この極東最大の空軍基地・嘉手納基地第一ゲート前において、「ブッシュ来日阻止・日米首脳会談粉砕」を掲げて断固としてたたかいぬいた。
写真――嘉手納基地第一ゲート前で闘う県学連の学生


十月十七日、全学連関西共闘会議のたたかう学生たちは、在大阪アメリカ総領事館と自民党大阪府支部連合会にたいする抗議行動に勇躍決起した。
写真――大阪アメリカ総領事館に怒りのシュプレヒコール


十月十七日、金沢大学のたたかう学生たちは、金沢市内のど真ん中でブッシュ来日を弾劾する闘いをくりひろげた。
写真――市民の共感を集め意気高くデモ


北大農学部自治会のたたかう学生たちは、十月十六日夕方、札幌駅前で、<ブッシュ来日反対! 日米首脳会談反対!>を訴える街頭情宣に起ちあがった。
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「連合」の衰弱死を回避するための

労働貴族どもの模索とあがき


 「連合」は十月二〜三日に第八回定期大会を開催した。「組合が変わる、社会を変える―安心・公正な社会を求めて」――この新たなキャッチフレーズを笹森執行部は高々と掲げた。「組合が変わる」と真っ先にあげている点に、彼らのただならぬ危機意識となみなみならぬ決意をみてとることができる。連合組織を強化・拡大していくために、中小労働運動を強化・支援し、中小零細企業の労働者やパートタイマーや派遣労働者などの膨大な未組織労働者を組織していかなければならない、そうしなければ連合の未来はない≠ニいうのが、その内実なのである。
 だがもちろん、「新しい民主党が次期総選挙、来年の参議院選挙を通じて政権をとれるよう総力をあげて選挙戦を闘い抜く」などと笹森指導部はほざいている。これが、彼らのさししめした闘いの方向性なのである。ゴリゴリの改憲論者・小沢一郎の自由党と合併し、そうすることによって改憲のためにみずからが積極的な役割をはたすという意志を公然と表明した民主党。だからこそマニフェストに「憲法を不磨の大典とすることなく……『論憲』から『創憲』へと発展させる」と明記した民主党。この民主党を支持するというかたちにおいて、「連合」指導部はみずからが改憲翼賛勢力の一翼たるの実をしめしたのだ。煽動家・笹森のうしろから軍靴を踏みしめる音が聞こえてくるではないか。
 米英連合軍によるイラクの占領・支配についても、日本のイラク派兵についても、もちろん、彼らは反対の声を一切あげはしなかった。
 では、笹森指導部が――会長選挙に対立候補として立ったUIゼンセン同盟の高木剛とあらそいつつ――力をこめて提示したところの「労働運動の原点に立ち戻る」とは一体どのようなものなのか。

以下、章見出し
一 色あせた猿芝居と猿まね

二 ミッションとパッションのない「組織拡大」方針

三 「連合」に未来はあるのか
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