第1816号 (2004年4月26日)の内容

<1面>
4・25労学統一行動に起て!
日本国軍の米占領軍との一体化を許すな
反米蜂起に決起した民衆に銃を向けるな


<4面>
劣化ウラン弾の惨禍
 
アメリカ占領軍を弾劾せよ!

<2面>
4000労学市民が結集(4・9、日比谷)
大阪米総領事館に抗議(4・10)
3・20国際共同行動愛知県民集会


<5面>
アメリカPMCの本性
ポンタ追悼なき「3・14集会」

<6面>
支庁再編を策す北海道当局
今、病院職場では高齢の患者はトレード≠ノ

Topics民主党の反人民的な「年金改革」案

<7面>
「指定管理者」制度導入反対!
大量人員削減攻撃を許すな!

<8面>
「相対的剰余価値生産」の規定について
うた 日本軍イラク進撃/2・15旭川現地闘争

<3面>
万華鏡2004――情勢の断層を読む
◆Popular uprising
◆「ビッグ・ボワイヤー」
◆長い耳
◆「幻実」世界
◆インペイ三重奏

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号
 




























































    

4・25労学統一行動に起て!

日本国軍の米占領軍との一体化を許すな

反米蜂起に決起した民衆に銃を向けるな


以下リード
 ついにイラク民衆が反米蜂起に決起した。ファルージャのスンナ派武装勢力に率いられた民衆は、米占領軍による包囲をうち破るために激烈にたたかいぬき、シーア派の若き指導者ムクタダ・サドル率いる民兵組織マハディ軍はシーア派民衆を広範に組織しながら米占領軍にたいする果敢な武装闘争をくりひろげている。「二正面作戦」を余儀なくされているアメリカ占領軍は、ベトナム戦争時と同様の軍事的敗北に叩きこまれ、政治的にも国連に泣きつきイラン・シリアなどの「ならず者国家」に停戦の仲介を懇願するほどまでに追いつめられている。米軍事占領はもはや完全に破綻したのだ。
 われわれは、米軍事占領からのイラク解放をめざして蜂起したムスリム人民にイスラミック・インター ―ナショナリズムに立脚してたたかうべきことを呼びかけつつ、彼らと連帯して〈米軍によるイラク軍事占領反対・日本軍の米占領軍との一体化弾劾〉の闘いに起ちあがろうではないか!
 武装勢力に拘束された日本人・その家族および労働者人民の「撤兵」要求の声を、小泉政権は「自己責任」の名のもとにふみにじっただけではなく、日本国軍にたいしてイラク人民に銃口を向けさせることをたくらんでいる! われわれは、日本国軍が米占領軍と一体化することを、蜂起したムスリム人民に銃を向けることを、断じて許してはならない! 日米軍事同盟を絶対的基礎として「戦争を遂行する国家」に日本国家を飛躍させるための有事関連七法の制定や日米共同のMDシステムの構築を阻止せよ!
 「テロ根絶」キャンペーンに唱和する既成反対運動をのりこえ、イラク反戦・有事七法制定阻止の闘いの高揚をきりひらけ! ネオ・ファシスト小泉政権の打倒めざしてたたかおうではないか! すべての労働者・学生は、4・25労学統一行動に勇躍決起せよ!

以下見出し
イラク民衆蜂起の爆発

絶体絶命のブッシュ政権

「人質」と家族を恫喝し日本国軍の米占領軍との一体化を進める小泉政権

「テロ許すな」に唱和する既成指導部を弾劾せよ!




ブッシュ政権に庇護されたシャロン政権によるハマス指導者ランティシ殺害弾劾! パレスチナ軍事占領反対!
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劣化ウラン弾の惨禍

イラクを放射能禍に叩きこんだ米占領軍を弾劾せよ!

 イラクのスンナ派とシーア派のムスリム民衆は、武器を手に反米蜂起に立ちあがった。圧倒的な軍事力の米・英軍の空爆によって国土を破壊され肉親を虐殺された人民は、復讐を誓い占領軍にたいして命がけの反撃にでた。「イラク復興・民主化」のウソを暴き、米軍の占領・支配に止めを刺そうとしている。
 「イラクの人びとに水を提供し壊れた道路や学校を直します」――自衛隊の大型浄水器や重機を報道陣とサマワの住民に見せて、これが「人道復興支援」だと小泉は宣伝している。だが、これほどの欺瞞はない。イラクの水、土地のすべてが、米・英軍が狂ったように撃ち込んだ劣化ウラン弾の放射能で汚染されている。イラクの人民は放射能禍にたたきこまれている。
 かつて米核兵器研究所研究員であったある良心的な科学者は「これはオムネサイド(全生物抹殺)だ」と言った。イラクの人民は、米英軍の大虐殺に加えて、その土地に生きるすべてのものが死滅させられる危機にさらされているのだ。

以下、見出し
イラク全土は汚染された

米軍が「銀の弾丸」と絶賛

危険性を隠蔽する米国防総省
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4000労学市民が結集
(4・9、日比谷)
 四月九日に日比谷野外音楽堂において、「自衛隊のイラク派遣NO!  STOP!有事法制 守ろう! 平和といのち 4・9集会」が「陸・海・空・港湾労組20団体」「平和を作り出す宗教者ネット」「戦争反対・有事を作るな! 市民緊急行動」の三者呼びかけのもとに開催された。小泉政権への怒りに燃えた4000名の労働者・学生・市民が、この日の闘いに決起した。

たたかう学生たちが最先頭で奮闘



大阪米総領事館に抗議
(4・10)

 四月十日、全学連関西共闘会議のたたかう学生たちは大阪市北区の在大阪・神戸アメリカ総領事館の前に登場し断固として抗議文を読みあげ、アメリカ総領事にたたきつけた。さらにその後、たたかう学生たちは大阪市中央区の自民党大阪府連前に登場し「小泉政権を打倒するぞ!」燃えたぎる怒りを込めてシュプレヒコールをたたきつけ、「小泉政権打倒!」の狼煙(のろし)を上げた。



3・20国際共同行動愛知県民集会

 三月二十日、名古屋市の久屋市民広場で「憲法と平和を守る愛知の会」が呼びかけた「イラク派兵反対、憲法を守れ3・20国際共同行動愛知県民集会」(「320ACT」)がおこなわれた。たたかう労働者・学生は、「3・20国際統一行動を労働者・学生・市民の団結した闘いに変えようではないか」と訴え奮闘した。
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ポンタ追悼なき中核派「3・14集会」


CIAの飼い犬=中野一派を一掃せよ

 わが同盟は、3・2シーア派信徒大虐殺事件および3・11マドリード列車爆破事件の謀略性を断固として暴きだした(本紙第1810、11号)。このわれわれの暴露に心底うろたえ、かの二つの事件の謀略性をうち消すことに血眼になっているのが、スパイ集団=敗残ブクロ派にほかならない。スンナ派もシーア派も「犯人は米軍だ」と暴露し弾劾しているにもかかわらず、3・2事件は「スンニ派勢力」が「シーア派指導部にたいする軍事行動を起こすことは、大いにあり得ること」だとか、3・11事件は「民族解放闘争の特殊的・極限的爆発」だとかという言辞を彼らは吐いた。これこそは、たたかうムスリムにたいする真っ向からの敵対であり、ヤンキー権力者・CIAの意志・意図を忠実に代弁した、スパイ集団ならではの言動にほかならない。
 再編された米CIAとこれに連なる日本の国家権力者の特定グループは、スパイ集団・敗残ブクロ派中野一派を新たにとりこみ、スパイ・ゼルツァーをおくりこんで労働運動や市民運動をその内側から撹乱・破壊するための道具として活用しようとたくらんでいる。中野一派もまた、飼い主に頭をたれ、駄馬をおしたてた階級的労働運動≠竄辯ワールド・アクション≠ニやらを唱えながらこのたくらみに呼応しているのである。
 この中野を頭にした敗残ブクロ派が、「3・14集会」なるものをおこなった。だがそれは彼らの組織的惨状を全面露呈したもの以外のなにものでもない。

わずか70名の活動家集会

 かつてのブクロ=中核派の書記長ポンタこと本多延嘉がわが同盟に打倒されて二十九年、ブクロ派の官僚どもは毎年三月十四日を前後してポンタ追悼のための「3・14革共同政治集会」を開いてきたのだが、今年は都内世田谷区の定員わずか百名ほどの会議室で細ぼそと開催したにすぎなかった。
  (中略)
 毎年の「3・14集会」で、必ずその壇上に飾ってきたポンタの顔写真を、中野一派は完全に取っ払ったのであった。もちろん、「3・14復讐戦貫徹」などというものは、言葉のうえでも、きれいさっぱり消しさられている。ショボクレ活動家集会で、司会席の女活動家が集会の冒頭に、「新しい時代の革共同集会」などと敢えて述べた。まさにそれは、ポンタの「遺訓」をひきついだところの旧来のブクロ派組織からの衣がえを図り、中野一派が駄馬労のハミダシ労働運動やらズブズブの市民運動≠おこなう運動体として生きながらえること、「3・14集会」さえも右のことを訴える場にしたということである。(以下略)
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Popular uprising


「来てみたら街中がみな敵だった」


 「イラクのインティファーダ」――このようにイラク人民の闘いを表現するのは、いまやアラブのマスコミにかぎらない。西側メディアの一部も、ポピュラー・アップライジング(popular uprising)、すなわち「民衆蜂起」ないし「人民蜂起」の名を、イラク人民の反米・反占領闘争に与えつつある。
 事実、ファルージャに送られた米兵は言った。「一握りの敵が反抗していると言われたが、来てみたら街中がみな敵だった」、と。これぞポピュラー・アップライジングの確かな証。
 これにたいして、人民蜂起がはじまったことを必死になって否定しようとしているのが占領国アメリカのブッシュ政権である。
 「いま起きている事態は、ポピュラー・アップライジングではない」――憔悴しきった表情を浮かべながら精一杯つっぱってみせたのがブッシュ(四月十三日の記者会見)。
 シーア派のサドル派の決起が燎原の火のごとくに広がりはじめたときに米統合参謀本部議長マイヤーズは次のように言った。「こうした衝突は大多数のイラク人には支持されておらず、ポピュラー・アップライジングでないことは明らかだ。」ラムズフェルドも、「サドルの支持者は一〇〇〇人から六〇〇〇人にすぎない。これはポピュラー・アップライジングではない」と強弁した。
 開始された民衆蜂起におびえるブッシュ政権は、今や「ポピュラー・アップライジング」という言語体そのものに怯えるかのごとくに、必死になってこの表現をうち消そうとしている。これはなぜであるか。
 ちなみにポピュラー(popular)の語源は、ピープル(people)と同様に、ラテン語のポピュラス(populus)に発している。まさに「人民的・大衆的」を意味する語である。(ちなみに「人民戦線」は、ポピュラー・フロントpopular frontの日本語訳。)
 かくのごとくに古い歴史をもつポピュラー・アップライジングという用語は、ネオコン一派にとっても重要な意味をもっている。二十世紀においてアメリカが成し遂げた二大偉業はファシズムと共産主義からの世界の解放にある、とうそぶく彼らは、「独裁」とたたかう人民の代弁者であるがごとくにみずからをおしだす。アフガニスタンであれイラクであれ、<テロ対文明>という図式とならんで、<独裁者対人民>というデマゴギッシュな図式を掲げて、彼らはアメリカの侵略行為を正当化した。想起せよ。昨年、米英連合軍がイラク侵略を開始した直後に、「バスラの民衆が蜂起した」「ポピュラー・アップライジングが始まった」というデマを流して、ブッシュ政権はみずからの蛮行を正当化した。
 その彼らにとって、これまで「テロ」と烙印してきたイラク人民の闘いが「民衆蜂起」と評価されていることは、身の毛もよだつような一大事。ヤンキー帝国は、「解放者」どころか、蜂起した民衆の敵、ヒトラーと同様の圧制者、と正しくもみなされているのだから。「反米」のポピュラー・アップライジングなんてブッシュの辞書≠ノあるわけがない。いまイラクで起きていることは、ポピュラー・アップライジングではない、解釈をかえろ、一部の過激派のテロ≠ニいえ、と。
 だが時すでにおそし。ファルージャや北部のモスルやラマディをスンナ派武装勢力がおさえ、バグダッド以南の主要六都市をシーア派民兵が制圧した。ファルージャのレジスタンス戦士たちには、「ファルージャを救え」を合言葉にして、宗派の垣根をこえた支援がイラク全土から寄せられている。CPAが創設した新イラク国軍も、ファルージャへの攻撃を拒否し、武器を持ったまま反米蜂起に合流する兵士が続出している。米軍事占領は音をたてて崩壊した。サドル師が「悪魔の父」と名指しするネオ・ヒトラー=ブッシュを震えあがらせよ!
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