第1833号(2004年8月30日)の内容

<1面>
米占領軍によるナジャフ人民虐殺を許すな
イラク反戦・改憲阻止の奔流を!

<4面>
党存亡の危機に脅える代々木官僚

<5面>
兵器国産化をめぐる日米間の暗闘
<2面>
米軍ヘリの沖国大墜落・炎上事故弾劾!
今こそ反戦・反安保闘争の高揚を
 革共同革マル派沖縄県委員会

激闘のドキュメント 県学連が労働者・市民の先頭で闘う写真へ
ヘリの積荷は劣化ウラン弾か
<3面>
美浜原発事故を弾劾せよ!
関電本店・美浜現地に怒りの拳
写真へ
<6面>
臨戦態勢下――過酷な労働を強いられる米軍基地労働者
大阪府が学校事務職員を削減
Topics 「Festa in 郵便局」
<7面>
8・1第42回国際反戦集会
全国でイラク反戦の決意燃ゆ
沖縄集会/北海道集会/北陸集会写真へ
<8面>
第42回国際反戦集会 海外からのメッセージ 第2回
◆全連邦共産党(ボリシェビキ)◆レニングラード地域共産主義者党◆フィリピン農民運動(KMP)◆ニューズ・アンド・レターズ◆デビッド・マクレイノルズ◆ワーカーズ・インターナショナル・リーグ
  「解放」最新号
 






























    


米占領軍によるナジャフ人民虐殺を許すな


イラク反戦・改憲阻止の奔流を!



米傀儡政権のどんづまり

 シーア派の聖地ナジャフのイマーム・アリ廟を拠点として、ムクタダ・サドル師率いるマフディ軍は、米占領軍にたいして決死の戦いを挑んでいる。アラウィ傀儡政権のもとで開催された「国民大会議」の代表団がしめした停戦案(=全面降服要求)を、彼らは拒否した。シスターニ師へのアリ廟の管理権移譲という対案をもしめしながら。
 これにたいして米占領軍は、サドル師その人とマフディ軍の抹殺を狙って、ナジャフへの空爆と戦車隊による砲撃を強行した(八月十九日)。この戦闘によって、マフディ軍および支持者が七十七人死亡したという。サダム軍ほどにゲリラ戦闘に長(た)けてはいないサドル派の戦士たちは多大な犠牲を強いられている。それでもなお彼らは、アリ廟から二〇〇bにまで迫っている米海兵隊との戦闘をくりひろげるとともに、南部バスラでは石油パイプラインを爆破する作戦をも遂行した。これと連携して、スンナ派武装勢力も、米大使館への迫撃砲攻撃を敢行した。彼らが遂行した石油施設への攻撃を契機として、原油価格は一バーレル=五〇jを突破しかねない勢いで急騰している。この原油高は、占領支配者アメリカの経済に大打撃を与えているのである。
 こうして彼らは、米占領軍の手の平の上でサドル派やイラク建設国民会議のボイコットのもとに開催された国民大会議にはなんの実効性もないことを、まさに実力≠もってしめしたのである。
 そもそも、ブッシュ政権=米占領軍は、七月中に開催する予定であった国民大会議がムスリムの抵抗闘争のゆえに委員の選出すらままならないことに苛(いら)だちを募らせてきた。「イラク民主化プロセス」なるものの重要なステップと位置づけたこの会議をなんとしてもデッチあげるために、彼らは、シーア派民衆の精神的支えでありサドル師も一目置いている大アヤトラ=シスターニ師を「心臓病治療」の名目でイギリスに連れ出した。そのスキに、マフディ軍をたたきつぶすための攻撃を開始した。
 これにたいしてサドル師は、聖地ナジャフのアリ廟にたてこもり徹底抗戦を呼びかけた。これに呼応して、ナジャフのみならず、バグダッドのサドルシティー、クート、サマッラ、ヒッラなど各地においてサドル派の民兵組織が武装闘争をくりひろげた。「ナジャフを救え」――アリ廟を包囲し攻撃する米占領軍に抗して、数千人のムスリムが、人間の盾になることを志願してナジャフに続々と結集した。南部のナシリア、バスラなどでも数千人規模の抗議デモが連日まきおこった。
 アラウィ傀儡政権は、米占領軍のひもつき分子を中核として一三〇〇名をかき集めた国民大会議を、二週間遅れでようやく開催した(八月十五日)。ところが、この国民大会議=イラク版ロヤジルガ≠フ場において、米占領軍の攻撃にたいする非難の声が噴出したのであった。
 それだけではない。ブッシュ政権の意をうけたアラウィ政権は、この国民大会議が選出する暫定議会=諮問評議会(一〇〇人)を、旧統治評議会のメンバーをはじめとして米占領軍のひもつき分子で固めた「統一名簿」を提出した。だが、これへの不満が噴出し、議員候補の一部を組みかえることを余儀なくされた。
 スンナ派の最大勢力であるイスラム聖職者協会とシーア派のハーリシー師らを中心とするイラク建設国民会議の勢力は、「国民大会議は米占領体制の道具(=傀儡)にすぎない」と喝破して、はじめから会議をボイコットしたのだった。彼らは、米占領軍によるサドル派にたいするジェノサイド攻撃に抗議するとともに、「イラク民主化」=イラク人への主権移譲という体裁を整えるために開催された国民大会議に対抗する会合を、サドル派とともに開催することを展望している。
 政権発足のその日から、ブレマーに代わって送りこまれた米大使ネグロポンティに完全にコントロールされてきたアラウィ政権、この傀儡政権は、まさにそのゆえに米軍占領に反対するイラク人民から完全にそっぽを向かれ憎悪の対象となっている。この傀儡政権は、早くも倒壊の危機にたたきこまれているのである。
 イラク戦争の「大義」それじたいの崩壊のゆえに、「友邦同盟」諸国からも、撤退する国が相次いでいる。七月十九日に撤退を完了したフィリピンに続いて、タイも撤退を開始し、ポーランドも早期撤退の意向を固めている。
 アラウィが中東諸国を歴訪し、新たな派遣を求めてまわったものの、ことごとく拒否された。パウエルの根回しでサウジアラビアが提唱した「イスラム諸国軍の派遣」にも、応じる国はあらわれない。
 それだけではなく、「民主化プロセス」の監視人たるアナンの国連が、「治安悪化」を理由として要員派遣に二の足を踏んでいる。傀儡アラウィ政権をおしたてたブッシュのアメリカを公然と支持しているのは、もはやブレアのイギリスと小泉の日本だけなのである。

「対テロ」戦争遂行のための米軍再編の策動

「〇七年憲法改定」に向けての大濁流

不屈に闘うイラク人民と連帯して闘おう!
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党存亡の危機に脅える代々木官僚


「保守層との共同」路線の全的破産

リード

 立ち枯れていた老木が嵐に打たれ音をたてて倒壊する――七月の参議院選挙で大惨敗を喫した代々木共産党は、まさにこうした様相を呈している。不破=志位指導部の路線上・イデオロギー上の変節とその反人民性を断固として暴きだしてきたわが革命的左翼の闘いに触発されて、下部党員たちの党中央にたいする反発と不信が一挙に噴出したのだからだ。ここに、「二十一世紀の日本共産党の旗印」と銘うたれた新綱領の基本路線の完全破産が露わになったのである。転向スターリニスト官僚どもの延命策動を断じて許すな!

見だし

@参院選大惨敗の根拠

脱党予防のためのひきまわし
党的生命力の喪失

A「改憲阻止」方針の犯罪的内実

イラク問題・安保問題との切断
「反安保」の変質

B修正資本主義路線の全破産
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兵器国産化をめぐる日米間の暗闘


見だし
三菱バッシング≠フ深層

ボーイングの次期旅客機開発をめぐる争闘

航空機の独自開発にのりだす日本軍需産業
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米軍ヘリの沖国大墜落・炎上事故弾劾!


 八月十三日に沖縄・普天間で、米軍大型ヘリが沖縄国際大学構内に墜落・炎上した。米軍は、事故現場を封鎖占拠し、化学防護服を着用し放射能値を測定した。明らかにこのヘリは、劣化ウラン弾を積んでいたにちがいない。米軍はこのことをもみ消し隠し通すために、地位協定をタテにとり、日米合同の現場検証を拒絶して、事故機の残がいや汚染土をもすべて持ち去ったのだ。米軍によるもみ消しを許すな! ヘリ飛行訓練の再開強行弾劾!
「証拠隠滅を許すな!」米軍によるヘリ機体搬出強行阻止闘争を闘う学生。米軍の機体搬出(右トレーラー)にたいし、県学連の学生は、米軍・機動隊の弾圧に抗し阻止闘争を展開(8月16日、沖国大前)

労学市民800名が抗議集会後、沖国大にむけデモ(8月16日)

故直後、沖国大本館前で緊急抗議集会(8月13日)

阻止線を突破し事故現場に肉迫する学生(8月17日)



美浜原発事故を弾劾せよ!

関電本店・美浜現地に怒りの拳


 八月九日に発生した関西電力美浜原発3号機の復水管破断・二次冷却水噴出事故、――四名の犠牲者をだした日本の原発史上最大のこの事故を弾劾して、全学連の学生たちはただちに各地で決起した。事故当日には関西の学生たちが関西電力本店前で抗議行動、翌十日には金沢大生が美浜現地闘争に決起した。

関西電力本店前で抗議文を突きつける関共闘の学生たち
(8月9日、大阪)

美浜原発ゲート前でシュプレヒコール(8月10日)



第42回国際反戦集会

全国でイラク反戦の決意燃ゆ



沖縄集会――革命的反戦闘争の真価を鮮明に。今春夏の激闘をかみしめてシュプレヒコール
(8月1日、宜野湾市社会福祉センター)

北海道集会――派兵阻止闘争の意義を確認。闘いの前進へ盤石の体制きずく
(8月1日、札幌市北区民センター)

北陸集会――イラク人民との連帯の旗高く、労学両戦線の苦闘を踏み固めて
(8月1日、金沢) 

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米軍ヘリの沖国大墜落・炎上事故弾劾!

普天間基地撤去! 海兵隊新基地建設阻止!
今こそ反戦・反安保闘争の高揚を
 

革共同革マル派沖縄県委員会

リード
 八月十三日午後二時十五分ごろ、訓練中の米海兵隊のCH53Dヘリ(ハワイ・カネオヘ基地所属)が宜野湾市の沖縄国際大学一号館(本部棟)に接触、学内の敷地に墜落し爆発・炎上するという戦慄すべき軍事事故が発生した。
 米軍は、事故直後にフェンスを乗りこえて大学構内に突入し、事故現場周辺を勝手に封鎖して、大学への立ち入りを禁止した(学生だけでなく学長さえ追い出した!)。構内にわが物顔で居座り、事故機の残骸や積荷(おそらくは劣化ウラン弾)をシートに隠してもち去ったのだ。この米軍の横暴を誰が許せようか!
 事故直後から、怒りに燃えた沖国大自治会の学生たちは、事故現場のまっただ中で米軍ヘリ墜落・炎上事故弾劾の闘いに果敢に決起した。沖国大自治会を先頭にした県学連の不眠不休の連続的闘いに支えられて、いま、事故弾劾の闘いは全県的な闘いへと急速に広がりつつある。

見だし
旧型の欠陥ヘリで「対テロ戦争」の訓練

在日・沖米軍基地の出撃基地としての強化反対!


   
激闘の6日間

労・学・住民の怒り爆発 最先頭で闘いぬく県学連

 八月十三日にひき起こされた米軍ヘリ事故にたいして、いま沖縄では、労働者・学生・住民の「事故弾劾! 普天間基地撤去!」の怒りが爆発している。
 沖縄国際大学生自治会をはじめとする沖縄のたたかう学生たちは、事故直後から六日間にわたる不眠不休の現地闘争を連続的にたたかいぬいた。この闘いは、米日両権力者をして震撼せしめ、軍事事故に怒る全県の労働者・学生・住民の圧倒的な共感をまき起こした。

武装米兵と対峙し緊急抗議集会
13日

写真@事故直後、沖国大本館前で緊急抗議集会
(8月13日)
 午後三時、事故現場である沖国大本館前に駆けつけた学生たちは、怒りに燃えて集まってきた学生・教職員・住民二〇〇人とともにその場での緊急抗議闘争を断固としてかちとった。「米軍ヘリ墜落炎上事故弾劾! 普天間基地撤去! 安保粉砕!」事故現場を封鎖し占拠する武装米兵にたいして、学生たちは嵐のようなシュプレヒコールをたたきつける。〔写真@〕
 午後四時、沖国大学生自治会が緊急抗議声明を発表した。渕之上会長が記者会見をひらく。その直後に、取材していたマスコミの映像テープを奪い去ろうとした米兵を、学生たちが捕捉して撃退する。この闘いにたいして、マスコミ関係者や住民からいっせいに拍手喝采がわく。
 学生たちは、沖国大正門前での座り込み闘争を徹夜で貫徹する。傲岸にも、トランプに興じながら大学を占拠しつづける米兵たちに、怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。

「米軍による証拠いん滅を許すな」
14日
 午前七時、沖国大正門前でたたかう学生たちが抗議集会をおこなう。付近住民に「米軍による証拠隠蔽と事故の真相のもみ消しを許すな!」と熱烈に訴える。
 午前七時三十分、米軍のバスが沖国大正門前道路のガードレールに衝突し破壊する。その場を逃げ去ろうとした米軍にたいして、学生たちは一時間にわたって米軍バスを包囲して抗議のシュプレヒコールをたたきつける。
 午後二時、沖国大正門前において、沖国大学生自治会が呼びかけて学生・教職員・住民の緊急抗議集会をかちとる。かけつけた普天間爆音訴訟をたたかう住民や辺野古のたたかう住民も加わり、約一〇〇人が怒りの声をあげる。
 大学構内に入ろうとした米軍ジープが集会中に突入してきた。学生と住民たちは怒りに燃えて米軍ジープを実力で阻止し追い返す。
 その後、学生たちは沖国大正門前において徹夜の座り込み行動を貫徹。
15日
 早朝から沖国大正門前で学生たちが抗議集会。付近住民から共感の声が相次ぐ。琉大学生会が抗議声明を発表する。米総領事に抗議。

普天間基地第二ゲート前で労学市民八〇〇名が緊急抗議集会
16日
写真A労学市民800名が抗議集会後、沖国大にむけデモ
(8月16日)
 米軍ヘリの残骸の搬出作業が本格的に開始される。大型トラックやクレーン車が現場に入ってくる。学生たちは、早朝から沖国大近くのガソリンスタンド横に陣取って抗議行動をおこなう。午前、沖国大学生自治会が「クラススタッフ・サークル部長合同会合」をひらき全会一致で抗議決議を採択する。
 午後十二時十五分、普天間基地第二ゲート前で平和運動センターが主催する緊急抗議集会がおこなわれる。労働者・学生・市民八〇〇人が集まり「米軍ヘリ事故糾弾! 普天間基地撤去!」の怒りを米軍基地にたたきつける。わが同盟の情宣部隊が革マル派沖縄県委員会のビラを配布する。学生たちは「日米地位協定の強権的運用を許すな!」と呼びかける沖縄県学連のビラをくまなく配布。
 集会後、ただちに事故現場に向けたデモを貫徹。「県警はイラク警察と同じだ」「米軍はキャンパスから出ていけ」「米軍ヘリ事故糾弾!」ごうごうたるヤジとシュプレヒコールを、阻止線をはって弾圧する米軍・県警機動隊にたたきつける。学生は最先頭で闘いを牽引した。〔写真A〕
機体搬出阻止闘争を徹夜で貫徹
 午後、学生たちは米軍が占拠している事故現場に肉迫し、米軍ヘリ機体持ち逃げ阻止闘争をたたかう。午後五時すぎ、学生たちは、米軍による機体後部の搬出を実力で阻止するために機動隊の阻止線を突破して断固たたかいぬく。その後、徹夜での監視・座り込み闘争を貫徹する。
 
写真B阻止線を突破し事故現場に肉迫する学生
(8月17日)
17日
 午前七時、学生たちは沖国大正門前で抗議集会をおこなう。午前十一時ごろから米軍ヘリの胴体部分と燃料タンクの搬出が開始された。学生たちは、機体搬出を阻止するために機動隊の弾圧をはね返して怒りのシュプレヒコールを米軍にたたきつける。学生たちは、機動隊の阻止線をうち破り、米軍が占拠している事故現場付近で抗議闘争をたたかいぬく。付近住民もかけつけ、学生とともにシュプレヒコールを上げてたたかう。〔写真B〕

18日
 午後四時、米軍は、残るヘリの車輪部分などを搬出した。学生たちは、機体搬出を阻止するために事故現場近くで抗議闘争をたたかう。
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美浜原発事故を弾劾せよ!


関電本店・美浜現地に怒りの拳
 


コスト削減のための安全点検なき老朽施設運転の犯罪性

見だし

日本原発史上最悪の惨事

安全無視の運転強行とその根拠

責任を回避する関電・経産省を許すな
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