第1857号(2005年2月28日)の内容

<1面>
今こそイラク反戦・反安保・改憲阻止の大奔流を!
「自衛隊の平和的活用」を公言した日共中央を弾劾せよ

<4〜5面>
「反改憲」の旗高く「日の丸・君が代」強制反対闘争の大爆発を!
 教育労働者委員会

文科省・石川県教委の教員評価制導入・大幅賃金カット攻撃を許すな!
<2面>
米イージス艦寄港阻止に決起(2・5、小樽)写真へ
全東共が第2陣出兵阻止闘争(2・12、守山)写真へ
「連合」日出生台集会で奮闘(1・30、玖珠町)
<3面>
国家権力の新たなテコ入れをうけた走狗ブクロ派を根絶せよ
<6面>
自民党郵政族・公社当局と心中する本部労働貴族 ―JPU05春闘方針批判―
Topics 新賃金制度に協力する日産労組幹部
<8面>
神戸児童連続殺傷事件 A少年「矯正」物語の虚構を暴く
〔詩〕裁判官の永遠の今
<7面>
万華鏡2005――情勢の断層を読む
◆白人の奴隷
◆ベイルートの黒煙
◆「自由の拡大」の果て
◆ソウ区の斬り

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号
 































  


今こそイラク反戦・反安保・改憲阻止の大奔流を!

「自衛隊の平和的活用」を公言した日共中央を弾劾せよ

 
「米陸軍司令部の移転阻止!」
―2・19座間基地包囲行動(詳報次号)
ヤンキー帝国のブッシュ政権が自己の政治的メンツをかけて強行したイラク暫定国民議会選挙、その結果は、イラク軍事占領支配の全面的な破産を決定的なものにした。米占領軍の管理統制下におかれた独立選挙管理委員会による不正な票操作をもってしても、シスターニ師率いるシーア派の「統一イラク同盟」の圧勝を阻むことはできなかったのだ。ムスリム人民は今や反米・反占領闘争の勝利を画する橋頭堡を確実に築きつつある。
 だが、すべてのたたかう労働者・学生諸君、警戒せよ! イラク占領の破産をのりきるためにブッシュ政権はいま、台頭するシーア派とスンナ派間の、またこの両派アラブ人とクルド人との、宗派間・民族間の対立を煽ることをたくらんで、新たな謀略に手を染めはじめている。今こそわれわれは、占領打破・アラウィ傀儡政権打倒の闘いの最後的勝利に向けて邁進しているシーア派・スンナ派のムスリム人民と連帯し、<イラク軍事占領反対! 日本国軍は戦乱のイラクから撤退せよ!>を掲げて断固としてイラク反戦闘争をたたかうのでなければならない。
 しかも、イラク情勢の急転回への焦りにかられた小泉政権は、今通常国会において憲法改定のための国民投票法案を上程・成立させることを虎視眈々と狙っている。まさに事態は風雲急を告げている。
 われわれは、イラク反戦闘争を革命的に推進するとともに、これと結びつけて、憲法改悪の攻撃を粉砕する闘いを、労学両戦線において総力で創造しようではないか。これが、わが革命的左翼に課せられた今春期の第一級の責務にほかならない。

以下、見出し

燃え上る反米レジスタンス

謀略に手を染めるブッシュ政権のあがき

荒れ狂う憲法改悪の大濁流

憲法改悪・安保同盟強化を総力で粉砕せよ!
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「反改憲」の旗高く「日の丸・君が代」強制反対闘争の大爆発を!

 教育労働者委員会

 今春の卒業式・入学式を目前に控えて、全国のたたかう教育労働者は、日本労働者階級の最先頭にたって歴史的な大闘争をきりひらく決意を燃えたたせなければならない。
 ネオファシスト石原慎太郎を頭に頂く東京都は、都下の教育労働者にたいして「職務命令」のダンビラをふりかざして、「日の丸掲揚・君が代斉唱」をふたたび強制している。戦地イラクにはためく日の丸への忠誠を無理強いし、「お国のために命を捨てる」臣民をつくりだすために! そしていまや全国のミニ石原どもが、来るべき卒・入学式において、たたかう教育労働者の抵抗を強権でねじふせるための態勢をうちかためている。
 それだけではない。安保同盟の首輪をつけたブッシュの忠犬≠スる小泉政権は、いまや戦地イラクへの日本軍派兵=参戦を既成事実としてきた地平にふまえて、公然と「改憲」=「憲法第九条の改正」にのりだした。そして「教育の憲法」たる教育基本法の改定を、彼らはこの秋にもなし遂げようとしている。
 自民党に呼応しながら、この「改憲」「教基法改定」への大濁流の最先頭を走っているのが、「リベラル」の仮面も投げ捨てた岡田の民主党だ。いまや「改憲」「教基法改定」の旗手として躍りでた岡田民主党、この党に一言も抗議することなく、唯々諾々と「協力」を表明しているのが日教組本部ではないか!「文科省とのパートナーシップ」を第一義に追い求めるという路線を護持してきたことのゆえに、日教組は今や絶滅の危機にある。日教組本部ダラ幹がこの危機に無自覚であり、無気力・無対応をきめこんでいるがゆえに、危機はいっそう深刻である。
 教育現場で働くすべての労働者諸君! 日教組本部そして全教本部は、各都道府県教育委員会の「日の丸・君が代」強制攻撃にたいしても、また小泉政権の憲法改悪・教基法改悪の攻撃にたいしても、まったくの無抵抗・無対応・無指導を決めこんでいる。こうした既成教組指導部の腐敗をのりこえ、たたかう教育労働者は、「日の丸・君が代」強制に反対し、憲法・教基法の改悪を阻止する一大闘争を、労働組合を主体としつつ、市民・学生とも連帯しながら創造していこうではないか!

以下、見出し

1 石原による新たな「日の丸・君が代」強制

2 小泉政権による憲法・教基法の改悪攻撃

3 既成教組指導部の闘争放棄をのりこえ総決起せよ!
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国家権力の新たなテコ入れをうけた走狗ブクロ派を根絶せよ

T「教労決戦」なるものの反革命的呼号

 国家権力の走狗集団・ブクロ=中核派残党は、スパイ通信こと「前進」二〇〇五年新年号(第二一八一号)に掲載の「1・1政治局アピール」(以下、「アピール」と略す)において、「教労決戦」なるものを前面に掲げ、これを「世界革命の始まりだ」などと大仰に叫びはじめた。とりわけ、昨春以来、戦闘的・良心的教育労働者たちが「日の丸・君が代」の強制に反対してくりひろげてきた種々の闘いを、「ついにプロレタリア自己解放への息吹が生まれた」とか「『戦艦ポチョムキンの反乱』であった」とかと吹いている。ブクロ派分子などは教育労働戦線にまったく足をもっていないにもかかわらず。
 彼らがいま、他人のフンドシで相撲をとる式に、このような左翼%I言辞を並べたてているのは、実は国家権力の手先となって教育労働者たちの闘争を破壊するための悪宣伝に狂奔している己れの姿をおし隠すためにほかならない。
 「日の丸・君が代」処分反対の闘いを創造するために、多くの良心的教育労働者と法律家・文化人諸氏が都知事・石原らを脅迫・強要・公務員職権濫用の罪で告訴・告発した。これにたいして、残存ブクロ官僚どもは、警察権力からもらいうけた怪文書を「カクマルの内部文書」などとデッチあげ、これをネタにした悪辣なデマ宣伝に狂奔するとともに「告訴・告発運動粉砕」などと叫んで公然と敵対している。
 いま現に、「日の丸・君が代」反対・教基法改悪反対、さらには改憲反対の広範な統一戦線が、わが革命的左翼の闘いに触発されて形成されつつある。この事態に危機感をつのらせている小泉ネオ・ファシズム政権および石原都当局の指図のもとに、警察権力から与えられたインチキ文書をネタに悪宣伝を任務とする――そのような闘争破壊のための広報班としてたち現れているのが、ブクロ派残党なのだ。
 燎原の火のごとく燃え広がる改憲阻止やイラク反戦・反安保の諸大衆闘争を破壊するために、小泉政府の意を体した警察権力は、一方では青解派の山茂一派を警察権力の介入の口実づくりのための挑発者として・「戦時下の反革命革マル解体絶滅」などと叫ばせて種々の大衆集会に送りこむとともに、他方では、ブクロ派残党にデマ宣伝をこととする広報班の役割を与えたのである。
 このような飼い主の新たなテコ入れをうけて、反戦・反改憲闘争の高揚をきりひらいているわが革命的左翼にたいして、姑息なデマ宣伝をもって敵対する役目を果たすために、残存ブクロ官僚どもは、「教労決戦」なるものを看板として掲げている。この権力の走狗としての新たな犯罪的立ち回りを、あたかも左翼≠ニしての「路線」ででもあるかのように粉飾するためにデッチあげられたものが、今回の「1・1アピール」なるものなのである。中野一派の主導下でうちだされた従来の「新指導路線」なるものを、わが革命的左翼に党派的・政治的に対抗しうる「路線」であるかのように見せかけようと、「世界革命」だの「非合法党建設」だのといった用語が乱発され、「労働運動」にたいする「党の役割」がことさらに強調されているのも、つまるところ、右のような反革命的底意にもとづくのだ。
 しかも、解党願望≠ふくらませてきた中野一派を抑えこみ・「新指導路線」なるものに「党の重要性」を加えるかたちで補修=弥縫することが策されている。この駄文執筆のために、中野に絶えず屈服してきたお飾り「書記長」天田(ダメダ!)、吉羽、水谷らに活を入れるべく、とうの昔にダウンした野島三郎につながる徒輩が国家権力内謀略グループによって送りこまれたことは、明らかである。
 国家権力の走狗として活用するべく活≠入れられ、新たな反革命的立ち回りに手を染めたブクロ派残党を解体しつくすために、わが同盟は容赦なく追撃を浴びせてやろうではないか。

以下、見出し

U「党」の重要性の名による中野式「路線」の補修

V左翼≠装うための不細工な粉飾

W わが走狗解体闘争の圧倒的勝利
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国家犯罪の継続を許すな

A少年「矯正」物語の虚構を暴く


リード
 神戸児童連続殺傷事件の「犯人」にしたてあげられたA少年が関東医療少年院を仮退院して以後、すでに十ヵ月がすぎた。犯行の物的証拠をついに一つも挙げることができなかったこの事件は、A少年の「自供」したと称される内容が「性的サディズム」に該当すると「判断」され、「医療少年院送り」をもって処理されたのであった。その後、二五〇〇日間を「矯正教育・贖罪教育」というギプスにはめられたまますごして成人した彼は、いま二十三歳になる。
 「お前にまちがいないと出とるぞと言われて自白したが、だまされたのが非常につらかった、それはもう自分としては許せんのだ。」――このように付添人団(弁護団)に訴えたにもかかわらず、「警察官を攻撃」するのは「教育上」よくないと判断した日共系弁護士・野口善國によってこの訴えを封じられたのが、一九九七年八月から十月にかけてのことであった。(『神戸事件の謎』あかね図書販売、一三五〜一三六頁を参照せよ。)あれから現在にいたる七年以上の年月にわたって、彼にたいして何がなされたのか、いっさいはベールに隠されてきた。だが、いま、その一端が明るみに出されつつある。
 草薙厚子という東京少年鑑別所の元法務教官が、『少年A矯正2500日全記録』(文藝春秋――以下『全記録』と略。ことわりなき頁数は同書より)を出して以後、A氏の「矯正」と「贖罪」なるものの現状を定期的に報告する役回りを演じている。「Aは治っていない」とか、「あの酒鬼薔薇聖斗が戻って来る」とかのキャンペーンが、一方では「新潮」系の出版物によって張られているのであるが、これを否定し、「Aの更生」をおしだす役割を担っているのが草薙であり、「文春」系の出版物である。両者はともに日本国家権力の意を体するヤジキタの関係にあるのだとしても、法務省の公式見解を体現しているのが、後者だと言える。
 世間を安心させるために、「Aは更生した」と証明してみせなければならない政府・法務省の意をうけて、「矯正教育」なるものの実態の一部を、事実の加工や偽造を加えつつ公表するという任務をひきうけたのが、草薙なのである。このゆえに、医療少年院内でのA少年、そして退院後のA氏について、われわれがこれまでに知りえなかった数かずの事実を知る手がかりが与えられることになった。以下、『全記録』を中心にして、暴露していくことにする。

1「延長」された医療少年院

2「性的サディズム」の虚構


目次
1「延長」された医療少年院
2「性的サディズム」の虚構
   
(本 号)
3「贖罪教育」という拷問
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米イージス艦寄港阻止に決起(2・5、小樽)

 
 二月五日、全学連北海道地方共闘会議のたたかう学生たちは、米海軍第七艦隊イージス艦ジョン・S・マッケインの小樽寄港を阻止する現地闘争に、「連合北海道」傘下のたたかう労働者と連帯し断固として決起した。
イージス艦ジョン・S・マッケインのどてっ腹に怒りのシュプレヒコール(小樽港中央埠頭)


  

全東共が第2陣出兵阻止闘争(2・12、守山)


 二月十二日、全学連東海地方共闘会議に結集する名古屋大・愛知大・岐阜経済大のたたかう学生たちは陸自第十師団のイラク第五次派兵第二陣出兵を阻止するために名古屋市守山現地での抗議闘争に決起した。
 
駐屯地代表に抗議文をつきつける(陸自守山駐屯地ゲート前)
  
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