第1869号(2005年5月23日)の内容

<1面>
憲法改悪・日米軍事同盟強化に抗する巨大なうねりを創造せよ
日共式「護憲」運動をのりこえて闘おう

<4〜5面>
憲法大改悪の旗を振る民主党

今日版大政翼賛会下の極反動攻撃を打ち破れ!

<2面>
全国で改憲阻止の炎写真へ
4・29関西労学統一行動
4・30北海道労学統一行動
4・23関西学生アクション
4・28鹿大反改憲WALK

<6面>
「九条改憲」に踏み切った自治労本部弾劾!

◆前田哲男に批判の嵐(4・2、札幌)
Topics 介護保険「新予防給付」の内実
<7面>
各地のメーデーで奮闘 5・1 大阪写真へ)/石川
5・7教基法改悪反対全国集会
<8面>
うた 戦犯藪(ブッシュ)の茶番行脚
<3面>
万華鏡2005――情勢の断層を読む
◆Coalition of the Billing
◆脱毛の果て
◆占領者の奸計
◆「やられる前にやれ」
◆疑惑のDNA

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号
 

































  


憲法改悪・日米軍事同盟強化に抗する巨大なうねりを創造せよ

日共式「護憲」運動をのりこえて闘おう

見出し
「対独戦勝六十周年」に際しての米―露・中の激突

東アジアの覇権をかけた米・日―中・韓の角逐

憲法改悪の大濁流にのみこまれた既成反対運動

「党の二重の役割」を押しだす日共中央の欺瞞を暴け


 すべての労働者・学生諸君!
第六次イラク派兵阻止闘争に起つ! 5・7 伊丹
派遣隊のバス列に怒りのシュプレヒコールを叩きつける全学連(詳報次号)
 われわれは、日共中央の「護憲」ならぬ「護憲」運動をのりこえて、憲法改悪阻止闘争の一大前進をかちとろう!
 日共の不破=志位指導部は、三中総において、「国民の過半数を結集する運動をつくりだすため」に党の「二重の役割を発揮」すべきだと称して、党としては「憲法違反の自衛隊の段階的解消をすすめるという方針を広く明らかにしていくことが重要」であると提起した。日共官僚の「九条改憲反対」方針の犯罪性――「憲法と自衛隊との共存」や自衛隊の海外での「平和的活用」の是認および反安保の消失――を断固として暴露したわが同盟のイデオロギー闘争。これに多くの下部党員が共感し日共官僚に造反したことに顔面蒼白となった代々木官僚は、党としては「憲法違反の自衛隊の解消」論を一貫して護持しているかのように見せかけるために大あわてでおしだしたのだ。
 だが、二十三回大会で決定した現綱領の「憲法第九条の完全実施(自衛隊の解消)」という代案は、自衛隊の「解消」以前には、有事の際に積極的に活用すること、安保廃棄後の一定の時期でも自衛隊を活用することをうたったしろものなのであって、それじたいが「自衛隊の解消」を遠い彼岸に追いやったものでしかない。しかも「党独自の役割」というのも、現実には、日共の主張を宣伝するという以上のことではない。今こそわれわれは、下部党員をごまかし丸めこむための欺瞞的な詐術を弄する代々木官僚の犯罪性を暴きだすイデオロギー闘争を、職場で、学園で、断固として推進するのでなければならない。
 すべての諸君! 日共翼下の「護憲」ならぬ「護憲」運動をのりこえ、改憲阻止闘争の一大高揚をかちとろうではないか! 改憲手続き法たる国会法の改定案・国民投票法案の上程を阻止せよ!
 同時にわれわれは、米・日の「共通戦略目標」にもとづく軍事同盟の強化に反対しよう。共同作戦・相互協力計画にもとづく米日両軍の一体化を許すな! 在日米軍の再編・強化反対! 米陸軍第一軍団司令部のキャンプ座間への移転を阻止せよ! 反中国・反北朝鮮・反韓国の民族排外主義の煽りたてを許すな! 中国の対抗的核軍事力増強反対!
 アメリカによるイラク軍事占領の継続反対! 占領破綻ののりきりのための、米占領軍によるイラク人民虐殺・掃討作戦を許すな! 日本国軍は撤退せよ!
 われわれは、改憲阻止の闘いを、イラク反戦・反安保の闘いと結びつけて推進し、もって小泉ネオファシスト政権を打倒する力を創造しようではないか!
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憲法大改悪の旗を振る民主党

今日版大政翼賛会下の極反動攻撃を打ち破れ!


T 政府・自民党とのエール交換

 ブッシュ帝国の忠犬・小泉政権の憲法大改悪攻撃のただなかで、これに積極的に呼応し、改憲の先導役をすら任じているのが、岡田・小沢の民主党にほかならない。「保守二大政党制」の実現を看板として政権奪取≠たくらみ、安保・外交政策をはじめとする諸政策上での自民党とのちがい≠売り物にしているにもかかわらず、こと「憲法改正」にかんしては小泉政権・自民党とエールをかわし大合同≠追い求めているのが、この党なのである。現にこの党は、衆・参両院の憲法調査会において、憲法改悪手続き法案たる国民投票法案および国会法改正案を与党(自民・公明)とともに発議することに同意し、それらの制定のための協議をつづけている。ここに、この民主党の極反動的な正体がさらけだされているではないか。
 民主党憲法調査会会長であり衆院憲法調査会会長代理でもある枝野幸男は、ほざいた――「憲法改正をまじめに考えるなら、党派的改憲論議をするよりも、国会として三党で協力して〔憲法草案をつくり〕、三党で一致した形で国民運動を進めていくことが必要だと思う」(『論座』〇五年四月号)と。
 また、いわく――憲法は「どの党が政権をとっても従うべき『公権力行使のルール』」=「共通の土俵」であり、改憲発議のためには「全国会議員の三分の二の賛成」が必要である。だから、「憲法改正問題」を選挙の争点にするべきではないのであって、次期総選挙前にも自公民三党間で憲法草案について合意し、選挙後ただちに改憲手続きに着手すべきだ、と。
 まさに改憲の先導役をつとめるべく枝野は、自公民三党の協力による国民投票法案づくり、とその審議(さらには改憲発議)の権限を付与したかたちで衆・参両院の憲法調査会を継続するべきこと(そのための国会法の改定)とを呼びかけると同時に、「憲法を国民の手に取り戻す」というキャッチフレーズを掲げながら、五月にも民主党独自の「憲法提言」を発表し、国会終了後に「国民との対話を始める」とうそぶいている。こうした枝野の呼びかけは、衆院憲法調査会会長・中山太郎や自民党憲法調査会会長・保岡興治をはじめとした自民党議員から熱烈に歓迎されている〔註1〕。
 とはいえ、ほかならぬ民主党じたいの内部において、「憲法提言」の具体案にかんする最終合意が、現時点(五月初め)ではなお交(か)わされてはいない。真正ネオ・ファシストの小沢一派や核武装の政策的選択肢も残すべきだとする極右の旧民社党系分子から、旧社会党の横路派をはじめとする「リベラルの会」の議員までをかかえこみ、メタンガスのごとき党内対立が噴出していることのゆえに、なかなか論議がまとまらず、「憲法提言」の合意も当初予定よりもすでに一ヵ月以上遅れている。
 こうした混沌状況を突破し党内合意をとりつけるために、岡田執行部は、自治労本部や日教組本部に第九条改憲支持への方針転換を強要した「連合」笹森執行部と連携して、党内リベラル派=iとりわけ自治労・日教組推薦議員)にたいするタガハメを追求している。各地方でも、岡田執行部の意を体して、土屋都議をはじめとする民主党内右派議員が、「日の丸・君が代」強制や自治体職員・教職員組合つぶし、リベラル派議員つぶしに狂奔している。
 こうした右派の策動にたいして、「護憲」派を自負してきた横路グループは、いまや、「自衛権行使」の「条件」をめぐって若干の抵抗≠弱々しくくりひろげることしかできないありさまなのだ。そもそも、「国連の集団安全保障活動への参加は現行憲法でも可能だ」と主張していた小沢の術中にはまり、この輩の「国連待機部隊」構想を支持する方向にすでに旋回(〇四年三月)してしまったことのゆえに、第九条改悪に抵抗する拠点などは根本的に喪失しているのである。

以下、章見出し
U 対米自立℃u向の改憲案

V 第九条の否定と首相専決体制構築の提唱

W 「連合」中央による民主党式「改憲案」への支持強要を弾劾せよ
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海外派兵のための「九条改憲」に踏み切った自治労本部弾劾!

リード
 すべての自治体労働者のみなさん! とりわけ自治労の組合員のみなさん!
 自治労本部はまさに今、「九条改憲」の方針を八月の鹿児島大会においてなにがなんでも決定する意志をむきだしにして、「護憲」を掲げている各県本部を恫喝してまわっている。日教組本部にたいしても、はやく護憲の旗を降ろせ!≠ニ圧力をかけている。「戦力を保持すること、そしてこの戦力を国際貢献に使うことを、憲法に明記せよ!」と叫んでいる「連合」会長・笹森――この輩に尻をたたかれて、自治労をはじめ旧総評系諸労組を、民主党の九条改憲案を支持する改憲推進大運動に組織していく先兵役をかってでているのが、自治労本部の右派ダラ幹どもなのだ!
 憲法第九条を踏みにじってイラク派兵を強行してきた小泉政権が、戦争狂ブッシュのおしつけ≠ノ従って憲法改悪を一気に成し遂げようとしている今日このときに、自治労本部は「九条改憲」に踏みきり、改憲翼賛の旗を振っている。これを歴史的大罪と言わずして何と言うのか! すべての自治体労働者は、この世紀の大裏切りを怒りを込めて弾劾し、「戦争のできる国」への飛躍をたくらむ政府・支配階級の憲法改悪の大攻撃をうち砕くために、今こそともにたちあがろう!〔五月十日付の自治体労働者委員会のビラを掲載します。〕

自治労本部の歴史的大罪を弾劾せよ!

平和フォーラムの5・3「改憲集会」弾劾!

九条を否定し海外派兵を認める「平和基本法制定」方針を許すな!

本部のワナにはまった反本部派県本部の限界をのりこえて闘おう!

「自治体リストラ」の諸攻撃をはねかえそう! 

〈改憲阻止・イラク反戦・反安保〉の闘いを!


スローガン
◆「改憲」の旗を振る「連合」笹森執行部を弾劾し憲法改悪を断固阻止しよう!

◆海外派兵を認める「平和基本法制定」方針反対!

◆五月中央委員会・八月鹿児島大会での「九条改憲」方針の決定を絶対に阻止しよう!

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戦犯薮(ブッシュ)の茶番行脚

己が罪棚にあげたるカウボーイ 〈古き欧州〉行脚するは茶番

「古き欧州は古きラムズフェルドの言」とせしは悲喜劇なむ

歯に衣着せぬ「白の奴隷」に怒るシュレーダー、ブッシュを逆なでし

花に満つくれなゐの梅眺むれば 思ひは馳せり〈オレンジ革命〉

仏独と非戦枢軸つくりしを 〈オレンジ〉に怒髪するやプーチン

ダイオキシンを食まされしユーシチェンコ、生命(いのち)短し施策は難し

瞞着のブッシュ外交の旅そ茶番、〈紫革命〉硝煙に

〈筆頭のテロ支援国〉〔イラン〕の核開発、仏独露との対立解けず


むごたらし幼児らの劣化ウラン弾放射能禍、ブッシュの遺産

サダム憎しと劣化ウラン弾投下せしG・W・ブッシュこそ戦犯なりけれ
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全国で改憲阻止の炎



4・29関西労学統一行動
 四月二十九日、反戦青年委員会と全学連関西共闘会議のたたかう労働者・学生は、〈憲法改悪阻止! 伊丹からのイラク出兵阻止!〉を掲げて労学統一行動にたちあがった。闘志あふれるデモをくりひろげる関西のたたかう労学

4・30北海道労学統一行動
 四月三十日、全学連北海道地方共闘会議の学生と反戦青年委員会のたたかう労働者は、「改憲阻止! 日米安保同盟の強化反対!」の旗高く、全道労働者・学生統一行動に勇躍決起した。北大クラーク会館前で熱気みなぎる総決起集会
自民党道連に向けて進撃する労学(4・30、札幌)

4・23関西学生アクション
 米総領事館(左側)前で奮闘 四月二十三日、関西のたたかう学生は大阪経済大学・奈良女子大学・神戸大学の自治会・自治団体代表のよびかけのもとに「ゆるすな改憲! とめようイラク派兵! 4・23関西学生アクション」に起ちあがった

4・28鹿大反改憲WALK
 四月二十八日、鹿児島大学のたたかう学生たちは「4・28昼休み反改憲WALK」と銘うって学内集会と市街デモ行進をおこなった。ブッシュ政権の強力な要請を受けながら改憲に突き進む小泉政権にたいして、彼らは抗議の声をあげたのだ。騎射場商店街を元気よくデモ


  

各地のメーデーで奮闘 5・1 大阪



 大阪メーデー 続々結集する参加者に「改憲阻止!」の戦闘的檄(5月1日、大阪城公園)
  
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