第1883号(2005年9月5日)の内容

<1面>
小泉ネオ・ファシズム政権打倒を!

民主党支持の「連合」笹森指導部を弾劾し反改憲・反戦反安保の戦列を強化せよ!

<4〜5面>
老党首のアンチ革命マニフェスト

ペテンだらけの不破式「民主主義革命」論

<2面>
沖国大米軍ヘリ墜落1周年
県民集会で闘う学生が奮闘 8・13
写真へ
米軍特殊部隊実弾演習に1万人が抗議 7・19沖縄写真へ
8・7 第43回国際反戦集会 報告 東海/九州
<3面>
◆自治労第76回定期大会
「平基法反対」の声で議場を圧倒

<6面>
◆私鉄総連第72回大会
改憲阻止の声噴き上がる

自治労女性部・青年部から「改憲阻止」の声を! 自治体労働者委
Topics 『厚生労働白書』の特徴
<8面>
反戦集会への海外からのメッセージ(その3)
マルクス主義政綱/ユニオン・パシフィスト/レニングラード地域共産主義者党/ニューズ・アンド・レターズ/ノーススター・コンパス
<7面>
万華鏡2005――情勢の断層を読む
◆黄海の波高し
◆BLIAR
◆狗肉の策
大事故で窮地に立つJR西当局を弁護する田原総一朗

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号
 
































  


小泉ネオ・ファシズム政権打倒を!

民主党支持の「連合」笹森指導部を弾劾し反改憲・反戦反安保の戦列を強化せよ!


強権を振るい政権危機突破に狂奔する小泉
 「郵政改革に賛成か反対かの選択を国民に迫る」などと傲慢にもうそぶきながら、小泉が政権倒壊の危機からの起死回生を狙って仕掛けた「郵政民営化選挙」。すでに終盤にさしかかっているこの選挙戦は、いま、当初の自民党優勢≠ェ大々的に喧伝された局面から、年金問題へと争点を切り換えようとする民主党の巻き返し策が若干ながら功を奏する局面へと転回しつつあるかに見える。八代英太(自民党内造反°c員の一人)の比例区公認をめぐる自民党執行部内のドタバタとこれへの公明党の反発=与党間の亀裂の露出(八月二十八日)、自民党幹事長・武部の「小泉退陣後の消費税税率引き上げ」という本音♂kらしの発言(同二十八日)。これらは局面転回を加速するかもしれない。自・公間に多少の亀裂が入ったことのゆえに、総選挙後の合従連衡をめぐる自民党と民主党(とりわけ小沢一派)との駆け引きが一段と激化するであろう。政界再編は不可避である。
 当初の小泉人気≠ヘ、小泉政権成立時(二〇〇一年)の「改革ムード」の再演を狙って、大手商業マスコミを操作し動員しつつ演出された。ブッシュ政権とアメリカ金融独占ブルジョアジーが「小泉支持」「郵政民営化支持」を公然とブチあげ、日本の大手マスコミに圧力をかけたことが、小泉人気♂縁oの背後にある。ブッシュ帝国の援護に自信を得た小泉とその取りまき連は、「過半数を得たら改革のためにあと二年やったらいい」(森=小泉派会長・森喜朗)などと、首相任期延長のアドバルーンをさえ揚げた。「郵政民営化」を己れの使命と任ずる小泉は、ブッシュ帝国を頼みの綱とし、かつこれまで構築してきた首相専決・専断の行政システムを最大限に活用しつつ、首相としての強権を振るうことを起死回生の方策として、衆院選での勝利をもぎとろうとしているのだ。
 小泉・自民党執行部は、郵政民営化法案を葬りさった造反#hの議席つぶしに執拗なまでに狂奔している。このかん、造反≠フ頭目たる亀井静香の選挙区(広島六区)に落下傘候補≠フホリエモンを無所属で出馬させた。これをはじめとして、造反議員三十七名の全選挙区に小泉自身が選んだ女性候補者多数を、たとえば出世と売名をこととしたアメリカ仕込みのキャリア官僚とか国際政治学者とかエコノミー・アドバイザーとかを、「刺客」として立候補させた。
 そればかりではない。無所属立候補を余儀なくされた造反議員の擁立を崩さない県連や党支部にたいしては、統制処分をくだすことを宣言し、地方組織そのものを小泉執行部のもとに上から解体的につくり直すという強硬策をとっている。(その結果として、立候補断念に追い込まれた議員もでている。)八代の立候補をめぐるドタバタ劇は、この強硬策の破綻の一つの現われである。
 解散直後に小泉は、亀井の非公認に動揺した同派閥内の議員どもを「党公認」を餌に揺さぶり、同派を事実上分解に追い込んだ。「郵政民営化」反対派の牙城たる旧橋本派にたいしては、橋本龍太郎の比例単独立候補を最後まで認めず、ついに政界引退に追い込んだ。(すでに一年前に、同派会長の橋本の日本歯科医師会からのヤミ献金問題が、米CIA筋から暴露され橋本は会長の座から引きずり下ろされた。)また、棄権・欠席にまわった議員には、「郵政民営化には賛成する」という踏み絵≠踏ませて、党公認を与えた(古賀誠や高村正彦は「公認」とひきかえに沈黙を強いられている)。

「救国」を旗印とした諸政策を競いあう岡田=小沢の民主党

「改憲」翼賛の「連合」労働貴族を弾劾せよ!
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老党首のアンチ革命マニフェスト

ペテンだらけの不破式「民主主義革命」論

リード
 「綱領が示している民主的改革が、日本共産党のマニフェストです。」――日共議長・不破哲三はこうのたまった(八月十九日、総選挙全国決起集会)。小泉の郵政自爆解散≠ノよる総選挙戦への急転的突入に大慌ての不破=志位指導部は、「自民党・民主党の二大政党制づくりの流れ」にまたしても埋もれてしまっては議会政党としての存亡の危機だ、と戦々兢々。〇三年衆院選、〇四年参院選でのあいついだ大惨敗の悪夢が、まざまざと蘇ってくる。……
 これ以上の議席減をなんとしても食いとめ、「反自民」票を獲得するという願望をこめて、いま、不破=志位指導部は、「たしかな野党が必要です」などというキャッチコピーを前面におしだしている。あわよくば選挙後の政権樹立をめぐってキャスティングボートを握る位置をしめることを夢見ながら。「自・民のマニフェスト対決」とそれへの「財界の採点」が気が気でない不破は、私たちも政権公約としてのマニフェストたる新綱領をもっています≠ニ宣伝しないではいられない、というわけなのだ。
 代々木共産党のマニフェスト=不破綱領において掲げられている「民主主義革命のプログラム」を解説すると称して、日共議長・不破哲三がこのかん吹聴している「公式」なるものは、こうだ――やれ「憲法と自衛隊との共存」だ、やれ「天皇の制度との共存」だ、はては「国民と大企業との共存」だ……。なんだ、これは! これらの根底につらぬかれているのは、第二インターナショナル流の階級融和の思想にほかならない。だが、不破は、国家暴力装置とも独占資本とも「共存」することを売り文句とする「民主主義革命」論なるものを、あろうことかマルクス・エンゲルスの名を騙って基礎づけ、正当化してさえいる。度し難い厚顔無恥! こんなものは、労働者階級の自己解放の闘いおよびその武器たるマルクス思想とは、けっして共存≠キることなどできないのだ。
 日共党新綱領の修正資本主義的腐敗を暴露するわが革命的左翼の壊滅的批判に直撃され、かつこれに触発された日共下部党員たちの陸続たる造反に直面して、官僚的自己保身の虜となっている老いぼれ議長よ、覚悟せよ。日共党員諸君、今こそ新綱領の犯罪性に覚醒せよ! 「比例に執念を燃やせ」などという号令のもとに全党を集票マシーンとしてひきまわそうとしている不破=志位指導部を弾劾せよ! 日共版マニフェストのアンチ革命性を暴きだせ!

見出し
T革命理論上の超右への「突破」

Uアンチ革命の「資本主義改革」論の犯罪性

Vマルクス・エンゲルスの冒涜
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「平和基本法反対」の声で議場を圧倒!

自治労第76回定期大会 8・23―26鹿児島

修正案をつぶし本部を助けた十三県本部を弾劾せよ!


 八月二十三日から二十六日の四日間、鹿児島アリーナにおいて、自治労第七十六回定期大会が開催された。
 全国の革命的・戦闘的労働者たちは、「九条破棄」の「連合見解」への支持をうちだし(8・6に!)「平和基本法」制定要求の方針を今大会で決定しようとしていた自治労本部を弾劾する声をこのかん、下から創造するために奮闘してきた。沖縄をはじめいくつかの県本部の良心的組合員たちが本部の「九条破棄」方針に憤激し決然と抗議にたちあがったことにあい呼応して、わがたたかう仲間たちは、本部の目論見を粉砕するために、この大会の場において獅子奮迅(ししふんじん)の闘いをくりひろげた。
 十三県本部の幹部たちの裏切りのゆえに、今一歩力およばず、本部方針の決定をくつがえすことはできなかったとはいえ、この闘いは、全国各県本の代議員(九六三名)ならびに傍聴人(約二五〇〇名)の心を強く揺さぶり圧倒的共感をかちとったのだ。
 十三県本部の幹部たちの裏切りのゆえに採択前にとり下げられたとはいえ、「平和基本法」の項の修正を求めるとともに「提案理由」において「連合見解」反対を明記した四県本部共同の修正案が提出された(官僚統制の厳しい自治労の場合、修正案が提出されることじたい、これまでにない画期的なことなのである)。
 とりわけ沖縄県本の組合員たちの奮闘に触発されて、実に多くの発言者が「平基法」方針をめぐって本部を批判した。運動方針をめぐる二日目以降の討論では、青年部・女性部の発言につづき、発言した三十三県本の約三分の二にあたる二十一県本が、次々と怒りをこめて本部への批判を叩きつけたのだ。これにたいして、本部派県本を含め、反論する発言は皆無であった。
 憔すいした本部派県本(福岡)が憎々しげに「こんなに野次が乱れとんだのは初めてだ。歴史に残る熱い大会だ」と消耗感を吐露せざるをえないほど、本部弾劾の野次は大会四日間をつうじて途切れることなく飛びかい、本部答弁の欺瞞性を赤裸々に暴きだしたのだ。 

本部の目論見を暴きだす大情宣と野次の嵐

四県本共同の修正案をのろしに本部批判の発言あいつぐ

本部を救った十三県本部の裏切りを許すな!

〈九条破棄〉の本部を弾劾し憲法改悪を阻止せよ!
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私鉄総連大会 7・13〜14

改憲反対の声噴き上がる!

 私鉄総連は、七月十三日から二日間にわたって第七十二回定期大会を開催した。
 ときあたかも、同じ日に「連合」は三役会を開き、労働組合(その連合体)として憲法第九条の改定を求めるという方針を決定した。(形式上、「@憲法九条を改定し安全保障基本法を制定する。A九条は改定せずに安全保障基本法を制定する、という二つの案」が提案されているが、実質、内容上は@に収斂されるものだ。)すでに、自治労・日教組が改憲翼賛の大濁流に呑みこまれてしまった。これら旧総評系大単産の動向を横目で見ながら、「憲法の精神を生かした運動を進める」というように、へっぴり腰丸出しの姿勢を示しているにすぎないのが、設楽(旧協会向坂派系がなお一定の影響力を保持している東武労組出身)を委員長とした私鉄総連本部であった。
 「私鉄総連本部の、改憲勢力への屈服を許すな! 本部の護憲&針の欺瞞性を暴き出し、ブッシュ押しつけ改憲を打ち砕く戦闘的方針を確立するために奮闘しよう!」――わが同盟私鉄委員会はこの危機的現状を覆すために、各職場と大会参加者にビラを配布し、私鉄総連のすべての組合員に断固たる檄を発した(本紙第一八七九号参照)。これに鼓舞された下部組合員の突き上げによって、私鉄総連大会は「改憲反対!」の声が次々と噴出する戦闘的な場に転化したのだ。
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沖国大米軍ヘリ墜落一周年

県民集会で闘う学生が奮闘 8・13


沖国大米軍ヘリ墜落1周年―普天間基地佐真下ゲート前で怒りの県民集会(8月13日)

「普天間基地撤去!」闘う沖縄の労学(米総領事館前)

  

米軍特殊部隊実弾演習に1万人が抗議 7・19沖縄


グリーンベレーの演習強行に抗議する1万人の労働者・学生・市民(7・19、金武地区公園)
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