第1896号(2005年12月5日)の内容

<1面>
12・4革共同政治集会に結集せよ
二十一世紀の暗黒を突き破る革命的反戦闘争を創造せよ!
すべてのたたかう仲間に年末一時金の3割カンパを訴える
<4〜5面>
ネオ産業報国会としての純化を企む「連合」高木

<2面>
「ブッシュ来日阻止!」 米総領事館に怒りの拳(11・15 札幌)写真へ
治安出動図上演習に抗議(11・2 札幌)写真へ
11・10反戦早稲田あるき
写真へ
11・19日共系「国民大集会」で大情宣写真へ
<3面>
ブクロ派「11・6労働者集会」の大破産
<6面>
全道庁大会 本部ダラ幹を鋭く追及
世界bPGMの没落
Topics 時短促進法改悪で時短目標を破棄
<7面>
「国民保護」の名による国家総動員体制の構築を許すな
11・8「連合石川」秋年闘争総決起集会
<8面>
「文と文体」の感想
「人間・組織・歴史」を読んで
10・23労学統一行動に参加して
病みし自己をみつめる(3)
『新世紀』第220号紹介
<3面>
万華鏡2005――情勢の断層を読む
鶏の災い
1年後の証言
茄子の花は咲かなかった

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号
 



































  


12・4革共同政治集会に結集せよ

二十一世紀の暗黒を突き破る革命的反戦闘争を創造せよ!

 十一月十八〜十九日に開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、およびその前後にもたれた日米、米中、中露の首脳会談は、<米中新対決>時代の到来というべき二十一世紀現代世界の時代的様相を象徴するものとなった。
 ヤンキー帝国の大統領ブッシュは、「中国の台頭は日米が共同で対処しなければならない」などと、従者・小泉とともに中国に対抗するという意志を公然とぶちあげた。これにたいして中国国家主席・胡錦濤は、SCO(上海協力機構)を根幹として反米包囲網を構築するために、ロシア大統領プーチンや韓国大統領・盧武鉉らとの政治的結束の強さをことさらに謳歌し、おしだした。まさに米中両権力者は、首脳会談において握手を交わしつつも、テーブルの下≠ナは火花を激しく散らし合ったのである。こうして、日米軍事同盟の対中国攻守同盟としての現実的強化に突進する米・日と、台湾併呑を「戦略的任務」として核軍事力増強に突進する中国(これと結託するロシア)との対立を震源とする戦争勃発の危機もが高まりつつあるといわなければならない。
 ところが代々木官僚は、この米中首脳会談においてブッシュと胡錦濤が「建設的協力関係」の強化を相互に確認したことをもって、「平和な国際秩序」づくりが「前進」しているなどと美化している始末なのだ。北京官僚の下僕にふさわしく、「平和の流れ」の旗手とみなす中国政府の活躍≠ノ心躍らせているのが代々木官僚なのである。
 今こそわれわれは、代々木官僚の対応の犯罪性をも暴きだしつつ、<日米軍事同盟の対中国攻守同盟としての現実的強化反対! 改憲阻止! 中・露の対抗的核軍事力増強反対!>の闘いを労学両戦線から断固として創造しようではないか。二十一世紀世界の暗黒を突き破るための革命的拠点をうち固めるのでなければならない。
 すべてのたたかう労働者・学生は12・4革共同政治集会に結集せよ!

以下見出し

米・中対決の新展開の下で高まる戦乱勃発の危機

東アジア・サミットの主導権をめぐる激突

日米同盟に対抗する中・露・韓連合

既成反対運動の腐敗とわが革命的反戦闘争の炎

「安保の建て前通りの運用」を求める日共を弾劾せよ

反戦反安保・改憲阻止の闘いを一体的に推進せよ
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すべてのたたかう仲間に年末一時金の3割カンパを訴える


日本革命的共産主義者同盟(革マル派)


 ブッシュ政権はいま、気息奄々(きそくえんえん)たる様を呈している。イラク軍事占領の泥沼化、開戦時の情報偽造の露見と副大統領補佐官リビーの起訴。原油高の直撃によるアメリカ経済の泥沼化、ハリケーン襲来時の黒人・ヒスパニックなどの貧困層の見殺し。……ブッシュへの怨嗟の声がアメリカ国内からもわきあがっている。
 このブッシュ政権の苦境につけ入りつつ、ロシアと結託した中国が韓国・ASEAN・インド・中南米諸国を巻きこんでの反米包囲網の形成を策している。こうして米・中は、新たな角逐を激化させているのだ。
 ブッシュ帝国に唯一追随し、日米首脳会談で対米協調最優先の姿勢をあからさまに示したのが、小泉にほかならない。日米軍事同盟を対中国攻守同盟として現実的に強化するために、小泉政権は、ブッシュ政権とともに対中国の戦争計画の策定、日本国軍の米軍との融合・一体化を改めて合意した。そして日本を「戦争をやれる国」へと飛躍させるためにこそ、改憲にむけて突進しているのだ。
 未曽有の財政危機をのりきるために、「公務員制度改革」や「税財政三位一体改革」や大増税などの反動諸攻撃を、小泉政権はふりおろしている。しかも、政府・文科省の意を体した各大学当局は、学生自治会の破壊策動に狂奔している。
 全国の同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん!
 今こそ、日本階級闘争の危機をつきやぶり、ネオ・ファシズム的大反動攻撃を粉砕するために奮闘しよう。日共中央の「反安保」なき「護憲」運動をのりこえてたたかおう。「連合」労働貴族どもの抑圧をはねのけ、改憲阻止・反戦反安保の闘いを、また郵政民営化や「公務員制度改革」、大増税に反対する闘いを力強く創造しよう。戦争と暗黒に覆われた二十一世紀世界を覆すために、わが革命的左翼の巨大な前進をかちとろう!
 すべての皆さんが、こうした闘いを支えるために、年末一時金の三割カンパを寄せられるよう、心から訴えます。

 2005年11月

送り先 東京都新宿区早稲田鶴巻町525―3 吉田正雄
(振替・00170―4―144115)
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ネオ産業報国会としての純化を企む「連合」高木指導部を弾劾せよ!

日本労働運動の戦闘的再生への大道を切り開け   〈上〉

 谷田 清

一、小泉専制下の暴圧に屈した「連合」指導部

 「連合」第九回大会(十月五〜六日)は、総選挙における与党の圧勝を基礎にして首相専制の強権体制を確立した小泉政権が、かさにかかって極反動攻撃を一気にエスカレートさせる、という情勢のもとで開催された。この小泉専制の確立は、日本労働運動にとって、従来にもました危機の襲来(しゅうらい)を意味する事態にほかならない。(中略)
 小泉専制下の暴圧と民主党の転身≠ニい現下の情勢のもとで、この事態にどう対応し・没落した「連合」の生き残りをどのような方向ではかるのかをめぐって、「連合」を指導する労働貴族どものあいだの亀裂と対立がいまや激烈化しつつある。「連合」第九回大会は、このことを露わにしたのである。

以下、見出し

二、「連合」の生き残り策をめぐる亀裂と対立

 (1)高木の新会長就任に対する批判の盛りあがり
 (2)「改憲反対」「七・一四見解撤回」の声の高まり
 (3)「連合拡大」の方針をめぐる対立の激化
 (4)小泉「公務員制度改革」への呼応

三、「改憲」と「構造改革」に公然と翼賛する高木指導部
 A「改憲」翼賛運動への突進
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労組潜りこみ≠フ大破産

 ブクロ派の「11・6労働者集会」



「イラク反戦」のイの字もない「国際連帯」

 ブクロ=中核派は、「全国労働者総決起集会」なるものを十一月六日に日比谷野音で開催した。これは、年に一度ブクロ派の全国の活動家・シンパとその家族が総出で集まる「赤旗まつり」ならぬ白旗まつり≠ノほかならない。

「新指導路線」の惨めな頓挫

 11・6集会で、「動労千葉の存在と闘い」なるものを唯一無二のウリ≠ノしている「新指導路線」の現実性をなんとかとりつくろい、かっこうをつけるために、中野一派の官僚どもは、「国際連帯」を呼び込みのエサとしたのであった。

ダバ消滅≠ノ脅える中野一派

 極小・老齢化組合=千葉動労が、コネをつくった韓国民主労総(の一部)の戦闘性を自分たちの売りものにする、まさしくこれが中野一派の「新指導路線」なのだ。
 右のことは同時に駄馬組織、いやブクロ派組織そのものが消滅寸前の末期症状を呈していることのあらわれなのである。
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「国民保護」の名による国家総動員体制の構築を許すな

――北海道での図上演習の実態

 十月二十八日に小泉政権は、「同時多発テロ的攻撃がおこなわれた」という想定のもとに、「国民保護法」にもとづく内閣官房主催の図上演習をおこなった。これを皮切りにして小泉政権は、北海道、福井(美浜原発)、埼玉、富山、鳥取、佐賀などでの実動および図上演習を矢継ぎ早に強行している。〔本紙第一八九五号参照〕
 これらは、「テロから国民を守る」=「国民保護」と称して、国家総動員体制(その一環としての治安弾圧体制)を構築・強化するための策動にほかならない。
 十一月二日には、札幌で「地下鉄駅が爆破された」などという想定のもとに、「北海道国民保護計画」を作成するための図上演習が強行された。同日、全学連道共闘と反戦青年委員会のたたかう学生・労働者は、既成指導部の闘争放棄を弾劾しつつ、札幌において図上演習反対の闘いにたちあがった。
 ここでは、この札幌における図上演習なるものの実態を明らかにする。

以下、見出し

「札幌地下鉄爆破、泊原発破壊」の「同時テロ」を想定

 陸海空三軍・道警・海保を動員
 実態は「テロ集団掃討」の軍事演習

「国民の自由と権利の制限」を正当化

治安弾圧体制の一挙的強化

既成指導部の闘争放棄を弾劾して闘おう!
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新世紀 The Communist 第220号 2006年1月 最新号紹介

小ヒトラー小泉の総攻撃を徹底批判!

老党首不破の遺言≠斬る


 政府と自民党を意のままに支配する専制体制を確立した首相・小泉。この小ヒトラーが日本を「戦争をやれる国」に飛躍させるための総攻撃をかけているいま、反撃の武器として『新世紀』第二二〇号を贈る。
 小泉政権への反撃の決意をこめて、本号は「小泉恐怖政治≠暴く」と題して、憲法・民主主義制度から安保・外交、財政・金融、公共・社会保障の全分野にわたる、四年間の犯罪を暴く特集を組んだ。
 冒頭の「改憲・安保同盟強化――侵略戦争への突撃」では、「対テロ戦」に参加するだけでなく日米軍事同盟を「対中国攻守同盟」として現実的に強化するための諸策動、その驚くべき実態を暴露している。横田基地に米日両軍統合司令部を新設しMDシステム運用の拠点とする計画をはじめとして、米日両軍の一体化のための計画が、いまやどしどし実行されつつある!
 「小泉属国♀O交の大罪」では、ブッシュ帝国にへつらいアジア諸国には傲慢な小泉外交の犯罪性を暴きだしている。九月の国連総会において、チャベスや盧武鉉が「帝国主義」批判をくりひろげ、小泉はブッシュとともにその矢面に立たされた。中国と韓国は連携して「対日外交戦争」を宣言。対アジア外交では完全な手づまりにおちいっているのが小泉政権だ。
 にもかかわらず、この政権は日本への抗議を足蹴にし、逆に排外主義を煽りたてている。「侵略戦争聖化のデマゴギー」では、靖国神社公式参拝、政府・文科省による歴史教科書の検閲・改悪、拉致問題や領土問題を口実にしての反中国・反韓国・反北朝鮮の民族排外主義キャンペーン、これらの三点にわたって、その実態と極反動性を暴く。
 「日本型ネオ・ファシズム体制の一挙的強化」は、小泉専制体制の成立が民主主義的議会制の最後的破壊であるゆえんを実証的にも、国家論的にも明らかにしている。「派閥政治と利権構造の打破」の名においてなされたことは、対米自立志向の旧田中派=橋本派の一掃であり、アメリカ盲従派閥の形成をもくろむブッシュ帝国のさしがねによることが暴露されている。
 特集の最後は、「公的部門の解体を進める構造改悪=v。小泉が「改革の本丸」と称していた郵政民営化は、いまや「改革の突破口」と位置づけ直された。郵政民営化は、日本の勤労人民がつみたてた郵貯・簡保資金三四〇兆円をアメリカの金融諸資本に売り渡すものにほかならない。また「公務員制度改革」によって八〇万人もの首切りが計画されていることなど、小泉式「構造改革」の反人民性が余すところなく暴露されている。
 巻頭論文「改憲阻止・反戦反安保の炎を!」は、小泉が「日米共通の戦略目標」という悪魔の盟約を交わした現代のヒトラー=ブッシュのアメリカが直面している危機を重層的に分析している。イラク占領の絶望的状況、ハリケーン災害への対応不能、CIA情報漏えい暴露、世界各地での反米闘争の高揚……。あらゆる意味で末期症状を呈するブッシュ帝国との心中の道に日本の労働者・人民を引きずりこもうとする小泉政権を、いまこそ打倒せよと論文は呼びかけている。
 本号では、日本共産党の理念と路線にかかわる批判論文を二本掲載した。「『世界史の発展方向』論の復元」(葉室真郷)は、『党綱領の理論上の突破点について』で老党首・不破が提示した二十一世紀論――「社会主義への流れ」が「二一世紀の発展方向」だとするそれ――にたいする根底的批判である。この新説が、中国の経済発展を美化しその後光にすがった野党外交なるものに箔をつけるための詐術でしかないことを、論文は完膚なきまでに批判している。「二〇世紀の巨大な変化」のなかから「社会主義をめざす流れ」を排除した新綱領、これをさらに改変するという破廉恥きわまりない手口とともに。
 「老党首のアンチ革命マニフェスト」(木本泰次)は、同じ不破論文において「民主連合政府」を「民主主義革命をやりとげる政府」として位置づけたことにたいする革命論的批判である。「連立政権」樹立のあとにはいかなる革命もやりません、と保守リベラリストどもに忠誠を誓う醜悪な姿が示されているではないか。
 本号はさらに、中国の人民元切り上げと通貨バスケット制への転換の意味するものを分析した「<ドル支配>に挑戦する胡錦濤の中国」(河原田久)を掲載した。また、「森茂さんの『同志吉川文夫に思う』への疑問」(秋野広)は、本誌前号掲載の森茂論文への率直な感想を記したものであり、「協同労働過程の技術化について」(桑木拓治)は、ある機関での労働組織づくり上の誤謬を理論的に切開したものである。
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「ブッシュ来日阻止!」 米総領事館に怒りの拳(11・15 札幌)


 十一月十五日、全学連北海道地方共闘会議のたたかう学生たちは、日米首脳会談に反対して在札幌アメリカ総領事館への抗議闘争に決起した。
道共闘 ブッシュ来日阻止に起つ


  

治安出動図上演習に抗議(11・2 札幌)


自衛隊・警察・道の図上演習に抗議
 わが全学連北海道地方共闘会議の学生と反戦青年委員会の労働者は、十一月二日、札幌市の道立体育館「きたえーる」で強行された「国民保護法」にもとづく図上演習を阻止するために、勇躍決起した。
11・2 札幌 「国家総動員体制づくり反対!」


  

11・10反戦早稲田あるき


安保強化反対の声轟く
昼休みのキャンパスを「改憲阻止!」を熱烈に訴えて行進(11月10日)


  

11・19日共系「国民大集会」で大情宣


1・19明治公園 日共式「護憲」方針を徹底批判
「国民大集会」でわが同盟が大情宣
日共党委員長・志位にヤジの嵐
「上耕もボケたな〜」絶句する党員たち
日共系諸労組の組合員に党中央批判の檄(11・19)
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