第1924号(2006年6月26日)の内容


<1面>
6・27羽田現地闘争に起て!
小泉訪米阻止! リムパック粉砕! 日米新軍事同盟の強化をうち砕け


<4〜5面>
「テロ対策」の名による国民総監視=総管理体制の構築を許すな

<2面>
闘う学生が反安保の雄叫び(沖縄、5・25―26)(写真へ
北海道に教基法改悪阻止の声 5・23 札幌/5・26 帯広(写真へ
関西の闘う学生が反戦学生集会(5・20)(写真へ

<3面>
米軍がクリミア半島で軍事演習を計画
「軍事情報保全包括協定」締結を策す米日両権力者

<6面>
防衛施設庁側に寝返った全駐労前委員長・目取眞
「節電虫」に追い立てられる教師
Topics ILO提訴棚上げを誓約した「連合」中央

<7面>
公的部門の民営化攻撃を補完する自治労本部を弾劾せよ!
国立病院機構職員に大幅賃下げ・地域給導入の攻撃

<8面>
万華鏡2006――情勢の断層を読む
傲慢の壁
汚れた雪ダルマ
レッドステート
トラフィッキング
自作自演?
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

すべてのたたかう仲間に夏季一時金の三割カンパを訴える
「解放」最新号
 





  


6・27羽田現地闘争に起て!


小泉訪米阻止! リムパック粉砕! 日米新軍事同盟の強化をうち砕け

 風雨をついて6・18労学統一行動に決起(霞が関)
―詳報次号
 日米首脳会談を目前にして、日米両権力者は六月十九日、北朝鮮・金正日政権による長距離ミサイル「テポドン2号」の発射実験の策動をやり玉にあげ、実験強行の場合には経済制裁をふくむ制裁を加えるなどとぶちあげた。両権力者は、首脳会談での共同声明に「日米による対抗措置」をもりこもうとしているのだ。それだけでなく、在日米軍の電子偵察機RC130Sが警戒飛行を開始し、日本国軍もイージス艦を日本海と太平洋に配置した。「テポドン2号」発射準備を口実として、対北朝鮮の臨戦態勢に入っているのが日米両権力者なのである。
 これにたいして金正日政権は、「アメリカが憶測を振り回している」と一蹴しているけれども、アメリカ権力者を揺さぶるために、長距離ミサイルの発射準備という脅し≠かけていることは確実である。米日両権力者の金融制裁によって北朝鮮じしんが経済的困難に直面していること、しかも、昨年九月の六ヵ国協議において北朝鮮の核放棄とひきかえにアメリカは北朝鮮を攻撃しないことを確約する≠ニいう共同声明を交わしたにもかかわらずブッシュ政権が直接対話を拒んでいること。このブッシュ帝国の対応に業を煮やして、金正日政権は、ブッシュ政権を直接対話に応じさせるという思惑をこめて、瀬戸際外交≠展開しているのだ。
 しかも、米日両権力者は、六月二十六日からハワイ沖において、環太平洋合同軍事演習(リムパック2006)を強行しようとしている。これは、中国軍の台湾侵攻にたいする軍事作戦の遂行を想定した軍事演習いがいのなにものでもない。
 こうして、台湾海峡のみならず朝鮮半島においても、米―中・露の角逐を震源とする熱戦勃発の危機が高まっているのだ。今こそわれわれは、反安保を放棄した既成平和運動をのりこえて、反戦反安保闘争を革命的に推進するのでなければならない。
 すべての学生は、小泉訪米阻止! 6・27羽田現地闘争に起て!

以下、見出し

 対中国戦略にもとづくアメリカ同盟体制の再編
  台湾海峡有事をも想定した一大軍事演習
  窮地に立つヨレヨレのブッシュ帝国


 反米国際包囲網を強化・拡大する中・露
  「戦争をやれる国」への飛躍のための反動攻撃

 「反安保」を完全に放棄した代々木官僚を弾劾せよ
  属国化の道をひた走る小泉政権の打倒めざして闘おう

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「テロ対策」の名による国民総監視=総管理体制の構築を許すな

リード
 五月一日から十九日にかけて、政府・国土交通省は、国交省の外郭団体である財団法人・運輸政策研究機構のとりくみというかたちをとって、地下鉄東京メトロ・霞ヶ関駅において顔認証システムの実証実験をおこなった。
 〇五年七月のロンドン地下鉄爆破事件を口実にして、政府権力者は、「テロ防止策の強化」の名のもとに大都市圏の交通機関に顔認証システムを一気に導入するために、この実験に踏みきったのだ。このことは、「戦争をやれる国家」にふさわしい国家総動員体制をつくりあげるために政府権力者が、国民総監視の決定的手段として公共空間を通行する人物をリアルタイムで特定することをめざす人間Nシステム≠フ構築に、現実的に踏みだしたことを如実にしめすものにほかならない。

以下、見出し

 一 人間Nシステム″\築の策動
     顔認証システムの実証実験

 二 アメリカ情報諸機関の下請け°@関化

 三 国民総監視のための情報網構築の策動

 四 「犯罪予防」重視への捜査=弾圧手法の転換
     「犯罪の未然防止」の名による共謀罪新設
     ネオ・ファシズムイデオロギーとしての「安心・安全」


 五 治安弾圧体制の強化を粉砕せよ
     革命的左翼への弾圧を許すな!

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傲慢の壁

「自由の音」はガマンしろ 車の音は許さない

 壁と言えば、旧東西ドイツの人民を隔てたベルリンの壁(一九八九年に崩壊)、現在ではパレスチナ人民を隔離するためにイスラエルが建設した壁を想起する人が多いだろう。いや『バカの壁』の方かも。しかし、沖縄でいま問題になっているのは傲慢の壁=B
 ところは沖縄県北谷(ちゃたん)町。一部が返還された基地の跡に新設された役場庁舎へのアクセス道路(米軍と共同使用)が四月に完成したにもかかわらず、米軍から遮音壁を設置せよと要求されて開通が一ヵ月以上も遅れているのだ。米軍がなぜ遮音壁設置を要求しているかというと「道路を通る車の音がうるさい」から。
 怒髪天を衝(つ)くとはこのことだ。昼夜を問わず軍用機の離着陸やエンジン調整で基地周辺住民の体に変調をきたすほどの爆音をまきちらしているのが米軍ではないか。この米軍が、道路を走行する車の音がうるさいなどと、どのツラを下げて要求できるのだ!
 しかも、この完成した道路から一番近い米軍住宅までの距離は六十二メートルもある。よほど耳を澄まさないかぎり車の騒音は聞こえないほどだ。
 そもそもこの道路は、新たに建設された北谷町役場庁舎に桑江地区の住民が行こうとしても、基地(キャンプ桑江)があるがゆえにかなりの迂回をしなければならないので、この不便を解消するためにキャンプ桑江内に建設されたものなのだ。いやいや、もとはといえば、利便性の良い広々とした土地を米軍が接収し、そこに住んでいた住民を狭隘な場所に追いやって基地を建設したことが問題の根源ではないか。遮音壁を設置しなければ開通を認めない≠ネどという言い種は傲慢以外のなにものでもない。
 十年ほど前、米軍機の騒音に抗議した住民にたいして当時の米軍司令官は言い放った。「航空機の騒音は『自由の音』と受けとめてもらいたい」と。嘉手納基地を離着陸する航空機の進入路の真下に位置する北谷町砂辺地区では、この「自由の音」に耐えかねて、数多くの住民が、長年住み慣れた土地を離れざるをえなくなった。その住居跡が虫食い的に点々といまも残されたままだ。基地があるがゆえのこのような騒音被害の事実などまるでないかのように平然と遮音壁設置を要求しているのが米軍なのだ。
 沖縄の海兵隊八〇〇〇人のグアム基地への移転=グアム基地の機能強化を、沖縄の負担軽減だなどと言いくるめて、その移転費とグアムでの新たな基地建設(レジャー施設も含めて)費の六〇パーセント(約七一〇〇億円)を日本側に要求しているブッシュ帝国。アメリカが「世界の平和」を守ってやっているのだから米軍が何を要求しても当然だ、とどこまでもツラの皮が厚い。
 われわれは、このような米軍当局の、傲慢に輪をかけた壁の設置要求を弾劾すると同時に、日本に米軍基地が存在する法的根拠である安保条約という壁≠木っ端微塵に粉砕するのでなければならない。

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「米軍再編計画の閣議決定反対!」

闘う学生が反安保の雄叫び 5・25―26沖縄



   五月二十五日に那覇市与儀公園において、「県民意思を踏みにじる米軍再編日米合意糾弾! 辺野古新基地建設を押しつける小泉首相来県に抗議する5・25緊急県民大会」(基地の県内移設に反対する県民会議主催)が開催された。一二〇〇名の労働者・学生・市民が激しい雨をついて結集し、米軍新基地建設に突進し、改憲・国民投票法案などの極悪反動法制定を策す小泉政権にたいする怒りを爆発させたのだ。緊急県民大会に結集した労働者・学生(5・25、那覇)

 雨をものともせずデモ行進(同日、国際通り)



  

教基法改悪阻止の声轟く


 五月二十三日、札幌大通公園において、「連合北海道」の主催で「教育基本法改悪反対全道集会」が開催された。デモ出発時に大横断幕の檄

 同二十六日、帯広市においても、「教育基本法改悪阻止! 5・26十勝総決起集会」(主催「子供たちの未来を考える十勝連絡会」など)が開催された。帯広畜産大生も力強くシュプレヒコール



  

「戦乱の危機を打ち破れ!」 関西学生集会を実現 5・20
 

 五月二十日に、関西のたたかう学生は、「今こそあげよう! 反戦の声を 5・20関西学生集会」を実現した。国家権力の自治会破壊攻撃を粉砕し反戦闘争の砦を築くことを決意
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