第1943号(2006年11月13日)の内容


<1面>
北朝鮮の核実験弾劾! 米日の対北朝鮮臨戦態勢の恒常化=強化反対!
東アジアの戦乱的危機を突き破る反戦反安保闘争の高揚をかちとれ


<4〜5面>
10・15革共同政治集会 決意表明
米井 繁
瀧川龍太
岩水 明
◇メッセージ 小宮山 量平

<2面>
全学連が国会前闘争に決起(10・30)(写真へ
道共闘・反戦が札幌市街をデモ(10・22)(写真へ
鹿大生が反戦Action(10・21)(写真へ

<3面>
「情報危機管理」を叫ぶ『警察白書』
志賀原発2号機で研磨材が散乱

<6面>
Topics 鉄鋼大手が6年ぶりの「賃上げ」?!
石川県平和運動センター集会
 闘う労働者が先頭で奮闘(10・23、27)
日共官僚に弾劾の嵐―10・20「愛労連」集会

<7面>
教職員の「勤務実態調査」
賃金支払い形態の改悪・労務管理強化を許すな!

<8面>
万華鏡2006――情勢の断層を読む
プーチンカ
◆大暴落の真相
◆「使える核兵器」
◆米日死の商人
◆最後の生き残り

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号
 





  


北朝鮮の核実験弾劾! 米日の対北朝鮮臨戦態勢の恒常化=強化反対!
東アジアの戦乱的危機を突き破る反戦反安保闘争の高揚をかちとれ

 十月三十一日、アメリカ・中国・北朝鮮の三国が、北京での三者会談(六ヵ国協議代表の米国務次官補ヒル、中国外務次官・武大偉、北朝鮮外務次官・金桂寛)において、北朝鮮の六ヵ国協議復帰と協議再開を合意した。これは、それぞれが抱えている苦境をのりきるための妥協の産物にほかならない。
 ブッシュ政権は、中間選挙での敗勢を少しでも挽回するための外交上の「成果」を欲しているがゆえにこの六ヵ国協議の再開に応じた。しかし彼らは、あくまでも北朝鮮に「核開発の無条件・全面放棄」を迫る場として位置づけ、そのためにも、北朝鮮の核実験強行を絶好の口実として対北朝鮮の臨戦態勢を恒常化するのみならず銀行口座封鎖などの金融制裁を強めているのだ。これにたいして金融制裁によって国家倒壊の危機に追いつめられている金正日政権は、中国の説得≠受け入れた。けれども、六ヵ国協議再開の根回しに奔走した胡錦濤政権は、金正日政権の暴走を押さえこむと同時に、六ヵ国協議をつうじての核問題の「外交的解決」をこそはかると称してPSI(大量破壊兵器拡散防止構想)にもとづく軍事行動を策すブッシュ帝国の手を縛ることを企んでいるのだ。まさに再開されるであろう六ヵ国協議での北朝鮮核兵器開発・金融制裁問題をめぐって、米・日と中・露・韓、北朝鮮との対立はますます激化している。
 安倍=日本版ネオコン政権は、ブッシュ帝国につき従って対北朝鮮の臨戦態勢と制裁をいっそう強化するとともに、再び拉致問題(「指名手配」のデッチあげ)をもちだした。しかも彼らは、「反北朝鮮」の民族排外主義の鼓吹をテコとして、日本を「戦争をやれる国」として飛躍させるための憲法改悪などネオ・ファシズム的反動攻撃を一気に加速させているのである。
 わが革命的左翼はいまこそ、「制裁」翼賛運動に堕した日共系平和運動をのりこえ、<北朝鮮核実験弾劾! 米日の対北朝鮮臨戦態勢の恒常化=強化反対! 日米新軍事同盟の強化反対! 中・露の対米対抗的核軍事力増強反対!><教育基本法の改悪阻止! 憲法改悪阻止!>を高く掲げ、労働者階級・人民の巨大な反撃の闘いを創造しようではないか。

以下、見出し

中間選挙の敗勢にあえぐブッシュのあがき

金正日に六ヵ国協議復帰を促した胡錦濤政権

ネオ・ファシズム的反動攻撃に突進する安倍政権

「制裁」翼賛運動に堕した既成平和運動をのりこえて闘おう


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10・15革共同政治集会決意表明

わが反スターリン主義運動の未来を切り拓くぞ!
米井繁

われら若い世代が最先頭で奮闘することを誓う
マル学同革マル派 瀧川龍太

労働者みずからの手で強固な労働者前衛党を建設せん
岩水明

集会に寄せられたメッセージ
君よ、日本の青春のまっただ中に今こそ よみがえれ!
小宮山量平

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プーチンカ
ロシアは今日も酒びたり

大暴落の真相
バナナを食べてWin‐Win
 ウィ〜。可愛いお酒がわかる人よ。ロシアの今はアルコールですべてわかってしまうんだそうだ。
 プーチン政権は今年三月にグルジアからのワイン輸入を全面禁止した。有害物質が検出されたとかなんとか難癖をつけて。アメリカに尻押しされてロシアと反目するグルジアへの経済制裁がもたらしたものは、これが、さあ大変。ロシアのグルジア料理店は閉鎖に追いこまれ、数十万本のグルジア・ワインもブルドーザーで処分されてしまった。ロシア国内では今や、マフィアを介した密輸品の超高値のものしか飲めない。
 グルジア・ワインといえば、世界最古級の歴史をもち、千年も昔から英王室御用達の高級ブランドも多数。あのスターリンも「グルジアの男たちには、おのおの好みのブーケ(香り)がある」と語り、キンザマウリ(グルジア・ワインの銘柄)を死ぬまで愛飲していたとか。かくて、このワインを飲めるのは、オルガリヒ(新興財閥)や外資系企業の富裕層(ヤッピー)のごく一握りの上流階層のみ。
 この対極には、ウオツカの代用品を飲むわれらが貧しき人民。シベリアの凍てつく大地で労働しウオツカをこよなく愛するルースキーたちは、酒を買う金銭的余裕もないほどにどん底の生活を強いられている。安価で飲めるのは自家製ウオツカ(サマゴン)。砂糖とイースト菌でつくるのはまだまし。ジュース類や果物の缶詰もまだ大丈夫。歯磨き粉、オーデコロン、靴クリームになると少し危ない。ところが、なんとメチル・アルコールのまざった工業用アルコールを使った偽物ウオツカが大量に流通しているのだ。
 北部のプスコフ州では、この偽物ウオツカで、九月からの二ヵ月間に五〇〇人が入院し十六人が死亡。州政府は非常事態を宣言。だが、これは氷山の一角。偽物ウオツカなどによるアルコール中毒死は、ロシア全体では、実に毎年三〜四万人もいるという。毎年七〇万人のロシアの人口減少に大いに寄与。アル中患者といってしまえば身も蓋もない。ロシアの低所得層は、酒を飲むのも命がけなのだ。
 最高級ワインやシャンペンと、密造酒・偽物ウオツカとの間隙をぬって広がっているのがビール。モスクワやサンクトペテルブルグ周辺にはビール工場が続々建設され、今ではビール消費量がウオツカのそれを上回っているとか。なぜ、ビールかって? ビールしか飲まないプーチンのツルの一声。ロシアの酔っぱらいを、勤勉に働き国家に尽くす国民に変えるために、アルコール度の低いビールを国家的に奨励しているというわけ。
 おわかり? 一握りのリッチ層は高級酒、低所得の労働者・年金生活者は偽物ウオツカや自家製酒、都市「中間層」はビール。ロシア社会の階級・階層構造が酒の種類に正確に色分けされている、ってことよ。
 それだけじゃない。プーチンは強権的支配体制強化のためにアルコールも利用しようってんだ。このかん彼らは、反アルコール・キャンペーンを張り、ヤミ酒追放を強権的におこなってきた。おかげで店頭には正規の流通を介した高価な酒しかなくなった。われら人民の窮状を見すかしたうえで、野郎がやろうとしているのは、なんとアルコールの国家専売制導入の策。アルコール製造企業を国有化し、一転して安い値段でウオツカを売って人気取りに利用しようって魂胆だ。
 かつてゴルバチョフが、禁酒令を出して総スカンを食らった。この轍を踏むまいとプーチンは、アルコールなしでは生きていけないルースキーを上から統制するために、アルコール産業の国家管理を強化しようってんだ。これは、FSB〔連邦保安局〕=ウオツカ型国家資本主義というべきか?
 ちなみに、正規のウオツカで今一番売れているのは、最大手企業クリスタルの「プーチンカ」だってさ。

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全学連が国会前闘争に決起(10・30)



「教基法改悪絶対阻止!」全学連が国会前闘争に起つ(10月30日)

日教組組合員とともに「教育基本法改悪阻止!」の怒りの声をあげる全学連(10月30日、国会前)

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道共闘・反戦が札幌市街をデモ(10・22)


「改憲阻止!」札幌駅前通りを進撃する全学連・反戦(10月22日)

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鹿大生が反戦Action(10・21)


国際反戦デーに鹿大生が集会・情宣を貫徹(10・21、鹿児島中央駅)

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