第1968号(2007年5月14日)の内容


<1面>
首都中枢に改憲阻止の奔流 4・29
国民投票法案の参院採決を労学の総力で断固阻止せよ

<4〜5面>
弱者$リり捨ての安倍流「再チャレンジ支援策」
「日本軍の集団自決強制」を削除させた文科省を許すな

<2面>
第78回メーデー 改憲阻止の声轟く
 4・28「連合」/5・1「全労連」
4・21関西学生アクション写真

<3面>
怒りのスクラムで米軍基地を包囲せよ! 5・15沖縄闘争方針
国民投票法案の衆院採決を弾劾
 4・13沖縄/4・12―13福岡

<6面>
超過密労働を強いるA市の変則勤務導入
能登半島地震 現地レポート

Topics 荒稼ぎする「シルバー産業」

<7面>
核暴走寸前の臨界事故弾劾!
志賀原発事故・隠蔽を居直る北陸電力
「安全神話」の最後的崩壊

<8面>
万華鏡2007――情勢の断層を読む
◆機密の鎖
◆モンゴロイド同士
◆「ゴミいらんぜよ」
◆網言蜚語
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

 「解放」 最新号
 





  


首都中枢に改憲阻止の奔流 4・29

国民投票法案の参院採決を労学の総力で断固阻止せよ

日米新軍事同盟の強化反対!
 労学が怒りの拳
(4月29日、東京)

 四月二十九日、全学連のたたかう学生と反戦青年委員会に結集する革命的・戦闘的労働者は、「改憲=国民投票法の制定阻止! 日米新軍事同盟の強化反対!」を掲げて、アメリカ大使館・国会・首相官邸に向けてのデモンストレーションに起ちあがった。
 いまネオ・ファシスト安倍政権は、国民投票法案を何がなんでも今国会において成立させるために、五月中旬にも参院での採決を強行することを狙っている。この安倍は、四月二十七日の日米首脳会談において、「集団的自衛権の行使」を現行憲法下でも合憲と強弁する政府見解をうちだすことを、「安倍内閣の使命」としてブッシュに公約した。そして、ブッシュとの間で、「かけがえのない日米同盟を揺るぎない日米同盟として強化する」と謳いあげた。この宣言こそは、日本をばブッシュ帝国の隷属国たらしめることを誓約したという意味をもつもの以外の何ものでもない。
 この日米首脳会談において、ブッシュの下命をうけた安倍政権は、まさしくブッシュおしつけ憲法≠フ制定・「集団的自衛権行使」の合憲化をなしとげることをめざし、また「揺るぎない日米同盟」の絶対的基礎としての日米新軍事同盟の対中国・対ロシアの攻守同盟としての強化をめざして突撃を開始している。まさに、日本をアメリカ国家とともに「戦争をやれる国」へと一挙におしあげていくための総攻撃にうってでているのが、安倍政権なのだ。
 こうした画歴史的な攻撃を断固としてうち砕くという決意をたぎらせて、たたかう労働者・学生は、改憲阻止・反安保の火柱を首都中枢に赤々と燃えあがらせた。同日、「基地の島」・沖縄において労学統一行動に決起した県学連・県反戦労働者委員会の学生・労働者たちと固く連帯しつつ。

白ヘル部隊が国会議事堂に肉迫
(4月29日、東京)

 こんにち、改憲を翼賛する「連合」の高木執行部や、「反安保」を投げ捨てた日共の不破=志位指導部の腐敗のゆえに、憲法改悪・国民投票法の制定に反対する運動は、総じて安倍政府にたいして「慎重審議」と民意を反映しうるまともな国民投票法≠ヨの修正を要求するものにまで歪曲されようとしている。こうした既成平和運動を断固としてのりこえて、わが同盟に牽引された全学連・反戦の部隊は、憲法改悪絶対阻止・国民投票法制定阻止の闘争を、<日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての強化反対! ネオ・ファシズム的反動化阻止!>の革命的方向性を鮮明にさし示しつつ、たたかいぬいたのである。

 すべての労働者・学生諸君!
 4・29国会包囲闘争の地平にふまえ、いまこそ既成指導部のインチキ「護憲」運動をのりこえ、憲法改悪を阻止する歴史的闘争の勝利をめざして、さらに総力で奮闘しようではないか! 国民投票法の制定を絶対に阻止せよ!

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弱者$リり捨ての安倍流「再チャレンジ支援策」

 「多様な機会が与えられ、仮に失敗しても何度でも再チャレンジができ、『勝ち組、負け組』を固定させない社会」をつくる――このようにうそぶきながら安倍政権は、昨年暮れに「再チャレンジ支援策」なるものを掲げた。小沢の民主党が、小泉政権のもとで経済的困窮に追いこまれてきた労働者・勤労人民をみずからの支持層にとりこむことを狙って、「格差社会を生み出した自民党政治」を非難し「格差是正」を参院選向け政策宣伝の目玉商品として押しだしてきた。これへの対応を迫られた安倍政権が、参院選での自民党の敗北を何とか回避しようとしてひねり出したものが、この「再チャレンジ支援策」にほかならない。
 各省庁の官僚の尻をたたいて提出させた、それじたい何の新味もない諸施策を羅列したにすぎないこの「再チャレンジ支援策」は、安倍内閣の支持率が急速に低下することへの「歯止め」にさえなりはしなかった。焦った安倍は、勤労大衆の期待を集めるどころかほとんど見向きもされなかった「再チャレンジ支援策」を押しだすよりも、むしろ憲法改定をこそ参院選の争点にするという正面突破策≠ノ転じた。そして、「再チャレンジ支援策」としてとりまとめていた諸施策にかんしては、「成長力加速プログラム」と称する経済政策の一環として組みこみ、「成長力底上げ」を促すための「就労支援戦略」という位置づけを与えて宣伝し直している。
 そもそも、小泉=竹中式の新自由主義にもとづく「構造改革」諸施策をひき継ぎ、労働者・勤労人民に∧絶対的窮乏化∨をいっそう強制している張本人たる安倍政権が、おのれのこの大犯罪を棚にあげて「困難を抱える人の再チャレンジを支援する」などとぬかすことじたいが、実に破廉恥のきわみではないか。しかも、これらの「支援策」には、「生活保障」のための支給などはいっさいおこなうことなく、ただもっぱら「就労支援」だけをおこなうという考え方が貫かれている。これは、「自立支援」の名において、社会的弱者≠ヨの生活保護や母子家庭への児童扶養手当などを徹底的に削減していくことと表裏一体なのだ。
 要するに「再チャレンジ支援策」なるものは、おためごかしの美辞麗句をはぎ取れば、つまるところやる気と能力のある者にだけチャンスを与える(チャンスを生かせない・生かそうとしない者=落伍者は、のたれ死んでも構わない)≠ニいうシロモノなのだ。アメリカ帝国主義と共同して「戦争をやれる国」に日本国家をおしあげるというドス黒い策略を「美しい国」づくりと称しているのと同様に、労働者・人民をこのうえなく愚弄してやまない犯罪的なものなのである。そこに貫かれているのは、まさしく「適者生存」「優勝劣敗」の社会ダーウィン主義そのものではないか。このようなものとして「再チャレンジ支援策」は、安倍政権の「構造改革」諸施策のネオ・ファシズム的本質を端的に示すもの以外のなにものでもないのである。

(以下、各章の見出し)
 画餅の諸方策

 「超格差社会」の開き直り的正当化

 労働者・人民の不満を抑えこむための術策

 社会ダーウィン主義の発露

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辺野古への米海兵隊新基地建設阻止!
改憲反対! 国民投票法案の参院採決阻止!

労学の怒りのスクラムで米軍基地を包囲せよ!


(以下、各章の見出し)
 
在日(沖)米軍基地の強化と日米両軍の融合・一体化

 
米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての強化

 「基地の整理・縮小」要求運動をのりこえて闘おう

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4・21関西学生アクション

「日米首脳会談阻止!」米総領事館前で怒りの声



 四月二十一日、関西のたたかう学生は、奈良女子大学学生自治会全学委員長と「改憲・安保強化NO! 神戸大生の会」代表の学生の呼びかけのもとに、「憲法改悪 STOP! 国民投票法案NO!関西学生アクション」に起ちあがった。


米総領事館前で怒りの声
(4月21日、大阪)

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