第1990号(2007年10月22日)の内容


<1面>
「新テロ特措法」制定を阻止せよ
小沢の「ISAF参加」構想を容認する「連合」中央を弾劾し闘おう
10・21労学統一行動に総決起せよ

<4〜5面>
「参加と共同の学校づくり」方針の弥縫
     全教本部の破産の乗りきりを許すな

■「中国的特色ある新自由主義」?!

<2面>
「生産性運動」を呼号するJP労組幹部弾劾!
陸自武装行軍訓練に抗議 9・26 金沢大写真へ

<6面>
「教育行政との社会的対話」を呼号
   ――日教組第95回大会
Topics トヨタ労組、期間工組合員化の狙い

<7面>
日共中央に盲従し野党共闘への幻想を煽る本部ダラ幹
   ――自治労連第29回大会
元青虫イケニエ分子の自白

<8面>
ロシア共労党サラトフ州委員会の手紙に答えて

<3面>
万華鏡2007――情勢の断層を読む
◆雷帝の休暇
◆ここはオレンチ
◆みんな潔く切腹せよ!
◆リトルロック50周年
◆灼熱地獄
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

  「解放」最新号
 







  


「新テロ特措法」制定を阻止せよ
小沢の「ISAF参加」構想を容認する「連合」中央を弾劾し闘おう
10・21労学統一行動に総決起せよ

 現行テロ対策特別措置法の期限が切れる十一月一日を目前にして、福田政権は、「新テロ特措法」案を十月十七日にも閣議決定し衆議院に上程しようとしている。これにたいして小沢民主党は、「国連決議にもとづかない自衛隊の海外派遣は憲法違反」と声高に叫びたて、「新法」制定にあくまでも反対する姿勢をとっている。その小沢が、「国際貢献」の対案として、「私が政権を取ったら、憲法に抵触しないアフガニスタンのISAF〔国際治安支援部隊〕に参加したい」という、かねてよりの持論を公然とうちだした(民主党機関紙『プレス民主』十月五日号および『世界』十一月号)。これにたいして福田政権の官房長官・町村は、盗人猛だけしくも、「それこそ海外での武力行使であり、憲法違反だ」などと応酬した。いまや、ブッシュ帝国の要請に応えてインド洋上での海上自衛隊による給油活動の継続を策す福田政権と、これに反対しつつ「アメリカ中心か、国連中心か」の旗幟を鮮明にせよと政府に迫る小沢民主党との攻防がいっそう激化している。
 民主党小沢執行部の「国際貢献」策の提示にたいして「連合」高木執行部は暗黙の「支持」を与え、日共の不破=志位指導部はオズオズと「批判」を表明しながらも「新法反対の一点で」と称してなおも民主党にしがみついている。この既成反対運動指導部の腐敗のゆえに、日本の労働者・人民は、小沢の企む「保守二大政党制」創出の策動に呑みこまれかねない危機の崖っ縁に立たされているのだ。
 すべての労働者・学生諸君! われわれは、こうした反対運動の危機を断固として突き破るために全力をあげて奮闘しなければならない。「連合」中央の抑圧に抗し、日共系指導部や「平和フォーラム」指導部の「非軍事的貢献」要求運動をのりこえ、福田政権による「新テロ特措法」制定を全力で阻止しよう! MDシステムの日本配備阻止! MDシステムの一環をなすPAC3の移動展開訓練(十一月)や海上配備型迎撃ミサイルSM3の迎撃実験(十二月)の強行を許すな。<反戦反安保・改憲阻止・ネオファシズム的反動化阻止>の方向性を鮮明にしつつたたかおう! 10・21労学統一行動に決意も固く決起しよう!

(以下、各章の見出し)
 ブッシュに追随し「新テロ特措法」制定に突進する福田政権
 
 小沢民主党の政権奪取にむけた決起集会――「連合」大会

 10・21反戦反安保労学統一行動の高揚をかちとれ


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「参加と共同の学校づくり」方針の「教育の営み」論にもとづく弥縫
     全教本部の破産の乗りきりを許すな
<下>


U代案の超右翼的補修
 A教基法改悪阻止闘争の恥ずべき「総括」
 B「新教基法の最良の解釈可能性」という犯罪的タワ言
 C超階級化・超歴史化された「教育の営み」の絶叫
 Dブルジョア・リベラリズムと同質の教育理念
 E破産した「参加と共同の学校づくり」方針の弥縫


目次
 T 動揺と混迷を深める全教中央(第一九八九号)
 U 代案の超右翼的補修(本号)

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「生産性運動」を呼号するJP労組幹部弾劾!


西川経営陣による首切り・賃下げ・長時間労働・労働強化反対!
◆成果主義賃金制、「出向・転籍制度」の導入反対! JPS反対!
◆会社当局の「人件費・物件費の削減」に呼応するJP労組本部の「生産性運動の全社的展開」方針反対! 当局による資格取得・知識習得の強要に棹さすJP労組本部の「自己啓発のサポート」方針反対!
◆福田政権の「構造改革」諸政策の強行的実施を許すな!
 「公務員制度改革」反対! 社保庁解体反対!
 テロ特措法新法制定阻止! MDシステムの日本配備反対! 日米新軍事同盟の強化反対! 憲法改悪阻止!
◆JP労組本部の指導する「政策提言」運動をのりこえ郵政労働運動を戦闘的に創造しよう!
全逓委員会

 いっさいの下部討議を封殺して、いま新労組=JP労組が結成されようとしている。
 怒りをたぎらせている全国の郵政労働者の皆さん!
 民営郵政は、大混乱のうちにスタートした。貯金通帳の切り替えや各種確認作業に追われて、郵便局会社およびゆうちょ銀行の労働者は、超長時間の労働を強制されている(JPU本部は一日六時間の超過勤務の協定に応じたのだ!)。かんぽ生命保険会社やゆうちょ銀行の渉外担当の労働者は、「窓口の混乱を回避するための整理要員」として郵便局会社に、会社間の垣根を越えての出張≠強制されている(出向の先取りだ!)。これらは悲惨な職場の現実のほんの一端にすぎない。
 西川を頭に戴いた日本郵政会社は、競合する他社との競争にうち勝つことができる民間企業として事業会社各社を飛躍させるために、――現存郵便事業の「効率化」と国内・国際物流事業への進出(郵便事業会社)、郵政三事業の商品の委託販売に加えてコンビニエンス・ストアや不動産事業の展開(郵便局会社)、住宅ローンやカードローンやクレジットカード事業への新規進出(ゆうちょ銀行)、医療・介護保険(保険第三分野)への進出(かんぽ生命)、――などを掲げている。これらの経営諸施策を、総額人件費の圧縮を企図しての大幅な人員削減を断行しつつ貫徹するために、各社経営陣は労働者の頭上に首切り・賃下げ・長時間労働・労働強化の攻撃を振り下ろしているのだ。すべてのたたかう郵政労働者はこうした攻撃を断固としてはね返そうではないか。
 追いつめられて自滅・辞任した安倍の後継・福田は、小泉=安倍式「構造改革」の続行と同時に、社会的格差の拡大など「構造改革」の歪みにたいしては「手当をほどこす」と称して一定程度の「軌道修正」を表明している。だが、自公政権の延命を使命とする福田政権は、「公務員制度改革」に名を借りた公的部門の民営化や民間委託化、それをもテコにした労組破壊攻撃、さらに「年金改革」の名のもとに消費税アップなどの大衆収奪を強めようとしている。これにたいして小沢の民主党は、「生活が第一」を掲げながらも事実上はより徹底した「構造改革」を主張している。
 このような政治情勢のもとで、労働苦・生活苦を強いられている多くの労働者たちは、「連合」本部の指導と裏切りのゆえに、タカの爪を隠した小沢民主党に期待を寄せ幻想を抱いてしまっている。
 すべてのたたかう郵政労働者の皆さん! JPUや全郵政の労働貴族は、統合新労組=JP労組を民営郵政会社を支える「連合」内最大単組として登場させようとしている。まさに彼らは、西川経営陣の掲げる経営・労務諸施策に全面協力することを誓っているのだ。すべてのたたかう郵政労働者は、JPUや全郵政の労組幹部を弾劾し、郵政労働運動の戦闘的創造のために奮闘しようではないか。

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陸自武装行軍訓練に抗議 9・26 金沢大


 九月二十六日、陸上自衛隊は、金沢大学キャンパス内を貫く県道二十七号線において、何らの予告もなく夜間行軍訓練を強行した。これにたいして、金沢大学教養教育学生自治会のたたかう学生たちは緊急抗議闘争に決起した。


自衛隊員に怒りを叩きつける金大生
(角間キャンパス)

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