第2007号(2008年2月25日)の内容

<1面>
日米新軍事同盟の強化を許すな
MDシステム配備・運用演習を阻止せよ

「反安保」を放棄した日共系平和運動をのりこえて闘おう


海自イージス艦による漁船衝突・撃沈弾劾!
<4〜5面>
ミニ分裂をくり返すブクロ派残党に止どめを刺せ

万策尽きた中野一派の「1・1アピール」

消滅の途を辿る沖縄ブクロ派残党
<2面>
「米兵による女子中学生暴行弾劾!」
米軍司令部に満腔の怒り 2・12 沖縄


全学連が米大使館に断固抗議 2・16
<3面>
大阪経済大学不当逮捕事件
「学生部長への暴行傷害」は無罪


警察権力による「微罪」デッチ上げ・一斉不当捜索弾劾!

自衛隊と警察が治安出動の共同訓練
<6面>
郵政会社の通勤手当切り下げ
電器量販店で酷使されるヘルパー
中国 労契法施行前に大量解雇・再雇用
Topics 「派遣は悪、は間違い」……
<7面>
即決裁判化と重罰化を狙う「裁判員制度」導入を許すな
外国人にIC在留カードの携帯を強制
<8面>
万華鏡2008――情勢の断層を読む
◆ヒステリー
◆サブプライム難民
◆バルカン式KY?
◆デマと兵糧攻め

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号
 






  


日米新軍事同盟の強化を許すな

MDシステム配備・運用演習を阻止せよ


「反安保」を放棄した日共系平和運動をのりこえて闘おう



見出し
対中露の準臨戦態勢の恒常化を企む米日両権力者

「保守層との共同」を自己目的化する日共

反戦反安保・政治経済闘争の大爆発をかちとれ!


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海自イージス艦による漁船衝突・撃沈弾劾!


 二月十九日早朝、ハワイでの訓練を終え横須賀に帰港しようとしていた海自の最新鋭イージス艦「あたご」が、房総半島の野島崎沖で漁船に衝突し沈没させた。海自艦の傍若無人な行動による撃沈・殺人行為を弾劾せよ。

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ミニ分裂をくり返すブクロ派残党に止どめを刺せ


万策尽きた中野一派の「1・1アピール」


 スパイ通信『前進』の二〇〇八年新年号に掲載した「政治局1・1アピール」なるものにおいて中野一派は、「塩川一派打倒」の金切り声をあげている。わが同盟のブクロ派残党解体の闘いに怯(おび)えながら、中野一派への「造反」を開始した「塩川」こと橋本利昭ら「関西地方委員会」の蠢きに、中野一派は危機意識を募らせ、ヒステリー状態におちいっているのだ。「私党化グループ」と烙印し党外≠ノ叩きだした水谷・宇谷一味、これと気脈をつうじ野合を策している橋本一派の反攻≠フゆえに、ブクロ派残党の空中分解=雲散霧消が今や必定となっているのだからである。
 ますますヤセ細るばかりの組織的惨状への焦りに駆られている中野一派は、残り少ない残存活動家分子に「階級的労働運動路線」なるものへの「確信」をもたせようとしゃかりきになり、「白熱的実践」に突きすすめなどと彼らの尻をたたく言辞でもって、いたずらにスパイ通信の紙面を費やしている。だが、中野一派のヒステリーを表白するものでしかないこの「1・1アピール」なるものは、残存活動家どもを組織につなぎとめうるようなニンジン≠ブラさげることさえできず、また、そのための「理論」的詐術を施すこともできない中野一派の惨めな姿をさらけだしているものにすぎない。
 わが同盟は、「階級的労働運動路線」と称する中野一派式のブクロ派残党延命策、その反階級的本質を徹底的に暴きだすイデオロギー的=組織的闘いを仮借なく貫徹し、もって残存ブクロ派の屋台骨をへし折った。そもそも、「動労千葉型労働運動への特化」の名のもとに「革共同」の表看板を取りはずし「労働者党」を名のったハミダシ活動家集団への組織再編をおしすすめるという中野一派の策謀は、国家権力の走狗たるブクロ派の正体を押し隠すための、前方への遁走∴ネ外のなにものでもない。「諸戦線」活動家どもを「労働運動」に潜りこませる思惑にもとづいて、ポンタ=シミタケ式の被抑圧民族・被差別者迎合主義をも否定した中野一派のこの策動は、残存「諸戦線」活動家どもの反発・離反や「造反」をも招かざるをえず、それがまた中野一派じしんの内に生き残り策をめぐる対立と相互不信・疑心暗鬼を昂じさせる因果を招いてもいる。まさしく「無間地獄」。
 今やブクロ派残党は、走狗集団の弟&ェたる社青同解放派がかつてたどったのと同様に、いがみ合いの末にミニミニ分裂をくりかえしその果てに消滅するという道を歩んでいるのだ。われわれは、このブクロ派残党の自然消滅を許さず残務処理の闘いを断固としておしすすめるのでなければならない。

以下、見出し
T橋本一派の「造反」への焦燥

Uインチキ・サンジカリズムの不細工な補修

V「攻めの改憲阻止闘争」の名による弥縫策


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「学生部長への暴行傷害」は無罪

画期的な判決をかちとる

2・8大阪地裁  大阪経済大学不当逮捕事件

 二月八日に大阪地方裁判所において、大阪経済大不当逮捕事件の判決公判が開かれた。そこにおいて大阪地裁の裁判長は、「学生部長・田中への学生による暴行傷害・威力業務妨害」という検察の主張を全面的に否定する認定をおこない、六名全員を無罪とした。また、「学生委員長・徳永への威力業務妨害・暴行」についてはこれを「有罪」としながらも、「重大なものとはいえない」とわざわざ断り、検察の「懲役一年」という求刑をしりぞけて「罰金」を言いわたしたにすぎなかった。
 限りなく無罪に近いこの判決こそは、二〇〇五年の「10・26事件」を「学生による暴行傷害事件」などと描きだしてきた検察の主張を全面的にくつがえす画期的なものであり、不当逮捕・起訴された六名の学生たちは実質的な勝利をかちとったのだ。〇六年一月の不当逮捕・起訴から実に二年にわたる闘いをつうじて、わが仲間たちは、全国において吹き荒れているネオ・ファシズム的な自治会破壊攻撃を粉砕する一大橋頭堡をがっちりとうち固めたのである。

以下、見出し

「暴行はおよそ考えられない」
――裁判所が検察のでっちあげを認定

記者会見・裁判闘争勝利集会を圧倒的に実現

大経大当局・大阪府警を追撃し自治会破壊を打ち砕


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警察権力による「微罪」デッチ上げ・一斉不当捜索弾劾!

 すべての労働者・学生諸君! 七月の「洞爺湖サミット」=G8を前にして、国家権力は、「テロ警備」の名のもとに、わが同盟および労働者・市民にたいして、「微罪」をデッチあげての不当極まりない弾圧を仕掛けてきた。既成指導部の腐敗に抗して反戦闘争・春闘を唯一果敢にたたかいぬき日本階級闘争を領導するわが革命的左翼、その底力に彼ら国家権力は心底脅えているのだ。政権末期的危機にのたうち回る福田政権・警察権力による未曽有の政治的弾圧を憤怒をこめて粉砕せよ。

「サミット警備」を口実とした予防弾圧

 二月八日と十二日に、神奈川県警公安三課(および警視庁公安二課)は、東京・神奈川・千葉において、労働者や市民などの居宅・職場など十数ヵ所への家宅捜索を強行した。警察権力は、わが同志Aにたいして「偽名でのホテル宿泊」による「有印私文書偽造・同行使、旅館業法違反」なる「微罪」をデッチあげて逮捕状をとり、これを口実として、「被疑事件」とはまったく関係のない労働者・市民の居宅と職場を、「非公然組織の摘発」などと仰々しくおしだし家宅捜索を強行したのだ。〔二月十八日には、同じ容疑で解放社本社への捜索をも強行した。〕しかも、神奈川県警は、わが仲間たちや労働者の居宅を捜索する際に、新たな「犯罪」をデッチあげることを狙って、「被疑事件」とはまったく関連性がないことが明らかであるパソコンやCD・FDなどの記録媒体をも多数押収したのだ。〔二月二日に、大阪府警公安三課が、B同志を大阪市内のホテルに「偽名で宿泊した」と称して、「有印私文書偽造・同行使、旅館業法違反」の「微罪」をデッチあげ令状逮捕した(起訴はおろか勾留請求すらおこなわずに二泊三日で釈放)。〕
 これらすべてが「組織犯罪の摘発」の名による不当極まりない予防弾圧いがいの何ものでもない。今日の警察権力は、「犯罪事前抑止」の名のもとに、「テロリスト(集団)」とみなした団体や諸個人を対象にして「微罪」逮捕をくりかえし、もって弾圧の拡大を策している。これは、ヤンキー帝国主義式の治安対策の導入にほかならない。
 「犯罪に強い社会の実現」とか「組織犯罪からの社会の防衛」とかを名目とした強権的な弾圧を徹底的に弾劾せよ。
 それだけではない。二月八日の一斉捜索の前日に、神奈川県警は、かの「神(しん)世界」グループの「霊感詐欺商法」に関与していた県警本部前警備課長・吉田澄雄の「懲戒免職」、現県警本部長をふくむ歴代県警本部長三人への「訓戒処分」を発表した。この前代未聞の不祥事≠ニいう不名誉≠なんとか帳消しにすることをも企んで、県警本部は、「過激派」弾圧の「成果」を挙げようとしたのであって、実に醜悪極まりない思惑にもとづくものなのだ。じつにこの吉田は、昨〇七年九月に、サミット警備に備え警備課長に「抜擢」されているのだ。この詐欺共犯者・吉田を逮捕もせずに免職ですまそうとしているのが、警察庁・神奈川県警なのだ。
 警察組織そのものの腐敗にはフタをして、「サミット警備」の名のもとに「過激派」とみたてた労働者や市民の「組織犯罪」なるものを「摘発」することに狂奔している警察権力を断じて許すな!

春闘・反戦闘争破壊のための大弾圧を粉砕せよ

 本年年頭から警察権力は、「サミット警備」の名のもとに「過激派」とみたてた左翼活動家や労働者や市民を、あらゆる「犯罪」をでっちあげて逮捕・捜索するという攻撃を開始している。戦前の特高警察にも比すべきこの治安弾圧をたたかう労働者・人民は粉砕せよ!
 いま日本独占ブルジョアジーは、日本帝国主義経済を直撃している四重苦≠フもとで、経済危機の深刻化の予兆に脅え「賃金抑制」を呼号しはじめている。彼らの政治委員会たる福田政権は、経済政策上の無策をさらけだすのみならず、ガソリン税暫定税率の期間延長・消費税税率の引き上げを策している。そのゆえに、この政権は、日に日に増す内閣支持率の低下にあえいでいる。それでもなお、ブッシュ政権との誓約にもとづいて、「戦争をやれる国」へと日本国家を飛躍させるために、日米新軍事同盟の強化に突進しているのが福田政権なのである。
 危機にたつ政府・支配階級の総攻撃にたいして、既成指導部の腐敗に抗して、反戦反安保・大幅一律賃上げ獲得・新自由主義的「構造改革」反対・大増税と社会保障切り捨て反対の闘いを推進しているのは、わが革命的左翼をおいてほかにない。
 まさにこのゆえに、警察権力は、わが革命的左翼の底力に、とりわけ〇八春闘の高揚に、心底恐怖し、「サミット警備」を口実として、なりふりかまわず未曽有の弾圧にうってでてきたのだ。彼らは、国内治安弾圧体制を飛躍的に強化することを企んでいる。街頭における職務質問の強権的実施の恒常化、ハイテクを駆使した「反体制活動家」の尾行・追尾の徹底化、監視カメラ網に顔認証システムを導入しての人間Nシステムづくりの策動などとあわせて、デッチあげ「微罪」逮捕攻撃は強行されている。われわれは、これらの治安弾圧体制強化の攻撃を断固として打ち砕くのでなければならない。
 「サミット警備」を口実としたわが革命的左翼とたたかう労働者・学生・市民への政治弾圧を許すな! 弾圧に抗して、反戦反安保闘争、〇八春闘の高揚をかちとれ!

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「米兵による女子中学生暴行弾劾!」

米軍司令部に満腔の怒り 2・12 沖縄

全学連が米大使館に断固抗議 2・16


 二月十日夜、キャンプ・コートニー所属の在沖米海兵隊二等軍曹が、十四歳の女子中学生を自分の車で拉致し暴行した。またしても引き起こされたこの少女暴行事件にたいして、沖縄の労働者・学生は怒りをたぎらせてただちに抗議闘争に決起した。

在沖米軍司令部に労・学・市民が抗議
(2月12日)

労働者・学生が在沖米軍総司令部前を席巻
(2月12日、北中城村)
  

 
二月十六日、全学連のたたかう学生たちは、十日にひきおこされた在沖米兵による女子中学生暴行事件にたいする腹の底からの怒りに燃えて、アメリカ大使館にたいする緊急抗議闘争に決起した。

アメリカ大使館前
(2月16日)

「米兵の少女暴行弾劾!」闘う琉大・沖国大生が在沖総領事に怒りの拳
(2月16日)




SM3搭載の米第7艦隊所属イージス艦ジョン・S・マッケインの寄港に怒りのシュプレヒコールを叩きつける道共闘―詳報次号

石狩湾新港(2月6日)

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