第2009号(2008年3月10日)の内容

<1面>
福田政権の極反動攻撃を打ち砕け
既成反対運動指導部の腐敗と裏切りに抗して
〇八春闘勝利・反戦反安保闘争の前進を!


イスラエル軍のガザ侵攻・パレスチナ人民虐殺弾劾!

08春闘勝利!大特集(四面〜八面)
<4〜5面>
全労連式「貧困撲滅春闘」方針の反労働者性
「よりましな資本主義」の妄想

<6面>
私鉄春闘の戦闘的高揚を!
成果主義人事・賃金制度の拡大に呼応する総連本部を弾劾せよ
<7面>
「月例賃金改善」要求を完全放棄したNTT労組本部を弾劾せよ
<8面>
<連合>式「格差社会脱却」論の欺瞞と偽善
『2008連合白書』批判 <下>
Topics 「同一価値労働・同一賃金」なるもの

<2面>
全学連124中委に結集せよ
<3面>
少女暴行事件弾劾基地撤去の声轟く 沖縄
労学が米軍司令部に抗議 2・22
キャンプ・シュワブ前で緊急集会 
2・19
米総領事館に怒りの拳 
2・16
闘う学生が「わじわじ〜マーチ」 
2・22

「海自艦の漁船衝突・撃沈弾劾!」 近畿中部防衛局に関西共闘が抗議 2・22

週間日誌は3面に掲載します

  「解放」 最新号
 






  


福田政権の極反動攻撃を打ち砕け

既成反対運動指導部の腐敗と裏切りに抗して

〇八春闘勝利・反戦反安保闘争の前進を!

 二月二十九日に福田自公政権は、衆院予算委員会および本会議において、教育費や社会保障費を削減した〇八年度予算案とガソリン税暫定税率の期限延長を盛りこんだ租税特措法改定案とを、年度内に成立させるために、野党欠席のままに強行採決した。小沢民主党が「道路財源の一般財源化」を唱えながらも徹底抗戦≠フ態度をとることができない。これに助けられて、福田政権は、「徹底審議」を確認した一月末の衆参両院議長の斡旋による与野党合意をも傲然と反古にし、強行突破にうってでたのだ。
 石油・穀物(小麦・大豆)などの国際価格高騰のゆえに生活諸物資の大幅値上げに直撃されている労働者・人民にたいして、福田政権は、社会保険料値上げ・増税=大衆収奪強化の一大攻撃をふりおろしているのだ。のみならず、原油価格高騰・国際金融システム不安・ドル暴落=円高・アメリカの景気後退という四重苦のゆえに日本経済の未曽有の危機に脅えている独占ブルジョアどもは、賃金抑制を叫びたてている。
 それだけではない。福田政権は、民主党の腰砕けにも助けられて成立させた新テロ特措法にもとづいて、海自艦によるインド洋での補給活動を再開した。この福田政権とブッシュ政権は、「2+2」合意にもとづいて、MDシステムを全国の自衛隊基地および海自イージス艦に配備し、米日両軍一体のもとでの実戦的訓練を日常的に強行している。日米両権力者は、MDシステム配備を中軸として、日本全土において米日両軍を対中国・対ロシアの準臨戦態勢に突入させているのだ。
 まさに福田政権は、世界「一超」支配の崩壊にあえぎその最後の砦たる核軍事力の増強に――中露を軍事的に封じこめるためのMDシステムの中欧・日本への配備を中軸にして――突進しているブッシュ政権の日米新軍事同盟にもとづく要求を積極的に受け入れているのだ。「アメリカとともに戦争をやれる国家」へと日本を飛躍させていく野望をたぎらせながら。この米日両権力者の一大攻撃の最中に、沖縄の米兵による少女暴行事件と海自イージス艦の漁船への衝突・撃沈事件が起きた。この事態こそは、日米新軍事同盟強化の反人民性の露頭いがいの何ものでもない。
 すべての労働者・学生諸君! 米日両権力者なかんずく福田政権による極反動攻撃が許されているのは、反対運動の危機、とりわけ小沢民主党を尻押しし民主党主導政権℃立に期待をかけている「連合」指導部の闘争抑圧と裏切り、そして「保守層との共同」を追い求めている日本共産党による闘争歪曲をこそ、最深の根拠にしているのだ。すべてのたたかう労働者・学生は、既成反対運動指導部の腐敗・裏切りに抗し、これをのりこえて、大衆収奪強化に反対する政治経済闘争を、そして反戦・反安保闘争を断固としておしすすめていこうではないか! 〇八春闘の戦闘的高揚をかちとれ!

以下、見出し
失地回復を狙い「対テロ」戦争をけしかけるブッシュ政権

アメリカ「一超」世界支配の崩落と中露の挑戦

大衆収奪の強化・日米新軍事同盟の強化を許すな


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全労連式「貧困撲滅春闘」方針の反労働者性

「よりましな資本主義」の妄想


 独占ブルジョアジーとその政府による徹底した賃金抑制や大衆収奪の攻撃を打ち砕き、<戦争と窮乏化>への道を突き破るべき今〇八春闘は、いま、危機的様相を露わにしている。
 賃労働者を徹底的に酷使して増収増益を重ねてきた日本の独占ブルジョアどもは、サブプライムローン焦げつきの急増に端を発した国際金融システム不安・国際原油価格の高騰・ドル安=円高・アメリカの景気後退という四重の危機に、そしてこれを反映した年明け以降の株価の暴落に直面して、さらなる賃金抑制を居丈高に宣言した。昨〇七年末には「内需喚起のために余力のある企業は賃金改善を」などとチョッピリ甘言を弄していた独占ブルジョアどもは、今や危機感をむきだしにして、「賃上げは困難」という意志を傲然と表明している。ことここに及んで、今回は多少なりとも色よい回答をもらえるのではという期待に胸をふくらませていた「連合」の労働貴族どもは、この恫喝に屈して早くも白旗を掲げているのだ。「連合は配当や内部留保を削ってまで労働分配率の引き上げを主張しているのではない」などとつぶやきながら……。
 この〇八春闘の危機のただなかにおいて、「全労連」の日共系ダラ幹どもは、「貧困撲滅春闘」の旗を掲げて、「なくせ貧困」の一点で「国民的な共同闘争」を呼びかけてはいる。しかしそれは、「貧困」の「撲滅」にはおよそほど遠い内実のものであり、日共式代案の政策宣伝に終始するものでしかない。たとえ「貧困」の「撲滅」が力説されているとしても、その要求は、「『連合』との共同」というアワビ的思惑から超低額のものに抑えられており、根本的には日共中央の修正資本主義的な「経済の民主化」路線に忠実につき従ったものでしかないのだからである。まさにこのゆえに、「連合」労働貴族による産業報国運動を、左≠ゥら補完する役割を果たすものでしかないのである。
 「全労連」ダラ幹どもが呼号する「貧困撲滅春闘」なるものの欺瞞性・反労働者性をも断固として暴きだしながら、われわれは〇八春闘の戦闘的高揚をかちとるために奮闘するのでなければならない。

以下、見出し
 T「なくせ貧困」の呼号

 U「貧困」問題分析の貧困

 V修正資本主義の病いの昂進


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全学連124中委に結集せよ

 全学連は、来る三月十三日、十四日の両日、首都・東京において第一二四回中央委員会を開催する。すべてのたたかう学生は、本中央委員会に結集し、MDシステムの配備反対・日米新軍事同盟の強化反対を焦眉の課題とする今春期反戦反安保闘争の闘争態勢をうち固めるために奮闘せよ。

全学連第124回中央委員会
3月13日(木)〜14日(金)  於 東京

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少女暴行事件弾劾基地撤去の声轟く 沖縄



連続する米兵の犯罪に怒り爆発
(2月22日、石平ゲート前)

米兵の民家侵入を弾劾
(2月19日、キャンプ・シュワブ前)

煮えたぎる怒りを総領事館に叩きつける闘う学生
(2月16日)

国際通りを行進する琉大・沖国大の学生
(2月22日、那覇)
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「海自艦の漁船衝突・撃沈弾劾!」 近畿中部防衛局に関西共闘が抗議 2・22



近畿中部防衛局
(2月22日)


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