第2016号(2008年4月28日)の内容

<1面>
4・29労学統一闘争に総決起せよ
租税特措法案の衆院再議決阻止!
今こそガタガタ福田政権を打倒せよ

<4〜5面>
船出早々から座礁必至の李明博政権
世界的不況下の「輸出立国」韓国の危機

<2面>
在沖米軍・自衛隊の演習に怒り
琉大・沖国大生が労働者と連帯して奮闘 3・17

「志賀原発2号機運転再開阻止!」
 現地闘争に金沢大生が決起 3・26

◆人民監視の強化――「人間Nシステム」

<6面>
Topics 中教審「教育振興基本計画」答申の反動性
「愛国心」教育を前面にうちだした新学習指導要領
「総合学科」新設をテコにした石川県の高校統廃合

<7面>
「自立支援法」にもとづく障害者福祉制度改悪を許すな

<8面>
黒田さんに教えてもらったこと
マルクス経済学といかに格闘するか

<3面>
万華鏡2008――情勢の断層を読む
◆21世紀のコメ騒動
◆ドイッチェ・スト
◆姉歯以上
◆メタボ収容所
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

  「解放」 最新号
 






  


4・29労学統一闘争に総決起せよ

租税特措法案の衆院再議決阻止!

今こそガタガタ福田政権を打倒せよ

 すべての労働者・学生諸君! 今や福田内閣の支持率が二五%にまで下落した(四月二十一日付『朝日新聞』)。それでもなお、このガタガタ政権は四月末にも、ガソリン税暫定税率の復活=租税特別措置法案の衆院再議決を強行しようとしているのだ。この暴挙を、労働者・学生の総力をあげて断固粉砕しよう。
 アメリカ発世界同時不況―日本経済の不況局面への突入という未曽有の経済危機への対応不能をさらけだし、いわゆる「衆参ねじれ国会」のもとでの小沢民主党の頑強な抵抗に翻弄されて、福田政権は、文字通り脳死¥態に陥っている。けれども、この政権は、「一超」世界支配崩落の危機突破に焦るブッシュ帝国の強圧に応えて、MD(ミサイル防衛)システム配備を中核とした日米新軍事同盟の現実的強化に突進している。のみならず、名古屋高裁が下した空自のイラク米軍輸送活動にたいする違憲判決(四月十七日)をも傲然と蹴飛ばしつつ、「対テロ戦争」という名のイラク(アフガニスタン)への侵略戦争に加担=参戦しつづけているのだ。
 この四月から福田政権は、年金で生活する高齢者から有無をいわさず保険料をむしりとる後期高齢者医療制度を強行実施した。そのうえ、ガソリン税暫定税率分を労働者・勤労人民からむしりとろうとしているのだ。日本国家を戦争をやれる国≠ヨ飛躍させるために、国家財政赤字のツケを労働者・人民に転嫁するための徹底的な大衆収奪にうってでているのが福田政権にほかならない。
 すべての労働者・学生諸君!「連合」労働貴族どもや代々木共産党の不破=志位指導部は、「倒閣」を腰抜け的に掲げる小沢民主党に、ただただしがみついているにすぎないのだ。われわれは、かかる既成反対運動指導部の腐敗を許さず、日米新軍事同盟の現実的強化に反対する反戦・反安保の闘いと、福田政権による大衆収奪強化の攻撃に反対する闘いとを結びつけつつ創造し推進するのでなければならない。すべてのたたかう労働者・学生は、首都・東京でおこなう4・29労学統一行動に決起せよ! 政治危機の泥沼にのたうちまわる極反動・福田政権を打倒せよ!

以下、見出し
 「一超」支配崩落の危機のりきりを策すブッシュ帝国

 MDシステム配備・派兵恒久法制定への猪突猛進

 労働者・人民からの収奪強化=重犠牲の強制

 民主党依存の既成反対運動指導部を弾劾して闘おう

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船出早々から座礁必至の李明博政権

世界的不況下の「輸出立国」韓国の危機

 ハンナラ党の李明博(イミョンバク)が韓国の第十七代大統領に就任してから二ヵ月、政治的には中道右派に位置するこの政権の前途は早くも巨大な暗雲に閉ざされている。
 金大中・盧武鉉治政下の「失われた十年」を挽回するという鳴りもの入りで韓国経済再生の使命を担って登場した自称「経営者大統領」の政権は、その発足はじめから、アメリカ発の世界大不況の荒波に襲われている。アメリカ帝国主義のサブプライムローン破綻に端を発した国際金融不安の高まり、ドル大暴落、原油・鉱物資源・穀物などの国際価格の暴騰、これらを要因とする米・欧・日および経済新興諸国の不況局面への突入。……こうした世界的経済大動乱のもとで、韓国経済は、資源小国≠ニいう制約と、日本と比べてさえも貿易依存度(国内総生産にしめる輸出入の割合)が極端に高く・かつ金融的基盤が極めて脆弱であるがゆえに、前古未曽有の危機におちいっている。
 これにくわえて、四月九日におこなわれた総選挙ではかろうじて与党ハンナラ党は過半数を制したものの、この新政権を支えるべきこの党じたいが、再分裂の危機におちいっている。また、この政治エリート間の「党争」の激化に規定されて李明博じしんをはじめとする政府閣僚と経済エリートとの黒い癒着が次々に暴露されてもいるほどなのである。
 まさにいま、李明博政権は、「失われた十年」の出発点を画した一九九七年の「IMF信託統治」を強いられた金大中政権と同様の、いやそれ以上の国難≠ノ直面しているのである。この危機の乗り切りを賭けてこの政権は労働者・人民に一切の犠牲を転嫁する諸攻撃をふりおろそうとしている。
 企業にやさしい政権≠フ成立を許したという階級闘争のこの歴史的な危機に直面し、これを克服するために苦闘している韓国の労働者・学生と連帯して、われわれは米・日・韓の三角軍事同盟の再構築を画策しているブッシュ政権と福田自民党政権の極反動攻撃を打ち破る闘いを爆発させるために奮闘しなければならない。

見出し
 T「理念」なき「経営者大統領」の登場

 U韓国経済の構造的危機の露呈

 V政治的・軍事的難局の加重

 W既成反対運動指導部の腐敗を突き破る闘いの創造を


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在沖米軍・自衛隊の演習に怒り

琉大・沖国大生が労働者と連帯して奮闘 3・17



 琉大・沖国大のたたかう学生たちは、三月十七日、沖縄平和運動センター傘下の労働者と連帯して嘉手納基地での有事即応訓練と自衛隊のキャンプ・ハンセンでの軍事演習に断固として抗議するために連続闘争(平和運動センター主催)に勇躍決起した。


「対テロ」訓練を許さんぞ!
(3・17、キャンプ・ハンセン前)

「安保の丘」に怒りの声轟く
(3月17日、嘉手納)

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「志賀原発2号機運転再開阻止!」

 現地闘争に金沢大生が決起 3・26



 三月二十六日、たたかう金沢大生は北陸電力による志賀原発2号機運転再開を阻止するために、志賀現地闘争に勇躍決起した。

2号機運転再開阻止! 志賀原発正門前で奮闘
(3・26、石川県志賀町)

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