第2063号(2009年4月6日)の内容

<1面>
米日の対北朝鮮臨戦態勢を許すな
MDシステムの実戦配備・発動反対! 極悪麻生政権打倒! 反戦反安保の炎を

<4面>
「企業危機克服」叫ぶJAM本部を弾劾し奮闘せん
<5面>
私鉄独占資本家どもの「ベースアップ・ゼロ」回答弾劾!
大量解雇の嵐のもとで矛盾が集中する福祉職場
<6面>
全国の春闘決起集会で奮闘
3・8「連合愛知」/3・10「連合石川」/3・6九州交運労協
Topics 一時金大幅削減で年間賃金1割減
<7面>
日教組全国教研
国家主義的教育再編に抗し論議
人事院「時短勧告」を口実に賃下げ
<2面>
麻生臨死$ュ権打倒へ闘争態勢固める 全学連126中委
<3面>
「海兵隊グアム移転協定」の国会批准を阻止せよ!
東海の労学が麻生政権打倒の拳 3・20
<8面>
万華鏡2009――情勢の断層を読む
日本も「ウクライナ化」?
農地再分割戦
フランスNPA
■『新世紀』最新号(第240号)紹介
  「解放」 最新号






























  


米日の対北朝鮮臨戦態勢を許すな

MDシステムの実戦配備・発動反対!


極悪麻生政権打倒! 反戦反安保の炎を

 「北朝鮮の弾道ミサイル」発射にそなえると呼号しながら、米日両帝国主義の国家権力者はいま、米日両軍を大量に動員し対北朝鮮の臨戦態勢に突入している。米軍の偵察衛星・電子偵察機、自衛隊基地に設置したXバンドレーダーなどをアメリカ太平洋軍司令部の指揮の下にフル稼働させ、アメリカ属国軍≠スる自衛隊のSM3搭載イージス艦と迎撃ミサイルPAC3を日本海周辺や東北地方(とりわけ岩手・秋田両県)に緊急配備するかたちで、米日両軍に迎撃態勢≠とらせているのだ。
 この属国軍=自衛隊の出動について麻生政権は、「国民の安全を守るための万全の措置」だなどと宣伝している。彼らは三月二十七日に安全保障会議をあえて招集し日本領内への落下物≠ノたいする「破壊措置命令」を仰々しく発令した。浜松基地から秋田・岩手への自衛隊部隊のまがまがしい移動の様子や市ヶ谷駐屯地に設置したPAC3ミサイルをマスコミに大々的に報道させ、もって文字通り「アメリカとともに戦争をやれる国家」としての日本の大々的な御披露目(おひろめ)を演出しているのだ。そして、これをしも、みずからの支持率向上=延命のテコとして大いに活用するべく策しているのが、首相の座に意地汚くしがみつく恥知らず首相・麻生なのである。
 第二次大戦後未曽有の大不況にたいする無能無策ぶりをさらけだし窮地に追いつめられている麻生政権は、小沢民主党が東京地検特捜部による小沢の秘書逮捕・起訴という超弩級のパンチを食らって意気消沈していることを頼みの綱にして、辛うじて延命するための計略をめぐらしている。この敵失≠ノ乗じて麻生政権は、二〇一一年度からの消費税増税を「付則」にもりこんだ税制改革関連法改定案を制定しただけでなく海賊対処新法の制定などの悪法の制定に一気に突進しようとしているのだ。
 こうして米日両権力者が「北朝鮮ミサイル」を迎撃する臨戦態勢に突入していることにたいして、既成反対運動指導部は完全に腰砕けとなっている。代々木共産党の不破=志位指導部は、北朝鮮の無法なミサイル発射≠ノいかに対応するのか、という政府の敷いた土俵に乗っかったうえで、「ミサイル迎撃」の態勢をとることは「緊張を激化させる」「平和の流れへの逆行」であり、「北朝鮮にも日本にも自制を求める」などと弱々しく哀願(あいがん)しているにすぎない。米日両権力者による対北朝鮮の臨戦態勢突入にたいして断固たる反対の意志を表明することもせず、ましてや労働者・人民の反対闘争を組織することなどハナから放棄しているのだ。
 今こそわれわれは、「北朝鮮ミサイル迎撃」を名分とする米日両軍の臨戦態勢への突入=対北朝鮮MDミサイル攻撃に断固として反対する闘いに決起するのでなければならない。<米日両軍によるMDシステムの実戦配備・発動を許すな! 自衛隊のソマリア沖派兵弾劾! 海賊対処新法の制定阻止! 日米新軍事同盟の現実的強化反対!>の旗を高々と掲げて、すべての労働者・学生は決起せよ! 極反動麻生政権を打倒するために、この反戦反安保闘争と〇九春闘の爆発をかちとるべく断固として奮闘しようではないか。

(以下、各章の見出し)
「ミサイル迎撃」を名分とした対北朝鮮臨戦態勢への突入

中・露との新たな瞞着外交を開始したオバマ政権

<三極>間金融=経済戦争と新たな世界的戦乱の危機の胚胎

既成反対運動の腐敗を突き破り極反動麻生政権打倒に決起せよ
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「海兵隊グアム移転協定」の国会批准を阻止せよ!

 日本帝国主義の麻生政権は、アメリカ帝国主義のオバマ政権とともに、北朝鮮の「弾道ミサイル発射」を口実として日米共同の迎撃態勢=臨戦態勢に突入している。同時に、衆院外務委員会において「第三海兵機動展開部隊要員の沖縄からグアムへの移転に関する日米協定」批准承認案の審議入りを強行し(三月二十七日)、今国会中に批准するために全力をあげている。この「日米協定」こそは、グアムの米軍基地整備に日本政府が巨額の費用を拠出すること、および沖縄・辺野古に米海兵隊新基地を建設することを、日本政府に法的に義務づけるものなのだ。われわれは、烈々たる怒りに燃えて「日米協定」の国会批准を阻止するのでなければならない。辺野古の米軍新基地建設阻止! 日本―グアム―ハワイを結ぶ米軍再編強化反対! MDシステムの日本配備・強化反対! 自衛隊の米軍の下への一体化反対! を掲げて、日米新軍事同盟の現実的強化に反対する反戦反安保闘争を全力で推進せよ。

以下、見出し
日本人民の血税供出と辺野古新基地建設を盟約

世界制覇戦略を軌道修正するオバマ政権

「反安保」を放棄した代々木官僚を弾劾して闘おう
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最新号紹介 新世紀 The Communist 第240号 2009年5月

麻生臨死$ュ権を打倒するぞ! わが同盟の決意と熱い檄
空前の大幅賃下げ・大量解雇を打ち破る理論的武器を特集


 本号では、なによりも、ヨレヨレの「麻生臨死$ュ権打倒!」を巻頭に掲げた。「怒れる労働者・学生・人民たちよ、日本階級闘争の閉塞状況を大胆に突き破り、今ここで起ちあがれ! 腐敗せる既成反対運動指導部どもを弾劾し、麻生内閣を打ち倒す闘いの嵐を日本全国でまき起こせ!」と。
 民主党党首・小沢の公設第一秘書の政治資金規正法違反容疑での逮捕―起訴、この敵失≠ノ助けられて延命に汲々とする麻生政権は、いま反動諸攻撃を嵩にかかってふりおろしている。「北朝鮮ミサイル発射」を口実にしての米日共同の臨戦態勢突入、「海賊対策」を名分にしたソマリア沖への日本国軍の派遣、グアム基地再編・沖縄の新基地建設などの米軍再編・強化への協力、金融諸機関や大企業を救済するための国家的資金の投入、そして消費税大増税の策動。まさに対米隷従≠ニ独占資本の利害を体現した悪逆ぶりではないか! にもかかわらず、民主党主力政権樹立に期待を寄せている「連合」労働貴族や代々木共産党の不破=志位指導部は、小沢問題で腰砕けになり、麻生政権が極反動諸攻撃をうちおろしている今日このときに倒閣≠呼びかける大衆運動の組織化を一切放棄しているではないか。
 未曽有の経済危機のもとで対米隷従≠深め労働者・人民に犠牲を強制する反動政権を打倒していくための闘いの指針が、これだ!
 ◆独占ブルジョアジーの「ベースアップ・ゼロ」「定昇凍結」の居丈高な攻撃のまえに〇九春闘は総崩れの危機にある。本号の特集<経済大破局下の〇九春闘>は、この危機を突き破るために奮闘しているすべてのたたかう労働者にとっての強力な理論的・組織的武器である。
 「救国≠ヨの『パラダイムシフト』」(伊狩真人)は、独占資本家どもの大量解雇・大幅賃下げ攻撃に呼応してさえいる「連合」指導部の犯罪性、その路線的=イデオロギー的根拠を鮮明に暴きだしている。彼らの「パラダイム転換」とは何か? それは「ミクロの論理」から「マクロの論理」への視座転換の名のもとに「労使一丸となっての国難の打開」を叫ぶものにほかならない。今や「連合」労働貴族どもは「<労使政協議>方式の定着化の追求を労使協議路線の中軸にすえて」おり、「この路線につらぬかれているイデオロギーは今日版の奴隷の思想≠ニしての『労使運命共同体』論」以外の何ものでもない、と論文は渾身の力をこめてえぐりだしている。
 「『内需主導型経済への転換』の妄想」(白嶺聖)は、「全労連」指導部の春闘方針を根底的に批判している。日本経済の未曽有の危機についての皮相な分析、希代の悪法=労働者派遣法の撤廃ではなく・その「正しい活用」を謳うにいたった「雇用破壊対策」なるもの、超低額の「最低賃金要求」「底上げ要求」等々。これらは、「健全な資本主義」を理念型にし一九六〇年代の高度成長期の労使協調をも美化するにいたっている転向スターリニストの思想的変質の帰結なのだ。
 労働者・勤労人民のすべてにたいする徹底的な犠牲の強要を「全員参加型社会の構築」の名のもとに正当化している『経労委報告』。「日本経団連の窮余の危機突破策」(山田鉄生)は、この『報告』の、むきだしになっている資本家的階級性を徹底的に暴露している。
 重厚で理論的に掘り下げている三論稿を活用されんことを!

オバマ新政権の苦悶をえぐる

 「大破局に向かっての船出――オバマのアメリカ」(久住文雄)は、「一超」世界支配の復活を誓って出発したオバマ政権がうちだし実施している危機突破策が破産を運命づけられたものでしかないことを分析し予見した力作である。
 ブッシュ式軍事力一辺倒主義を否定し「スマートパワー」を掲げてのオバマ外交は緒戦から頓挫している。オバマが「対テロ戦の主戦場」と位置づけているアフガニスタンでの米占領軍の完全な敗北、なんの展望も見いだしえない、いま早くも頓挫しかかっている「中東和平」策を見よ。経済政策もまた然り。論文は突きだしている――保護貿易主義をもむきだしにして実施されつつある金融諸機関救済と景気浮揚の対策、その帰結は、国家財政赤字の急膨張であり、国債増発を引き金にしたドル大暴落である、と。まさに「オバマのアメリカは、国際金融破綻と大不況の元凶国となっただけにとどまらず、新たな<三極>間の争闘戦をさらに泥沼化させる元凶になろうとしている」のだ。
 米・日連合とEU連合そして中・露主導の経済新興諸国・途上諸国連合との三極間の分岐・角逐を激化している現代世界のもとで、仏=独枢軸のEUの生き残り策を的確に分析しているのが、「<第三極>形成に奔走するEU連合」(鎌田敏勝)である。本論文では、「社会的市場経済」というEU型理念の虚妄性さえもが暴きだされている。
 わが同盟が全世界に発した国際アピール「血迷ったイスラエルのガザ軍事侵略=国家テロルを弾劾する!」は、全世界のたたかう諸組織・人民の熱い共感を呼び起こしている。英文も合わせて収録。
 ◆本号では、「黒田さんに教わったこと」(飛梅志朗)を二論稿掲載した。「<『読書のしかた』の三角形>の論理」において筆者は、「読者、その対象としての本、本の著者、この三角形の論理を、わが身を<読者>にうつし入れて考えよ」と黒田さんから教わったことを武器に自己省察している。自分で作成した図が客体的解釈に陥っていることを黒田さんから指摘され反省を深めてきた、その過程が図解を交えながら生き生きと語られている。他方、「<大幅一律賃上げ>について」は、このスローガンの意味と意義をまとめた『解放』第一二五五号(一九九三年二月十五日)掲載の筆者の論稿に黒田さんが入れてくれた直しとその評註、これにいかに学んだかが論じられている。
 われわれもまた、筆者の次のような気迫に学ぼうではないか――「哲学的客観主義を克服し、<実践の場所の哲学>を主体化することなしには、真実の前衛党組織を創造することはできない。これが黒田さんに教わったことの宝である」。
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麻生臨死$ュ権打倒へ闘争態勢固める 全学連126中委
 麻生臨死$ュ権を打倒する闘いの嵐を巻き起こすために、労働者・人民の最先頭に立って奮闘する! この決意と気概に燃えて、わが同盟に領導された全学連のたたかう学生は三月二十三、二十四の両日、首都・東京において第一二六回全学連中央委員会を実現した。
いざ春期闘争へ、決意みなぎる(3月24日)
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東海の労学が麻生政権打倒の拳 3・20
 三月二十日、東海地方のたたかう労働者・学生は、「麻生臨死$ュ権打倒!」をかかげて名古屋市街を席巻する戦闘的デモンストレーションを貫徹した。
自民党愛知県連に向けて大津通りを進撃する労学の部隊(3月20日)
「内閣打倒! 安保粉砕!」のかけ声が名古屋栄交差点に響く
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