第2064号(2009年4月13日)の内容

<1〜3面>
麻生極反動政権打倒の炎を!
中央学生組織委員会
◆MD性能向上に狂奔する米日両権力者
<4面>
「平和フォーラム」指導部のソマリア沖派兵「反対」方針の反人民性
<5面>
西川日本郵政経営陣の賃下げ回答弾劾!
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<6面>
「君が代」不起立教員への処分弾劾
◆苦闘する全米自動車労組の労働者
◆トヨタ 経営施策の破綻
Topics 「要求型から実現型へ」と叫ぶ日教組本部
<7面>
各地で麻生政権打倒の声(大阪、福岡、札幌)
<8面>
ソビエトおよびマルクス主義哲学について
  「解放」 最新号






















  


麻生極反動政権打倒の炎を!

<戦争と貧窮化>強制の嵐を突き破り反戦反安保・政治経済闘争を爆発させ

 いまなおアメリカ帝国主義を震源として打ち続いている国際金融危機と世界同時不況の大津波に直撃され、日本帝国主義はいま、第二次世界大戦後最悪の大不況に叩きこまれている。この未曽有の経済危機への対応不能をさらけだし窮地に追いつめられながらも、麻生政権はなおも政権にしがみつき、数々の反人民的な諸攻撃の刃を労働者・人民の頭上に振りおろしている。
 北朝鮮の弾道ミサイル発射にたいする迎撃と政治的制裁を呼号しながらの、アメリカ帝国主義国家と共同でのMDシステムを発動してのミサイル迎撃=臨戦態勢への突入。グアムの米軍基地整備費用をはじめとして六一億ドルを日本政府が拠出することと沖縄・辺野古に米海兵隊新基地を建設することなどを定めた日米協定の締結と、その国会批准の画策。自衛隊に海外での武力行使のフリーハンドを与えるための海外派兵新法の制定の策動。そして、「ドル基軸体制維持」のためと称してのアメリカ国債の大量購入や金融諸機関・製造業諸独占体を救済するための巨額の公的資金の投入。さらにこの政権は、二〇一一年度から消費税大増税を実施する計画をもりこんだ「税制改定関連法」を衆院で三分の二を占める与党の数の力で強行採決したのだ。
 アメリカ帝国主義の「一超」世界支配の崩落下で<米・日>―<中・露>―<EU連合>の三極間の政治的・軍事的対立と経済的争闘戦が激化している現代世界において、麻生政権は、文字通り世界でただ一人アメリカ・オバマ政権への隷従の道を突き進んでいる。そうすることによって、日本の労働者・人民にたいして戦争への動員といっそうの貧窮化を強いているのだ。
 反人民性をむきだしにしているこの政権は、労働者・人民の怒りと不信に包まれ臨死¥態に陥っている。それにもかかわらずこの政権がなおも延命しているのは、「連合」労働貴族どもや日共・不破=志位指導部らの底なしの腐敗ゆえなのだ。
 見よ! 独占資本家どもの大量解雇・大幅賃下げ攻撃が吹き荒れているこのときに、これを唯々諾々と受け入れ〇九春闘を決定的敗北に導こうとしているのが、「連合」労働貴族どもではないか。この大裏切りたるや、「ミクロの論理」から「マクロの論理」への転換の名のもとに、「労使一丸」となって政府とともに「国難突破」をはかれ、と呼号し、政府・独占資本家どもの下僕として「救国」産報運動への挺身の誓いをたてた「連合」高木指導部の腐敗の所産にほかならない。
 見よ! 代々木共産党・不破=志位指導部の腐臭フンプンたる醜態を!「北朝鮮のミサイル発射」を口実として米日両国家共同で臨戦態勢をとったことにたいして、不破=志位指導部は日米両政府に「自制」を弱々しく哀願するのみで反対運動を組織することを完全に放棄したではないか。まさにそれは、<反安保>を完全に放棄し「MDシステム配備反対」をハナから放棄した日共翼下の平和運動の反人民性を如実に示すものにほかならない。しかも、日本経済が不況を克服し「資本主義の健全な発展」をなしとげるために、「大企業の健全な発展」を願うと宣言してさえいるのが転向スターリニストたる不破=志位指導部ではないか。
 すべてのたたかう学生・労働者諸君! そして新入生諸君!
 既成反対運動指導部の腐敗のゆえにもたらされている日本階級闘争の閉塞状況を断固として突き破れ! いまこそ「麻生内閣打倒!」の炎を日本全土から高く高く噴きあげようではないか!
中央学生組織委員会

以下見出し
T 「一超」世界支配再興にあがくオバマ政権と中・露との新角逐

 A 中・露との二面政策的対抗に転回したオバマ政権

 B 対米対抗の核軍事力増強に突進する中・露

 C 国際金融大破綻・世界同時大不況のもとでの<三極>間角逐の激化

U 労働者・人民に<戦争と貧窮化>を強制する麻生臨死$ュ権

 A より深き対米隷従≠フ道への盲進

 B 日本階級闘争の閉塞とそれを突き破る革命的左翼の闘い

(つづく)
Top

   


「非軍事の海上保安協力」の欺瞞

「平和フォーラム」指導部のソマリア沖派兵「反対」方針の反人民性

 民主党・小沢一郎の西松建設不正献金事件という敵失≠ノ助けられつつ、首相・麻生は今なお政権に居座り続け、労働者・人民に<戦争と貧窮化>をますます強制しようとしている。この麻生臨死$ュ権は、三月十四日に「海賊対策」を名目としてソマリア沖に向けて海上自衛隊艦艇二隻を呉自衛隊基地から出撃させ、さらに「他国船の護衛」と「先制攻撃」も可能とする「海賊対策新法」の国会での早期制定に向けて突進している。「海賊対策新法」の成立にエールを送る民主党内の前原グループをからめとることをも策しつつ、麻生政権は四月上旬にもこの法案の国会通過をたくらんでいる。
 にもかかわらず、「連合」高木指導部や日本共産党の不破=志位指導部、さらに平和フォーラム指導部らの既成反対運動指導部は、麻生内閣の倒閣を労働者・人民に呼びかけようともしていない。彼らは、ただただ民主党主力政権の樹立に期待をよせ、衆院解散に追いこむための政治的かけひきにうつつを抜かす小沢民主党にぶら下がっているにすぎない。
 平和フォーラム指導部は、自治労など全国の傘下の労組・市民団体にたいして自衛隊のソマリア沖派兵阻止の闘いにたちあがることすら呼びかけていない。三月十四日の自衛艦出動までに大衆的抗議行動をまったくといってよいほど組織しなかった。ただわずかに、民主党議員、日教組・自治労の幹部らとともに防衛省にたいする「派遣中止」の要請と院内での百名規模の抗議集会でお茶を濁したにすぎない。党首・小沢が西松建設不正政治献金疑獄の暴露に直撃され民主党人気が一気に凋落してもなお、みずからの代案を少しでも採り入れてもらうために頼みの綱の民主党にしがみついているだけなのだ。反動諸攻撃をふりおろす麻生政権を今こそ労働者・人民の総力を結集し打倒するために、われわれは、ソマリア沖への海上自衛隊派遣反対・「海賊対策新法」制定阻止を掲げて反戦反安保闘争の大爆発をかちとらなければならない。
 ぶざまな姿をさらけだす既成指導部のもとで反対運動はかつてない危機におちいっている。この危機を根底から突破するために、ここでは平和フォーラム中央がうちだしたソマリア沖派遣反対方針の欺瞞性を暴露していく。(引用は、平和フォーラムの「見解」、「声明」、また第四十五回護憲大会・学習交流会での前田哲男の講演録などより。)

以下、見出し
ソマリア沖自衛隊派兵の皮相な分析

小沢民主党だのみの「非軍事の貢献策」

「ソフトパワーによる海賊対策」なるもの

「人間の安全保障」論のまやかし
Top
 

   

ソビエトおよびマルクス主義哲学について    ジェームス・ホワイト

 J・ホワイト氏は、イギリス・レボリューショナリー・マルクシスツの一員である。
 イギリスに革命的労働者党を創造することをめざしてわが同志黒田の労作を学んでいるこのグループの同志たちは、CPGB(イギリス共産党の小分派の一つ)をはじめとする残存スターリン主義者や俗流トロツキスト残党とのイデオロギー闘争を果敢に推進しつつ、これら諸組織の良心的下部党員に「JRCLに学ぼう」と呼びかけている。
 この彼らにたいして、「革マル派は中核派と暴力的抗争をしている極左セクトだ」とか「クロダのように哲学を党の基礎にすれば必ずカルト化する」とかの悪罵を浴びせかけてきたのが、文中で批判されているMを先頭とするCPGB指導部であった。こうした低劣な中傷をうち砕くために、ホワイト氏は、このかんの学習をつうじてつかみとってきたものを武器にして敢然とたたかっている。その真剣で情熱あふれる苦闘の産物が、本稿である。
 なお、J・ホワイト氏の論文は『新世紀』第一九〇号にも所収されている。社民的転向をとげる以前のCPGBについては、『共産主義者』第一五二号の堀場大介論文を参照されたい。
Top

   

  
各地で麻生政権打倒の声(大阪、福岡、札幌)

 三月十九日に、神戸大学と奈良女子大学のたたかう学生たちは、「イラク開戦六周年抗議! 3・19ワールド・ピース・ナウ・イン大阪」(大阪平和人権センターと「しない・させない戦争協力関西ネットワーク」の共催)に参加し、集まった三〇〇〇名の大阪の労働者・市民にたいして、戦争と窮乏化を強いる麻生臨死$ュ権を打倒するべきことを呼びかけつつ、この日の闘いを戦闘的にたたかいぬいた。
「日米新軍事同盟の強化反対!」を掲げ闘う関西共闘
(3・19、大阪・扇町公園)

 三月二十二日に、「平和・人権・環境福岡県フォーラム」などの主催で「終わらせようイラク占領、自衛隊の海外派兵とパトリオットミサイル配備反対福岡県集会」が、航空自衛隊春日基地に近接する春日公園で開催された。約九〇〇名の労組員・学生・市民は、福岡配備のPAC3の総司令部が開設されようとしている春日基地(航空自衛隊西部航空方面隊司令部・第二高射群司令部)の喉もとで怒りのこぶしを突きあげたのだ。
自衛隊の海外派兵に反対し闘う労働者
(3・22、福岡県春日市)

 三月二十七日朝、「反戦」「団結」と染めぬいた赤ハチマキと「麻生臨死$ュ権打倒!」のゼッケンを身につけたわが同盟の情宣部隊が博多駅前で「麻生政権を打倒せよ!」と訴えたビラを出勤途上の労働者・人民に手渡し、大々的に情宣をくりひろげた。
(3・27、博多駅前)

 全学連関西共闘会議の学生たちは麻生政権への憤激に燃えて、三月二十日に大阪市のJR天王寺駅前で街頭情宣をおこなった。
「麻生政権打倒!」を呼びかける関共闘
(3・20、天王寺駅前)

 三月十一日に、「連合北海道」主催の「二〇〇九春季生活闘争勝利全道総決起集会」が札幌市の北海道厚生年金会館で開催された。結集した労働者と連帯して、わが同盟北海道地方委員会は、全学連北海道地方共闘会議と反戦青年委員会の労働者・学生たちとともに、<麻生臨死$ュ権打倒!>を呼びかけてたたかった。「連合」集会に先だって、わが情宣部隊は札幌市街で情宣をおこなった。
雪の札幌駅頭で労働者・学生が情宣
(3月11日)
Top