第2070号(2009年5月25日)の内容

<1面>
自衛隊三軍のソマリア沖派兵阻止!
「海賊対処法」=海外派兵新法の制定阻止!
 「核兵器廃絶」をうそぶくオバマへの幻想を煽る日共中央を弾劾し闘おう

<4〜5面>
労働運動破滅の危機を突き破れ(下)
 中央労働者組織委員会

<6〜7面>
能力・成果主義の徹底化を要請するJP労組労働貴族
<8面>
派遣法撤廃のために闘おう
メーデーの戦闘的高揚のために奮闘
 5・1「連合大阪」4・29「連合福岡」
Topics 偽装請負推奨=\厚労省「3・31通達」
<2〜3面>
全国の学生が反戦反安保の息吹
 4・26関西4・27―29金沢大
 4・29沖縄5・3東海
 4・24鹿児島大
「米イージス艦大阪港入港反対!」
 神戸大生が労働者と連帯決起 4・23

米軍再編に沖縄の労学が怒りの決起 4・28
<2面>
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号


























 

  


自衛隊三軍のソマリア沖派兵阻止!

「海賊対処法」=海外派兵新法の制定阻止!

 「核兵器廃絶」をうそぶくオバマへの幻想を煽る日共中央を弾劾し闘おう

「基地撤去!」の決意固く 拳をあげる労働者・学生―沖縄県民大会
(5月17日、宜野湾市海浜公園)
 いま麻生政権は、オバマ政権とともに日米新軍事同盟の現実的強化に突進している。米軍再編(グアム基地整備・辺野古新基地建設など)とその費用(グアム基地整備費用だけで六一億ドル)を日本政府が負担することを明記した「グアム協定」、この「協定」の国会批准を、麻生政権は五月十三日に強行した(参院で否決されたが衆院議決優越の憲法規定をふりかざしながら)。
 それだけではない。オバマ政権の要請に応え・中国海軍の派遣に対抗するために、麻生政権は、「海賊対処」を大義名分として、ソマリア沖派兵を一挙にエスカレートしようとしている。五月十五日に防衛相・浜田は、ソマリア沖・アデン湾における「海上警備行動」の強化を名目として、哨戒機P3C二機を派遣する命令を海上自衛隊に発した。このP3Cに加えて、航空自衛隊C130輸送機を、さらには派遣部隊の「警護」を名目として陸上自衛隊中央即応連隊を、――ソマリアの隣国ジブチ共和国とのあいだで締結した地位協定を法的根拠にして――ジブチの国際空港および港湾に派遣・駐留させようとしている。麻生政権は、自衛隊史上初めて、海外の空港・港湾の一部を陸海空三軍の統合部隊が駐留し基地として使用することに踏みだそうとしているのだ。さらに、派遣部隊の武器使用(先制攻撃)を可能とするために、「海賊対処法」という名の海外派兵新法を、五月中に制定することを策している。
 「尊敬されるアメリカの再興」を掲げ「一超」世界支配の復興を企むアメリカ帝国主義のオバマ政権、この政権の要請に応え、日本国家を「アメリカとともに戦争をやれる国」へ飛躍させるために、あくまでもオバマ政権に隷従≠キる道をひた走っているのが、麻生政権なのだ。
 だが、「連合」高木執行部は、代表を辞任した小沢一郎の跡を継いだ鳩山由紀夫率いる民主党による「政権交代」に胸を膨らませ、総選挙にむけた集票運動に組合員をかりたてているにすぎない。いやむしろ、わが革命的・戦闘的労働者たちの下からの奮闘による労働組合としての反戦平和の闘いへの取り組みを抑えこむことに狂奔しているのが労働貴族どもなのだ。
 他方、日本共産党中央は、オバマの「核なき世界」を高唱しての「核軍縮」提案を天までもちあげつつ、「国際交渉の早期開始」を米・露をはじめとする権力者どもに要請しているだけではないか。
 すべての労働者・学生諸君! われわれは、こうした既成指導部の腐臭ふんぷんたる対応を弾劾し、自衛隊三軍のソマリア沖・ジブチへの派兵阻止、海外派兵新法の制定阻止を焦眉の課題とする反戦反安保闘争の一大奔流を創造するのでなければならない。労働者・人民に<戦争と貧窮化>を強いる麻生極反動政権を今こそ労働者・学生の総力をあげて打倒しよう。

以下、見出し
破綻寸前の「アフガニスタン包括的新戦略」

「核軍縮」交渉の裏面で激化する米―中・露の軍事的角逐


ソマリア沖・ジブチへの派兵に突進する麻生政権


「核軍縮」を謳う米・露を尻押しする日共中央を弾劾せよ
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労働運動破滅の危機を突き破れ

〇九春闘の大惨敗をのりこえ<首切り・賃下げ阻止>の一大闘争に決起せよ!

中央労働者組織委員会

目 次

T 歴史的惨敗を強いられた〇九春闘
 A 史上最悪の賃金切り下げ

 B 「内需産業労組主導」方式の破産

 C 大量解雇・非正規切りへの加担

 D <労使政協議>方式の前面化

 E 日本労働運動破滅の危機を突き破る闘い
    (第二〇六九号)

U 労働者階級への苛烈な犠牲転嫁
 A 危機突破のための一大リストラ・賃金カット


 B 大企業救済に狂奔する麻生臨死$ュ権


 C 「国難突破」を掲げた救国産報運動の展開


V <戦争と窮乏化>強制に抗する労働者階級の一大反撃を!

 A 「連合」式救国産報運動を突き破れ!


 B 大リストラ攻撃を打ち砕き麻生政権を打倒せよ!

    (第二〇七〇号)
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全国の学生が反戦反安保の息吹
三宮アーケード街に「〈戦争と貧困〉の強制にNO!」の声(4・26)
 四月二十六日、神戸大学と奈良女子大学のたたかう学生たちは、神戸の繁華街・三宮において「関西学生怒りのデモ」に起ちあがった。麻生政権は四月十四日に「在沖米海兵隊のグアム移転にかんする日米協定」の批准案を、四月二十三日には「海賊対処法案」を衆院において与党の数の力をもって強行採決した。この暴挙を許してなるものか! 怒りに燃えて、関西のたたかう学生たちは麻生政権打倒の闘いに唯一決起した。    
意気軒昂とデモをくりひろげるたたかう学生(4月29日、金沢市内)
 金沢大学の共通教育学生自治会執行委員会と文学部・人文学類自治会執行部の呼びかけのもとに、金沢大の学生たちは、四月二十九日に金沢市の繁華街において「倒せ! 麻生政権 香林坊デモ」に起ちあがった。二十七日には角間キャンパスにおいて「昼休みデモin角間」を実現した。  
「辺野古新基地建設阻止!」の決意も固くデモ(4月29日、那覇)
 四月二十九日、琉球大学学生会と沖縄国際大学学生自治会のたたかう学生たちは、極反動麻生政権への怒りに燃えて「STOP! グアム協定・辺野古新基地 NO!海外派兵新法 消費税増税・学費値上げ反対! <戦争と貧困>を強いる麻生政権を倒そう! 全県学生マーチ」に起ちあがった。   
「学費値上げ反対!」学生が怒りの決起(5月3日、名古屋・栄)
 五月三日、愛知大学と名古屋大学のたたかう学生たちは、「<戦争と貧困>を強制する麻生政権を退陣させよう! 5・3学生アクション」に決起した。  
「派兵と軍拡・増税と学費値上げ反対!」の声響く(4・24、鹿大)
 鹿児島大学のたたかう学生たちは、四月二十四日に、「派兵と軍拡・増税と学費値上げに反対する鹿大生キャンパスWALK」を実現した。サークル勧誘などで賑わう新歓期のキャンパスで、彼らは麻生政権による日米新軍事同盟の強化と大衆収奪の強化に反対する声を大きくあげたのだ。
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「米イージス艦大阪港入港反対!」
 四月二十三日、オバマ政権は米海軍第七艦隊所属のSM3搭載型イージス艦ジョン・S・マッケインを民間港である大阪港の南港に入港させた。この暴挙にたいして、この日の夕方、大阪平和人権センターと南大阪平和人権連帯会議が、「米軍艦『ジョンSマケイン』の大阪港入港に反対する抗議集会」を、大阪港にほど近い天保山公園で開催した。神戸大学のたたかう学生は、この集会に参加し、結集した大阪の労働者・市民五〇〇名と連帯して、米イージス艦の大阪港入港を徹底的に弾劾するとともに、米日両国権力者による日米新軍事同盟の対中・対露の攻守同盟としての現実的強化に反対するべきことを呼びかけてたたかった。
日米新軍事同盟の強化反対を掲げて闘う学生が決起(4・23、大阪)
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米軍再編に沖縄の労学が怒りの決起
 四月二十八日に、沖縄平和運動センターが主催する「米軍再編・グアム移転協定糾弾! 基地のない平和な島を求める4・28県民集会」が那覇市県庁前の県民広場で開催された。結集した二〇〇人の労働者・学生は、在沖米軍による軍事演習の激化と米軍のひき起こす事故・米兵による事件の続発にたいする怒りをわきたたせ、「グアム協定糾弾! 辺野古への新基地建設を許さないぞ!」とシュプレヒコールを那覇市街に轟かせたのだ。
「米軍基地の強化を許すな!」の怒り爆発(4・28、那覇)
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メーデーの戦闘的高揚のために奮闘
「連合大阪」メーデーにわが同盟の大横断幕(5・1、大阪城公園
結集する労働者に次々とわが紙の弾丸(4・29、「連合福岡」メーデー)
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