第2073号(2009年6月15日)の内容

<1面>
反戦・政治経済闘争の大爆発を!
米・日の準臨戦態勢強化反対! 海外派兵新法の制定阻止!
諸独占体救済≠ヨの血税投入反対! 消費税大増税を許すな!
「連合」労働貴族どもによる「救国」産報運動への歪曲を突破してたたかおう!
<4〜5面>
中洋イスラーム圏の指導大国≠ヨの野望
「ホメイニ革命」30周年のイラン
<2面>
公安警察の尾行を摘発・粉砕 大阪
<3面>
日露原子力協定締結の意味するもの
止めろ!日本の原発・核開発H
川内原発 巨大原発3号機増設阻止!
天然ガス供給をめぐるEU―ロシアの角逐
<6面>
Topics フランス・トヨタ労働者がスト
低賃金を強いられる学校給食労働者
国立大学の「個性化・機能別分化」
<7面>
経営危機に喘ぐ新聞各社の労働者への犠牲転嫁反対!
コマツ資本家の大リストラ攻撃
<8面>
万華鏡2009――情勢の断層を読む
◆ナブッコをブッコわせ!
◆異心協力
◆H5N1狂騒曲
◆喧嘩・窃盗・リンチ
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新

































  


反戦・政治経済闘争の大爆発を!

米・日の準臨戦態勢強化反対! 海外派兵新法の制定阻止!

諸独占体救済≠ヨの血税投入反対! 消費税大増税を許すな!

「連合」労働貴族どもによる「救国」産報運動への歪曲を突破してたたかおう!


 地下核実験を強行した北朝鮮・金正日政権にたいして、米・日両権力者は、国連安保理事会における「強制的な制裁決議を上げよ」と叫びたてている。しかも、こうした「制裁」などに絶対に屈服しない意志を挑戦的に誇示するために金正日政権は長距離弾道ミサイルの発射を準備しており、これにたいして麻生政権は「断固として迎撃態勢をとる」とヒステリックに喚いている。政府・自民党は国防族°c員を先兵として「敵基地先制攻撃能力の必要性」をも噴きあげ、オバマ政権とともに、いま日本全土配備のMDシステムを実戦的に運用しつつ対北朝鮮の準臨戦態勢を一段と強化しつつあるのだ。
 この麻生政権は「海賊からの日本商船防衛」という名分をふりかざしながら、陸・海・空の自衛隊三軍統合部隊のソマリア沖への出兵を、労働者・人民の反対を踏みにじって強行した。しかも、この海外派兵において日本国軍の武力行使を合法化するために、麻生政権は今国会において「海賊対処法」という名の海外派兵新法を成立させることを画策しているのだ。
 この極反動政権は他方で、「低炭素社会の実現」とか「雇用四〇〇万人の創出」とかとおしだしながら、経営悪化にあえいでいる諸独占体と金融諸機関を救済するための施策をテンコ盛りにした総額一五・四兆円もの景気対策を実施するために、約一四兆円の補正予算を成立させた。彼らは、その関連諸法案を成立させることを企んで、国会会期を五十五日間延長することをも決定した(七月二十八日まで)。
 独占資本家どもの大量解雇・賃金切り下げ攻撃と麻生政権の数々の反動諸攻撃によっていっそうの生活困窮化に叩きこまれている労働者・勤労人民は怒りと憤懣をたぎらせている。それにもかかわらず、「連合」指導部も、代々木共産党の不破=志位指導部も、反戦・反安保の闘いの組織化をかなぐり捨て、また大量解雇反対・賃金引き下げ反対闘争の組織化も放棄し、ただもっぱら、民主党主力政権を樹立するための選挙カンパニア=集票運動に一切を解消しているのだ。「連合」指導部は、労働者を容赦なく大量に解雇している独占資本家どもの攻撃を容認しながら、破廉恥(はれんち)にもこの独占資本家どもと手を携(たずさ)えて麻生政権に「雇用の創出と安定」をお願いし、<労使政合意>に達したことを「大成果」などとおしだしている。この「連合」指導部の腐敗・堕落した対応を断じて許してはならない。また、この独占資本家どもと「連合」労働貴族どもの「労使政協議」方式に垂涎(すいぜん)しながら、「日本経済の健全な発展」のための「大企業の健全な発展」「金融の健全化」などという代案をぬけぬけと語っているのが日共の不破=志位指導部なのだ。「保守層」(とりわけ開明的<uルジョアジー)との「共同」を自己目的的に追い求めてやまない代々木官僚の反労働者的本質を、今こそ徹底的に暴きだせ。
 われわれは、選挙カンパニア=票田開拓に奔走している「連合」中央や代々木官僚などの既成指導部を弾劾し、労働者・人民の階級的力を総結集して、麻生政権を打倒する闘いに起ちあがるのでなければならない。この闘いの高揚をきりひらくために、すべてのたたかう労働者・学生・人民は6・14労学統一行動に総決起しようではないか!

以下、見出し
朝鮮半島の戦争的危機の高まりと自衛隊統合三軍のソマリア沖・ジブチ派兵

大企業・金融諸機関救済≠フための国家財政の空前の支出

GM破綻を機に深まる経済危機に苦悶する日本諸独占体

「連合」式「救国」産報運動を下から突き破る闘いを
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中洋イスラーム圏の指導大国≠ヨの野望

「ホメイニ革命」30周年のイラン

 「イスラーム革命は国民に最高の自由と独立を贈った」「今、イランは超大国になったと宣言する」。――アメリカ帝国主義による「革命」破壊のための経済制裁と政治的・軍事的の干渉を断固としてはねのけてきたという自信に満ちあふれながら、イラン大統領アフマディネジャドは「イスラーム革命三〇周年」をこのように祝した(二〇〇九年二月十日の革命記念式典)。初の国産人工衛星「オミド(希望)」の打ち上げ成功とブシェール原発の稼働開始という国威発揚の一大セレモニーで飾りたてながら。
 反米の闘志を燃やしているアフマディネジャドは、国際政治場裡ではロシアのプーチン政権および中国の胡錦濤政権をみずからの政治的後ろ盾として活用し・反米国際包囲網の形成を策している彼らの先兵役をつとめながら、なによりも中東における<反米・反シオニズム>共同戦線を強固に築くことをこそ己れの使命としている。この政権は、今や中洋イスラーム圏の指導大国≠ヨとイラン国家を押しあげる野望をふくらませているのである。
 「超大国」とはさすがに誇張にすぎないとはいえ、「イスラーム革命の精神は全世界の人々に普遍的なものになるだろう」というアフマディネジャドの信念は、こと中洋イスラーム圏におけるかぎり、まったくの空想というわけではない。イスラエルのガザ軍事侵略(〇八年十二月〜〇九年一月)にたいして最先頭でこれへの反撃を呼びかけハマスを支援してきたことのゆえに、イラン国家は、ムスリム人民の共感と支持を獲得し、中洋イスラーム圏において<反米・反シオニズム>の旗手としての政治的および道義的の権威を確固として確立してきている。それだけではない。「大悪魔」=アメリカ帝国主義のオバマ新政権が「敵性国家」との「対話」を掲げ、「アフガニスタンの治安安定化」のためにイラン政府に協力≠求めざるをえなくなっていることのなかに、イラン国家の対米挑戦≠フ勝利が対象的に表現されているといってよい。
 だが、アメリカ帝国主義を震源とする現下の国際金融大破綻と世界的大不況のもとで、とりわけ原油の国際価格暴落の直撃を受けて、イランの経済危機と社会階級的諸矛盾が一挙に深まっている。インフレーションの昂進のもとでイラン人民の一定部分からのアフマディネジャド政権にたいする反発が噴き上がり、六月十二日投票の大統領選において圧勝を収めるという彼自身の展望にも黄信号≠ェ点滅しつつある。しかも、イスラエルの狂信的シオニスト・ネタニヤフ政権がイランの核施設にたいする軍事攻撃の機会を虎視眈々とうかがっている。
 こうした内憂外患を突破するためにアフマディネジャド政権は、「革命原理への回帰」を主唱するシーア派宗教国家最高指導者ハメネイ師の権威をバックにして、<反米・反シオニズム>の旗幟をますます鮮明にしている。「ホメイニ革命の精神」を心棒とするイラン・ナショナリズムを煽りたてつつ国民統合を強化することを基礎にして、イラン・イスラーム国家の「強大国化」への道を、この政権は突き進んでいるのである。

以下、見出し
Tロシア(中国)を後ろ盾にした対米挑戦の勝利

U世界的戦乱・大不況下でのイランの国家的危機の突破策
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大阪 公安警察の尾行を摘発・粉砕

 戦闘的労働者への弾圧を許すな!

尾行を摘発されうろたえる公安デカ(天神橋筋商店街)
 五月二日(土)に、われわれは、大阪府内在住の戦闘的労働者Aさんを執拗に尾行した公安警察の悪辣な弾圧策動を、大阪市内において、摘発し完全に粉砕した。
 午前七時すぎ、大阪市北区のJR環状線天満(てんま)駅で下車したAさんを尾行してきた公安デカの一人(X)を、天神橋筋六丁目の商店街で完全に捕捉し、その醜悪な姿を写真撮影して「違法な尾行をやめろ」と抗議し、撃退したのだ。
 この日公安警察は、十名前後の尾行部隊を編成し、早朝からAさんの住居をはりこみ、尾行=弾圧作戦をおこなった。天満駅で先に改札を出た公安警察・尾行チームの一人である男Xは、いったんは天神橋筋商店街を北に向かって、コンビニに入り込んだデカらと連絡をとりながら、尾行態勢についた。こののち、男XはAさんが改札を出るのに合わせて再び南下し、一般人を装って天満駅改札口前に近づいてきたのであった。
 だが、そこでAさんに摘発され、気づかれたことを察知した男Xは、改札前を通りすぎJR線路に沿って南がわを東へ向かって早足で逃げた。この時、男Xは格子じまのオーバーシャツを着ていたのであるが、天満橋筋・樋之口町付近でこのオーバーシャツを脱いでデイパックの中にしまい込み、黒の丸首トレーナー姿に「変装」した。これでAさんに気づかれないと思いこんで、またもや付近の菅北小学校西の路上に潜んで尾行態勢についていたところを、Aさんに再発見されたのである。
 再び摘発された男Xは、携帯電話で連絡しつつ足早に北上して逃げた。
 だが、男Xが都島通りにまで出て西進し、これでAさんを振り切ったものと安心しきって天神橋筋商店街に南下したところで、Aさんは男Xを捕捉し、断固として抗議しながらこの公安警察の反階級的な違法行為を摘発・写真撮影したのだ。公安デカXは、あわてて手で顔を隠そうとするが、突然の抗議に驚き狼狽し、動作がのろい。一瞬早く、このXの素顔をバッチリ撮影した。これに驚愕した男Xは、この直後に脱兎のごとく都島方面に向かって逃げさった。

 この公安警察の執拗な尾行=弾圧策動こそ、対米追随の麻生臨死$ュ権を打倒するために、日本階級闘争の閉塞状況を突破するかたちにおいて反戦闘争と政治経済闘争を推進しているわが革命的左翼にたいして、国家権力が心底恐怖していることのあらわれにほかならない。今、わが革命的・戦闘的労働者たちは、未曽有の経済危機をのりきるために一切の犠牲を労働者・人民に転嫁している日本政府・独占ブルジョアジーの策動を、大量首切りの強行や消費税大増税の策動をはねかえすために日夜奮闘している。弱々しくセーフティネットの拡充を要求するにすぎない「連合」指導部や、「資本主義の健全な発展」を夢想する「全労連」指導部をのりこえ、わが革命的・戦闘的労働者は、諸労働組合の内部において、また正規雇用労働者―非正規雇用労働者を貫く連帯を創造しつつたたかいぬいている。
 まさにそれゆえに公安警察は、わが革命的左翼にたいする階級的危機意識と憎悪をたぎらせて弾圧の矛先を向けてきているのだ。彼らは、数日間も泊まりこみ体制をくんで、労働者にたいする張り込み・待ち伏せや尾行作戦をくりかえし、組織的弾圧の隙を狙っている。
 われわれは、ここに公安警察の悪辣な弾圧策動を断固として暴露し弾劾する。今後ともわれわれは、公安警察のこうした追尾など一切の不当で違法な弾圧策動を断固として摘発し、法的手段を含めて反撃の闘いを推進するであろう。
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