第2079号(2009年7月27日)の内容

<1面>
断末魔の麻生・自民党政権を労働者・人民の総力で打倒せよ

「民主党政権」への幻想を煽る「連合」指導部弾劾!
選挙カンパニアへの歪曲をのりこえたたかおう!

<4〜5面>
GMの大破綻と「国有化」――アメリカ自動車産業の崩落
<2面>
「船舶検査法案の衆院採決阻止!」
全学連が国会前闘争に決起 7・14
鹿児島大生が市街デモ 6・19
<3面>
名大サークル活動規制に反撃 6・11
日共系大阪集会に紙の弾丸 6・23
改定臓器移植法の制定弾劾
<6面>
高橋北海道当局の更なる人員削減攻撃をうち砕け!
日本経団連の「2009規制改革要望」
Topics 「連合」労働貴族の「新理念」
<7面>
道教委による学校管理運営体制の強化を許すな
入管法・住基法の改悪弾劾!
 在留カードの常時携帯を強制
<8面>
万華鏡2009――情勢の断層を読む
◆束の間のルネサンス
◆地獄への道
◆パイプバトル
◆西の防人
◆亡霊たちの饒舌

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号




































  


断末魔の麻生・自民党政権を労働者・人民の総力で打倒せよ


「民主党政権」への幻想を煽る「連合」指導部弾劾!

選挙カンパニアへの歪曲をのりこえたたかおう!

 東京都議会選挙における自民党の大惨敗をつきつけられ、もはや完全な死に体に陥った麻生政権は、元自民党幹事長・中川秀直らによる麻生おろし≠フ画策を辛くも押さえこみ、満身創痍になりながら、七月二十一日に国会解散を強行した。前代未聞の「解散予告」(七月十三日)いこうの一週間にわたって演じられた自民党内の醜悪きわまりないドタバタ劇は、長きにわたって労働者・勤労人民を地獄に叩きこむ悪行を積み重ねてきた自民党政権の末期(まつご)を象徴する断末魔のケイレン≠ノほかならない。
 他方、この沈みゆく泥船%烽ナの醜悪な抗争がますます自民党への支持率を下げるであろうことにほくそ笑み、「政権獲得」をより確かなものにしようと「マニフェスト」づくりに邁進しているのが、鳩山の民主党である。御手洗ら独占資本家どもと会談を重ね、また来日した米国務次官補キャンベルとも会談をもち、みずからの「政権担当能力」を売りこむことに余念がないのが、第二保守党たる鳩山の民主党なのだ。
 都議会選挙における自民党の得票率が、与野党大逆転≠もたらした二年前の参議院選挙のときのそれをもさらに下回ったこと――このことに象徴される自民党の歴史的大惨敗こそは、未曽有の大不況の乗りきりのために金融諸機関・大企業救済をこそ最優先し、ありとあらゆる犠牲を労働者・人民に強制してきた麻生政権の悪政にたいして労働者・人民が怒りをたぎらせていることの帰結にほかならない。
 だが、それにもかかわらず、この労働者・人民の怒りは、「与党としての労働運動」の再現を夢見て民主党主力政権樹立のための集票運動に邁進している「連合」労働貴族どもによって、「民主党政権樹立」への期待≠ヨとネジ曲げられ収れんされようとしている。「友愛社会の建設」などというキャッチフレーズを押しだし、あたかもハト派≠ナあるかのように装ってはいるものの、代表・鳩山の「非核三原則の見直し」発言や「次の内閣・防衛相」の「敵基地攻撃能力保持」発言などに示されるように、この民主党を主導しているのは、「九条改憲」を肯定し「国連のもとでの自衛隊海外派遣」を叫びたてるハトの羽をつけたタカ派≠フ連中にほかならない。
 あらゆる意味で日本型ネオ・ファシズム支配体制を支える第二保守党いがいのなにものでもない民主党、その「政権奪取」のために労働者を駆りたてようとしている「連合」労働貴族どもを断じて許すな! 民主党政権樹立後を想定し、「行動する是々非々」などとぬかしながら、政策課題ごとに協力姿勢をとることをはやばやと宣言して、いっさいの闘いを選挙カンパニアに解消している日共・不破=志位指導部を弾劾せよ! 断末魔の麻生・自民党政権を労働者・人民の実力で打倒するために、わが同盟はたたかう労働者・学生を牽引しつつ総力をあげてたたかいぬくのでなければならない。

以下、見出し
ドタバタ解散――分解・分裂の危機を呈する自民党

麻生政権と新自由主義的「構造改革」への労働者・人民の怒りの噴出

タカの爪≠むきだす鳩山・民主党

「民主党政権樹立」のための集票運動への収斂を許すな

日本階級闘争の閉塞状況を突き破れ!
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GMの大破綻と「国有化」


 アメリカ自動車産業の崩落

 七月十日、経営破綻した旧ゼネラル・モーターズ(GM)の経営を引き継ぐ国有の新会社として新GMが発足した。米連邦破産法第十一章の適用というかたちで劇的に倒産したその日(六月一日)からわずか四十日にして。
 この異例の早期再建≠ヘ、アメリカ自動車独占体の最大手であった旧GMをアメリカ政府による国有化という方式で再建≠キることを余儀なくされたオバマ政権およびGM経営陣が、なにはともあれ「再建」への道筋をつけたという体裁を取り繕(つくろ)う必要性に駆られているがゆえの、まさに焦りの表白いがいのなにものでもない。いまなお深刻化している世界的大不況・国際金融大破綻のもとでは、新GMの再建≠フ展望などは、どこにも見えない現状なのだからである。
 そもそも、アメリカ製造業でも史上最大規模の倒産となったGMの経営破綻と、アメリカ政府(オバマ政権)がのりだしてこのGMの全面的庇護=国有化による救済・再建に踏みきらざるをえなかったという事態は、<カジノ資本主義化>したアメリカ帝国主義経済の根底において生じていた製造業部門の空洞化=基盤的脆弱性の劇的な露呈にほかならず、まさに<カジノ資本主義>の全的崩壊を意味する。このようなものとしてGMの大破綻・国有化という事態は、アメリカ帝国主義の「一超」世界支配の崩落の経済的側面における露呈を象徴する事態にほかならないのである。

以下、見出し
T「国有化」による乗りきり

U生産性低下・競争力衰退の隠蔽策≠フ大破産

V大難産のGM「再建」策
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「船舶検査法案の衆院採決阻止!」
全学連が国会前闘争に決起 7・14
 
全学連のたたかう学生たちは七月十四日、船舶検査特措法案の衆議院採決を阻止するために、国会前闘争に決起した。
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鹿児島大生が市街デモ 6・19
 六月十九日に、鹿児島大学のたたかう学生たちは、「止めろ! 海外派兵新法 許すな! 生活破壊6・19鹿大生市街デモ」に起ちあがった。
鹿児島市街に反戦・反安保の声を轟かせる鹿大生 
意気高く総括集会をかちとる(鹿児島中央公園)
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名大サークル活動規制に反撃 6・1

 六月十一日、名古屋大学のたたかう学生・サークル員たちは、大学当局によるサークル活動規制強化に反撃する「6・11文サ連総行動」を断固として実現した。 
本部当局追及にむけてデモ行進する名大サークル員
本部当局追及後、「団結頑張ろう!」を行う名大生
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