第2089号(2009年10月12日)の内容

<1〜3面>
革命的反戦闘争の大高揚を
米―中・露の新たな核軍事力増強競争反対!
「友愛」を掲げた鳩山ネオ・ファシスト政権の新たな反動攻撃を打ち砕け
中央学生組織委員会

核空母出撃基地に怒り爆発 9・26横須賀
<4〜5面>
東アジア情勢の劇変に翻弄される韓国・李明博政権
<6面>
高齢の要介護者を食い物にする「貧困ビジネス」資本
Topics 「政権与党を支える労働運動」への突進
<7面>
名古屋市当局による空前の賃下げ攻撃を打ち砕け
浜岡原発の運転再開を許すな
<8面>
万華鏡2009――情勢の断層を読む
「可視化」/大連立の結末/ランド・ラッシュ/地獄の嵐/規制緩和のツケ
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号
 





















  


革命的反戦闘争の大高揚を

米―中・露の新たな核軍事力増強競争反対!

「友愛」を掲げた鳩山ネオ・ファシスト政権の新たな反動攻撃を打ち砕け

 「核なき世界」の金看板を掲げて「核軍縮」と「核不拡散」を謳った国連安保理サミット決議の採択にこぎつけたアメリカ帝国主義のオバマ政権は、この決議をタテにしてイランや北朝鮮に核開発の放棄を迫るための政治的な圧力をかけることに必死になっている。みずからは、対ロシア「核軍縮」の合意にもとづいて旧式の戦略核兵器を廃棄することの裏面で、あくまでもアメリカの「一超」世界支配を再興するために、戦術核などの「使える核兵器」の開発に突進しているのだ。
 ロシアのプーチン=メドベージェフ政権は、このアメリカ帝国主義権力者との「核軍縮」交渉をくりひろげながらも、その裏側において新型の戦略ミサイルの開発に狂奔している。このロシアとの同盟的結託にもとづいて、中国の胡錦濤政権は、二十一世紀の「富強大国」=超大国にのしあがるために、自国の核軍事力の増強をしゃにむにおしすすめているのだ。
 まさにいま、国連を舞台としての「核なき世界」の高唱の裏面において、米と露ならびに中国の三国の権力者たちは新たな核軍事力増強競争を熾烈に展開している。対米自立≠フ旗幟を鮮明にしている鳩山政権、この政権もまた、日本国家の安保・防衛政策にかんしては日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての強化をその基軸にすえることを大前提としているがゆえにこそ、オバマ政権とともにMD(ミサイル防衛)システムの日本への増配備を積極的に推進しようとしているのだ。
 この決定的局面において、「連合」指導部は、「反核」の名のもとに「対北朝鮮制裁の強化」を鳩山政権に請願する運動にとりくむことを傘下各労組の労働者に強要している。他方の代々木官僚もまた、安保理サミット決議を「核のない世界が現実の課題となった」などと賛美し、オバマが提唱する「核軍縮」や「核不拡散」への幻想を煽りたてている。あまつさえ、「建設的野党」を自称するこの輩どもは、「よい政策」とみなした鳩山民主党政権の諸政策の実現に「協力」し「国民の世論と運動」を「前にすすめる」ことを下部党員たちに強要しているのだ。鳩山政権がオバマ政権とともにMDシステム配備を推進しようとしていることなどは不問に付して。まさに、そうすることによって、代々木官僚は、日共翼下の反対運動を鳩山政権の「よい政策の実現」のための請願運動へと歪曲しようとしているのだ。こうした既成指導部の度し難い腐敗を徹底的に弾劾せよ!
9・19饗庭野での日米合同軍事演習阻止に決起(滋賀県高島市)
 いまこそ、われわれは、「核なき世界」を金看板とした米・露の「核軍縮」交渉の欺瞞性を満天下に暴きだすのでなければならない。米―中・露の新たな核軍事力増強競争に反対する反戦闘争を、オバマの「核軍縮」提案への幻想を煽りたてる日共中央を弾劾しつつ断固として推進するのでなければならない。MDシステム配備・強化を中軸とする日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟=核軍事同盟としての現実的強化を打ち砕け! 日本の軍事強国化反対! <MDシステム撤去! 核基地撤去!>のスローガンを掲げてたたかおうではないか!
 「無駄遣い廃止」を大義名分としての鳩山政権による公務労働者への犠牲転嫁=大量首切りと賃金切り下げを許すな!「環境税」をはじめとする一切の大衆収奪の強化反対! 鳩山政権による新たな<戦争と貧困>の強制をうち砕く反戦反安保闘争・政治経済闘争の爆発をかちとれ! 新たなネオ・ファシズム反動攻撃を打ち砕け!
 すべての学生・労働者は、10・25労働者・学生統一行動に決意も固く総決起せよ!

中央学生組織委員会

以下、見出し
T「核軍縮」交渉の裏面で激化する米―中・露の核軍事力増強競争

U鳩山ネオ・ファシスト政権の新たな反動攻撃
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東アジア情勢の劇変に翻弄される韓国・李明博政権

T 頭越しの米朝交渉開始と鳩山政権登場への焦燥

 国連を主舞台としての<米・日―中・露―EU連合>の<三極>間の、そしておのおのの極における政治力学の劇的変動に直面して、韓国の李明博政権は今、ジレンマ・トリレンマに襲われ苦悶を深めている。
 八月四日の元大統領クリントンの訪朝と金正日との会談≠区切りとして、オバマ政権は金正日政権との直接交渉にのりだし、十月中にも正式な交渉を開始することが決定している。韓国(および日本)の政府の頭越しにおこなわれた米朝二国間交渉の決定は、米―日―韓三国の同盟を基軸として対北朝鮮の臨戦態勢をとり、核開発の全面停止ぬきにはいっさいの見返りを与えない≠アとを主張しつづけてきた李明博政権にとっては、まさにハシゴをはずされる事態にほかならない。
 まさにそのゆえにこそ、李明博政権は今、頭越しの米朝協議に悲哀をかこちながらも、みずからの政策をオバマ政権のそれに合わせて転換する以外にないことを痛覚し、従来の政策との齟齬(そご)をきたさないかたちでの転換の機会を模索しているのだ。

U 「輸出立国」の光と影

V 中・日の狭間での生き残り策を模索する李政権

 われわれ日本の地でたたかう革命的・戦闘的な労働者と学生は、日韓両国権力者が北朝鮮の軍事的挑発を口実としてそれぞれアメリカ帝国主義との核軍事同盟を強化していることにたいして、反戦反安保闘争の高揚をもって応えるのでなければならない。こうした闘いのただなかで、われわれは、日韓のたたかう労働者・人民の階級的連帯を現実的に創造し、韓国階級闘争の革命的な発展の方向性を、さらには南北朝鮮労働者・人民の連帯を基礎としての南北統一の展望をも明らかにしてたたかうのでなければならない。
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核空母出撃基地に怒り爆発 9・26横須賀
3500の労・学・市民が核空母基地に怒りの拳(9・26、横須賀・ヴェルニー公園)
「鳩山政権への幻想を断て!」―熱烈に訴え
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