第2091号(2009年10月26日)の内容

<1面>
10・25労学統一行動に総決起せよ
オバマ来日・日米首脳会談粉砕!
MDシステム撤去! 核基地撤去!
 既成指導部の<反安保>なき「核軍縮」請願運動をのりこえ闘おう

<4〜5面>
<人民元経済圏>構築への奔走
「武器輸出三原則の撤廃」を叫ぶ独占ブルジョアジー
<2面>
「辺野古新基地建設阻止!」
 闘う学生が県民集会で奮闘 9・18 那覇

「P3C部隊のソマリア沖派遣阻止!」
 県学連が那覇基地抗議闘争
 10・5

<3面>
10・3 NO NUKES FESTA 2009
 原発新増設・核燃開発に怒り 東京

玄海原発 プルサーマル運転阻止の拳 10・6 佐賀
沖縄でLCAC投入の総合防災訓練 9・11
<6面>
JPEX「完全統合」見送り
続発する外国人研修生切り
Topics 日・米・EUの失業率が同時昂進
<7面>
全教全国教研集会
 「貧困解決」を掲げた政策宣伝と教育課程づくりへの陥没
泉佐野市が職員200人削減
<8面>
万華鏡2009――情勢の断層を読む
◆対話と制裁
◆ここだけの話
◆積年の大怨
◆元ゲリラの乱
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号




































 

  


10・25労学統一行動に総決起せよ

オバマ来日・日米首脳会談粉砕!

MDシステム撤去! 核基地撤去!

 既成指導部の<反安保>なき「核軍縮」請願運動をのりこえ闘おう

「原発・核開発阻止!」闘いの高揚のために奮闘(10・3、東京)
 十一月十二日にアメリカ大統領オバマが初めて来日しようとしている。首相・鳩山との首脳会談においてオバマは、「核兵器全廃をめざす決議」を十一月の国連総会に共同提案することを華ばなしく謳いあげようとしている。この「平和」の仮面をつけながら彼オバマは同時に、「日米両政府間の合意」をタテとして米海兵隊普天間基地の辺野古移設=新基地建設をはじめとする米軍再編への全面協力=「約束の履行」を鳩山に迫るにちがいない。
 このオバマの要請にたいして鳩山は、海上自衛隊のインド洋における給油活動の来年一月停止(アフガニスタン「民生支援策」への転換)と引き替えに普天間基地の辺野古移設=新基地建設を――「五〇b沖合に移す」という沖縄県知事・仲井真の案に沿って――容認するハラを固めているのだ。これが「普天間基地の県外移設」という民主党の基本政策に反するがゆえに、鳩山は社民党や沖縄の労働者・人民の反発をかわし「県民合意」の形式を取りつくろうために、来年一月の名護市長選以降に「最終決着」を引き延ばすという策を弄している。
 日本を日米新軍事同盟の鎖でしばりつけ、なおもアメリカの隷従国≠ニして維持しようと企むオバマ政権と、「東アジア共同体」構想を掲げ対米自立==uアジア重視」の外交政策をとる鳩山政権。この両者は、こと安保=軍事政策の根幹においては、中・露両国の核軍事力増強に対抗するために在日米軍基地の強化とMDシステムの日本全土への配備を中心環とした日米新軍事同盟の対中・対露の核軍事同盟としての現実的な強化をたゆまず進めることを基本にしているのだ。日米両権力者はこのことを首脳会談において確認しようとしているのである。
 すべての労働者・学生諸君! それにもかかわらず、「連合」指導部や日共の不破=志位指導部は、オバマ来日にたいして「反対」の声をいっさいあげていない。いや、それどころか「核なき世界」を唱えるオバマ政権や「地位協定の改定」を主張する鳩山政権への幻想を煽りたてているのが既成指導部なのだ。
 われわれは、既成指導部による「核軍縮」請願運動への歪曲をのりこえ、日米首脳会談と日米新軍事同盟の強化に反対するのみならず、米と中・露との新たな核軍事力増強競争に反対する反戦反安保闘争を、<MDシステム撤去・核基地撤去>の革命的方向性をさししめし<安保破棄>をもめざしてたたかいぬこうではないか! すべての労働者・学生は、10・25労学統一行動に総決起せよ!

以下、見出し

対米自立℃u向の鳩山政権に対するオバマ政権の強圧

米・日離間と反米国際包囲網の構築に奔走する中・露

米・中の狭間で生き残りを策す日本帝国主義

米―中・露の核軍事力増強競争反対! 反戦反安保闘争の大爆発を!
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<人民元経済圏>構築への奔走 

 胡錦濤政権の世界経済制覇戦略

 十月十日に北京で開催された日中韓三ヵ国首脳会談において、日本の新首相・鳩山由紀夫は、中国首相・温家宝ならびに韓国大統領・李明博とともに、「長期的目標として東アジア共同体の発展にコミットする」と謳う共同声明を高らかにぶちあげた。このさいに鳩山は、悦に入ったかのように公言した。「今まで日本はアメリカに依存しすぎていた。日米同盟は重要だが、アジアの一国としてアジアをもっと重視する政策をつくりあげたい」と。日本国新首相のこの発言は、九月下旬の中国国家主席・胡錦濤との首脳会談(九月二十一日)、国連総会での彼の演説(同二十四日)およびピッツバーグにおけるG20金融サミットでの演説(同二十五日)を引き継ぎながら、日本国家の「自主的な外交戦略」の名における対米自立≠フ意志を一段と鮮明に誇示してみせたものにほかならない。
 今回のこの鳩山の発言にたいして中国権力者は、大いなる賛意と歓迎を示してみせると同時に、鳩山新政権の「東アジア共同体」構築構想にお墨つき≠与えた。対米自立≠志向する民主党主力政権の樹立をば、日米新軍事同盟の強堅な鎖につながれている対米隷従国家%本をアメリカ帝国主義国家から離反させる絶好の機会と見て取っているからこそ、中国の胡錦濤=温家宝政権は、鳩山政権の「東アジア共同体」構想に大いなる同意を――ただし「長期的目標として」と釘をさしつつ――与えたのである。
 そもそも鳩山政権がめざす対米自立≠フ内実は、日本帝国主義国家の「安全保障」の絶対的基礎として日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての強化を据えると同時に、この攻守同盟にふさわしい「対等」な地位をアメリカ政府に要求することなのである。そして、対米自立≠フシンボルとして彼らが掲げる「東アジア共同体」構想にしても、中国・東南アジア諸国との「協調」をおしだしながらも、東・東南アジア地域経済圏構築にかんする覇権をすでに握っている中国にたいして巻き返しを図りつつ、中国や東南アジア諸国への日本独占諸資本の新たな形での進出(各国の内需≠ノ見合う生産拠点の構築)を促進することを主眼としているのである。これらのことを重々承知のうえで、アメリカ帝国主義の「一超」世界支配を根幹から最後的に打ち砕くためにこそ、<米日連合>の亀裂につけこみ楔を打ちこんでいくことを狙って、鳩山政権の「東アジア共同体」構想に賛意を与えてみせつつ米・日離間政策をとることに踏みだしているのが、胡錦濤=温家宝政権にほかならない。
 「東アジア共同体」形成をめぐる今回の日・中および韓国各政府間の表面上の合意は、まさに中国・アジア市場の争奪を賭けての日・中の新たな経済的争闘戦の開始を告げるファンファーレ以外のなにものでもないのである。

以下、見出し

T「人民元の国際化」への試走
 
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「辺野古新基地建設阻止!」 闘う学生が県民集会で奮闘 9・18 那覇
怒りのシュプレヒコールをあげる労働者・学生
(9月18日、那覇・県民広場)
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「P3C部隊のソマリア沖派遣阻止!」 県学連が那覇基地抗議闘争 10・5
 鳩山政権初の派兵に怒り
P3C部隊のソマリア沖派遣に対して
県学連が那覇基地前で抗議闘争
(10・5、空自那覇基地)
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原発新増設・核燃開発に怒り 労・学・市民七〇〇〇名が結集 東京
10・3 NO NUKES FESTA 2009
鳩山政権の欺瞞を暴き闘う全国学生連帯会議の学生
(10・3、明治公園)
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玄海原発 プルサーマル運転阻止の拳 10・6 佐賀
平和運動センター集会 ―500名がデモ
(10月6日、佐賀市)
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