第2101号(2010年1月11日)の内容

<1〜4面>
今春闘の大爆発をかちとれ!
 中央労働者組織委員会

泊原発3号機営業運転・プルサーマル反対集会 12・13 札幌
<6〜7面>
「環境立国」を金看板とする鳩山流危機突破策 <下>
<7面>
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<5面>
年頭の決意 産別委員会
 自治体/交通運輸/社会事業
 重工業/中小企業
<8面>
年頭の決意 地方委員会
 沖縄県/関西地方/北陸地方
 「解放」 最新号



















 

  


今春闘の大爆発をかちとれ!

 鳩山政府・独占資本家どもの労働者への犠牲転嫁を許すな

「国難突破」の名による「連合」労働貴族の春闘歪曲=自己破壊を弾劾し決起せよ! <上>

中央労働者組織委員会

 すべてのたたかう労働者諸君!
 日本の独占資本家どもは今、世界的大不況と・そのもとでデフレスパイラルに陥っている日本経済の危機の深まりに喘(あえ)ぎ、この窮地をのりきるために、これまで以上に過酷な犠牲を労働者・勤労人民に強制しようとしている。今二〇一〇年春闘に向けて、御手洗を会長とする日本経団連は、「連合」労働貴族どもの「賃金水準維持」という名の賃上げ≠ネらぬ現状維持@v求の懇願さえをも撥(は)ねつける強硬姿勢をしめしている。いや、それどころか「雇用維持を長期的に継続することは国際競争力の低下をもたらす」と言い放ち、さらに大量の労働者の首を切る意志をむきだしにしているのだ。とりわけ自動車・電機などの製造業諸独占体の資本家どもは、世界的大不況下でいよいよ激しさを増している米・欧の諸独占体や韓国さらに中国の諸企業との競争にうちかつために、環境・CO2排出量削減技術の開発と中国・インド・ASEAN諸国をはじめとする経済新興諸国・開発途上諸国への新たなかたちでの経済進出=海外生産拠点構築とに血眼になっている。そのためにも彼らは、すでに形成している国際的な生産体制を「アジア内需」向け生産に重点を移す方向での再編をおしすすめつつあり、それにともなって国内工場をあいついで縮小・閉鎖するとともに下請け企業を切り捨てる挙にうってでている。そうすることによってさらなる犠牲を労働者に強制しているのだ。
 こうした独占資本家どもの生き残り″を支援するべく、鳩山=小沢の民主党政権は、独占資本家どもの要請に応えて「アジアの所得倍増」と「環境・エネルギー技術開発促進」などを謳う「新しい成長戦略」をうちだし、それにもとづく諸施策の実施に躍起となっている。日本経済の危機からの脱却をかけて、「環境技術立国」と「東アジア共同体」構築とを国家戦略の中心環に据えているこの政権は、これにもとづく諸独占体への支援策と大企業優遇税制を継続しながら、それによってますますふくらむ累積財政赤字のツケを、環境税の新設や消費税税率の大幅引き上げなど大衆課税の強化をもって労働者・勤労人民に押しつけようとしているのだ。これこそ、「家計支援」や「緊急雇用対策」などの労働者・勤労人民向けの笑顔≠ふりまいてきた民主党主力政権が、みずからその化けの皮をはぎとりネオ・ファシズム政権としての本性をむきだしにしているものにほかならない。
 この民主党政権から「政労協議」の定例化=実質上の制度化というアメ玉を与えられて舞い上がり、鳩山政権の統治=国民統合のための具となり果てている「連合」の古賀指導部は、今春闘においては、「政権与党を支援する立場」に立って「日本の新しい産業構造のあり方について政府に提言する」ことにもっぱら力を注いでいる。未曽有の大不況という「国難」の突破のために「政・労・使がそれぞれの役割を発揮する」とうそぶいている彼ら労働貴族どもは、この「国難」突破の必要性からして「賃金改善」など金輪際要求しませんという姿勢をとっているのだ。まさにネオ産業報国会の幹部たるにふさわしく、反労働者性をむきだしにしているのである。
 他方、「全労連」の日共系指導部は、「変化をチャンスに」などと歯の浮くような甘言を弄しつつ、労働者・勤労人民にたいしてなおも、屋台骨がグラつきだしている鳩山政権への期待と幻想を煽りたてている。彼らは、雇用対策や「家計支援策」などを「公約」通りに実施するように鳩山政権に要請することに今春闘のいっさいのとりくみを解消しているのだ。
 かくして民主党政権発足後はじめての今一〇春闘は、これら既成指導部の鳩山政権翼賛という腐敗と堕落のゆえに決定的な危機に直面しているのである。これは、まさに日本労働運動の破滅を意味する由々しい事態にほかならない。
 すべてのたたかう労働者諸君!
 独占ブルジョアどもによるリストラ諸施策をすべて受け入れ、日本経済危機突破の名のもとに民主党政権を翼賛することに春闘を解消する「連合」労働貴族どもを断じて許すな!「全労連」の日共系指導部による「公約実現」おねだり運動への歪曲をのりこえ、一〇春闘の戦闘的高揚をかちとるために総力をあげてたたかいぬこうではないか。大量解雇・賃下げ攻撃を阻止し、すべての労働者の大幅賃上げを一律にかちとるためにたたかおう! 大企業優遇税制を継続する鳩山政権の大衆課税の強化=大不況の労働者・勤労人民へのツケ回しを絶対に許すな! そして、今春闘のただなかで同時に、辺野古への米海兵隊新基地建設反対やMDシステムの配備拡大・強化反対を焦眉の課題として日米新軍事同盟の強化と米―中露の核軍事力増強競争に反対する反戦・反安保闘争を果敢におしすすめようではないか。いま内憂外患の危機≠ノ直面しガタつきはじめている鳩山=小沢の民主党政権の打倒をもめざして断固として決起せよ!

以下、見出し

T 世界的大不況下の危機突破にあえぐ日本帝国主義

U 「救国」の名による春闘の歪曲を許さず一〇春闘の戦闘的高揚をかちとれ!
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「環境立国」を金看板とする鳩山流危機突破策 <下>

目 次
T 鳩山の「二五%削減」表明とCOP15の転回
(第二一〇〇号)

U 対米輸出依存経済からの脱却を賭けた諸政策

V 米・中・EUとの環境=経済戦争の激化
(本 号)
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2010年 年頭の決意 2

自治体労働者委員会
自治体版産報運動をうち破る拠点を構築せん

交通運輸労働者委員会
青年労働者を先頭に階級闘争の危機を突破するぞ

社会事業労働者委員会
反スタ魂を燃えたたせ革命的ケルンを打ち固めよ

重工業労働者委員会
JC労働貴族の抑圧をはねのけわが戦列の拡大・強化を!

中小企業労働者委員会
解雇・賃下げ攻撃粉砕! 一〇春闘を最先頭で闘わん
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2010年 年頭の決意 2

沖縄県委員会
核基地の島を〈反安保〉の灼熱の炎で包みこめ!

関西地方委員会
笑顔のネオ・ファシズム≠ノ抗し反スタ運動の怒濤の前進を!

北陸地方委員会
反スタ運動の原点に立ち返り党建設の大道を切り拓け
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