第2102号(2010年1月18日)の内容

<1〜3面>
反安保の旗高く反戦の奔流を
 中央学生組織委員会
<4面>
今春闘の大爆発をかちとれ!〈下〉
 中央労働者組織委員会
<5面>
三極間環境=経済戦争の新転回
 計略と確執の坩堝と化したCOP15

<6面>
環境関連部門の制覇をかけて激化する独占体間の国際競争
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<7面>
郵便事業会社
 安全無視の当局者によって労働者が殺された! 銀座支店
 変形労働時間制の撤回を 北海道支社
札幌市街を闘う学生がデモ 12・12
「学費値上げ反対」の声轟く 12・16 名大
<8面>
2010年 年頭の決意
 中国地方/
 電機/化学/マスコミ/神奈川東部
  「解放」 最新号
 


























  


反安保の旗高く反戦の奔流を


米―中露本格対決下の核軍事力増強競争に反対せよ!

 1・24労学統一行動に総決起せよ

中央学生組織委員会

 二〇一〇年の劈頭にあたって、わが革共同中央学生組織委員会は、マルクス主義学生同盟ならびに全学連のすべてのたたかう学生の仲間とともに、日本階級闘争をさらに革命的に牽引していく決意をうちかためている。
 折しも現代世界はいま、アメリカ帝国主義を追い落とし覇権大国≠ニして一気にのしあがる野望をたぎらせている中国と、この中国の躍進≠ノ焦りをつのらせ・没落に怯えつつ巻き返しに必死になっている軍国主義帝国アメリカとの、本格的対決の様相を色濃くしている。米―中・露の新たな核軍事力増強競争が、いわゆる<三極>間の経済争闘戦・資源争奪戦などとからみあいながら、ますます激化しているのである。そして、こうした米・中対決の狭間にあって、未曽有の経済危機からの脱出をはかるために労働者・人民に一切の矛盾を転嫁しつつ、必死に生き残りの道をまさぐっているのが、鳩山ネオ・ファシズム政権ひきいる日本帝国主義にほかならない。
 われわれは今こそ、既成指導部の腐敗のゆえにもたらされている日本階級闘争の萎靡(いび)沈滞を突き破り、<米―中露本格対決下の核軍事力増強競争反対! 日米新軍事同盟の強化反対! 核基地撤去・MDシステム撤去! 安保破棄をめざしてたたかおう!>の革命的スローガンのもとに、反戦反安保闘争を断固としてくりひろげるのでなければならない。そしてまた、この反戦闘争と同時・一体的に、鳩山政権による新たな貧困の強制をうち砕く政治経済闘争を、「連合」を戦前の天皇制ボナパルチズム権力によって上から組織化された産業報国会と同断のネオ産業報国会に変質せしめた労働貴族どもの抑圧に抗し労働戦線の深部で奮闘する革命的・戦闘的労働者と連帯して、断固として創造するのでなければならない。さらに、これらの反戦闘争・政治経済闘争とともに、鳩山政権がおしすすめている「環境保全」を掲げての新たな新植民地主義的侵略に反対すること、および「CO2排出削減」をツイタテとしての原発の大増設・「核燃料サイクル」開発に反対すること、これらもまた現時点におけるわれわれの任務なのである。まさにこうした諸闘争を推進し、われわれは、鳩山ネオ・ファシズム政権を打倒しうる階級的戦列を創造するために奮闘するのでなければならない。〔ここでは、現時点における反戦反安保闘争の指針について提起することにする。〕
 すべてのたたかう学生は、そして労働者は、首都・東京をはじめとして全国各地で開催される1・24労学統一行動に決起せよ!

以下、見出し
T 米―中露本格対決時代の到来と日帝の生き残り策

U <反安保>を放棄した日共中央を弾劾し、反戦反安保闘争を革命的に推進せよ!
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今春闘の大爆発をかちとれ!


鳩山政府・独占資本家どもの労働者への犠牲転嫁を許すな

「国難突破」の名による「連合」労働貴族の春闘歪曲=自己破壊を弾劾し決起せよ!

中央労働者組織委員会

目 次
T 世界的大不況下の危機突破にあえぐ日本帝国主義

 A 空前の大量解雇・賃下げに狂奔する独占ブルジョアジー

 B 労働者・人民に新たな形の貧窮化を強いる鳩山政権

 C 「連合」指導部の「救国」春闘とそれに抗する革命的労働者の闘い

U 「救国」の名による春闘の歪曲を許さず一〇春闘の戦闘的高揚をかちとれ!

 A 「日本経済復興」への奉仕を誓う「連合」指導部
   

 B 大量解雇・賃下げ攻撃を粉砕し一〇春闘の戦闘的高揚を切り開け!
  
 
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三極間環境=経済戦争の新転回

 計略と確執の坩堝と化したCOP15

 二〇一〇年の年明け早々、現代世界は新たな波瀾・動乱のまがまがしい予兆を見せている。軍国主義帝国アメリカの大統領バラク・オバマは金切り声をあげた。――「これはアルカーイダとの戦争、対テロ戦争だ」
 昨〇九年十二月からの、アラビア半島の西南端イエメンにおける「アルカーイダ掃討戦」と銘うっての反政府・反米ムスリム諸部族勢力にたいする軍事攻撃の開始。イエメン大統領サレハを恫喝しイエメン政府軍を前面におしたてながら、これをバックアップするかたちでの米軍の空爆。……だが、全世界に情報をいっさい公開せず極秘裡に強行したこの空爆それじたいが、「対テロ戦」戦線拡大へのオバマのヤンキー帝国主義の自信喪失を、アフガニスタンにおけるタリバンへの米占領軍全面敗北のゆえのパニックを、さらけだす以外のなにものでもない。
 アメリカ帝国主義の「一超」世界支配の再興をかけたオバマの策略・策動は、いまやありとあらゆる全部面で破綻に次ぐ破綻に陥っている。「一超」世界支配の再興などは、もはや夢のまた夢と化しているのだ。
 「一超」軍国主義帝国の完全凋落を尻目に、「東方にそびえ立つ超大国」への雄飛を宣明した胡錦濤の中国が、いまや昇龍≠フ勢いを見せている。アメリカに次ぐGDP世界第二位の経済大国に、そして同じくアメリカに次ぐ軍事費世界第二位の軍事大国にのしあがりつつある中国のこの国際的地位と威信をテコにして、胡錦濤政権は<人民元経済圏>と中国勢力圏≠フ形成に向けて爆走しつつある。
 かくして二十一世紀現代世界は、落日の宿命に焦り抗(あらが)う軍国主義帝国アメリカと昇龍£国との<本格的対決>の様相を呈し、これを起動力として新たな推転・転回を示しつつある。激突する米・中の狭間におかれている日本帝国主義の生き残り≠かけて対米自立≠フ方途を模索する鳩山=小沢の民主党主力政権と、このゆえに米・日の同盟関係に生じた軋轢・亀裂。この<米・日連合>の揺らぎのゆえに、<米・日連合>と<独=仏枢軸のEU連合>と<中・露主導の経済新興諸国・開発途上諸国連合>とへの三極分岐・対立を基本としながらも、いまやこの<三極>間の経済的争闘戦も新たな様相・新たな転回を示している。
 このことを如実に浮き彫りにしたのが、昨二〇〇九年十二月半ばに十日間余にもわたって開かれたCOP15(国連気候変動枠組み条約締約国会議の第十五回会合)にほかならない。

(以下、見出し)
T 米・中の相互瞞着と中国の外交的勝利

U <米・中本格対決時代>への推転
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郵便事業会社銀座支店

安全無視の当局者によって労働者が殺された!

安全性無視・利益優先・「生産性向上第一」主義の日本郵政当局を弾劾せよ

電動牽引車転落・圧死事故(09・12・14)

 〇九年十二月十四日の二十一時二十分、東京都中央区の郵便事業会社・銀座支店の本館二階において、差し立て郵便物のパレット三台を電動牽引車で牽引していた特殊郵便課の労働者Sさん(五十九歳)が、運転していた牽引車(重さ約八〇〇`c)ごと業務用エレベーター内の一階に転落し、牽引車の下敷きになって圧死する、という悲惨極まりない痛ましい事故が発生した。パレットを牽引車から切り離して業務用エレベーターに積み入れ、扉が閉まったあと、Sさんが牽引車をUターンさせようとしたときに牽引車の連結器部分がエレベーターの扉に接触した。その衝撃でエレベーターの扉が開いてしまい、牽引車はSさんを乗せたままうしろからエレベーターにすい込まれるように転落したのだ。
 日本郵便事業会社・銀座支店の当局者は、翌朝の職員にたいするミーティングで、事故の原因究明もしていないにもかかわらず、「事故は本人の操作ミスによるものだ」などと、平然と言ってのけた。こんな言辞が許せるか! みずからの安全管理義務・責任をすり抜けるためにSさんに事故の責任の一切をなすりつけようとする、死者を冒涜(ぼうとく)するような暴言を吐いた支店当局者・管理者を、われわれは、満腔の怒りを込めて弾劾する!
 支店当局者はそもそも、職員にたいしてこの重さ八〇〇`cの牽引車を運転するための講習・実地訓練さえまったくおこなっていない。操作方法の説明書さえ職場に置いていないのだ。だから労働者は、見よう見まねで操作方法をおぼえ体得しなくてはならなかった。しかも、この牽引車は、ハンドルが固くて重く遊び≠ェない。だからハンドルにちょっと力を加わえるだけで車体全体が急回転してしまうという、危険このうえもない代物なのだ。亡くなった労働者Sさんは、自動車の運転免許も持っておらず、バイクや自転車にすら乗れなかった。事故当日もSさんは、この電動牽引車の運転に不安を訴えていたのだ。
 さらに、エレベーターの扉が手で簡単に開いてしまうなど、危険性が以前から指摘されていたにもかかわらず、当局者はエレベーターの扉が、かごのないときに開かないようにするなどの安全対策もとっていなかった。
 まさしく、Sさんの事故死≠フ原因・責任こそは、郵便事業会社・当該支店当局・管理者の「安全配慮義務違反」にあることは明らかなのだ。だが、支店当局・管理者がただたんに、法令上定められた「安全配慮義務」を怠ってきていたからだけではない。郵便事業会社・当該支店当局者の安全性を無視した利益優先・効率第一主義の経営・労務政策そのもののゆえに、今回の悲惨な牽引車転落・圧死事故が引き起こされたのだ。
 すなわち、今回の牽引車転落・圧死事故が起きた銀座支店は、〇八年五月に東京中央郵便局の廃局・移転にともなって旧南部小包集中局(新東京集中局新設時に新東京局に吸収され廃局となった)の跡地と施設を活用して新設された。郵政当局は、旧南部小包集中局時代の旧館=本館とともに、ただただ場あたり的に継ぎ足して増築した新館を併用してきた。当局は、この本館と新館との間を約三〇メートルのゆるやかな傾斜した通路で結び、この通路を使って郵便物を積載した「ロールパレット」(一台一〇〇`cを超える)を数台じゅず繋ぎにして牽引車によって移動・運搬させていたのだ。そしてまた、この新設銀座局には、廃局となった旧中央局の業務が全面的に移管され、中央局の分局であったそれまでのおよそ二倍の業務が集中されることとなり、きわめて狭い局舎内での業務処理が労働者に強制されてきていたのだ。
 加えて、日本郵政・西川経営陣とそれを引き継いだ斎藤新経営陣の欠員不補充政策≠フもとで、労働者は、二倍に増えた業務量をより少ない要員で処理することを強要されているのだ。まさしくこのことのゆえに、労働者は、夜勤主体の不規則勤務形態、殺人的「深夜勤」を強要され、当局者=管理者の労務管理の強化のもとで超長時間労働、極限的な労働強化を強いられているのだ。
 すでに明らかであろう。労働者Sさんは、日本郵便事業会社・銀座支店当局の安全性無視、利益優先・「生産性向上第一」主義による安全対策の放棄と殺人的§J働強化の強制によって殺されたのだ!
 われわれ郵政労働者は、日本郵政・斎藤経営陣と銀座支店当局・管理者の責任のがれを許さず、また労働者の安全を守るどころか労組として「生産性運動」を標榜し経営陣・管理者と一体となって組合員を生産性向上に駆り立てているJP労組本部労働貴族を弾劾し、たたかいぬくであろう。
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札幌市街を闘う学生がデモ 12・12

昨〇九年十二月十二日、北海道のたたかう学生たちは、「核基地なくせ! <戦争と貧困>の強制に反対する学生ウォーク」に起ちあがった。

「オバマ政権によるアフガニスタン侵略を許さないぞ!」冬の札幌を自治会旗をひるがえし進撃
(09年12月12日)
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「学費値上げ反対」の声轟く 12・16 名大

 二〇〇九年十二月十六日、名古屋大学のたたかう学生・サークル員たちは二〇一〇年度の学費値上げに反対する「12・16対当局行動」を八十余名の結集のもとに断固として実現した。
 
学生生活の破壊に抗議しデモ

「当局よ、怒りの声を聞け!」
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