第2106号(2010年2月15日)の内容

<1面>
春闘の戦闘的高揚へ怒濤の進撃 2・7東京
労働者総決起集会を圧倒的に実現
1300名が結集 闘争態勢を打ち固める

<4面〜5面>
地球環境破壊≠フ元凶アメリカ
<三極>間環境=経済戦争におけるオバマ式挽回策

<2面>
「辺野古新基地建設を許さんぞ!」
6000労学が日比谷に決起

1・30政権尻押し突き破り怒りの炎

<3面>
1・24各地で労学統一行動が高揚
大阪名古屋
<6面>
半失業¥態!――超低賃金・無権利を強いられる沖縄の運転代行労働者
「重度心身障がい者福祉手当」――福岡市当局が廃止を強行
Topics 「連合」の『経労委報告』への「反論」
<7面>
文科省・北海道教委による「日の丸・君が代」強制を許すな
●急増する労働審判
<8面>
万華鏡2010――情勢の断層を読む
◆これぞ人災!
◆「山多き土地」
◆墜ちた「鉄槌」
◆悪あがき
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号
































  


春闘の戦闘的高揚へ怒濤の進撃 2・7東京

労働者総決起集会を圧倒的に実現

1300名が結集 闘争態勢を打ち固める

溢れる熱気、はじけるパトス――日本労働
運動破滅の危機を突破する拠点を構築!
(2・7、浅草公会堂)
 二月七日に、全国から結集した闘う労働者たちは、東京・浅草公会堂において、「一〇春闘勝利――労働者怒りの総決起集会」の大成功をかちとった。
 二〇一〇年春闘は、いま決定的な危機に直面している。「日本経済の危機突破」=国難突破≠第一義とみなしている「連合」労働貴族は、たたかう前から「賃上げ」要求を完全放棄している。「全労連」の日共系指導部は、鳩山政権にたいする「公約実現」請願運動へと春闘をねじまげている。こうした一〇春闘の決定的危機を突破し、日本労働運動の戦闘的再生をかちとるために、全国から一三〇〇名余のたたかう労働者たちが、本集会に結集した。たたかう仲間たちは、本集会において、「救国」春闘への歪曲を突破し一〇春闘を戦闘的に高揚させるための革命的指針を確認し、闘争態勢をうちかためた。
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地球環境破壊≠フ元凶アメリカ

 <三極>間環境=経済戦争におけるオバマ式挽回策

 アメリカ大統領オバマは、一般教書演説(一月二十七日)において、直面するアメリカ経済の危機を突破していくための方策として、雇用創出、中小企業向け法人税減税の拡大、中低所得者への支援強化、財政健全化などとともに、クリーンエネルギー関連投資の積極的実施・イノベーションの奨励を強調している。この一般教書演説の前の一月二十一日には、オバマは、金融危機の再発への危機感をむきだしにしながら、新たな金融規制法案を発表している。政府の保護下にある商業銀行(リーマン・ショック直後に業態転換≠オた旧投資銀行を含む)にたいしてヘッジファンドへの投資や自己勘定取り引きを禁止する(「銀行の業務範囲」の規制)とともに、大手金融諸機関の負債規模の上限を設定する(「金融機関の規模」の規制)というのが、この法案の二本柱をなす。
 これらの経済政策の発表は、オバマ政権がこれまで泥縄的にくりひろげてきた景気対策・金融危機対策の域を脱してアメリカの奇形的な産業構造そのものの再編に踏みだす国家意志を明示したものにほかならない。とりわけ、金融的投機・金融錬金術をこととする金融依存の経済(カジノ資本主義)からの脱却をうながすために、銀行の「本業」への回帰(投資銀行業務の規制)を強制≠キるとともに、空洞化の著しい製造業部門の立て直しを図るために、クリーンエネルギー開発・環境技術開発を促進すること。――この二つをアメリカ産業構造の再編の基軸としてオバマ政権は明らかにしているのだといえる。
 こうした経済政策における後者、すなわち「グリーン・ニューディール」の鳴りもの入りの環境関連技術・産業開発策は、いま新たな次元で激化しつつある<独=仏枢軸のEU連合>と<中・露主導の経済新興諸国・途上諸国連合>(のみならず日本帝国主義)との環境=経済戦争において巻き返しを図るための方策でもある。いままさにオバマ政権は、アメリカ帝国主義の「一超」世界支配の再興をかけて地球温暖化防止・環境対策の分野においてもEU連合や中国および日本の各国政府と対抗し巻き返しを図ろうと躍起になっているのだ。
 だが、<三極>間の環境=経済戦争におけるオバマ政権の巻き返し策は、ことのはじめから困難にぶつかっているのである。そのことは、「地球温暖化防止」の名のもとに昨二〇〇九年十二月なかばに開催されたCOP15(国連気候変動枠組み条約締約国会議の第十五回会合)において、すでに如実に露呈している。すなわち、ここにおいてオバマ政権が、EU連合および日本の権力者どもが要求したCO2排出量削減の国際法的義務づけを拒否するために、世界制覇のライバルたる胡錦濤の中国と瞞着せざるをえなかった事態、いやその実は中国政府にすがりつかざるをえなかった事態として。

(以下、見出し)
T 「地球温暖化防止」対策での巻き返し策の頓挫

U アメリカ経済「再生」をかけてのグリーン・ニューディール政策の展開

V アメリカにおける環境=生態系破壊の進行

W 環境=経済戦争における劣勢の打開不能
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「辺野古新基地建設を許さんぞ!」 6000労学が日比谷に決起
 一月三十日に日比谷野外音楽堂において、「普天間基地はいらない 辺野古・新基地建設を許さない全国集会」(主催・集会実行委員会)が開催された。一月二十四日におこなわれた名護市長選において、「辺野古新基地建設反対」の住民の意志が明確に示されたにもかかわらず、官房長官・平野はこの選挙結果を「斟酌する必要はない」と傲然と言い放った。辺野古案容認の腹の内を露骨に示した鳩山政権にたいして労働者・人民の怒りが沸き起こっているまっただなかで、この集会は開かれた。
「<安保破棄>めざして闘おう!」――琉大・沖国大を先頭とする闘う学生たちが革命的スローガンを掲げて全参加者に闘いの方向性をさししめし奮闘(1月30日、日比谷野外音楽堂)
学生たちの熱烈なシュプレヒコールに共感広がる(数寄屋橋交差点)
<MDシステム撤去!>をも掲げ反戦反安保闘争の爆発を呼びかけるわが同盟の情宣隊(1月30日、日比谷野音正面入り口)
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1・24各地で労学統一行動が高揚 大阪
 一月二十四日、反戦青年委員会と全学連関西共闘会議のたたかう労働者・学生たちは、この日全国各地で起ちあがった労学と固く連帯し、<辺野古新基地建設阻止! 日米新軍事同盟の強化反対!>の旗を高だかと掲げて、全関西労学統一行動に勇躍決起した。
「アフガン人民虐殺に手を染めるオバマ政権を許すな!」(1・24、大阪・米総領事館前)
「政権公約尻押し運動をのりこえ闘おう!」(1・24、大阪)
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1・24各地で労学統一行動が高揚 名古屋
 一月二十四日、全学連東海地方共闘会議の学生と名古屋地区反戦の労働者は、全国各地でたたかう労働者・学生と連帯して全東海労学統一行動に断固として決起した。日共中央や社民党をはじめとする既成反対運動の指導部が、辺野古新基地建設を阻止する労働者・人民の闘いを鳩山政権にたいして公約を守って≠ニお願いするものにねじ曲げようとしていた。「反安保」を完全に投げ捨てた日共中央翼下の既成平和運動をのりこえて、反戦反安保闘争の高揚をかちとるためにわが労働者・学生は決起したのだ。
「安保粉砕! 核基地撤去!」の声轟かせて進撃(1・24、名古屋)
「入閣願望を募らせる日共中央弾劾!」(1・24、名古屋)
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