第2147号(2010年12月6日)の内容

<1〜2面>
朝鮮戦争勃発阻止に決起せよ!
今こそ反戦反安保の国際的うねりを!

<4〜5面>
ネポチズム支配崩壊の危機に喘ぐ金正日政権の断末魔
反北朝鮮の民族排外主義を煽る大阪府知事・橋下を許すな
<3面>
「横浜APEC粉砕!」
沖縄県学連米総領事館に抗議 11・13

「連合石川」秋季年末闘争集会 11・9
米掃海艦の宮古島寄港を弾劾
<6面>
就職希望高校生四割が職に就けず(北海道)
UIゼンセン同盟式「組合活動の進め方」とは?
Topics G20労組サミット
<8面>
「TPP参加」に盲進する菅政権・独占資本家ども
自動車独占体が国内製造拠点の移転・集中と別会社化を加速
●『新世紀』最新号(第250号)紹介
<7面>
万華鏡2010――情勢の断層を読む
◆「暴力装置」
◆主題と変奏
◆「和諧亜州」?
◆黒い影
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号






























  


朝鮮戦争勃発阻止に決起せよ!

「報復」の名による米・韓の一大合同演習=戦争放火反対!

北朝鮮の韓国延坪島への砲撃弾劾!

米・日・韓―中・露の相互対抗的軍事演習反対!

今こそ反戦反安保の国際的うねりを!

11・30米韓合同軍事演習阻止!
全学連が米大使館に抗議

 
アメリカ大使館に怒りの声を叩きつける全学連
(11月30日)
 すべての労働者・人民・学生諸君!
 いま、ついに朝鮮戦争の大戦乱が勃発しかねない危機が急切迫している。十一月二十三日、北朝鮮・金正日政権が米韓合同演習のさなかに韓国・延坪島(ヨンピョンド)への血迷った無差別砲撃を強行し、これに韓国・李明博政権が応戦しただけではない。この金正日政権の暴走に激怒したアメリカ大統領オバマが、直ちに原子力空母G・ワシントンを擁する第七艦隊を動員して黄海での米韓合同軍事演習を実施することを決断し(二十四日)、十一月二十八日から今まさに実戦≠サのものの演習=対北朝鮮挑発を大々的にくりひろげている。北朝鮮軍の延坪島砲撃によって軍人のみならず民間人二人を含め四人の死者を出してしまった韓国の大統領・李明博は、オバマ政権に付き従い、「数層倍の報復」を叫びたてつつ対北朝鮮の軍事力を全面的に強化することを決定し、臨戦態勢をとっている。
 これにたいして、北朝鮮・金正日政権は、「対決には対決で、戦争には戦争で断固反抗するのがわれわれの気質だ」「われわれの尊厳と主権を少しでも侵害するなら、さらに恐ろしい対応射撃を加える」(二十六日、祖国平和統一委員会)とかと叫びたて、国家総動員態勢をとっている。圧倒的な軍事力を動員し、今や北朝鮮国家を「体制崩壊」に追いこむことをも狙っているアメリカ帝国主義にたいして、金正日政権は、圧力をかけられればかけられるほど、窮鼠猫を噛む≠ニいうべき軍事的冒険にうってでる衝動を高めているのだ。
 まさに一触即発の戦争勃発の危機をまえにして、中国の胡錦濤政権は、米・韓・北朝鮮各国政府に「冷静な対応」を呼びかけつつ、このさい「六ヵ国協議の再開」こそが問題の解決≠ヨの途であることを主張し、その「再開」のための画策を――ロシアのプーチン=メドベージェフ政権と連携しながら――押っ取り刀で開始している。だが、この政権も、今回のG・ワシントン空母機動部隊の黄海突入を煮え湯を飲まされる思い≠ナ黙認しながらも、あくまでも「中国の排他的経済水域(EEZ)でいかなる国も中国に許可なしに軍事行動をとることに反対する」と表明している。みずからの庭先を侵すオバマ政権を絶対に容認しない意志を宣明し、軍事的牽制策をとっているのだ。
 まさに今、朝鮮戦争勃発の危機が、米・中両国の直接的な軍事的激突への発展転化の危険をもいよいよ高めつつ、急切迫している。ヤンキー帝国主義の制裁に追いつめられ血迷った金正日政権の一発の砲弾≠ェ、そしてこれへのヤンキー帝国主義の「制裁」強化の狂気に駆られての報復戦が、新たな朝鮮戦争をただちに引き起こしかねない決定的な局面に突入しているのである。
 まさしく今こそ、朝鮮戦争勃発阻止の闘いに、わが日本の労働者階級・人民は決起するのでなければならない。それにもかかわらず、「連合」指導部は、ヤンキー帝国主義・オバマ政権に付き従う菅政権とともに口を極めて北朝鮮を非難し、ヨレヨレの菅民主党政権を支えることに執心している。他方、日本共産党の不破=志位指導部もまた、北朝鮮の国際法違反≠フみを非難し、米・韓の対北朝鮮「制裁」の軍事演習にたいしては反対の声すらあげず、ただただ「六ヵ国協議再開」を画策する中国政府の尻馬に乗っているにすぎない。何が起ころうとも現代世界の「平和の流れ」という白昼夢にまどろんでいる彼らは、いま一気に高まっている朝鮮戦争勃発の危機への危機感をすらまったく欠いているのだ。
 すべての諸君! ただちに朝鮮戦争勃発を阻止する闘いに起ちあがろうではないか。われわれは、米・韓・日権力者どもの対北朝鮮「制裁」=戦争放火を翼賛する既成反対運動指導部どもの犯罪を断固として弾劾しつつ、朝鮮戦争勃発阻止の緊急の闘いを、「米・日・韓―中・露の相互対抗的軍事演習反対」を鮮明に掲げ全力で推進するのでなければならない。
 南北に引き裂かれた朝鮮労働者・人民に、そしてわが日本・アジアの労働者・人民に、戦争・戦乱の重犠牲を強いる米・韓・日と北朝鮮・中国の権力者どもに、怒りを叩きつけよ! 全世界に反戦の嵐を巻き起こせ! 今こそ、今こそ、決起せよ!

(以下見出し)
朝鮮戦争勃発の危機の急切迫

追いつめられた金正日政権の戦争瀬戸際政策

対北・対中軍事圧力の強化=戦争放火に突き進む米・韓両権力者

北朝鮮庇護=対米対抗を強める胡錦濤の中国

対米追従≠ノ徹する菅政権を弾劾し今こそ朝鮮戦争阻止の闘いの爆発を!
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ネポチズム支配崩壊の危機に喘ぐ金正日政権の断末魔


一 血迷った戦争挑発への突進

 十一月二十三日午後二時三十分すぎ、北朝鮮軍は、黄海の北方限界線近くに位置する大延坪島(テヨンピョンド)に一七〇発の砲弾を五十分間にわたって断続的にうちこんだ。韓国軍基地の一部と多くの民家が破壊・炎上し、砲撃をうけた住民と韓国軍兵士各二名が死亡、兵士と住民十数名が負傷した。攻撃をうけた韓国軍も対岸の北朝鮮陣地にむけて砲弾約八十発をうちこみ応戦し、上空では韓国軍のKF16戦闘機二機・F15戦闘機など六機と北朝鮮軍のミグ23戦闘機五機が相互に接近して威嚇し合い、空中戦の一歩手前まで突き進んだのだ。北朝鮮軍は、民間人が居住する区域を標的にして砲弾をうちこむまさに血迷った軍事攻撃を強攻したのだ。
 北朝鮮の朝鮮人民軍最高司令部は砲撃直後にただちに声明を発表し、韓国軍が米軍とともに警告を無視して軍事挑発をくりかえしたことを非難し、「領海侵犯し(国連軍が一方的に定めた)北方限界線を固守する悪らつな企図」にたいして「無慈悲な軍事的打撃」をあたえたことを戦果としておしだした。そして、さらに韓国軍が軍事挑発をくりかえすならば、「二次、三次の強力な物理的報復攻撃をおこなう」と叫びたてた。韓国軍が全軍に非常警戒態勢を発令し、軍事境界線・北方限界線に兵力を集中し増強している動きをにらみながら、「砲門は開かれている」とさらなる軍事的対決を辞さない姿勢を誇示したのだ。
 北朝鮮の金正日政権は、砲弾攻撃の前日二十二日に、この日から三十日までの予定で米・韓両権力者が黄海上で開始した韓国軍と米軍との合同演習(「護国演習」)を「北侵戦争演習」と非難し、演習当日の午前八時には「警告」を発したうえで、韓国軍が砲弾演習を実施した直後に北朝鮮領土から約一〇キロの延坪島に照準をあわせた砲弾攻撃を強行した。最高指導者・金正日は、三男・正恩を「後継者」として金一族のネポチズム支配存続をかけて、なんとしてもアメリカ帝国主義オバマ政権から「体制保証」の確約をとりつけることを狙って必死になっている。金正日政権は、オバマ政権を米朝直接交渉のテーブルにつかせることをもくろみ、「核開発」問題を取り引き材料にしたゆさぶりが効を奏さないことに業を煮やして、オバマ政権をなんとしても交渉の場にひきだすことを目的として、血迷った戦争挑発にふみきったのだ。北朝鮮が認めていない北方限界線(NLL)から南へ約三キロにあるこの島を標的とし、「韓国軍の領海侵犯への反撃」を砲弾攻撃の理由としたことは、金正日政権が全面戦争に発展しかねないことへの内心での懸念を抱きながら、あくまでも限定的なものにとどめるという計算にもとづいてこの砲撃に踏みきったことをもしめしている。
 十一月中旬に、金正日政権は、寧辺に新たに建設したウラン濃縮施設を北朝鮮に招待したアメリカの核専門家に視察させ、すでにウラン濃縮に着手していることを公表してみせた(十一月二十日にアメリカ人核専門家が記者会見し、報告書を公表)。「アメリカが敵視政策をやめれば核開発計画は放棄してもよい」という北朝鮮当局者のメッセージまでこの学者に託したのである。だが、オバマ政権は、この金正日政権の「核開発」問題を取り引き材料にし術策をめぐらした米朝交渉へのさそいを拒否した。「冷静な対応を続行する」と称して、北朝鮮の核開発中止と武力挑発行為の停止が交渉の前提であるというこれまでの原則的立場≠くりかえしたのだ。このオバマ政権の見解を、十一月二十三日に北京を訪問したアメリカの北朝鮮担当特使ボズワースが北朝鮮の核開発問題をめぐる六ヵ国協議の議長国たる中国政府にたいして「話し合いのための話し合いには応じない」と正式通告した。この当日に、金正日政権は、延坪島にたいする砲弾攻撃を強行したのだ。
 金正日政権は、このような政治的目的を貫くという意図にもとづいて、二十三日の砲撃を韓国軍と米軍の挑発的な軍事演習にたいする報復的な反撃であるとおしだしている。だが、たとえ彼らが砲撃を一時的・限定的なものであるとおしだし計算ずくで強行したのだとしても、この砲撃は、オバマ政権にたいする一連の戦争瀬戸際政策にもとづく行動が効を奏さなかったそのあげくの果てに、なんらの成算もないままに、同じ朝鮮民族たる韓国の民間人をまきこむことをも意に介することなくおこなわれた、血迷った反人民的な蛮行にほかならない。そしてまたオバマ政権が譲歩=米朝直接交渉はおろか、六ヵ国協議首席代表の会談という中国政府の提案をも拒否し、李明博政権もまた「応分の報復」を呼号して、軍事的に反撃する態勢を強化していること、このことのゆえに、彼らは韓国、アメリカ帝国主義との全面戦争の導火線に火をつけたのだ。まさに今、ヤンキー帝国主義の制裁に追いつめられ血迷った金正日政権の一発の砲弾≠ェ、そしてこれへのヤンキー帝国主義の報復戦が、新たな朝鮮戦争を引き起こしかねない決定的な局面に突入しているのである。

以下、見出しのみ
二 後継体制存続のための苦肉の策

三 六ヵ国協議をめぐる米・韓と中・朝の角逐

四 制裁下で深刻化する経済的破局
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すべてのたたかう仲間に年末一時金の三割カンパを訴える


日本革命的共産主義者同盟(革マル派)

 同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん!
 わが革命的左翼は、現代世界を覆う戦乱と暗黒を突き破る組織的拠点を創造するために、既成反対運動指導部の腐敗を弾劾しつつ、全力で奮闘している。<米・中本格対決>下における戦争・戦乱勃発の危機の高まりに抗して、唯一われわれのみが、「反安保」を完全放棄している日共翼下の既成平和運動をのりこえ、<米・日―中・露の相互対抗的軍事演習反対!>の反戦闘争をたたかいぬいている。
 米と中・露との軍事的角逐と輻輳しつつ、<三極>間の・それぞれの国家間の国家エゴイズムをむきだしにしての経済的争闘戦が熾烈にくりひろげられている。このもとで菅政権は、独占資本支援に血眼になっている。わが革命的左翼は、菅政権による法人税減税・消費税増税などの労働者・人民への犠牲強要に反対する政治経済闘争を、反戦反安保闘争と同時的一体的に推進している。しかも、わが革命的左翼は、<労使政運命共同体>思想を全面開花させている「連合」労働貴族どもの「救国」産報運動を打ち破り、独占資本家どもによる首切り・賃下げ攻撃を打ち砕くべく奮闘している。これらの闘いを基礎として、われわれは、日本労働運動の戦闘的再生をかちとるために敢然とたたかいぬいている。
 同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん!
 既成指導部の腐敗を弾劾し、菅政権による<戦争と貧困>の強制を粉砕するために、さらにいっそう奮闘しよう! プロレタリア・インターナショナリズムに立脚し、全世界の労働者・人民と連帯して、現代世界の戦争的危機を突破するために、全力でたたかおう!
 同志黒田の遺志を受け継ぎ、転向スターリン主義者たちの思想的・現実的腐敗を弾劾し、現代世界を根底から変革するための思想的・組織的営為を確固として積みかさねているのが、われわれである。日本階級闘争の危機を根底から突破するために、マルクスの共産主義思想を真に現代に甦らせ、もってわが反スターリン主義運動の飛躍と前進をかちとろう!
 こうした闘いを財政的に支えるために、すべてのみなさんが年末一時金の三割カンパを寄せられるよう心から訴えます。
(二〇一〇年十一月)

<送り先>
東京都新宿区早稲田鶴巻町五二五―三 解放社(振替・〇〇一九〇―六―七四二八三六)
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最新号紹介

新世紀 The Communist 第250号

2011年1月


朝鮮戦争勃発の危機迫る
示せ、わが反戦闘争の真価を!


 血迷った北朝鮮の対韓砲撃を発火点にして朝鮮戦争勃発の危機が切迫している。アメリカ帝国主義のオバマ政権は、原子力空母G・ワシントンを黄海に急派し、米韓合同演習を強行している。しかもこの挑発的演習と連続して、日・米の両国権力者はMDシステムの日米合同運用訓練、「離島防衛」訓練などの一大統合軍事演習を強行しようとしている。
 わが同盟は、黄海・東シナ海・南シナ海の制海権のアメリカ帝国主義からの奪取をたくらむ胡錦濤政権と、これに対抗する米・日・韓の権力者とが相互対抗的=応酬的に軍事演習をくりひろげ、米・中両国の軍事的衝突の危機がいよいよ高まっていることに警鐘を乱打し、反戦闘争に決起すべきことを日本―アジアの労働者・人民に呼びかけてきた。このわが同盟の主張の前衛性・迫真性はますます鮮明になっている。
 本号においても、「『尖閣』―戦雲迫る米日・中激突」と題して巻頭に特集を組んだ。
 「菅対米追従$ュ権打倒をめざし決起せよ」(中央学生組織委員会)は、反戦反安保闘争をいっさい放棄している既成反対運動をのりこえたたかう指針を鮮明に提起している。本論文は、二十一世紀世界の覇権大国≠フ座をかけて没落帝国主義アメリカの追い落としを狙う胡錦濤中国と、これに対抗して「一超」世界支配の再興をたくらむオバマ政権との激烈な角逐を鋭く分析しているとともに、<アジア・太平洋版NATO>を日米新軍事同盟を中軸として構築することを策謀するオバマ政権に全面的に協力加担している菅政権の対米追従≠ヤりを剔抉(てっけつ)している。それだけではない。<反安保>を放棄し、NATOなみの「対等・平等」な日米同盟への改良を自己目的化している日共中央の犯罪性を、怒りをこめて弾劾している。
 中国漁船による海上保安庁巡視船への体当たり℃膜潤Aこれこそは胡錦濤政権が「東シナ海・南シナ海の制海権をアメリカ帝国主義から奪取し、かつ同海域の海底資源を占有支配(=略奪)する」ことを狙ってしくんだものだ。このことをいち早く的確に暴きだしたのが、「尖閣『領有』・制海権制覇をかける米日―中の激突」(無署名)である。
 「APEC横浜会議を粉砕せよ!」(無署名)は、<人民元経済圏>構築に突進する胡錦濤政権と、これに対抗する手がかりをつかむために「環太平洋経済連携協定(TPP)」という名のアメリカ主導の自由貿易圏″\築にふみだしているオバマ政権との角逐を浮き彫りにしている。本論文は喝破している。――この首脳会議は「米日連合と独=仏枢軸のEU連合と中・露主導の経済新興諸国・開発途上諸国連合との<三極>間争闘戦の新展開と結びつきながら、それぞれの<連合>を率いる中枢諸国が国家エゴイズムをむきだしにしつつ相互衝突を激化していく時代の幕開きを告げる場になるにちがいない」と。
 これら三論文は、朝鮮半島―東・東南アジアで高まっている戦争勃発の危機を突き破っていくためにアジア諸国の労働者・人民と連帯し反戦闘争をおしすすめていく、その強力な武器だ。

菅政権による貧困強制への反撃の指針

 第二の特集は「独占体庇護策下の労働者への貧困強制」である。
 「政府・独占資本一体での<貧窮化>強制を打ち砕け」(中央労働者組織委員会)は、深刻な経済的危機を労働者・人民への犠牲転嫁によってのりきろうとしている独占諸資本と彼らの救済に血道をあげている菅政権による<戦争と貧困>の強制を打ち破っていく闘いの方向性をさししめしている。本論文は、<米・中本格対決>の狭間におかれている日本帝国主義の死の苦悶≠経済面から明快にえぐりだしている。そして、この危機ののりきりをかけて「法人税減税」策導入などの諸独占体の庇護=支援に血道をあげる菅民主党政権、これを、「与党を支える労働運動」を標榜しつつ労働者の利害などはそっちのけにして支えるために奔走している労働貴族を弾劾し、「いまこそ『救国』産報運動を突き破れ!」と熱烈に呼びかけている。
 「『国難突破』の名による日本製造業生き残り≠ヨの挺身」(白嶺聖)は、「政・使・労一体の協力」を叫んでいるJC労働貴族版ネオ産報運動の反階級的役割を暴きだし、彼らによる労組支配を突き崩す戦闘的な闘いの火柱を噴きあげよ、と檄を飛ばしている。見よ、JC労働貴族は、日本独占諸企業の海外進出先において、独占資本家どもと一体となって労働者の要求を圧殺する役割を果たし、新植民地主義的侵略を下支えしているではないか。世界経済上で主要国中の最弱者≠ノ転落しつつある日本帝国主義・独占諸資本の生き残り策≠構造的に分析している「円高昂進=大不況加重と進行する産業空洞化」(河原田久)とあわせて熟読されんことを。
 本号ではさらに、「破産した『階級的労働運動路線』の不細工なツギ当て」(朝日奈将司)を掲載した。「国鉄決戦」「国際連帯」に「反戦=政治闘争」などという新たなシンボルをくわえて延命の途をまさぐっている中野一派の命脈を断ち切るイデオロギー的砲火である。
 本誌発行も五十余年の伝統を引き継ぎ第二五〇号を画した。闘いの武器として十全に活用されんことを!
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「横浜APEC粉砕!」
沖縄県学連米総領事館に抗議 11・13
 十一月十三日、沖縄県学連のたたかう学生たちは在沖縄米総領事館(浦添市)にたいして、横浜APEC粉砕・日米首脳会談粉砕の抗議闘争に起ちあがった。
米総領事館に反安保の拳を上げる県学連の学生
(11月13日)
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「連合石川」秋季年末闘争集会 11・9
 十一月九日、県中央公園において「連合石川」主催の2010秋季年末闘争勝利総決起集会が開催された。わが同盟の情宣隊は「秋季年末闘争を戦闘的にたたかおう」と訴えるビラを参加者に手渡した。
2000人の労働者が結集した秋季年末闘争総決起集会
(11月9日、金沢)
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米掃海艦の宮古島寄港を弾劾
「米掃海艦ディフェンダーの宮古島寄港阻止!」に起つ(9月21日)
 九月二十一日、米海軍佐世保基地所属の掃海艦「ディフェンダー」の平良港(沖縄県宮古島市)への寄港に反対する集会が「連合」宮古地協などの主催でおこなわれた。琉球大学と沖縄国際大学のたたかう学生たちは、現地集会に参加し、宮古島の労働者・市民と連帯してたたかった。たたかう学生たちは、<反安保>の戦闘的息吹を吹き込むために最先頭で奮闘したのだ。

宮古島平良港で気勢をあげる闘う現地住民
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