第2150号(2011年1月1日)の内容

新年特別号12頁)

<1〜4面>
戦乱の世界を覆す革命的拠点を!
<スターリン主義崩壊二十周年>――真の前衛党建設の大道を切り開け

<5面>
「日米共同ゲリラ戦訓練反対!」
 労学2250名がえびの現地闘争 10年12・5

「日本の原発・核開発反対!」
 闘う学生が労働者と連帯して敦賀市街をデモ 10年12・4

<6〜7面>
大暗黒世怪・開戦劇之図
<8〜9面>
第25回大会路線の総破産に喘ぐ代々木共産党を解体せよ
<10〜11面>
年頭の決意
関西/東海/九州
教育/自治体/電機/化学/東京地区
<12面>
写真特集 激闘2010
●お知らせ
本紙二〇一〇年十二月二十七日号は休刊にします。本号は、二〇一一年一月三日付にあたりますが、一月一日付新年特別号とします。
  「解放」 最新号




























  


戦乱の世界を覆す革命的拠点を!

 <スターリン主義崩壊二十周年>――真の前衛党建設の大道を切り開け

2010年12・5全学連緊急闘争(代々木公園)
 今二〇一一年の年明けを迎えるにあたって、わが同盟は日本の・そして全世界の労働者・人民に訴える。さし迫る朝鮮戦争の勃発を阻止せよ! <米・中本格的対決>のもとで激成されている世界的戦乱・大戦の危機を根底から突き破る反戦闘争の国際的うねりを巻き起こそうではないか! わが同盟はプロレタリア階級の唯一の前衛たるの矜恃をかけて、この闘いの先頭に立つ。
 米・韓・日と北朝鮮との国家的激突のゆえに、朝鮮戦争勃発の危機がいよいよ急切迫している。追いつめられ血迷った北朝鮮・金正日政権が決行した韓国・延坪島(ヨンピョンド)への砲撃が、そしてこれにたいする「数層倍の報復」「制裁」をがなりたててのヤンキー帝国主義と韓国・李明博政権の相次ぐ合同軍事演習が、まさに戦争勃発を惹き起こす導火線にすでに火を点(つ)けた。対米追従≠ヨと舵を切った日本帝国主義の菅政権も、アメリカ帝国主義・オバマ政権に尻尾を振りつつ、押っ取り刀で戦争放火者どもの陣に馳せ参じようとしている。
 いまや北朝鮮国家を「体制崩壊」に追いこむことを狙って戦争の火を放とうとしているアメリカ帝国主義とその追従者ども。その強攻策を眼前にして、中国の胡錦濤政権は、ロシアのプーチン=メドベージェフ政権と結託して、「朝鮮半島の平和と安定」のための「六ヵ国協議」の再開を叫びたてつつ外交工作に奔走している。にわか火消し≠フ役を気取ろうとも、だが、この胡錦濤の中国こそが、このかん、東・東南アジアにおける戦争・戦乱の危機を一挙に高める犯罪に手を染めてきたのだ。アメリカ帝国主義から東・南両シナ海の制海権を奪取することを狙って両海域での大々的な軍事演習をくり返し、アメリカ帝国主義およびその追従者どもとの相互対抗的な軍事演習応酬の火蓋を切って落としたのは、いったい誰なのか! しかも、制海権奪取の橋頭堡を打ち樹てるべく、今や尖閣諸島の実効支配≠も狙って対米・対日の強攻策を次々とくりだし、臨戦態勢をますます強化しているのが、胡錦濤の中国ではないか。
 まさにいま、一触即発で朝鮮戦争が惹起されかねない危機が切迫している。しかも、この戦争勃発の危機は、アメリカ帝国主義およびこれに付き従う韓国・日本両国と中国およびロシアとが相互対抗的に臨戦態勢をとり軍事演習の応酬合戦を常態的にくりひろげているがゆえに、新たな世界大戦をも惹き起こす危機へと直接的に発展転化しかねないのである。
 この風雲急を告げる危機に臨んで、われわれはくり返し声を大にして訴える。戦争放火にひた走る権力者どもに虐(しいた)げられし全世界の労働者階級・人民は、今こそわが同盟とともに戦争・戦乱を断ち切る闘いに決起せよ。この反戦闘争の国際的高揚・爆発なくしては、二十一世紀現代世界は、二度の世界大戦をはじめとして相次ぐ戦乱の炎に覆われた二十世紀世界と同様の暗黒死夜に閉ざされかねないのである。それにもかかわらず、この労働者・人民の闘いの爆発を心底から恐れ弾圧している各国権力者・支配階級に加担し、その番犬としての犯罪的立ち回りに狂奔しているのが、わが日本の「連合」労働貴族どもをはじめとする世界各国の労働運動既成指導部なのである。そしてまた、「平和の流れ」などという虚構をデッチあげ吹聴することによって労働者・人民の覚醒と闘いへの決起をおしとどめる犯罪的役割を果たしているのが、いまだに「日本共産党」を名乗っている転向スターリン主義の党なのである。
12・17菅来沖に抗議
労学が「日米共同宣言を撤回せよ」と突きつけた
(10年12・17、沖縄県庁前)
 おりしも今二〇一一年は、スターリン主義の自己崩壊を画したニセ「社会主義」ソ連邦の崩壊から二十周年の歴史的節目にあたる。このソ連邦の大崩壊を眼前にして自己保身に走り、「改革・開放加速」の名のもとに政治経済構造の資本主義化≠ノ猛進しスターリニスト・レジームの全面的解体を遂行してきた中国の国家=党官僚ども。この徒輩がいま、ソ連邦をみずから解体した亡国ロシアの転向スターリニスト権力者と結託しながら、すでに根本的に崩落しているアメリカ帝国主義の「一超」世界支配を最後的に根幹から打ち砕くために、核軍事力の対米キャッチアップと<ドル体制>の破砕=世界経済の制覇に狂奔している。アメリカ帝国主義との核軍事力増強競争に奔走し、二十一世紀世界の戦争放火者の片割れとなっている中国・ロシアの、このスターリン主義の末裔≠ヌもの犯罪を、われわれは絶対に許してはならない。彼らのこの犯罪は、そもそもマルクス主義を根本から歪曲・破壊しプロレタリア革命の炎を消してきた歴史的大罪のうえに、新たな悪行を重ねる以外のなにものでもないのである。
 <米・中本格的対決時代>の幕開けのもとで、いよいよ激化している<三極>間の経済争闘戦と輻輳し相乗しながら、世界的戦乱の危機がますます高まり激成されている。戦乱と暗黒に覆われている現代世界のこの危機を根底から突破し根源から断ち切るプロレタリア階級の革命的拠点を創造し強化するために、われわれは渾身の力をふり絞り精励奮闘するのでなければならない。これこそ、破産したスターリン主義を・その負の遺産とともに超克し真の前衛党を建設・強化していくための、現時点におけるわが同盟の第一級の責務なのである。

<以下見出し>
一 朝鮮戦争勃発阻止に決起せよ

二 戦乱と経済大動乱の危機を深める現代世界
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第25回大会路線の総破産に喘ぐ代々木共産党を解体せよ! 

 北朝鮮の金正日政権による韓国・延坪島(ヨンピョンド)への砲撃の強攻と、これに激怒したアメリカ帝国主義のオバマ政権による韓・日両権力者を従えての一大合同軍事演習=有事即応の戦闘態勢への突入――今まさに、新たな朝鮮戦争が勃発しかねない危機が急切迫している! この一刻の猶予も許されぬ情勢の真っただなかで、にもかかわらず、日共の不破=志位指導部は、朝鮮戦争の勃発を阻止する闘いをなにひとつ創りだそうとはしていないのだ。彼らは、米・日・韓の軍事演習=戦争放火に反対すると明言することすらしてはいない。オバマ政権が中国・胡錦濤政権の提案した「六ヵ国協議首席代表会合の開催」を即座に拒否し、日・韓両権力者を従えて対北朝鮮(対中国)の一大戦争挑発をしかけているこのときに、代々木官僚は、ただただ胡錦濤政権の尻馬に乗っかって菅政権にたいして中国政府の提案に応じるべきことを進言しているだけなのだ。なんという度し難き犯罪的対応であることか! なにが「暗黒の時代に命がけで反戦平和の旗を掲げた党」(第四十回赤旗まつりでの志位演説、二〇一〇年十一月七日)だ!? まさしく戦争の暗雲が急激にたちこめている今このときに、命がけで起ちあがろうともせぬ転向スターリニスト官僚よ、恥多き日共の犯罪史上でも最低・最悪のこの大裏切りを、わが革命的左翼は絶対に許しはしない!
 いま代々木共産党は、どんづまりの党的危機の淵に叩きこまれている。「なぜ国政選挙で苦戦が続くのか。こんな苦労が続くのか。」――昨年七月の参議院選挙において大惨敗に見舞われ狼狽した日共委員長・志位和夫は、第二回中央委員会総会(二〇一〇年九月二十五〜二十七日)において惨めったらしく挫滅感を吐露した。志位が虚勢を張って「党の試練」のなかでも「綱領の生命力」への「確信をもって進みたい」と言いつくろい、「党勢の新たな上げ潮」をつくるための「五つの挑戦」と銘うった党勢拡大運動の号令を発したところで、綱領的確信≠持つことのできない下部党員たちは一向に笛吹けど踊らず≠ネのである。
 「建設的野党」などと自称し・「政治を前にすすめる」という名において民主党政権(鳩山=小沢政権)を尻押ししてきたことをなしくずし的に後景におしやって、菅の民主党政権を「『米国・財界中心』の古い政治の強力な推進者に成り果てた」(書記局長・市田、十二月三日)などと、代々木官僚は今さらながらになじっている。けれどもその実は、「過度のアメリカ依存からの脱却」とか「東アジア共同体の構築」とか「国民の生活が第一」とかの鳩山=小沢政権時代に掲げられていた民主党の「公約」の実行を、今なお菅政権に求めているにすぎないのだ。しかも、「『日米安保条約絶対・大企業応援優先』の政治をただす」という代案を――「建設的提案」として発展させるという名のもとに――「保守層」・とりわけ開明的%ニ占ブルジョアジーにますます迎合して緻密化することに腐心している、その内実そのものがきわめて反労働者的なシロモノなのである。
 わが同盟は、日共・不破=志位指導部の翼下にある既成反対運動をのりこえるかたちで、米・日・韓と中・露との相互対抗的軍事演習に反対する反戦反安保闘争や、消費税税率引き上げをはじめとする大衆収奪の強化に反対する政治経済闘争を、戦闘的かつ大衆的に推進してきている。この闘いのただなかにおいてわれわれは、代々木官僚による闘争歪曲の犯罪性とその路線的根拠を満腔の怒りを込めて暴露し、代々木中央官僚にたいする不信を募らせながらもなお党物神崇拝≠フ呪縛に囚われている日共下部党員たちをそこから解き放つイデオロギー闘争を、成功裡に貫徹しているのだ。
 日共の組織存亡の危機がドラスティックに進行している今こそ、開明的%ニ占ブルジョアジーにかしずき・日本帝国主義の延命に手を貸しているこの転向スターリニスト党の革命的解体・止揚を一挙に促すべきときなのだ。そのためにわれわれは、不破=志位指導部が弄している生き残り策≠フ犯罪性・反動性を、断固として暴きだすのでなければならない。

(以下、見出し)
T 一挙的に昂進する未曽有の党組織瓦解の危機

U 「建設的提案」なるものの反動性
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「日米共同ゲリラ戦訓練反対!」 労学2250名がえびの現地闘争 10年12・5
 鹿児島大学のたたかう学生たちは、朝鮮戦争勃発阻止の闘志をみなぎらせて、日米統合演習の重要環である、霧島演習場における米海兵隊と陸上自衛隊との都市型ゲリラ戦訓練を阻止するえびの現地闘争に起ちあがった。
労働者・市民に闘いの方向性を示す大横断幕を掲げて鹿大生が奮闘
(10年12月5日、えびの市国際交流センター前広場)
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「日本の原発・核開発反対!」 闘う学生が労働者と連帯して敦賀市街をデモ 10年12・4
 昨二〇一〇年十二月四日、「原子力発電に反対する福井県民会議」などの呼びかけのもとに、「’10もんじゅを廃炉へ! 全国集会」が福井県敦賀市で開催された。
「日本の原発・核開発反対!」
――闘う学生が労働者と連帯して敦賀市街をデモ
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戦乱の闇を切り裂け 激闘2010
朝鮮戦争勃発阻止! 全国で奮闘
「霧島での日米共同ゲリラ戦訓練阻止!」
鹿児島大生が労働者と連帯し決起
(12・5、えびの市)
10・17全東海労学統一行動(名古屋)
米大使館に断固抗議(11・30)
横浜APEC・日米首脳会談粉砕に起つ
APEC横浜首脳会議と日米首脳会談が開催されるパシフィコ横浜に進撃(11・13)
沖縄で米軍新基地建設阻止闘争が大高揚
4・25沖縄県民大会――労・学・市民9万人が米軍新基地建設阻止・普天間基地撤去の雄叫び(沖縄・読谷村)
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