第2157号(2011年2月28日)の内容

<1面>
ガタガタ菅政権を打倒せよ!
「救国」春闘への歪曲を許さず<反戦・春闘>の爆発をかちとれ

<4〜5面>
「日本経済復元」を旗印とした「救国」春闘の宣言
 『2011連合白書』批判

<2面>
米イージス艦連続寄港に抗議
 2・4小樽―2・5苫小牧

「反戦を闘う自治会への弾圧粉砕!」
学生デモ 沖国大当局を包囲 1・20

住基ネット 極反動2・4判決弾劾
<3面>
2・6労働者総決起集会 特別アピール
<戦争と貧困>を強制する菅政権を打倒しよう!
<6面>
春闘抑圧に狂奔するトヨタ労働貴族
2・11 トヨタ総行動に戦闘的檄
日本テレビのあくどい賃下げ攻撃
Topics 「生活支援」策を次々反故にする菅政権
<7面>
TPP 日米両政府が初交渉
食料・灯油・ガソリンの一斉値上げ
<8面>
万華鏡2011――情勢の断層を読む
◆真冬の夜の夢
◆バブル破裂の兆し?
◆八百長騒動
◆X―47B
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号


































  


ガタガタ菅政権を打倒せよ!

「救国」春闘への歪曲を許さず<反戦・春闘>の爆発をかちとれ

 菅民主党政権は今、足元から噴き出した造反の火の手に炙(あぶ)られることによって、政権存亡の危機に瀕している。小沢系の衆院議員十六人が「民主党は変質した」と断じて菅政権に反旗を翻し、民主党会派を離脱して新会派(「民主党政権交代に責任を持つ会」、会長・渡辺浩一郎)を結成した(二月十七日)。これによって二〇一一年度予算関連法案の成立はもはや絶望的になるという窮地に菅政権は叩きこまれているのだ。予算の大半が執行できないという事態に陥り、自民党・公明党の協力を得ることの代償として内閣総辞職か衆院解散かを選択しなければならないという崖っぷちの危機に菅政権は追いつめられている。
 「国民の生活が第一」という欺瞞のベールをかなぐり捨てて対米追従・独占体支援第一≠フ反人民的本性をむきだしにしている菅政権への労働者・人民の反発と不信感は沸点に達している。われわれは、この怒れる労働者・人民を組織的に結集し、その実力をもって菅政権を打倒しなければならない。すべての労働者は、菅政権を支えることに狂奔している「連合」労働貴族による「救国」春闘への歪曲を突き破り、菅政権と独占資本家による<戦争と貧困>の強制を打ち砕く<反戦・春闘>の一大高揚をかちとろう!
 すべてのたたかう労働者・学生諸君! エジプトをはじめとする中東・アラブ世界において<反米・反シオニズム>の炎を燃やし自国政府を倒壊に追いこんでいるムスリム人民に固く連帯しつつ、イスラエル・シオニスト政権の戦争放火策動に反対する国際反戦闘争に決起しよう。<反戦・春闘>の戦闘的高揚をかちとり、この烈火で絶体絶命の菅政権を打倒するために、いまこそ勇躍決起せよ!

以下、見出し
「首相退陣」要求の高まりに絶体絶命の菅民主党政権

社会保障削減・消費税大増税への突進

首切り・賃下げ攻撃に狂奔する独占ブルジョアジー

<反戦・春闘>の戦闘的高揚をかちとれ!


わが同盟の二〇一一春闘スローガン


菅政権と独占資本家による労働者・人民への<貧困と戦争>の強制をうち砕け!

「救国」春闘を突き破り<反戦・春闘>の戦闘的高揚をかちとれ!

T大量解雇・大幅賃下げ攻撃をうち砕け! 大幅一律賃上げをかちとろう! 非正規雇用労働者の抜本的待遇改善をかちとれ! 「賃金復元」を哀願する「連合」労働貴族の賃金抑制攻撃への総屈服を弾劾せよ!
 ◇「アジア内需の取りこみ」に狂奔する諸独占体の海外進出=国内工場統廃合を許すな! 解雇・配転攻撃をうち砕け! 賃金制度改悪反対! 大企業による中小零細企業の収奪を許すな! 公務員の人員削減・賃金切り下げ反対!
 ◇「正規」・「非正規」、公務・民間の分断を許さず、すべての労働者は連帯してたたかおう!


U消費税大増税絶対阻止! TPPへの参加反対! 独占体支援に狂奔する菅政権による労働者への犠牲転嫁をうち砕け!
 ◇法人税減税反対! 一切の大衆課税強化反対! 社会保障制度の改悪反対! 社会保障共通番号制導入阻止!
 ◇製造業務派遣・登録型派遣を温存するインチキ「改正」を許さず、労働者派遣法の撤廃をかちとれ! 郵政民営化法を完全撤廃せよ!
 ◇日本帝国主義のアジア・新興諸国への新植民地主義的侵略反対!


V<朝鮮戦争勃発阻止・米日韓三角軍事同盟強化反対>の反戦・反安保闘争を推進せよ!
 ◇中国・北朝鮮を主敵とした米日韓の共同軍事演習=軍事挑発弾劾! 東・南シナ海の制海権奪取を狙う中国の軍事行動反対!
 ◇辺野古新基地建設阻止・普天間基地撤去! 安保破棄めざしてたたかおう!
 ◇米―中・露の新たな核軍事力増強競争反対!


W「日本経済復元」に労働者を駆りたてるネオ産業報国会=「連合」を脱構築せよ! 日本労働運動の戦闘的再生をかちとれ!
 ◇「内需主導経済への転換」を政府と資本家に請願する「全労連」の日共系指導部をのりこえてたたかおう!
 ◇労働組合の戦闘的強化をかちとれ! あらゆる職場に労働組合を組織せよ!

対米追従・独占体支援≠フ菅反動政権を打倒せよ! 米欧帝国主義と結びついた自国政府の打倒に決起するムスリム人民と連帯しよう!
<戦争と貧困>の強制に抗してたたかう全世界の労働者・人民と連帯してたたかおう!
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「日本経済復元」を旗印とした「救国」春闘の宣言

――『2011連合白書』批判

 今二〇一一年春闘においても徹底した賃金抑制の姿勢をむきだしにしている日本の独占資本家どもは、「グローバル競争に打ち勝つために、これまで以上に労使一丸となった競争力向上への対応を」などとほざいている。この呼びかけに積極的に呼応して、「日本経済復元」のために労使一体となって努力することを誓っているのが「連合」古賀指導部なのである。彼ら「連合」労働貴族どもは、「一%を目安とした適正な配分」などという欺瞞的な「要求」をもって賃上げ要求の放棄をごまかしているだけではない。大企業支援こそが第一≠フ姿勢をいよいよあらわにしている菅民主党政権による法人税減税・消費税大増税そしてTPP(環太平洋自由貿易圏)への日本の参加など、労働者・勤労人民にいっそう過酷な貧窮化を強いる悪らつな諸政策を積極的に支持し後押ししているのだ。このような「連合」労働貴族どもの大裏切りのゆえに、労働者・勤労人民に新たな貧困を強制する政府・独占資本家どもの攻撃がやすやすと貫徹されてしまおうとしている。
 われわれは、この一大攻撃を断固としてはねかえすために、「連合」指導部による「救国」春闘への歪曲を断じて許さず、本一一春闘の戦闘的高揚を切り開くのでなければならない。そして「連合」の脱構築をめざして奮闘しようではないか。

以下、見出し
「救国」春闘の基礎づけ

資本主義の永続化を願う輩の皮相な現状把握

欺瞞的な「賃金復元」要求

搾取を隠蔽する「付加価値配分」要求

非正規労働者の有効活用≠フススメ

「成長促進」を第一義とする政策・制度要求

反戦闘争の抑圧と「国益貫徹」への唱和

国難突破≠ヨの協力の宣誓


「救国」春闘を突き破り「連合」の脱構築を
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住基ネット――極反動の2・4東京地裁判決弾劾

国立市への接続の強制を許すな!

 二月四日に東京地裁は、東京都国立市が住民基本台帳ネットワークシステムに接続していない現状にたいして、「国立市の対応は違法である」などとして、国立市長に約四〇万円の賠償責任を認める実に許しがたい反動判決を言い渡した。(中略)
 自民党政権が導入した住基ネットシステムは、住基カードの普及率がわずか三・五%というかたちにおいて、その破産を露わにしている。だがこんにち菅民主党政権は、この住基ネットを活用し、「税の公平性・公正性・透明性」を謳い文句にして、「社会保障と税の共通番号制度」という名の新たな国民総背番号制を導入し確立しようと策している。米・日・韓の三角軍事同盟の強化を軸に<アジア・太平洋版NATO>の構築に突進しているアメリカ帝国主義・オバマ政権にひたすら追従している菅政権。この政権は国内において、強権的=軍事的支配体制をより強化するための一つのテコとしてこのような国民総背番号制の確立を策しているのである。(中略)
 革命的労働者・学生は、国立市の住基ネット離脱を「違法」と断じた東京地裁の2・4反動判決を弾劾し、菅政権による「社会保障と税の共通番号制度」の導入をうち砕く闘いをさらに力強く推進するであろう。
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米イージス艦連続寄港に抗議   2・4小樽―2・5苫小牧
道共闘が労働者と連帯し奮闘
 全学連北海道地方共闘会議のたたかう学生たちは、二月四日と五日、米第七艦隊所属のイージス艦フィッツジェラルドの小樽寄港と、米サンディエゴから急派されたイージス艦グリッドレイの苫小牧寄港を阻止する現地闘争に連続的に決起した。

「朝鮮戦争勃発阻止」を高々と掲げて闘う道共闘
(2・4、小樽港)

「連合北海道」主催の集会に革命的檄を送り共にたたかう学生たち
(2・5、苫小牧港)
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「反戦を闘う自治会への弾圧粉砕!」 学生デモ 沖国大当局を包囲 1・20
 一月二十日、沖縄県学連のたたかう学生たちは「普天間基地撤去! 朝鮮戦争勃発阻止! 反戦をたたかう沖国大自治会への政治弾圧を許さないぞ! 1・20怒りのマーチ」に決起した。たたかう学生たちは、沖縄県警・検察・沖縄国際大当局が一体となってしかけた「不退去罪」デッチ上げ逮捕という前代未聞の自治会破壊攻撃を敢然とはねかえし、不当逮捕された四名の学生全員の不起訴・釈放を、ついにかちとった(一月十三日)。そしてこの日、奪還した仲間たちとともに沖国大に向けたデモ行進をおこない、反動当局に「反戦をたたかう自治会破壊反対!」の怒りの嵐をあびせかけたのだ。

沖国大反動当局に弾劾の嵐をあびせる学生たち
(1・20、正門前)
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