第2178号(2011年7月25日)の内容

<1面>
8・7国際反戦集会に結集せよ
原発・核開発阻止、反戦反安保闘争の国際的うねりを!

<4〜5面>
原発・核開発阻止闘争の高揚を切りひらけ!
全学連第81回大会の成功のために
 中央学生組織委員会
<2面>
「玄海原発再稼働を許すな!」 
九電株主総会に断固抗議 6・28福岡

<6面>
「原発ゼロ・プログラム」請願運動の大混乱
  動揺する「全労連」事務局長・小田川
  Topics 笛吹けど踊らぬ日共系ダラ幹
菅の「脱原発」表明にいらだつ米倉
<7面>
「太陽国家」建設の大志?! 中曽根と小宮山の前方への遁走
対米隷従を露わ―菅政権の原発事故対応
◎「電源をつないでも動かない??」
<8面>
九州電力の「電力不足」宣伝の欺瞞
「原子力はクリーンで安全」!? ウソで塗り固められた教科書
<3面>
万華鏡2011――情勢の断層を読む
◆4ヵ月後の繰り言
◆スルーしても大丈夫
◆フクシマ・ショック
☆弾圧に抗して闘うチリの学生
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  解放」最新号
































  


8・7国際反戦集会に結集せよ

原発・核開発阻止、反戦反安保闘争の国際的うねりを!

 わが反スターリン主義革命的左翼は、来たる八月七日に、首都東京をはじめとして全国七ヵ所で第四十九回国際反戦集会を開催する。すべての労働者・学生・人民は、本集会に結集し、反戦反安保・原発反対の闘いのうねりを巻き起こそうではないか! この国際反戦集会にわが革命的左翼は特別な決意を燃え立たせて臨むのでなければならない。
 東日本大震災・福島第一原発の大事故からすでに四ヵ月余たったにもかかわらず、無為・無策・無責任をこととする菅直人首班の民主党政権の存亡をめぐって与・野党の政治エリートどもは権力抗争にうつつをぬかし、被災し避難を余儀なくされた労働者・勤労人民は放置されたままである。福島原発から大量に放出されつづけている放射性物質は福島はもとより日本全国の勤労人民の健康を日々むしばんでいる。しかも、福島県の農林水産業、とりわけ畜産業は潰滅に追いこまれつつあり、人民は生活破壊を強いられているではないか。
 だが、労働者・勤労人民のこの苦難の打開などは完全にそっちのけにして、菅政権は福島原発事故が「収束」に向かいつつあるかのように装うために、事故対処「工程表」の「第二段階」への突入を宣言した。しかも彼らは、日本全土・世界各国で高揚している労働者・勤労人民・学生の「すべての原発止めろ!」を叫ぶ闘いに揺さぶられながらも、玄海原発2・3号機をはじめとして停止中の原発の再稼働を強行する姿勢を崩してはいない。
 それだけではない。こうした原発核惨事・大震災への対応の裏面において、菅政権はアメリカ帝国主義オバマ政権とのトモダチの絆≠ニいう名の対米隷従≠フ誓いにもとづいて、日米新軍事同盟の強化を企むオバマ政権の対日要求の一切合財を受け入れている。東シナ海・南シナ海の「制海権」の奪取に突進している胡錦濤の中国を封じこめるために、アメリカ帝国主義が企むアジア・太平洋版NATO構築の策動、その一翼を菅政権は積極的に担っているのだ。
 日本のみならず全世界のすべての原発の即時停止・廃棄をかちとるとともに、洋の東西でいま高まっている戦争勃発の危機を阻止する闘いを全世界の労働者階級・勤労人民の最先頭で創造すること――これこそ、いまフクシマの核惨事を強いられ、過去に、広島・長崎、そしてビキニの悲劇をなめさせられた日本の労働者・人民の責務にほかならない。しかるに、「連合」労働貴族はこれまでの「原発推進」の方針を「凍結」したことを楯にとって、逆に原発・核開発をめぐる論議を傘下労働組合でおこなうことじたいを抑圧しているではないか。そしてまた、日共の不破=志位指導部は、「原発ゼロ・プログラム」の策定を菅政府に請願することを「日本の政治の大本を変える」「綱領的たたかい」などとおしだし、下部党員に活≠入れるのに躍起となっている。まったく恥知らずにも、これまで「安全最優先の原子力行政への転換」の名のもとに歴代政権による原発・核開発の諸政策を実質上容認してきたこれまでの態度に頬被りして、あたかも終始一貫して「原発の建設にきっぱりと反対してきた」かのように、ウソ八百をふりまいているのだ。
 こうした既成反対運動指導部の腐敗した対応をのりこえるために、わが革命的・戦闘的な労働者・学生はいまこそ持てる力を最大限発揮してたたかおうではないか。8・7国際反戦集会の成功をかちとり、これを、全世界における原発反対・反戦闘争の飛躍の跳躍台たらしめるのでなければならない。

(以下みだし)
原発・核開発政策をめぐり迷走を続ける菅政権

アジアの東西で高まる戦争・戦乱の危機

日共の「原発撤退」請願運動をのりこえ闘おう!
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原発・核開発阻止闘争のさらなる高揚を切りひらけ!

全学連第81回大会の成功のために

 全学連は、二〇一一年七月二十七日から二十九日の三日間、首都・東京において、第八十一回定期全国大会を開催する。
 三月十一日の東日本大震災・福島原発大事故から四ヵ月がたった今も、炉心が溶融・貫通した福島第一原発1〜3号機は、汚染水が地下水や海に漏れ出すなど依然として大量の放射能を漏出しつづけている。東日本の子供をはじめとするすべての人民が、内部被曝によって身体をむしばまれているのである。
 そればかりではない。放射性セシウムに汚染された福島県産の牛肉が全国に流通していることが明らかになっている。浅川町の農家がみずから出荷した肉牛の汚染を心配し、自主的=個人的に飼料用の稲わらを検査にだしたところ、規制値を超えるセシウムが検出された(その後の検査で福島第一原発から一五〇キロ離れた宮城県内でも検出されている)。菅政権(および福島県当局)が汚染情報を隠し・屋外に置いていた稲わらを飼料として使用しないよう農家に徹底しなかったがゆえに、畜産農家はみすみす自家の牛を汚染させることになってしまったのだ。
 この事態は、SPEEDIによる放射性物質拡散予測を隠蔽し、各地で放射線量を測定することを意図的にやらなかった菅政権の犯罪を、またも赤裸々にしたものにほかならない。
 まさにフクシマの核惨事は今なお危機的な事態が進行している。にもかかわらず、電力諸資本と日本政府は、九州電力玄海原発をはじめとする定期点検で停止中の原発の再稼働に狂奔している。この政府・電力資本にたいする「原発とめろ・再稼働反対」の運動が、いま全国各地で高揚しているのだ。
 こうした「原発とめろ」の怒りに包囲されている首相・菅は、七月十三日の記者会見において「段階的に原発依存度を下げ、将来は原発がなくてもやっていける社会をめざす」などと表明した。九電経営陣のやらせメール℃膜盾ノたいして労働者・学生の怒りが爆発しているなかで、変節・菅は、首相の座にしがみつき延命をはかるために、「脱原発」派の首相としてみずからをおしだすという破廉恥きわまりない政治的賭けにうってでたのだ。
 この菅が指示した「ストレステスト」なるものは、あくまでも停止中の原発を再稼働するためのセレモニーにほかならない。首相・菅による「脱原発」表明なるものは再稼働に反対する労働者人民を懐柔するための政治的パフォーマンスにほかならないのだ。
 まさに今、われわれは、日共の「原発からの撤退」請願運動をのりこえ、玄海原発などの原発の再稼働を絶対に阻止するだけでなく、日本の原発の停止・廃棄をかちとるために怒濤の前進を切りひらくのでなければならない。
 <3・11>以降、全学連は、「被災人民を見殺しにする菅政権を弾劾し、被災民を全力で支援せよ」のスローガンのもとに被災人民の支援・救援にとりくむと同時に、「すべての原発をただちに停止し廃棄せよ」を掲げて原発・核開発阻止闘争を革命的に推進した。まさに、全学連は、日夜を分かたぬ激闘につぐ激闘によって、日本階級闘争を革命的・戦闘的労働者と固く連帯しつつ領導したのである。
 来る大会において、全学連は、今春期の闘いを総括し、さらなる前進を切りひらいていくのでなければならない。ここでは、全学連大会の成功のために、全学連が推進してきた原発・核開発阻止闘争、被災民救援・支援のとりくみについての諸教訓を中心に提起したい。
中央学生組織委員会

(以下見出し)

T 未曽有の大震災・核惨事のもとで日本階級闘争を牽引した全学連

福島原発の連続的爆発事故のただなかで全学連中央委員会を開催

全国の大学で被災人民支援にとりくむ

「すべての原発をただちに停止し廃棄せよ!」のスローガンのもとに闘いを領導

学生自治会運動破壊の新たな攻撃を粉砕


U 今春期闘争の諸教訓

A 福島原発大事故の分析にかんして

B 日共の原発政策にたいする批判について

C 原発・核開発阻止闘争の方針解明上の教訓

D 「菅政権による被災人民の見殺しを許すな!」のスローガン

E 反戦・反安保闘争と同時的・一体的に推進
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「玄海原発再稼働を許すな!」 
九電株主総会に断固抗議 6・28福岡
六月二十八日、玄海原発2・3号機および川内原発1号機の運転再開を目論む九州電力の経営陣は、福岡市内において定例株主総会を開催した。
株主総会会場前で労働者・学生・市民が抗議行動
(6・28、福岡)

 「再稼働阻止!」の声高く福岡市街をデモ
(6月28日)
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