第2186号2011年9月26日)の内容

<1面>
原発再稼働を絶対に阻止せよ

日本の原発・核開発阻止! 日米新軍事同盟の強化反対! 大増税粉砕!
日共系の「原発からの撤退」請願運動をのりこえ闘おう

<4面>
エジプト反軍政闘争の高揚と人民内部の対立
<5面>
エジプト人民の反イスラエル闘争
「原発廃止」を初めて掲げた出版労連大会
<2面>
全学連第131回中央委を実現
小松基地から空自F15が米空軍大演習に参加
<3面>
保安院の大ウソ!
 事故収束工程表「ステップ1達成」の欺瞞
北電が泊プルサーマル導入でやらせ
<6面>
「原発堅持」を叫びだした電力総連労働貴族を弾劾せよ
関西経済復権≠フ願望が頓挫
Topics 大企業に優しい「復興増税」案
<7面>
玄海原発再稼働を阻止せよ
 やらせ・不正に手を染めた九電経営陣
<8面>
万華鏡2011――情勢の断層を読む
◆「正心誠意」
◆ソブリン爆弾
◆内部被曝ゼロ?
◆ノーモア・ビキニ
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号 


































  


原発再稼働を絶対に阻止せよ


日本の原発・核開発阻止! 日米新軍事同盟の強化反対! 大増税粉砕!

日共系の「原発からの撤退」請願運動をのりこえ闘おう

9・19 「さようなら原発」集会が大高揚
結集した6万余の労・学・市民にわが同盟と闘う労学は
「原発再稼働阻止!」を訴えて闘う(東京・明治公園

 九月十三日の所信表明演説において、首相・野田は、「経済社会の『血液』とも言うべき電気の安定的な供給」のために、「安全性を徹底的に検証・確認された原発については、定期検査後の再稼働を進める」と宣言した。福島原発事故によってチェルノブイリ原発事故を超える高濃度の放射能汚染がもたらされ、多くの人びとが故郷を奪われているこのときに、新たな核惨事を招きかねない原発再稼働に踏みきるとは、狂気の沙汰ではないか! われわれは、不退転の決意で、野田政権・電力諸資本が今秋にも企んでいる停止中原発の再稼働を、絶対に阻止するのでなければならない。
 野田政権はまた、「日米同盟は、我が国の外交・安全保障の基軸」と表明し、オバマ政権につき従って、日米新軍事同盟を対中・対露攻守同盟として現実的に強化する策動に突き進もうとしている。さらには、「復興」を名分とする臨時増税を・そしてやがては「社会保障財源の確保」の名による消費税税率の引き上げという大衆収奪強化の攻撃を、労働者・人民の頭上に振り下ろそうとしているのが、野田政権なのだ。
 すべての労働者・学生諸君! 反人民性をむき出しにして原発再稼働、安保強化、そして増税に突進している野田政権の攻撃を打ち砕く闘いに、決意も新たに総決起せよ!
 野田政権が全体重をかけて振り下ろしている原発再稼働の攻撃を粉砕するために、われわれは、政府に「自然エネルギーへの転換」を求める既成反対運動を断固としてのりこえていくのでなければならない。日共系の「原発からの撤退・自然エネルギーへの転換」請願運動をのりこえ、<原発再稼働絶対阻止! すべての原発・核燃料サイクル施設をただちに停止し廃棄せよ!>の原発・核開発阻止闘争の大爆発をかちとろう。この闘いと、日米新軍事同盟の現実的強化に反対する反戦反安保闘争、大増税粉砕の政治経済闘争とを同時的・一体的に推進しよう!

以下、見出し

原発再稼働・安保強化・増税を宣言した野田反動政権

東アジアで高まる米(日)―中・露の軍事的角逐

日共系の「原発からの撤退」請願運動をのりこえ闘おう
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エジプト反軍政闘争の高揚と人民内部の対立


 親米のムバラク専制政権にとどめを刺したエジプト人民は、ムバラクのあとに全権を掌握したタンターウィ率いる軍部(国軍最高評議会)の支配にたいして、半年後の今なお(八月十八日現在)、不屈に闘いを展開している。
 エジプト人民は半年間の執拗な闘いの末に、灼熱のラマダン月(八月二日からの断食月)を迎えたばかりの八月三日には、彼らの怨嗟の的ムバラクをついに法廷に引きずり出した。かつての専制的権力者ムバラクの数々の反人民的犯罪が追及される裁判を、軍事政権支配下の刑事裁判ではあるとはいえ、すべての人民は固唾をのんで注視している。
 だが、同時に、ムバラク政権打倒の反政府闘争を主導してきた二大勢力――「四月六日運動」を中心とする若者グループとイスラーム穏健派ムスリム同胞団とは、反軍政闘争をいかにすすめるべきかの運動路線をめぐって対立し、主導権争いを激化させている。しかも「四月六日運動」じたいが分裂するという事態もうみだされている。こうした内部の対立をも抱えつつエジプト人民は不屈にたたかいぬいている。
 一方では、若者グループが「ムバラク裁判実現」の要求をはじめとした政治的・経済的諸要求を掲げた対軍政の大衆闘争を、一貫してイニシアチブを発揮して推進してきた。若者グループ内の戦闘的部分は、いま、軍政打倒をめざした闘争へとおしあげるべくたたかい続け、軍政権力との正面からの対決を濃化させつつある。他方では、ムスリム同胞団を母胎として結成された新政党「自由公正党」が、年内に予定されている人民議会選挙での多数派形成に向けて、みずからの主導のもとでの「政党連合」結成を大胆におしすすめている。これら両グループを中心とするエジプト人民の闘いに、軍政権力は激しく揺さぶられている。
 われわれは、軍政権力の支配とたたかい続けるエジプトのムスリム人民と連帯して、イスラエルの戦争放火とアメリカ帝国主義の対リビア軍事介入に反対する反戦闘争を原発・核開発反対闘争と同時的・一体的に推進するのでなければならない。

以下、見出し

1 「ムバラク裁判」をめぐる攻防

2 軍政権力との対決を強化してきた若者グループ
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「原発廃止」を初めて掲げた出版労連大会


 3・11東日本大震災と東京電力福島第一原発の炉心溶融・爆発事故の発生から約四ヵ月が経った七月十五日〜十六日に、出版労連は第一一七回定期大会を開催した。出版産業は、この大地震・大津波で七八七もの書店が被災し、七〇億円近い損害を出したといわれる。紙・インキの深刻な供給不足や倉庫の損壊などにも見舞われた。このようなかつてない状況のもとで、大震災と福島第一原発事故に、労働組合としてどう向き合うのかが問われた大会でもあった。
 大会では、福島原発事故にたいする労連本部の鈍い対応を批判する代議員の発言が噴出し、その結果、「原発廃止」を求める運動に出版労連としてとりくむという画期的な決議がなされた。しかし他方で、労連本部の方針案にも規定されて、民主党政権の独占資本優遇の「復興」計画や消費税増税などに反対する闘争、そしてまた辺野古新基地建設など日米新軍事同盟の強化に反対する闘争などにかんする論議は低調に終わった。また、この大会は、このかん本部が掲げてきた「出版産業新生」路線の破産とそれゆえの組織的危機の進行を自認する大会ともなった。
 出版労働戦線の革命的・戦闘的労働者たちは、大会の内外において、共産党系指導部の無展望・無指導と誤った方針を左翼的に批判しつつ、出版労働運動の戦闘的再生のために奮闘したのであった。

以下、見出し

原発問題をめぐって噴出した執行部批判

増税反対と反安保の消失

破綻した「産業新生」路線

組織的危機への無指導をさらけだす共産党系指導部
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「原発堅持」を叫びだした電力総連労働貴族を弾劾せよ

 福島第一原発事故の発生いらい、「事故弾劾」の労働者・人民の闘いに追いつめられ、「原発・エネルギー政策」にかんしては政治的沈黙を守ってきた電力総連指導部は、九月六〜七日に開催した定時大会において、ついに「原発再稼働」「原発堅持」を公然と主張しはじめた。

以下、見出し

「組織を挙げて原発再稼働へ」!

野田政権成立を援軍とする反転攻勢

共犯者どもの開き直りを許すな!
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全学連第131回中央委を実現
わが同盟の指導のもとにたたかう全学連は九月十二〜十三日の両日、首都・東京において全学連第一三一回中央委員会をかちとった。
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