第2194号(2011年11月21日)の内容

<1面>
12・4革共同政治集会に結集せよ
 ハンガリー革命55周年――反スタ運動の飛躍的前進の拠点を!

<4〜5面>
許すな! 対米隷従≠フTPP参加
 人民を医療難民≠ノ突き落とす
 NAFTAの下でのメキシコの悲劇
 毒素条項=\政策・規制の変更を迫る
 「早期参加」を絶叫するJC労働貴族
 中小零細農民を切り捨て
<2面>
関電・米総領事館に怒り (10・23大阪)
日米海上合同演習に反撃 (10・28鹿児島)
鹿大生が「原発止めろ!」学内集会 (10・27)
<3面>
イエメン・サレハ政権の強権的弾圧
岐路に立つギリシャ労働者階級
<6面>
「福岡市学校給食公社」再編の策動
「連合」本部が警察庁と結託
Topics 介護保険制度改革案の反人民性
<7面>
福島原発は冷温停止状態目前≠ニいう嘘八百
橋下の大阪府庁舎移転計画が破綻
◇『福島原発の闇』を読んで
うた 鎮めえぬ魂によす
<8面>
万華鏡2011――情勢の断層を読む
◆先行モデル
◆「網民」パワー
◆苦八志位の独り言
◆ステルステスト
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号





































  


12・4革共同政治集会に結集せよ


ハンガリー革命55周年――反スタ運動の飛躍的前進の拠点を!

 すべてのたたかう労働者・学生・市民諸君。わが革共同は、来る十二月四日に、首都・東京において革共同政治集会を開催する。
 3・11東日本大震災と東電福島原発事故という未曽有の惨事に襲われた日本の労働者階級・人民はいま、停止中原発の再稼働、「TPP交渉参加」の決定、消費税大増税、そして辺野古新基地建設などの野田政権による新たな反動諸攻撃に直面している。そしてまた、米欧帝国主義のソブリン危機の深刻化とそのゆえのドル安・ユーロ安―円高の亢進のもとで、この苦境ののりきりを賭けた日本の諸独占体による苛烈な首切り・賃下げ攻撃に晒(さら)されている。それにもかかわらず、民主党政権の応援団を自任し独占ブルジョアジーの下僕と化した「連合」労働貴族は、これらの諸攻撃の貫徹を積極的に支えている。また修正資本主義の党へと転向した日本共産党指導部は、「日本経済の健全な発展」や「安保条約の建前どおりの運用」のための代案の採用を政府に求める運動へと、人民の闘いをおし歪めている。
 スターリン主義ソ連邦の崩壊から二十年、いっとき「資本主義の勝利」を謳歌した帝国主義権力者と独占ブルジョアジーは、いますべての先進国で国家独占資本主義のどんづまりの危機に逢着し、そこから脱するために人民大衆に襲いかかっている。この苛烈な総攻撃のもとで、労働者・民衆の反政府・反資本家の闘争が一定程度高揚しているにもかかわらず、この闘いは、なお国際プロレタリアートの永続的自己解放の闘いへと発展させられてはいない。かのソ連邦崩壊以降の全世界労働者・人民の闘争は、その担い手たちにおいて、自滅した現代スターリン主義がなお「マルクス・レーニン主義」であるかのように錯視されてきたがゆえに、ある場合にはサンディカリズムやエコロジー主義的なそれに疎外され、また他の場合にはイスラーム主義で活を入れられることによって燃えさかってもいる。そうであるがゆえに末期の帝国主義は、腐敗を極めその悪をむきだしにしながらもなお延命しつづけているのである。
 まさにそれゆえに、全世界労働者階級の現在と未来は、<反帝国主義・反スターリン主義>の世界革命戦略に立脚するわが革命的共産主義運動の前進にかかっている。「スターリニズムとの対決なしには現代プロレタリアートの自己解放は決して実現されえない。」――同志黒田寛一によって宣明されたわが運動の立脚点をしっかりと踏み固め、それを二〇一一年の現在的場所において実践的に貫徹すること。このことこそが、ハンガリー革命五十五周年・同志黒田逝去以後五年めの今日におけるわれわれの責務なのだ。
 現代スターリン主義の超克のための闘いを一貫しておしすすめてきたわが運動の現在的地平を確認し、二十一世紀における反スターリン主義運動の新たな世界的飛躍をかちとる拠点をうち固めるために、そのためにわが同盟は、12・4革共同政治集会を実現する。すべてのたたかう労働者・学生・市民は、十二月四日に全国から首都・東京に結集せよ!

以下、見出し

わが原発反対―反戦―政経闘争が切り拓いた地平

腐蝕を深める現代世界の危機を突破する拠点を!

今こそ反スターリン主義運動の原点をうち固めよ!
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「TPP交渉参加」決定を弾劾せよ


 農漁民をはじめとする勤労人民の「TPP参加反対」の怒りの声を傲然と踏みにじって、首相・野田は、十一月十一日の記者会見で「TPP交渉参加に向けて関係国と協議に入る」と表明した。あたかもただちに交渉に参加するわけではないかのように解釈しうる余地を残した言いまわしを使うことで、民主党内のTPP参加反対派をまんまと丸めこみながら、事実上はTPP交渉に参加することを日本の労働者・人民に宣言したのだ。このことにふまえて野田は、ハワイでおこなわれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議(十一月十二〜十三日)において「TPP交渉参加」をオバマら各国首脳にたいして表明し誓約した。「アジア太平洋地域の経済統合」のイニシアチブを握ることをもくろむのみならず「貿易倍増」のために日本政府に市場開放を迫っているオバマ政権、この政権からの日米安保条約を盾とした圧力と、「貿易・投資環境の改善」を求める日本独占ブルジョアジーの要求に応えて、野田政権はTPPへの参加を実質上決定したのだ。農畜産漁業に壊滅的打撃を与えることも、国民皆保険制度が崩壊しかねないことも、食品の安全対策や労働規制などを脅かす事態が引き起こされることも、いっさい厭わずに。
 われわれは、野田政権による「TPP交渉参加」決定を満腔の怒りをもって弾劾するのでなければならない。「あらゆる関税・非関税障壁の撤廃」の名において日本の社会・経済諸制度・諸慣行をアメリカ系多国籍企業に有利なそれへと改造するために、「グローバル・スタンダード」と称してアメリカ式標準を日本をはじめとするアジア太平洋諸国におしつけようとしているのが、オバマ政権だ。日本がTPP交渉に参加するためにはアメリカ議会の承認が必要であることを圧力手段としてアメリカ式標準を押しつけようとしているオバマ政権を弾劾せよ! そしてまた、多国籍企業化した自企業の生き残りのためにのみ、「TPP参加」を声高に叫ぶ日本の独占資本家どもを弾劾せよ! 労働者・農漁民に犠牲を強いるTPP参加を阻止する闘いを、「TPP参加」を独占資本家どもと唱和する「連合」指導部を弾劾しつつ、さらに大きくつくりだそう。
 そのために、ここでは、TPP交渉においてアメリカ政府が日本に突きつけてくるであろう各分野における要求の内容をはじめとして、日本のTPP参加をめぐる諸問題を明らかにしていきたい。


大多数の労働者・人民を医療難民≠ノ突き落とす

NAFTAのもとでのメキシコ労働者・農民の悲劇

毒素条項=\―他国の政策・規制の変更を迫る

「TPP早期参加」を絶叫するJC労働貴族
 農業・中小企業を犠牲にする独占資本に加担

「大規模化」の名による中小零細農民の切り捨て
 野田政権の「日本農業の再生」策
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関電・米総領事館に怒り (10・23大阪)
 十月二十三日、反戦青年委員会の労働者と全学連関西共闘会議のたたかう学生は、全関西労働者・学生統一行動に決起した。
野田政権による原発再稼働や日米新軍事同盟の強化、そして大増税を断固阻止すべく、たたかう労働者・学生は、アメリカ総領事館と関西電力本社にたいする怒りのデモンストレーションにたちあがったのだ。
大阪市・扇町公園で総決起集会をかちとった後、デモにうってでた労働者・学生
(10月23日)
「若狭湾の原発再稼働阻止!」
(10・23、関電本社前)
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  日米海上合同演習に反撃 (10・28鹿児島)
鹿大生が「原発止めろ!」学内集会 (10・27)
 十月二十八日、鹿児島大学共通教育自治会のたたかう学生たちは、米海軍・海自の掃海艦隊の鹿児島寄港を阻止するために、鹿児島谷山港での現地闘争に起ちあがった。彼らはこの日、抗議のとりくみをおこなった「鹿児島県護憲平和フォーラム」の労働者と連帯してたたかったのだ。
米掃海艦に怒りのシュプレヒコール
(10月28日早朝、鹿児島市谷山港)
 十月二十七日、鹿児島大学のたたかう学生たちは、「とめよう!原発 許すな! 馬毛島新基地10・27アピールウォーク」と銘打って学内デモを実現した。
鹿大郡元キャンパスに原発反対・反戦の声轟く
(10月27日)
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