第2237号(2012年10月1日)の内容

<1面>
原発再稼働・新増設を許すな

オスプレイの沖縄配備阻止! 安保破棄めざしてたたかおう

<4面>
原発増設・輸出拡大に狂奔する韓国・李明博政権
<5面>
JAL―リストラ地獄強制のあげくの再上場
<2面>
全学連が「原発・核開発反対」を掲げ奮闘 9・7国会前
労学1100が再稼働阻止のデモ 9・9薩摩川内
<3面>
オスプレイ普天間配備を実力阻止せよ!
道共闘 日米共同演習阻止に起つ 9・2千歳
米兵の女性暴行事件を弾劾 8・20沖縄
<6面>
生活保護受給者の医療費削減にのりだす政府・厚労省
イトーヨーカ堂 正社員半減・パートを9割に
巨額の復興予算を流用
Topics 「決められない政治からの脱却」「連合」会長が独占資本家と連名提言
<7面>
革共同に流入したブント主義者との闘いに学ぶ <下>
『スターリン主義批判の基礎』を学習して
<8面>
万華鏡2012――情勢の断層を読む
◆中国式ツギハギ原発
◆インサイダー・アタック
◆トモダチの「防災」
◎日共系原水禁大会の舞台裏
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号


































  


原発再稼働・新増設を許すな

オスプレイの沖縄配備阻止! 安保破棄めざしてたたかおう

オスプレイの試験飛行・普天間配備に反対し、
全学連が米大使館に緊急抗議
(9月21日東京)
 すべての労働者・学生諸君!
 情勢は緊迫している。アメリカ帝国主義オバマ政権・在日米軍当局は、沖縄―本土の労働者・勤労人民の反対の闘いを踏みにじって、新型輸送機MV22オスプレイの試験飛行を強行した。これに続いてオバマ政権は、九月中にもオスプレイの普天間基地への配備を強行しようとしているのだ。
 われわれはオスプレイの試験飛行を満腔の怒りをこめて弾劾するとともに、沖縄配備を絶対に阻止しなければならない。すでに沖縄の労働者・学生は二十六日から普天間基地ゲート前で座り込み闘争を開始し、闘争態勢に突入している。沖縄人民の闘いに呼応し連帯してオスプレイ配備を阻止する闘いに全国で総決起せよ! <安保破棄>の旗高くたたかおう!
 このオスプレイの配備に一片の「安全宣言」なるものをもって呼応し加担しているのが対米隷従*田民主党政権なのだ。これが、九月二十一日の民主党代表選で再選された野田の初仕事≠ニいうわけだ。
 それだけではない。総選挙での惨敗必至の形勢下においてのこり少ない任期中に、対米自立#hの鳩山と菅政権のもとで地に墜ちたアメリカ帝国主義の政府・支配階級からの信頼を少しでも回復することをみずからの使命≠ニ心得ている野田政権は、新エネルギー政策にたいするオバマ政権の恫喝に唯々諾々と従うとともに、独占ブルジョアジーに貼られた「決められない政治」という汚名をそそぐべく、労働者・勤労人民の頭上にありとあらゆる反動諸攻撃を振りおろしている。この政権は米・日―中(・露)の東シナ海・南シナ海の制海権をめぐる戦争的危機が沸点にまで高まることをもあえて厭わずに、「領土保全」をシンボルとする国益ナショナリズムの進軍ラッパを吹き鳴らしつつ尖閣諸島(中国名・釣魚島)「国有化」に踏みきった。さらに、「二〇三〇年代に原発ゼロ」を謳う「革新的エネルギー・環境戦略」なるものを発表後たった五日で棚上げ(実質上の廃棄だ!)し、停止中原発の再稼働はおろか、建設中原発の建造継続、さらには新増設にまで突進しようとしている。そして、社会保障の大幅な切り捨て策を次々とうちだすと同時に、消費税をさらに一五〜一六%へと増税することを公言しているのがこの極反動政権だ。
 枚挙にいとまがないほどの反動諸攻撃をわが労働者・人民の頭上に振りおろしているこの野田政権を、われわれは断固として実力で打倒しなければならない。反動諸攻撃のすべてを容認している「連合」労働貴族の抑圧をうち破り、日共・不破=志位指導部翼下にある既成反対運動をのりこえ、反戦反安保闘争、原発・核開発反対闘争、政治経済闘争を同時的・一体的に推進し、もって野田政権打倒に突進せよ!

(以下見出し)
オスプレイの普天間配備に狂奔する米・日両権力者

オバマ政権と独占資本の意を体し原発・核開発に突進

反動野田政権を支える「連合」古賀指導部を弾劾せよ

日共の「原発即時ゼロ」請願運動をのりこえ闘おう

Top
 

   

オスプレイ普天間配備を実力阻止せよ!

 <反安保>の旗高く闘おう

 沖縄県委員会

 すべての労働者・学生諸君!
 日米両政府は許しがたいことに、ついに岩国基地でのオスプレイの試験飛行にふみきった。いまや九月末にもオスプレイの普天間配備を強行しようとしているのだ。9・9沖縄県民大会に決起した一〇万人の沖縄人民をはじめとする全国のたたかう労働者・学生の怒りを傲然とふみにじる試験飛行の強行をわれわれは満腔の怒りをこめて弾劾する! われわれはオスプレイの普天間基地への配備を絶対に許さない! いまこそオスプレイ配備を実力で阻止するために労働者・人民は総決起せよ!

試験飛行の強行弾劾! 「安全確保策」を煙幕とした配備を許すな

 日米の両政府は、九月十九日に、日米合同委員会を開催し、オスプレイの国内での運用にかんする「安全確保策」なるものを外務・防衛当局者間で正式合意した。これをもって防衛相・森本と外相・玄葉がオスプレイの飛行を認める「安全宣言」を発表し、アメリカ政府は、沖縄、岩国現地、アメリカ大使館前で抗議の声をあげた労働者・学生の闘いを傲然とふみにじり、ただちに試験飛行を開始したのだ(九月二十一日)。そしていよいよ、九月末にもオスプレイの普天間基地への配備を強行しようとしている。
 だが、この「安全確保策」ほど欺瞞に満ちたものはない。「進入や出発経路はできる限り人口密集地域を避けて設定する」「夜間飛行訓練は、必要最小限に制限する」「運用上必要な場合を除き米軍施設・区域のみで垂直離着陸モードで飛行し、転換モードの飛行時間はできる限り限定する」――「できる限り」とか「必要最小限に」とか「運用上必要な場合を除き」とかをちりばめた子供だましの詐術をもって、「安全」が確保されたと称して試験飛行にふみだし、あくまでもオスプレイの沖縄配備を強行しようとしているのが日米の権力者なのだ。
 9・9県民大会に決起した一〇万人の労働者・人民の「オスプレイ配備反対」の怒りの声を傲然とふみにじる試験飛行の強行を断じて許してはならない。日米両政府によるオスプレイの沖縄配備を断固として粉砕せよ!

日米新軍事同盟の飛躍的強化反対!

 アメリカ国防総省は、オスプレイの日本国内運用にかんする「日米合意」を、「両政府の連携の結果であり、日米同盟の強固さと成熟度を示すものだ」と賛美してみせた。米日の両政府は、オスプレイ沖縄配備を「米国防戦略でアジア太平洋に展開される海兵隊能力の中核」であり、「日米の動的防衛協力が拡充」すると、その意義を強調している。
 中東・アフリカからマラッカ海峡を経て中国にいたるシーレーンの確保と東・南両シナ海に眠る石油・天然ガスなどの海底資源の占有支配を策し、アメリカ帝国主義から東・南両シナ海のみならず西太平洋地域の制海権を奪取することをたくらんでいる胡錦濤の中国。この中国権力者は核軍事力の大増強を基礎として、いま日・中両権力者が争奪戦の火花を散らしている尖閣諸島、および南沙・西沙諸島周辺海域での威嚇的・挑発的行動をいよいよ強化している。
 これにたいしてアメリカのオバマ政権は、野田政権をつき従えて米領グアムで米日共同の離島奪回′P練を強行している(九月二十六日まで)。オバマ政権は、中国主敵の新たな軍事戦略にもとづき、胡錦濤・中国による東・南シナ海の制海権奪取の挑戦≠封じこめるために、「動的防衛協力」の名のもとに自衛隊を米軍のもとにくみこみ、実質上の米日統合軍≠創設しようとしているのだ。これと同時に彼らはアジア・太平洋地域における米海兵隊兵力の再配置をすすめている。オバマ政権は、この追求の中心環をなすものとして最新鋭の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを位置づけ、その沖縄への配備をなにがなんでも強行しようとしているのだ。オスプレイの沖縄配備こそは、日米の両権力者にとって、日米新軍事同盟を対中国の攻守同盟として強化する策動の現時点における最重要環にほかならない。
 このオスプレイの沖縄配備を「日米安保条約上の権利」を振りかざしてゴリ押ししているのがアメリカのオバマ政権であり、「日米安保条約上の義務」をおしだして唯々諾々とこれを受け入れているのが日本の野田政権なのだ。この日米両政府による日米安保条約をタテにしたオスプレイの配備強行を断固粉砕せよ!

一〇万人の怒りを基地撤去・安保粉砕へ

 すべての労働者・学生諸君!
 9・9県民大会に一〇万人もの沖縄の労働者・人民が決起し、「オスプレイ配備反対」の意志を日米両政府に断固として突きつけた。だがこの沖縄の労働者・人民の怒りの声を傲然とふみにじり、早ばやとオスプレイの試験飛行を開始し、九月末にも沖縄配備を強行しようとしているのが日米の両政府なのだ。日米両政府のこの蛮行を阻止するために、かの県民大会で示された一〇万人の怒りは、政府に「配備中止」を求める請願へと収斂されることなく、いまこそオスプレイ配備を沖縄人民を先頭とする日本の労働者・人民の総力で阻止する闘いへと断固としておしあげられなければならない。日米安保をタテにオスプレイ配備を強行する日米両政府への怒りは、いまこそ断固として<安保破棄・基地撤去>をめざすの闘いへと高められなければならないのだ。沖縄の闘いが全国へと燃えひろがり<反安保>の巨大な闘いとして燃えあがることをこそ恐れているのが政府権力者なのだ。
 だが既成反対運動指導部は、「反安保」ぬきの運動へと闘いを歪曲している。日本共産党の不破=志位指導部は、9・9県民大会を「『オスプレイ配備撤回』の一点での立場をこえた共同を広げる」ものと位置づけてとりくんだのであった。たとえ口先では「安保の是非を問いただすたたかいに発展させる」と言っていても、じっさいの県民大会の場で、「安保の是非」を棚上げにしたのが日共官僚であった。県民大会会場で記者会見した日共委員長・志位は「安保廃棄」の「あ」の字も語らなかったではないか。いやそもそも9・9県民大会を報じた九月十一日付『しんぶん赤旗』には、「安保廃棄」の文言など一字も出てこないのだ。
 このような日共中央にたいして――日共中央の「反安保」の放棄の犯罪性を断固として暴きだすわが同盟の闘いに触発されて――下部党員から疑問と怒りの声が噴出している。日共系の「沖縄県統一連」は、「統一連NEWS」で9・9県民大会について次のようにふれている。「殆どの登壇者がいわゆる『沖縄差別』に偏った安保棚上げの内容で、地元二紙も同じ論調でした〔じつは『しんぶん赤旗』もだ!〕。今後の運動に大きな課題が残ります」と。「安保廃棄」や「安保破棄」を掲げて県民大会に参加した下部党員たちは、これをまったく取りあげず、捨ててかえりみない『しんぶん赤旗』や党中央の「安保棚上げ」に不満と憤りを表出しているのだ。
 「オスプレイ配備阻止の闘いを反戦・反安保闘争として断固たたかおう!」――このようなわが同盟の呼びかけに鼓舞されて、沖縄の労働者・人民のなかに<反安保>の怒りが噴出しているなかで、「保守層との共同」のために「オスプレイ配備反対」の「一点での共同」を自己目的化することによって日米新軍事同盟の強化にまったく反対しないのは、極めて犯罪的ではないか。しかも彼らが口先だけで掲げる「安保廃棄」の内実たるや、「主権国家同士の関係」にふさわしい日米両国の「対等・平等な関係」への転換のために「日米安保条約にかえて日米友好条約を締結する」というものでしかない。「安保廃棄」をたんなる外交政策上の選択の問題に解消してしまっているのだ。
 われわれは、日共中央指導部による「反安保」ぬきの運動への歪曲をのりこえ、オスプレイ配備阻止の闘いを<反戦・反安保>闘争としてたたかうのでなければならない。われわれはいまこそ<いっさいの米軍基地撤去! 安保破棄!>めざして断固としてたたかおう!
 すべての労働者・学生諸君!
 いまこそ九月末にもたくらまれているオスプレイの沖縄配備を断固として阻止するために総決起せよ! 県民大会実行委員会は、九月二十六日より早朝の普天間基地野嵩ゲート前での抗議集会を呼びかけた。沖縄平和運動センターは、ゲート前での座り込み行動と米軍基地への直接行動を呼びかけている。すべての労働者・人民は総決起し、<反安保>の怒りの炎で普天間基地を包囲せよ! 人民のスクラムで各ゲートを封鎖せよ! 普天間基地の撤去を断固としてかちとろう! 東京や岩国をはじめ全国の闘いと連帯し、いまこそ在沖(日)米軍基地の存在の法的根拠をなす安保条約の破棄めざして全力で闘おう!
Top



  
全学連が「原発・核開発反対」を掲げ奮闘 9・7国会前
 九月七日、全学連のたたかう学生は、「全原発・核燃料サイクル施設を即時停止・廃棄せよ」の旗を高だかと掲げ、首相官邸・国会前抗議行動に結集した四万人(主催者発表)の労働者・市民の最先頭で奮闘した。
全学連先頭に「再稼働反対! 内閣打倒!」の声轟かす
(9・7、国会前)
Top


  
労学1100が再稼働阻止のデモ 9・9薩摩川内
 九月九日、鹿児島県薩摩川内市で、「再稼働阻止! エネルギー政策転換! さようなら原発! 九州集会」が開催された(主催は平和フォーラム九州ブロックを中心とする原発はいらない九州連絡会議などからなる実行委員会)。わが同盟情宣隊は、集会参加者にくまなくビラを配布し労働者・人民に檄を発した。そして鹿児島大学共通教育学生自治会のたたかう学生たちは、九州各地から結集した一一〇〇名の労組員・市民と連帯して奮闘したのだ。
結集した労組員・市民と共に闘う学生が「川内・玄海原発の再稼働阻止! 日本の原発・核開発反対!」と大書した自治会の横断幕を掲げ奮闘
(9・9、薩摩川内市・向田公園)
Top


  
道共闘 日米共同演習阻止に起つ 9・2千歳
 九月二日、千歳グリーンベルトにおいて「連合北海道」と「連合」の地域組織が主催し、北海道平和運動フォーラムが共催しての「米空軍戦闘機千歳基地訓練移転反対、全道集会」が開催された。
全学連道共闘が闘う労働者と連帯して奮闘
(9月2日、千歳グリーンベルト)
Top


  
米兵の女性暴行事件を弾劾 8・20沖縄
 八月二十日、米軍石平(いしんだ)司令部ゲート前にて「米海兵隊による性暴力事件に対する怒りの8・20緊急抗議集会」(同集会実行委員会主催)が開催された。この日の闘いにおいて琉大・沖国大のたたかう学生たちは、「基地撤去! 安保破棄!」の旗を高々とかかげ、闘いを戦闘的に牽引した。
「司令官は出てこい!」米軍司令部ゲートに肉迫する労学
(8・20、石平)
Top