第2238号(2012年10月8日)の内容

<1面>
オスプレイ沖縄配備絶対反対!
飛行訓練実力阻止! 普天間基地即時撤去!
 今こそ反安保の巨大なうねりを

<4面>
復興予算を大企業支援・原発核開発につぎこむ野田政権
<5面>
高齢者・弱者切り捨ての医療サービス供給体制再編策
<2〜3面>
各地でオスプレイ配備阻止の炎
 9・21 岩国 試験飛行阻止に決起
 9・21 全学連が米大使館に抗議
 9・24 官邸前 安保破棄掲げ奮闘
 9・21 名古屋 米領事館に怒りの拳
国会前に原発再稼働反対の声轟く 9・21
全学連第133回中央委をかちとる
<6面>
政府の「原発ゼロ目標」棚上げを歓迎≠キる「連合」指導部
生活保護費以下の低賃金を強いられる北海道の労働者
Topics 「日航再生」の暗部を隠す『日経』
<7面>
日米両軍の島嶼奪還訓練
「サイバー空間防衛隊」の新設
走狗のチェルノブイリ評論の犯罪性
<8面>
万華鏡2012――情勢の断層を読む
 ◆第三の危機
 ◆寛容から排斥へ
 ◆「ナマポ」呼ばわり
『新世紀』最新号(第261号)紹介
週間日誌は6面に掲載
  「解放」最新号




































  


オスプレイ沖縄配備絶対反対!

飛行訓練実力阻止! 普天間基地即時撤去!

今こそ反安保の巨大なうねりを

オスプレイ沖縄配備強行を絶対に許すな!
10月1日、普天間基地野嵩ゲート前で労学が「基地撤去!」の怒りの拳
 アメリカ帝国主義のオバマ政権は十月一日に、ついに新型輸送機MV22オスプレイの沖縄・普天間基地への移動を開始した。オスプレイの沖縄配備を絶対に許してなるものか! 普天間基地を即時撤去せよ! 決意に燃える沖縄の労働者・学生・人民は、九月二十六日から普天間基地ゲート前に結集し、連日連夜の座り込み闘争に決起している。県警機動隊と米兵の弾圧を粉砕し基地ゲートを封鎖する実力闘争を波状的に展開している。全国の労働者・学生は、この普天間現地の闘いと連帯し呼応して<反戦反安保>の炎を燎原の火のごとく全国各地に燃えあがらせよ! いまこそ、一切の軍事基地撤去・安保破棄をめざしてたたかおう!
 いま野田政権や安倍晋三を新党首とする自民党および右派マスコミは、オスプレイの沖縄配備を「尖閣諸島を中国から守るため」などとおしだしている。日共・不破=志位指導部の「尖閣諸島国有化は当然」「尖閣問題とオスプレイ配備は関係ない」などという犯罪的対応にも助けられて、米日両権力者は「対中国の抑止力強化」の名のもとに日米新軍事同盟の飛躍的強化の攻撃に一気呵成にうってでているのである。われわれは、オスプレイ配備を阻止し普天間基地即時撤去をかちとる闘いを<日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての現実的強化反対!><中国政府による対米・対日の核軍事力増強反対!>を掲げて、<米・日―中・露の核軍事力増強競争反対!>の旗高く、日本の地において断固としてたたかうのでなければならない。尖閣諸島の国有化強行をステップとして実効支配強化=対中国の軍備増強にのりだす野田政権の策動に反対し、中国政府の尖閣諸島奪取=実効支配・対日軍事的威嚇に反対することをも任務として、この反戦反安保闘争を断固としておしすすめようではないか。そして、プロレタリア・インターナショナリズムにもとづいて中国の労働者・人民にもこの闘いにともに決起するべきことを呼びかけるのでなければならない。オスプレイ普天間基地配備・低空飛行訓練を、労働者・学生・人民の怒りの爆発で絶対に阻止せよ!

以下見出し
オスプレイ配備強行弾劾! 米日両権力者の策動を許すな

米・日と中・露の激突――戦争的危機の高まり

反動攻撃の一挙的強化に狂奔する野田対米隷従$ュ権

今こそ〈安保破棄〉の旗高く反戦反安保闘争の爆発を!
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復興予算を大企業支援・原発核開発につぎこむ野田政権

 東日本大震災・東電福島第一原発事故という未曽有の大惨事から一年半余の今日、東北三県をはじめとする被災人民は、いまなお生活再建すらままならない苦境にたたされている。
 被災人民を、そして日本の労働者・人民を愚弄する許しがたい事態がいま社会的に明らかにされている。極反動野田政権は、労働者・人民からまきあげた血税で捻出する「復興予算」一九兆円(二〇一一年度から五年間)を、被災人民の生活再建とはおよそ何の関係もない大企業支援策、高速増殖炉「もんじゅ」を運営する「原子力機構」の核熱融合研究費、はては自衛隊増強、公安調査庁の「テロ対策」費につぎこんでいるというのだ。
 われわれは、被災地復興を後回しにし被災人民を見殺しにする他方で、大企業支援と原発・核開発に突進する野田政権を怒りをこめて弾劾するのでなければならない。

以下見出し
1 19兆円の復興予算は被災地以外に流用≠ウれている!

2 労働者人民の血税を大企業支援策に投入

3 被災人民を見殺しにする野田政権を許すな
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高齢者・弱者切り捨ての医療サービス供給体制再編策

二〇一二診療報酬改定における政府・厚労省の悪辣な企み

以下見出し
1 急性期病床の「効率化」「病床機能の分化」

2 後方病床の再編――急性期後の患者の「受け皿」づくり

3 在宅医療、訪問看護の推奨・「在宅看取り」の強要

4 「チーム医療、勤務医の負担軽減」の名による労働強化
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新世紀 The Communist 第261号

2012年11月

最新号紹介

オスプレイ配備阻止 原発再稼働反対

闘いの高揚へ 指針を鮮明に

東アジア・中東の戦乱の危機を抉る

 オバマ政権によるオスプレイ沖縄配備の策動に野田政権は全面的に加担している。尖閣諸島「領有」を宣言し軍艦をすら派遣している中国権力者の策動を口実にして、反中国のナショナリズムを煽りたてながら。この決定的な時に、たたかう指針を満載した『新世紀』第二六一号をすべてのたたかう仲間に贈る。
 一〇万人を超える人民が結集した9・9「オスプレイ配備反対沖縄県民大会」において、全学連と革命的・戦闘的労働者は<反安保>を高々と掲げ闘いの方向性をさししめして巨万人民の圧倒的な共感を呼び、闘いの戦闘的高揚をきりひらいた。「反安保」をぬきに「危険なオスプレイ反対」の一点での共闘にきりちぢめる日共の反基地運動をのりこえ、安保破棄をめざしてたたかうことを呼びかけたわが同盟の革命的指針――「オスプレイの沖縄配備を絶対に阻止せよ」(無署名)を巻頭に掲載した。
 野田政権は、「二〇三〇年代に原発ゼロ」という欺瞞的展望さえも、ヤンキー権力者と独占ブルジョアどもに恫喝されて放り出し、原発再稼働に突進している。あまつさえ中断中の原発建設の再開を認めることを決定した。このただなかで日共中央は、「五〜十年以内に原発から撤退する」という党の代案をなしくずし的に修正し、「いますぐすべての原発をなくせ」と叫びはじめた。これこそは、わが同盟の革命的批判への屈服にほかならない。このことを間髪いれず暴きだし、原発・核開発反対闘争のさらなる高揚と質的強化をかちとろうと呼びかけた論文こそ「原発・核開発反対闘争の爆発をかちとれ」(無署名)にほかならない。
 ◆「野田対米隷従$ュ権による<戦争と貧困>の強制に抗し<反安保>の火柱を!」(藤川剛)は、第五十回国際反戦中央集会の基調報告だ。オスプレイ沖縄配備阻止を焦眉の課題とする反戦反安保闘争への総決起を呼びかけ、さらに、東アジアと中東にさし迫る戦乱の危機を打ち破るために全世界の労働者・人民と連帯して革命的反戦闘争をおしすすめ、その国際的波及をかちとれと訴えている。そのために報告者は、日共の「安保廃棄後の展望」なるものの犯罪性を暴きだすとともに、米・ソ核実験反対闘争の教訓をわがものとしようと力強く結んでいる。
 国際反戦集会に寄せられた多数のメッセージは、わが同盟のアピールに共感し、さまざまの立場から真摯に応えたものである。わが革命的反戦闘争の国際的波及の着実な前進を見よ。
 ◆「ASEAN抱きこみを策す米日・中の相互衝突」(大滝竜一)は、南沙諸島・西沙諸島をめぐる中国とASEAN諸国との、また尖閣諸島をめぐる中国と日本との領土・領海争奪戦の激化を分析し、東アジアにおける戦乱勃発の危機に警鐘を乱打している。
 「内戦激化=宗派間抗争に引き裂かれるシリア」(嶋達雄)は、シリアのアサド政権をイランやヒズボラが、反政府勢力を湾岸諸国やトルコがそれぞれ支援しているがゆえに、また米・露の干渉のゆえに、シリア内戦が激化し、またそれが中東全域の戦乱に発展しかねないことを浮き彫りにしている。
 ◆「原発・核開発阻止闘争―反戦反安保闘争の前進を切り開け」(中央学生組織委員会)は、全学連がおしすすめた今春期の原発再稼働阻止闘争、反戦反安保闘争、消費税増税反対闘争などがきりひらいた地平を明らかにしている。ここで提起されている情勢分析、日共批判、そして闘争=組織戦術解明上の豊富な諸教訓を主体化したたかおうではないか。

プーチン・ロシアの新内外政策の反人民性を暴く

 大統領の座に返り咲いたプーチンは、昨年暮いらいの「反プーチン」のデモ津波に狂暴な弾圧を加えつつ、旧ソ連邦の版図回復=「大国ロシア復活」の悲願を実現する最大の柱にロシアの軍事強国としての確立を位置づけている。「『強大国ロシア復活』への加速の号令」(石垣次郎)は、安保・外交・経済の全分野におけるプーチンの基本政策をトータルに分析し、その反人民性を暴きだしている。そして、ロシアの左翼と労働者階級に熱く訴えている。プーチン大統領専制権力とロシア型国家資本主義の政治経済構造を転覆するためにはソ連邦崩壊を真に総括することが必要であり、スターリン主義と訣別することこそが問われている、と。
 「『反プーチン』運動の高揚とロシア左翼」(宮尾登)は、プーチンの専制支配に反対する闘争の担い手たるロシア左翼の内部に新たな流動・分解・変質が生みだされていることをビビッドに分析している。
 本号を闘いの武器としておおいに活用されたい。
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各地でオスプレイ沖縄配備絶対阻止の炎
 
9・21 岩国  試験飛行の強行阻止に決起
                関西の闘う学生が労働者と固くスクラム

 九月二十一日、神戸大学・奈良女子大学などのたたかう学生たちは、オスプレイの飛行訓練阻止! 岩国現地行動(岩国の市民団体代表が呼びかけ)に勇躍決起した。
 野田政権は、九月十九日、「機体の安全性に特段の問題はない」とうそぶいて、MV22オスプレイの運用を認める「安全宣言」を発した。アメリカ・モロッコで相次いだ墜落事故の原因を「人為的ミス」に仕立てあげたこのデタラメな「安全宣言」をもって、アメリカ・オバマ政権に隷従する野田政権は、労働者・人民の反対の声を傲然と踏みにじり、岩国基地に一時駐機させているオスプレイ十二機の飛行訓練開始と普天間基地への配備・本格的運用にゴーサインを出したのだ。日米新軍事同盟強化のためならば日本の労働者・人民の生命を危険にさらすことも厭わない日米両政府にたいする怒りに燃えて、労働者・学生・市民が抗議行動をおこなった。
「オスプレイの試験飛行を絶対に許してなるものか!」
岩国基地に肉迫して闘う学生たち
(9・21、岩国)
 
9・21 全学連が米大使館に抗議

 九月二十一日、許しがたいことにオバマ政権は、米軍岩国基地におけるMV22オスプレイの試験飛行を強行した。まさにこのときに全学連は、オスプレイの試験飛行を断じて許さず、ただちにアメリカ大使館にたいする緊急抗議闘争に起ちあがった。
「オスプレイの試験飛行を即刻中止せよ!」米大使館に怒り
(9・21、米大使館前)
 
9・24 官邸前 安保破棄掲げ奮闘

 米日両政府がオスプレイの普天間基地への配備を週末にも強行しようとしていた九月二十四日、「沖縄へのオスプレイ配備中止を求める! 首相官邸前抗議」がおこなわれた(主催は「オスプレイの沖縄配備に反対する首都圏ネットワーク」)。雨天をついてこの抗議闘争に結集した労働者・市民の最先頭において、全学連の学生たちはたたかった。
雨天をついて結集した労働者・市民に〈反安保〉の息吹
(9・24、首相官邸前)
 
9・21名古屋 アメリカ領事館に怒りの拳
                <反安保>掲げ愛大・名大生が起つ
アメリカ領事館に抗議のシュプレヒコール
(9・21、名古屋)
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国会前に原発再稼働反対の声轟く
9・21全学連が「原発・核開発阻止」を訴え
 九月二十一日、全学連のたたかう学生たちは、国会正門前において原発再稼働に反対する抗議行動に起ちあがった。オスプレイの試験飛行阻止のアメリカ大使館抗議闘争につづいて全学連の学生たちは、この日の再稼働反対の闘いに決起したのだ。
全学連の学生が労・学・市民の最先頭で奮闘(9・21、国会前)
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全学連133中央委をかちとる
原発再稼働阻止! オスプレイ配備絶対阻止! 闘争態勢を確立 9・19―20
 全学連は、九月十九〜二十日の両日、首都・東京において第一三三回中央委員会を開催した。
 日米両政府は九月十九日の日米合同委員会において、「〔オスプレイの〕配備は日本の安全、地域の平和と安全の維持に一層寄与する」などと傲然と宣言し、岩国での試験飛行、そして普天間配備を強行する意志をむき出しにした。そればかりではない。同じ十九日に野田政権は、原発推進派によって固めた原子力規制委員会を発足させるとともに、「二〇三〇年代に原発稼働ゼロ」という看板を引き下ろした。これにふまえて、原発の再稼働、核燃料サイクル開発に突進しているのだ。
 こうした緊迫した情勢のまっただなかで、わがマル学同に領導された全学連の学生たちは、原発再稼働阻止の原発・核開発反対闘争、オスプレイ配備阻止の反戦反安保闘争をはじめとする今秋期闘争の大爆発をかちとるための総決起の場として、本中央委員会を実現したのだ。
秋期闘争の高揚を固く決意(9月20日、東京)
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