第2244(2012年11月19日)の内容

<1面>
アメリカ帝国主義の凋落と危機を象徴するオバマ再選
対米隷従*田政権を打倒せよ!

<4〜5面>
反戦・原発反対闘争の高揚に恐怖する国家権力の組織破壊攻撃を粉砕せよ
民間「防犯」カメラを活用した国民監視網の構築を許すな!
<2面>
「オスプレイ撤去! 飛行訓練阻止!」
 労学四千が首都中枢をデモ 11・4
「米兵の中学生殴打事件弾劾!」
 普天間基地に怒りの拳 11・2
「オスプレイ配備粉砕!」鹿大集会 10・26
<3面>
10・21労学統一行動に起つ
 関西東海
空自小牧基地に怒りの声響く 10・28
<6面>
経団連の政府税調への居丈高な要求
地方都市で相次ぐ工場閉鎖(山口県)
Topics 電機下請け企業でも解雇の嵐
<7面>
放射能拡散のインチキ「予測」
汚染された故郷への帰還を強要される飯舘村の避難民
<8面>
オスプレイ撤去! 安保粉砕!
反動・野田政権を打倒せよ!
◆「海洋強国建設・所得倍増」を宣言した中共18全大会
◆日共5中総異聞――「共産党の値打ち」って何?
週間日誌は8面に掲載
 「解放」最新号   
































  


アメリカ帝国主義の凋落と危機を象徴するオバマ再選

対米隷従*田政権を打倒せよ!

闘う学生が原発反対の「11・11国会正門前大集会」で奮闘
雨中の国会前に「原発・核開発阻止!」の声轟く
(11月11日)――詳報次号
 十一月六日に投開票されたアメリカ大統領選挙において、民主党のオバマが共和党のロムニーを破り再選された。この四年間の政治・軍事・経済のあらゆる諸政策が完全にいきづまり破綻をあらわにしているがゆえに、かつての支持者の多くに見離されたオバマは、得票率では僅差でかろうじて再選を果たしたにすぎない。この没落帝国主義の頭目は、国家財政危機の深刻化と大不況、アメリカ帝国主義の国際的な威信を脅かす中国の急速な台頭、中東支配の再興を狙った諸政策の完全な手づまりなどの、みずからが陥っている危機からの脱出をはかるために、いま新たな諸策動にうってでようとしている。
 このアメリカ大統領選挙とほぼ時を同じくして、アメリカ帝国主義に対抗し「二十一世紀の超大国」にのしあがることをめざしている中国の胡錦濤指導部は、共産党第十八回全国代表大会を開催し新たな指導体制を確立しようとしている。大会の壇上から胡錦濤は、「海洋強国建設」を宣言した。東・南シナ海、西太平洋の制海権をアメリカ帝国主義から奪取するための、そして尖閣諸島(釣魚島)を日本帝国主義から奪取するための政治的・軍事的策動を一段と強化することを、彼らは傲然と呼号しているのだ。
 この中国政府の対日強硬政策に揺さぶられているがゆえに日本の野田政権は、再選を果たしたオバマに、これまで以上の忠誠を尽くすことをアピールしている。支持率を一九%にまで低落させてガタガタとなっているこの政権は、オバマ政権の要求に応えて「ガイドライン(日米防衛協力のための指針)」の見直しに踏みだしただけではない。オバマにすがりついて延命するためにこそ、日本のTPP交渉への正式参加を民主党の選挙公約に掲げて次期総選挙の争点にすることを、野田は突如としてぶちあげた。この対米隷従$ュ権は、オバマ政権の要請にことごとく応えて、労働者・人民の怒りの声をふみにじり、オスプレイの日本全土飛行訓練への協力をはじめとする日米新軍事同盟の現実的強化や原発再稼働や新増設に突き進んでいるのだ。
 わが同盟とその指導のもとにたたかう労働者・学生は、一切の既成指導部の腐敗を突き破り、オスプレイの沖縄普天間基地配備を実力で阻止する闘いや原発・核開発反対の闘い、消費税大増税反対の闘いをその最先頭で牽引し戦闘的高揚をきりひらいてきた。この地平にふまえて、われわれは、野田政権の反動諸攻撃を木っ端微塵に粉砕すべく闘いのさらなる大爆発をかちとろう。もって野田ガタガタ政権を労働者階級・人民の実力で打倒しようではないか。

以下見出し

熱烈な支持も期待感もなき薄氷の勝利

内憂外患にのたうつオバマ政権のあがき

日米新軍事同盟の強化反対! 日本のTPP参加を許すな

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「反社会的勢力の排除」に名をかりた治安弾圧体制の強化

反戦・原発反対闘争の高揚に恐怖する国家権力の組織破壊攻撃を粉砕せよ

 米オバマ政権は、野田政権の全面的な協力のもとに、労働者人民の反対の声を傲然と踏みにじって、オスプレイの普天間基地への配備を強行した。そして、「日米の動的防衛協力」の名のもとに、日本国軍たる自衛隊を米軍の指揮下に組みこみ属国軍≠ニして従えて、台頭する中国にたいする包囲網の構築・強化に突進している。このオバマにつき従って、日米新軍事同盟の新たな地平での強化にひた走り、まさに日本を「戦争をやれる国家」として確立することを急いでいるのが日本帝国主義の権力者にほかならない。そうであるがゆえに彼らは、わが革命的左翼を中心部隊とする日本労働者階級・人民の闘いに恐怖し、これを弾圧するために、ネオ・ファシズム支配体制のいっそうの強化に突進しているのである。とくに日本政府の「原発テロ対策・核管理」のズサンさに危機感を露わにするオバマ政権の強圧のもとで、日本政府権力者は、「危機管理」をがなりたて治安対策の強化にのりだしている。米日両政府の諸攻撃にことごとく立ちはだかるわが革命的左翼。そうであるがゆえに、この治安弾圧の中心にわが革命的左翼にたいする弾圧をすえ、「社会秩序を乱す反社会的集団」と敵愾心をむき出しにした組織破壊攻撃を一段と強化しているのである。
 このかん、オウム手配犯の追跡・逮捕を演出し、あるいは暴力団対策の名のもとに、政府権力者は、「反社会的」とみなしたものを敵視し社会から排斥する包囲網≠労働者人民をまきこみながらつくりだそうとしてきた。こうした追求を踏み台にして、今や警察権力は、左翼諸勢力をも「反社会的勢力」と烙印しオウム集団や暴力団と意図的に同列に並べ同じ手法をとって、組織破壊の攻撃を開始しているのである。

以下見出し
一 「反社会的集団」狩りの演出――オウム手配犯の逮捕劇

二 暴力団対策の手法の適用

三 「テロ対策」の名による治安弾圧体制の強化を許すな
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「オスプレイ撤去! 飛行訓練阻止!」
 労学四千が首都中枢をデモ 11・4
 十一月四日、東京・芝公園二十三号地において、平和フォーラムと「オスプレイの沖縄配備に反対する首都圏ネットワーク」の共催で「止めるぞ! オスプレイの沖縄配備 許すな! 低空飛行訓練 11・4全国集会」が開催された。
首都圏学生ネットの学生たちが集会に<反安保>の息吹を吹きこみ奮闘
(11・4、芝公園23号地)
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 「米兵の中学生殴打事件弾劾!」
普天間基地に怒りの拳 11・2
 十一月二日未明に沖縄県読谷村で引き起こされた米空軍兵による住居侵入・中学生への殴打・傷害事件を弾劾し、同日夜、平和運動センターに結集する労働者・学生・市民四〇〇名が、怒りに燃えて米海兵隊普天間基地・野嵩(のだけ)ゲート前での緊急抗議行動に敢然と決起した。
 この日闘いにたちあがった県学連の学生たちは、この事件の根源がまさに日米新軍事同盟にこそあることを果敢にあばきだし、参加した人びとにいまこそ<基地撤去・安保破棄>をめざしてたたかうことを呼びかけて終始戦闘的にたたかいぬいた。
労・学・市民400名が直ちに結集し米軍を糾弾
(11・2、宜野湾市)
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10・21労学統一行動に起つ
 関西/東海
関西
 十月二十一日、全学連関西共闘会議と反戦青年委員会は、大阪において全関西労働者・学生統一行動にたちあがった。
 野田政権は、オバマ政権によるオスプレイの沖縄配備強行に全面協力し、日米新軍事同盟の対中国攻守同盟としての強化に突進している。しかもこの政権は、原発新増設・核燃再処理工場建設や、増税・社会保障削減などの反動諸攻撃を労働者・人民にふりおろしている。この決定的局面において関西のたたかう労働者・学生は、「連合」中央や日共指導部による闘いの抑圧・歪曲を許さず、反動野田政権を打倒する決意に燃えて断固としてたちあがったのである。

「安保粉砕!」みなぎる気迫で団結固くデモ
(10月21日、大阪)

東海
 十月二十一日、名古屋地区反戦労働者委員会と全学連東海地方共闘会議のたたかう労働者・学生はアメリカ領事館にむけたデモをたたかった。米日両権力者による日米新軍事同盟の強化、野田政権による原発再稼働・新増設、消費税増税・社会保障の切りすてなどの反動諸攻撃をうち砕くべく怒りに燃えて決起したのである。
名古屋駅前をデモ行進する東海の戦闘的労学
(10月21日)
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