第2253号(2013年1月28日)の内容

<1面>
沖縄―本土でのオスプレイ飛行訓練阻止!

 反戦反安保・改憲阻止の巨大な戦列を構築せよ!
<4〜5面>
ファシスト性をむきだしにした安倍自民党の国家改造″\想
<2面>
都労連本部の大幅賃下げ・労務管理強化攻撃への屈服弾劾!
<3面>
泊原発
 放射能惨禍をおし隠す規制委の「拡散予測図」
投稿
 許せない!
 「放射能安心論」をばらまく放影研
<6面>
私立高校で派遣教師が急増
 低賃金・無権利・過酷な労働に呻吟
残業代・割増賃金を不払い
 ――横行する派遣会社の違法行為
アメリカで熾烈な労組破壊
Topics 生活保護給付の削減を許すな
<8面>
黒田の断絶と飛躍の白熱点に迫る
<7面>
万華鏡2013――情勢の断層を読む
◆アベノミクスの大嘘
◆「深刻な過ち」
◆新手の振り込め詐欺?
◆SNS規制
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号
































  


沖縄―本土でのオスプレイ飛行訓練阻止!

反戦反安保・改憲阻止の巨大な戦列を構築せよ!

全学連が首都中枢を席巻する戦闘的デモに起つ!
「憲法改悪を許さないぞ!」首相官邸に向けて怒りの拳をあげる
(1月19日)
 一月十六日にアルジェリアのイナメナス・天然ガス施設において、「フランス軍のマリ侵攻反対」を掲げたイスラム原理主義勢力による施設占拠・人質事件が引き起こされた。これにたいしてアルジェリアのブーテフリカ政権は、「テロ撲滅」を叫びつつ軍を突入させる強攻策をとり、日・仏・英・米などの人質もろとも武装勢力を多数殺害せしめる事態を引き起こした。人質になった日本のプラントメーカー「日揮」の社員(うち日本人十七名)の多数が殺害されたのだ(二十二日現在、日本人七名が殺害されたと報道)。
 この大事件に際して、日本の首相・安倍は、「人命救助優先で」「私が陣頭指揮をとる」などという勇ましい′セ辞とは裏腹に、ただちに政府閣僚をアルジェリア現地に急派することすらおこなわず、ただただ「情報収集につとめる」とくりかえしていたにすぎない。日揮本社や現地の報道機関およびイギリス政府などからもたらされる「情報」をまえに右往左往していただけなのだ。安倍政権のこのていたらくこそは、これまで民主党前政権の「危機管理能力の欠如」を口をきわめて非難してきた安倍や官房長官・国家安全保障強化担当の菅じしんがいかに無責任であり無能であるかを示しているではないか。
 いや、アメリカ政府からの「情報」と指示がなければお手上げになるという対米隷属≠ヤりこそを示しているではないか。いま、安倍政権は、みずからの判断停止・無能ぶりを棚にあげ、この人質事件を口実にして、「国家安全保障会議(日本版NSC)」の設置や海外での緊急事態に「邦人輸送」を可能にするように自衛隊法(八四条)を改定すべきだ、と叫びたてている。われわれは、安倍政権の火事場泥棒%Iな諸策動を絶対に許してはならない。
 かねてから、民主党政権によって失われた「日米同盟の信頼を回復させる」などと叫んできた安倍は、政権の座につくやいなや日米新軍事同盟の強化にひた走っている。「民主党政権の失態によって迷走した基地問題」に終止符を打つと称して、安倍政権はあらためて辺野古新基地建設の加速をオバマ政権に誓約しただけではない。彼らは集団的自衛権の行使をめぐる憲法解釈の見直しと「日米防衛協力の指針」(ガイドライン)の改定作業を開始している。さらに憲法第九条を「非戦条項」を破棄し「国防軍の保持」を明記するものへと改定することを核心とする憲法改悪に突進しているのだ。
 そして「戦争をやれる国」の国家臣民≠ニして労働者・勤労人民を統合するために安倍政権は、「戦後レジームからの脱却」を掲げ、「愛国心」教育の徹底と、日教組や自治労をはじめとするあらゆる労組の破壊や学生自治会の破壊などのネオ・ファシズム反動諸攻撃に手を染めているのである。
 強権的=軍事的支配体制の強化を企む安倍政権による極反動攻撃をまえにして、腰砕けになっている「連合」労働貴族や、議会政党としての存亡の危機に立たされているがゆえにもっぱら参議院選挙にむけて自党の政策宣伝にうつつを抜かしている日共の不破=志位指導部を弾劾しつつ、わが革命的左翼はいち早く反撃の烽火をあげている。全学連の学生は、1・19第一波闘争に決起した。沖縄のたたかう労働者・学生は「オスプレイの訓練反対!」の闘いを<反安保>の闘いとして戦闘的に高揚させるために昨年末の「12・23うまんちゅ大行動」で奮闘した。
 いまこそ、すべての労働者・人民は、安倍政権による極反動攻撃を打ち砕くために、ネオ・ファシズムに抗する統一戦線を構築すべく奮闘しようではないか!

以下見出し
東シナ海で高まる戦争的危機

「戦争をやれる国」への飛躍を策す安倍政権の極反動攻撃

反戦反安保闘争を断固として創造せよ
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ファシスト性をむきだしにした安倍自民党の国家改造″\想

 「国防軍の保持」を明記した「自主憲法制定」を呼号し、昨年十二月末に政権の座についた安倍自民党は、今夏の参院選後にも改憲発議に踏みきることを策して、そのための準備をいよいよ開始した。「強靱な日本の創生」という名のもとに、日本国家をヤンキー帝国主義とともに戦争を遂行しうる軍事強国へと改造≠キること、そのためにこそ、安倍自民党は、現行憲法を「自分の国を守るために戦わない国民」をつくった「戦後レジーム」の象徴として描きあげ、それを最後的に葬りさろうとしているのだ。
 現に、安倍自民党は、「我が国固有の領土・主権にたいする中国の挑発」などという「反中国」の民族排外主義的イデオロギーをけたたましく鼓吹しながら、「物理的にこの(尖閣諸島周辺)海域の支配を、徹底的に強くしていく」ことを傲然と宣言している。しかも、この戦争をやれる国≠フもとに労働者・人民を統合し動員していくために、「誇りある日本をとりもどす」などと呼号し、「天皇」の名において軍国日本が強行した中国・アジア侵略の歴史を聖化することさえもたくらんでいるのである。安倍政権の新閣僚に起用された面々を見よ! 軍国日本の戦争犯罪を公然と居直り、閣僚の靖国神社公式参拝推進をくりかえし叫んできた極右分子だらけではないか〔総務相・新藤義孝、文科相・下村博文、国家公安・拉致担当相・古屋圭司、行革担当相・稲田朋美など〕。
 いままさに、安倍を首班とするネオ・ファシスト政権は、全体重をかけて憲法改悪の一大反動攻撃をしかけている。荒れ狂うネオ・ファシズムの暴風雨といかに立ちむかうべきか、このことが日本の労働者・人民のすべてに問われている。日本の労働者・人民の未来を決するこの重大な局面にさいして、だが、日共の不破=志位指導部は、「古い支配体制は行き詰まっている」「国民に溶け込み結びつく力をつくれ」と叫びながら、安倍政権の改憲攻撃に反対する大衆的闘いのいっさいを参院選にむけた政策カンパニアに解消しているのだ。「ファシズム反対」を語ることさえもなくである。
 いまこそ、すべての労働者・学生・農漁民、そして良識ある知識人・文化人は、<憲法改悪阻止>の闘いや<日米新軍事同盟の強化反対>の反戦闘争、原発核開発阻止の闘いを一致団結しておしすすめ、もって<反ファシズム統一戦線>の構築めざしてたたかおうではないか。こうした闘いを推進するために、安倍自民党がうちだしている内外諸政策のファシスト的本質・反労働者性を暴いておこう。〔引用は、安倍晋三「新しい国へ」(『文藝春秋』一月号)、自民党の「日本国憲法草案」など。〕

以下見出し
T 一流の軍事強国≠ヨの飛躍の企み

U 「平和憲法」にたいする憎悪

V 「対等」の名によるアメリカ属国軍強化の策謀

W 労組の徹底破壊を企むファシスト

X 「瑞穂の国」をシンボルとした日本ナショナリズムの虚構
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