第2262号(2013年4月1日)の内容

<1面>
安保強化・改憲攻撃を打ち砕け
新たな日米ガイドライン策定反対!
辺野古新基地建設を阻止せよ!

<4〜8面>
2013春闘の高揚を!
<4面>
反ファシズムの戦線を築こう
 3・10春闘集会第2基調報告(公務労働者)
<5面>
電機
15万人大量解雇・賃下げ攻撃粉砕!

<8面>
JAM
賃下げ・首切りを容認する労働貴族を弾劾せよ

<6面>
各地の春闘集会で奮闘
 3・1大阪/3・6札幌
 2・11トヨタ総行動
 Topics 正社員の解雇規制撤廃に突進する安倍政権
<7面>
私鉄大手の「ベースアップ・ゼロ」回答=妥結弾劾!
「経済大国」日本帝国主義の凋落〈下〉
<2面>
全学連第134回中央委をかちとる
「日米首脳会談粉砕!」
県学連米総領事館に抗議 2・22沖縄

<3面>
「さよなら原発」集会が高揚
 3・10「関西2万人行動」
 3・10福岡、北九州、唐津
 3・10「かごしまパレード」
  「解放」最新号




































  


安保強化・改憲攻撃を打ち砕け

新たな日米ガイドライン策定反対!

辺野古新基地建設を阻止せよ!

「原発廃棄! 福島から全国へ」
―7000労・学・市民が訴え
3・23福島県民大集会で闘う学生が奮闘
(福島市・あづま総合体育館)
―詳報次号
 安倍政権は三月二十二日、沖縄の労働者・人民の怒りの声を踏みにじって、辺野古新基地建設のための「公有水面埋め立て申請」を強行した。この暴挙を弾劾せよ!辺野古新基地建設絶対阻止!
 これと時を同じくして、防衛相・小野寺は「日米両政府がすすめているガイドライン(日米防衛協力のための指針)の見直しにあわせて、有事の際の新たな日米共同作戦計画を策定することを検討している」と述べた。すでに三月二十一日、二十二日の両日、ハワイにおいて自衛隊の統合幕僚長と米太平洋軍司令官とが、「尖閣諸島有事」を想定しての日米の対中国共同作戦計画を策定するための協議を開始した。まさに日米両帝国主義権力者は、習近平の中国にたいする侵略戦争計画の策定に現実的にふみだしたのである。
 新たなガイドラインの策定をめぐるオバマ政権との協議を開始した安倍政権は、中国にたいしてアメリカとともに武力を行使しうる一流の軍事強国へと飛躍することをこそねらっているのだ。そのためにこそ、集団的自衛権の行使を合憲化する策動に突進しているだけではない。「戦力不保持・交戦権放棄」を謳った憲法第九条そのものを葬りさろうとしている。まさにネオ・ファシスト安倍は、<軍国日本>の再興をめざして現行憲法をなきものにしようと狂奔しているのだ。
 この安倍政権とオバマ政権による日米新軍事同盟の対中国攻守同盟としての強化にたいして中国の習近平新政権は、「戦争の準備をせよ!」とがなりたてながら、核軍事力の増強に突進するとともに、尖閣諸島周辺海域での対日軍事挑発行動をくりかえしている。北朝鮮の金正恩政権は、米韓による合同軍事演習の強行に反発して、全軍を臨戦態勢に突入させている。
 まさに東アジアにおける戦乱勃発の危機がますます高まっているこのときに、日本共産党の不破=志位指導部は、安倍政権の「理性」にすがって、「軍事同盟強化の道」ではなく「憲法を生かした平和外交=平和的安全保障政策」をとるべきことを求めているにすぎない。この既成指導部翼下の反対運動をのりこえ、いまこそ辺野古新基地建設阻止・新たなガイドライン策定反対の反戦反安保闘争、そして憲法改悪阻止闘争の大爆発をかちとれ!
 安倍政権は農漁民を先頭とする数多の人民の反対の声を踏みにじりTPP(環太平洋連携協定)交渉への参加を表明した。日本の農漁業を破滅に導くこの暴挙を弾劾せよ! 労働者・人民を貧困地獄につきおとす「アベノミクス」粉砕! 停止中原発の再稼働を絶対に許すな!
 反ファシズム統一戦線の構築をめざして、すべての労働者・学生は不退転の決意でたたかおう!

(以下、見出し)
「尖閣有事」対処を名分とした対中国戦争計画策定の企み

辺野古新基地の早期建設に血眼の米日両権力者

憲法改悪に突き進む安倍ネオ・ファシスト政権

中国に対抗する経済圏構築を策す安倍のTPP交渉参加

日共の参院選カンパニアへの歪曲を許さず闘おう
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安倍政権による憲法改悪・労組破壊の大攻撃を労働者の団結で打ち砕け!

 反ファシズムの戦線を築こう

3・10労働者怒りの総決起集会第二基調報告(公務労働者)

 私は公務職場で働く労働者です。私は昨日三月九日、怒りに燃えて、職場の仲間たちと明治公園の「さようなら原発集会」に参加しました。多くの国民の声を無視して安倍首相は、「二〇三〇年代に原発稼働ゼロをめざす」という前政権の政策を全面否定し、「既存原発の再稼働」を、そして「新増設」までも宣言しました。私は、「許せない! 福島の原発事故はまだ収束もしていない!」と怒る組合員を組織し、多くの組合員と「再稼働反対! 新増設反対!」の声をあげてきたのです。
 安倍首相は日米首脳会談において、「日米同盟の絆の完全な回復のため」と称して、「原発推進」とともに、「集団的自衛権行使の合憲化」「辺野古新基地建設の推進」など日米新軍事同盟強化を誓った。「TPP交渉への参加」も表明しました。安倍首相は、日本をアメリカにさらに隷属させることを宣誓したのです。
 安倍政権は、「憲法改悪」を大目的にして、いま「アベノミクス」なるもので景気回復の幻想を煽り、内閣支持率の上昇を演出しています。いや「連合」労働貴族どもが「デフレからの脱却」に期待を示し、「全労連」の幹部もまた内部留保が賃金に回らないのはおかしい≠ニ言う財務大臣・麻生をもちあげることによって、「アベノミクス」で景気が上向き、賃金が上がるかのような「幻想」を助長しているのです。
 結集されたみなさん! いまここで私たちがアベノミクス政策を打ち砕き、大幅賃上げをかちとらなければ、日本の労働者は貧窮の奈落に突き落とされるだけでなく、安倍政権によるファシズム的反動攻撃を加速させ、改憲を許しかねません。
 私たちは、この場において、改憲策動を絶対に許さないという決意を固め、原発再稼働・新増設反対、辺野古新基地建設阻止、そして消費税増税・社会保障制度改悪や教育の反動的再編などの反動諸攻撃に反対するとりくみを強化するのでなければなりません。労組破壊攻撃を打ち砕き、労働組合を主体として、あらゆる課題で共同行動を積み重ね、そのただなかで労働組合組織の強化をかちとりましょう!

以下見出し
地方公務員賃金の大幅引き下げを許すな!

生活保護費の引き下げ・社会保障制度の大改悪反対

憲法改悪と「愛国心」教育の徹底化に突進する安倍政権

公務員労組にたいするファシスト的破壊攻撃

「改憲容認」に舵を切った「連合」指導部弾劾!

労働組合の共同行動をつみ重ね反ファシズム統一戦線を創りだそう
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一五万人大量解雇・賃下げ攻撃粉砕!

電機春闘の戦闘的高揚を!

電機産業の再興」を名分にリストラを容認する労働貴族を弾劾せよ

大手の欺瞞的「定昇維持」回答=妥結弾劾!

 電機の大手諸企業経営者は、三月十三日の集中回答日に、いっせいに「定期昇給維持」の回答を各組合に提示した。回答と同時に、パナソニックの資本家は「定昇実施の代わりに」と称して数%の賃金カットを組合側につきつけた。富士通資本家も定昇の「実施時期」と「労働条件見直し」について別途労使協議を続けると発表した。パイオニア資本家は定昇の実施を半年間延期すると回答し、「業績不振」を理由に電機連合の統一闘争から脱落していたパイオニア労組はこれをやすやすと認めて妥結した。独占資本家どもは、「定昇の実施」という名ばかり体系維持≠ニワンセットで、賃金カットや一時金の削減、定昇の実施延期(「凍結」だ!)、諸手当の廃止や引き下げなどの諸施策を新たにうちだし、これを今春闘のただなかで組合に呑ませようというのだ。
 賃上げではなく「賃金体系維持」という要求を掲げて交渉に臨んだ電機連合傘下労組の労働貴族どもは、許しがたいことに、このインチキな「定昇維持」回答を唯々諾々として受け容れた。そもそも彼らは、このかん経営者が総額人件費の削減を狙って次々とうちだしている賃金体系の改編をも積極的に容認してきた。「企業業績に貢献した」とみなすごく一部の労働者だけの処遇を若干厚くし大多数の労働者の賃金を引き下げて格差を拡大させるという処遇制度を、彼らは「公平」「公正」「モチベーションを高める」ものとして推奨すらしてきた。賃下げに直結する制度じたいを認めておいて何が「体系維持」か!
 加えて、パナソニックや富士通の資本家の回答は、「定昇実施」と引き換えに賃金をカットする、あるいは実施を先送りするという、何重にも労働者を愚弄し欺くものではないか。にもかかわらず労働貴族どもは、早くも資本家のまえに膝を屈し、「会社のために」賃下げを甘受せよと組合員に迫っているのだ。
 われわれは、この資本家の飼い犬どもにたいする弾劾の嵐を巻き起こさなければならない。これから山場を迎える中小諸企業の仲間たちは単組指導部の裏切りを許さずたたかおう。首切り攻撃を日々はねかえしてたたかっている仲間たち、非正規雇用の劣悪な労働条件を覆すべくたたかっている仲間たち! 今こそ「大量解雇反対!」「大幅一律賃上げをかちとろう!」の旗を高く掲げ、一三春闘を最後までともにたたかいぬこうではないか。

以下見出し
1 労働者に犠牲を強いる政府・独占資本家

2 労使一体での「新たな成長分野への構造転換」を謳う電機連合方針

3 一三春闘を最後まで闘いぬこう

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賃下げ・首切りを容認するJAM労働貴族を弾劾せよ

13春闘の戦闘的高揚をかちとれ!

 安倍ネオ・ファシスト政権は、改憲、労働諸法制の改悪、消費税増税などの極反動攻撃を労働者・人民の頭上にうちおろそうとしている。「デフレ脱却や景気回復」をわめく安倍政権の財政・金融政策を経団連は「高く評価する」と表明するとともに、今春闘にさいして「定昇の見直しも考えられる」と賃金の切り下げをも公言してきた。
 いま、JAM加盟組合が存する中小企業の資本家は、電機、自動車、鉄鋼などの巨大独占体の「グローバル戦略」にのっとった「事業構造の改革」による下請け・中小企業の選別淘汰の諸攻撃に晒されている。彼らは、「企業の生き残り」を賭して労働者に賃下げ、首切り、配転・出向、転籍などの諸攻撃をかけているのだ。
 だが、「連合」労働貴族やJAM労働貴族は、資本家どもの熾烈なリストラ諸攻撃にたいしていっさい反対することなくこれを容認している。しかも、アメリカ・オバマ政権に隷従し独占資本の救済に狂奔するネオ・ファシスト安倍政権による憲法改悪、社会保障切り捨て、消費税増税、TPP推進、原発・核開発推進、日米新軍事同盟の強化・自衛隊の軍備増強など極反動攻撃にたいして、労働貴族どもはいっさい反対しない。安倍政権の反動諸攻撃に抗する労働組合の運動と組織を、安倍政権とファシスト別動隊・橋下「維新の会」は徹底的に破壊しようとしている。にもかかわらず、JAM労働貴族は安倍や橋下の跳梁に警鐘を乱打することもしないのだ。「民主党支援」にうつつをぬかす一方で、「景気回復」を謳い文句とする安倍政権の経済諸政策や、今春闘でのパフォーマンスにすぎない「報酬引き上げ応援発言」に期待をよせているのが、「連合」古賀指導部であり追従するJAM中央本部労働貴族にほかならない。

以下見出し
資本家のリストラ諸攻撃による労働者の失業と貧窮化

「デフレ脱却」を前面に掲げた「春季生活闘争」方針

賃下げ・首切り攻撃粉砕! 改憲反対! 反ファシズム統一戦線を構築しよう
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「経済大国」日本帝国主義の凋落

 労働者・人民への苛酷な犠牲転嫁 


目次
T 独占資本支援・社会的弱者切り捨ての「アベノミクス」

U 腐朽を深める日本経済


 A 落日の「技術立国」
   (第二二六〇号)

 B 海外現地生産・事業展開の拡大

 C 長期不況下で進行する政治経済構造の奇形化

   (第二二六一号)

V 労働者・人民を貧窮地獄に叩きこむ安倍式諸施策
   (本号)
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全学連第134回中央委をかちとる
安倍政権の極反動攻撃を打ち砕く戦闘態勢を構築  
全学連第一三四回中央委員会 3・18〜19

 全学連は、三月十八・十九日、首都・東京において、第一三四回中央委員会を開催した。全学連のたたかう学生は、安倍政権による未曽有の極反動攻撃を打ち砕く闘いの指針を練りあげ、盤石の闘争態勢を築きあげたのである。
写真は3月19日
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「日米首脳会談粉砕!」 
県学連米総領事館に抗議 2・22沖縄
 二月二十二日、沖縄県学連のたたかう学生たちは、日米首脳会談に反対する緊急抗議闘争に起ちあがった。県学連のたたかう学生たちは怒りに燃えて、アメリカ政府の出先機関たる在沖米総領事館にたいして、怒りをたたきつけたのだ。
米総領事館にシュプレヒコールを叩きつける学生たち
(2月22日、浦添市)

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「さよなら原発」集会が高揚
3・10「関西2万人行動」
 三月十日、安倍政権による原発再稼働を阻止する決意に燃えた労働者・学生・市民は、大阪・中之島において開催された「さよなら原発 3・10関西2万人行動」(主催は同実行委員会)と銘打った集会とデモに決起した。首相・安倍は許しがたいことに、施政方針演説において「安全が確認された原発は再稼働する」などと言い放った。だが、<3・11>から二年たった今もなお、東電福島第一原発からは大量の放射性物質が流出し、海や川を、空を、大地を汚染しつづけている。原発事故によって故郷を追われた一六万人もの被災民は生活を破壊されたまま放置されているではないか。世紀の核惨事のA級戦犯≠ナある自民党政権が、原発再稼働、原発輸出に突進することほど許しがたいことはないのだ。
 神戸大や奈良女子大のたたかう学生たちは、橋下・松井反動当局による労組破壊攻撃に抗してたたかう労働者と連帯し、同じ日に全国で原発再稼働阻止の闘いに起ちあがった労働者・学生・市民と連帯して、この日の集会とデモを戦闘的に高揚させるために奮闘した。たたかう学生たちは、中之島周辺の三会場に結集した一万一〇〇〇名(主催者発表)の労働者・学生・市民の最先頭で奮闘したのだ。
結集した労働者・市民と連帯して闘う学生がデモ
(3・10、大阪)


3・10「かごしまパレード」
 三月十日に鹿児島市内において「さようなら原発一〇〇〇万人アクション」の一環として「さよなら原発! かごしまパレード」と銘打った集会・デモが約二五〇〇名の労働者・市民の結集で実現された(主催は「さよなら原発! かごしま集会実行委員会」)。鹿児島大学共通教育自治会のたたかう学生たちは、革命的・戦闘的労働者たちと連帯して、「日本の原発・核開発反対」「全原発・核燃施設を即時廃棄せよ」の声を轟かせた。彼らは、この日の闘いに戦闘的息吹を吹きこんだのだ。
鹿大のたたかう学生が労働者・市民と共に闘志みなぎるシュプレヒコール
(3・10、JR鹿児島中央駅東口「薩摩の群像」前)
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