第2280号(2013年8月5日)の内容

<1面>
8・4国際反戦集会の高揚を!

 オスプレイの普天間追加配備阻止!
 日本の軍事強国化・憲法改悪粉砕!

 米・中露の核軍事力増強競争反対!

<4面>
オスプレイの普天間基地への追加配備を実力で阻止せよ
<5面>
原発「新規制基準」の欺瞞性

 政府・電力資本による原発再稼働を許すな
<2面>
全学連第83回全国大会かちとる 7・16〜18
<3面>
浜大樹上陸演習阻止に決起 7・8
 道共闘が労働者600名と連帯
「改憲・アベノミクスにNO!」
 神戸大に怒りの声轟く 6・27
<6面>
都教委が実教出版日本史教科書の排除を強要
トヨタ 「下請け利益還元」の大嘘
Topics 経団連フォーラム・経済同友会提言
<7面>
JP労組本部による「新たな人事・給与制度」「労働力政策」の妥結承認を許すな
<8面>
万華鏡2013――情勢の断層を読む
◆安倍式「健康長寿社会」
◆デマも三年通せば…
◆「ねじれ解消」
『新世紀』最新号(第266号)紹介
週間日誌は6面に掲載
  「解放」最新号


































  


8・4国際反戦集会の高揚を!

 オスプレイの普天間追加配備阻止!

 日本の軍事強国化・憲法改悪粉砕!


 米・中露の核軍事力増強競争反対!


 七月二十一日投開票の第二十三回参議院選挙において、安倍自民党が三十四議席から六十五議席へと改選議席をほぼ倍増させ、連立与党の公明党と合わせて改選・非改選の合計で過半数を制した。この日本階級闘争の重大局面に際して、わが同盟は安倍ネオ・ファシスト政権に断固たる戦闘宣言を発する。全国のたたかう労働者・学生・人民は、わが革マル派とともに、極反動攻撃に突進する安倍政権にたいする総反撃にうってでよ!
 参議院選挙に際してわが同盟は、改憲派諸党による衆参両院の制圧の策動を打ち破るために、憲法改悪とアベノミクスの反人民的本質を断固として暴露しつつ、全労働者・学生・人民に「安倍ネオ・ファシスト政権打倒に向けて進撃せよ!」と提起して全力でたたかいぬいた。このわれわれの、そしてたたかう労働者・学生の奮闘にもかかわらず、民主党を推した「連合」指導部や「保守層」に向けての代案の宣伝にうつつを抜かした日共・不破=志位指導部の腐敗した対応のゆえに、また有権者の半数が投票を放棄した低投票率(五二・六一%)のもとで、安倍自民党が票を独占した。選挙戦において改憲、原発再稼働、消費税増税などの参院選後に強行しようとしている反動諸政策については後景におしやり、「ねじれを解消し政治が安定してこそ景気がよくなる」などという宣伝をくりかえすという術策を弄して、安倍自民党は、海江田民主党に深く幻滅している労働者・人民の票をまたしてもさらったのだ。
 選挙期間中に中国海軍の艦船が宗谷海峡を越えさらには日本列島を周回するという軍事的デモンストレーションを見せつけられた安倍ネオ・ファシスト政権は、選挙後ただちに、日本国家をアメリカとともに対中国の戦争を戦える国家≠ヨとつくりかえるためのありとあらゆる策動に血眼となって突き進んでいる。沖縄全島に燃え広がる怒りを踏みにじっての普天間基地へのオスプレイの追加配備、日本版海兵隊≠フ創設を謳った新たな防衛計画の大綱の策定、そして集団的自衛権行使の合憲化と新ガイドラインの策定。さらには、「強い国・日本」を取り戻すという名のもとに、資本家に首切りの自由≠与える限定正社員制度の導入、消費税大増税の決定、そしてTPPへの参加。労働者・人民を戦争と貧困・失業の地獄に叩きこむこれらの反動的な策動を、安倍政権は今夏から今秋にかけて一気になしとげようとしているのだ。
 すべての労働者・学生諸君! 
 安倍ネオ・ファシスト政権の極反動攻撃をうち砕け。今こそ、強大な反ファシズム統一戦線を構築し、安倍ネオ・ファシスト政権打倒へ進撃せよ!

極反動攻撃に突進する安倍自民党政権に総反撃を!

米・日―中の角逐―東アジアで高まる戦乱勃発の危機

代案の右翼的緻密化に血眼となる日共中央の腐敗

日本から全世界へ 革命的反戦闘争の炎を押し広げよ

 米日両権力者によるオスプレイの普天間基地追加配備や辺野古新基地建設の策動、安倍政権による敵基地攻撃能力と日本版海兵隊の創設を盛りこんだ新たな防衛計画大綱の策定、そして<軍国日本>の再興を狙う安倍政権による憲法改悪の策動。これに対抗しての中国・ロシアの大規模軍事演習の連続的強行。こうした米・日と中・露との角逐の激化のゆえに、いま、東アジアを発火点にして、新たな世界大的戦乱が勃発する危機が高まっている。われわれは今こそ、革命的反戦闘争を断固として創造するのでなければならない。
 全学連のたたかう学生は、沖縄で、岩国で、名古屋で、そして首都・東京で、怒れる労働者・人民とともにオスプレイの普天間基地への追加配備阻止の闘いに決起している。この闘いに続いて、全国のたたかう労働者・学生は、反戦反安保の闘い、原発再稼働阻止の闘い、アベノミクス粉砕・消費税増税阻止・TPPへの参加を阻止する闘いに、そして憲法改悪阻止の闘いに、猛然と決起せよ!
 われわれは、米日両権力者が八月上旬にも強行しようとしているオスプレイ十二機の普天間基地への追加配備を実力で阻止するのでなければならない。オスプレイの追加配備、米海兵隊の辺野古新基地建設、そして「統合計画」の名による在沖米軍基地全体の再編・強化の策動は、沖縄を対中国の最前線基地としてよりいっそう強化する攻撃にほかならない。われわれは、「反安保」を放棄した既成反対運動をのりこえ、オスプレイ追加配備阻止、普天間基地撤去、辺野古新基地建設阻止の闘争を、「日米新軍事同盟の強化反対」の方向性を鮮明にしてたたかうのでなければならない。<基地撤去・安保破棄>めざしてたたかおう。
 われわれは、安倍政権が企む日本版海兵隊の創設や敵基地攻撃能力の保有を謳う新たな防衛計画の大綱の策定、そして集団的自衛権行使の合憲化を絶対に許してはならない。いまや安倍ネオ・ファシスト政権は、オバマ政権の軍事分担要求に積極的に応えるかたちをとりながら、自衛隊という名の日本国軍を、「自衛」の名において敵基地を攻撃する「打撃力」をも備えた一流の帝国主義軍隊として飛躍的に強化する策動に踏みだしたのだ。まさにそれは、「戦争放棄」を謳った日本国憲法の破棄=「国防軍の保持」と「自衛権の行使」を明記した「自主憲法」制定への道を掃き清めるものでもあるのだ。
 われわれは<軍国日本>再興のための憲法大改悪を絶対に阻止しようではないか。そしてまた、安倍政権による侵略戦争の美化を断じて許してはならない。安倍政権が侵略戦争を美化するのは、「侵略国家・日本」という汚名を払拭し、「強い国・日本」と称する日本国家そのものを至高の価値とみなす国家主義を宣揚するためなのだ。われわれはこのことを満天下に暴きだすのでなければならない。
 同時にわれわれは、中国・習近平政権による海軍艦船の日本列島周回という軍事挑発や尖閣諸島「領有」を狙った反人民的な軍事的強硬策にも断固として反対するのでなければならない。中国・ロシアの対米対抗的な核軍事力増強に反対せよ!
 われわれは、尖閣諸島「領有」をめぐって日・中のそれぞれの権力者が煽りたてている民族排外主義を打ち破りつつ、日中両権力者の反人民的な軍事的強硬策に反対しなければならない。日中両国人民のプロレタリア的団結を創造せよ!
 いまこそわれわれは、米―中・露の核軍事力増強競争反対の革命的反戦闘争の爆発をかちとるのでなければならない。
 アメリカ帝国主義に支持されたエジプト軍政による人民虐殺を弾劾せよ! イスラム同胞団出身のモルシ政権の倒壊に勢いをえたイスラエルのシオニスト権力による対イラン軍事挑発、パレスチナ解放闘争圧殺のためのガザ攻撃を絶対に許すな! シリア・アサド政権による人民虐殺を弾劾せよ! <反米・反シオニズム>の闘いに決起しているムスリム人民と連帯してたたかおう!
 われわれは、革命的反戦闘争を創造し、この炎を全世界へおしひろげていくのでなければならない。と同時にわれわれは、「成長戦略」の名による限定正社員制度の導入や消費税の税率引き上げに反対する政治経済闘争、停止中原発の再稼働とベトナム・トルコなどへの原発輸出に反対する原発・核開発阻止闘争、を断固としておしすすめるのでなければならない。
 参院選直後の七月二十三日に、副総理兼財務相の麻生は、二〇一四年四月からの消費税税率の八%への引き上げを、モスクワで開催される次回G20首脳会議(九月五日〜六日)前に決定すべきだ、と主張した。いまや安倍政権は、増税の決定時期や方式をめぐる対立≠内部にはらみながらも、消費税の大増税を強行しようとしているのだ。アベノミクスの中心的政策として政府・日銀黒田当局が実施している「異次元の金融緩和」策や大型公共投資は、国債の大量乱発をたのみにしたものであり、国家財政赤字をますます増大させている。アベノミクス政策の強行実施によってみずから招いている財政破綻の深刻化を、「財政健全化は国際公約だ」などとおしだしながら、労働者・人民に一切の犠牲をしわよせすることによってのりきろうとしているのだ。
 安倍内閣の円安誘導策・インフレ策によって、六月の消費者物価指数は前年比〇・四%もあがった(総務省が七月二十六日に発表)。電気は九・八%、ガソリンは六・四%、都市ガスは四・七%も上昇し、さらには小麦粉、パンなどの食料品の価格もあがっている。独占資本家どもによって賃金は引き下げられるなかで、相次ぐ物価の上昇によって労働者・勤労人民は、そしていまなお避難生活を余儀なくされている被災人民は、ますます生活苦に突き落とされている。これに加えて、安倍政権は、消費税増税というさらなる大衆収奪の強化を、そして社会保障の切り捨てを企んでいるのである。
 われわれは、アメリカやヨーロッパで、トルコやブラジルで、そして全世界で、自国政府と独占資本家階級によって強いられた貧困に抗してたたかう労働者・人民と連帯してたたかおう!
 日本のすべての労働者・学生・人民は団結を強め、安倍ネオ・ファシスト政権を包囲せよ! 日本共産党の党員諸君は、議席増にうかれ「なんでも反対の党ではない」ことを保守層に示すために代案の右翼的緻密化に腐心する代々木中央官僚と決別し、反ファシズムの闘いに起ちあがれ! 安倍ネオ・ファシスト政権の打倒をめざした反ファシズム統一戦線を構築せよ!
 8・4国際反戦集会に総結集せよ!
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オスプレイの普天間基地への追加配備を実力で阻止せよ!

沖縄県委員会

 アメリカ帝国主義のオバマ政権は、沖縄そして岩国におけるオスプレイ配備反対闘争を傲然とふみにじり、七月三十日に山口県の米軍岩国基地への垂直離着陸輸送機オスプレイ十二機の陸揚げ・搬入を強行した。このオスプレイの沖縄県・米軍普天間基地への配備を、オバマ政権は八月初旬にも強行しようとしている。まさに今、決定的な局面を迎えている。
 安倍自民党政府・沖縄防衛局は、参院選挙投開票日の翌日七月二十二日の夜半(午後八時)から二十三日未明(午前三時四十分)にかけて、普天間基地野嵩(のだけ)ゲート前に鉄柵を設置した。昨年秋にオスプレイ配備を実力阻止するために沖縄の労働者・人民そして全学連がたたかいぬいた基地ゲート封鎖闘争の激戦地であり、それ以後十一ヵ月にわたり反対闘争を敢行してきたゲート前に、オバマ政権の厳命をうけた安倍政権はゲート封鎖闘争を弾圧するための「権力の壁」を一夜にしてつくりあげたのだ。この暴挙にたいして、労働者・学生・人民は「弾圧を許さない」「追加配備断固反対」の怒りのこぶしを七月二十三日早朝からたたきつけた。今、沖縄では怒りの炎が燃え盛っている。
 すべての労働者・学生・人民諸君! わが同盟は決戦の時を前にして訴える! 日米両帝国主義権力者によるオスプレイの普天間追加配備を実力で阻止せよ! まさにそのために、権力の凶暴な弾圧をうち破り、労働者・学生・人民で普天間基地を包囲せよ! その闘いの爆発で全オスプレイの撤去、さらには普天間基地撤去をかちとれ! <基地撤去・安保破棄>めざして、今こそたたかおうではないか。
 この闘いの爆発で、日米新軍事同盟の強化と憲法改悪に突き進む安倍ネオ・ファシスト政権にたいする総反撃の闘いの火ぶたを切り、闘いの炎を沖縄から全国におしひろげるために奮闘せよ! 安倍政権によるネオ・ファシズム反動攻撃をうち砕く闘いを全国から創造せよ!

以下見出し
米海兵隊オスプレイ部隊の強化を許すな!

対中国最前線基地として強化される在沖米軍基地

安保強化・憲法改悪に突き進む安倍政権

反安保ぬきの反基地運動をのりこえ闘おう

〈反安保・改憲阻止〉の炎を沖縄から全国へ!
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原発「新規制基準」の欺瞞性

 政府・電力資本による原発再稼働を許すな

 「福島原発事故での死者はでていない」(自民党政調会長・高市)とは何たる人非人だ。福島県内の原発事故や震災にともなう死者は、福島県当局の発表によるだけでも、一四一五人にも達しているのだ。多くの労働者人民を虫けらのように踏みにじるこの自民党・安倍政権の言動を断じて許さない!
 東京電力福島第一原発はいまだ「事故収束」の兆しがないばかりか、その深刻性がますます露わになっている。格納されていない4号機核燃料プールでは、今も崩壊熱を発しつづける核燃料の冷却が続けられている。予定されている「燃料取り出し工事」のトラブル一つで類例のない大事故に発展する危険性を胚胎している。また高濃度の汚染水漏れ事故が頻発するばかりか、東電によって海洋に秘密に垂れ流されてもきたのだ。〔参院選翌日の七月二十二日に、東電はようやく原子炉建屋地下の汚染水が海に漏れ出ていることを認めた。〕
 そして汚染水の漏水処理などの過酷な「廃炉」作業を担う原発労働者たちの多くは、被曝の限度基準をはるかに超える労働環境のもとでも自己犠牲的に苦闘している。しかも福島の一五万人以上の被災人民が、今もなお避難を強いられ塗炭の苦しみを強制されている。
 だが、かかる地獄≠ネどないかのようにネオ・ファシスト首相・安倍は停止中の原発を再稼働するための動きを加速させている。そしてあろうことか「福島原発事故の経験を生かした世界最高水準の技術」などと福島第一原発事故を政治的に利用して吹聴しながら、「死の灰の商人」よろしく全世界に原発輸出を加速させている。さらには「高速増殖炉の技術開発」など核燃料サイクルの推進をも宣言しているのである。
 この安倍政権の強い圧力のもとで、原子力規制委員会は、「世界一の厳しい基準」などと称して「新規制基準」を決定した。この「新規制基準」こそ、「政治と経営からの独立」の仮面をつけた規制委員会が、安倍政権のみならず電力資本などの「原子力ムラ」の強力な意向を受けいれ、同時に米NRCに強力な指導≠もうけて作成したものなのだ。それは人民を再び愚弄する新たな「安全神話」をデッチ上げようとするものにほかならない。

(以下、見出し)
A 再稼働のためのザル抜け「基準」

B 安倍政権・電力諸資本の圧力と米NRCの指導

C 原子炉の基本設計の「見直し」を回避
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7・16〜18

全学連第83回定期全国大会かちとる

安倍政権の〈戦争と貧困〉強制をうち砕く戦闘態勢を構築

団結をうち固める全学連の学生
(7月17日)
以下見出し
今春期闘争の画期的地平を総括

わが同盟代表が連帯のあいさつ

安倍政権打倒へ進撃せよ!
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JP労組本部による「新たな人事・給与制度」「労働力政策」の妥結承認を許すな

 日本郵政経営陣は、「改正郵政民営化法」のもとで二〇一五年春までに日本郵政の株式を上場することをめざし、――安倍政権がTPP参加交渉でアメリカ・オバマ政権がつきつけた対日要求を受け入れ金融二社の新規事業を認可しないなかで――、「抜本的に上場にむけた体制を組み直しスピードを上げる」(新社長・西室泰三)と称して、郵政事業の再構築にのりだしている。経営陣は、郵政事業再構築にとって欠かせない根幹をなす施策とみなしている「新たな人事・給与制度」を、来年四月一日になんとしても導入しようとしている。
 JP労組本部は、五月十日、この「新たな人事・給与制度」と「労働力政策」の交渉を郵政経営陣とのあいだで「大綱整理」(妥結)した。本部労働貴族どもは「頑張ったものが報われる制度ができた」などと自賛し、八月二十日から開催する第六回全国大会においてこの妥結の承認を求めている。
 全国の郵政労働者のみなさん!「普通に働けば賃金は大幅に削減される」「新一般職は名ばかり正社員ではないか」という多くの組合員の反対の声を踏みにじり、当局と先行的に妥結した本部を弾劾しよう! 全国大会での承認を絶対に許すな!

以下見出し
A 欺瞞的な本部妥結

B 「新たな人事・給与制度」導入を許すな

  1 労働者をワーキングプア≠ノつき落とす「新一般職」の導入

  2 「新一般職」導入にともなう労働組織の再編

  3 成果主義的・実績主義的賃金支払い形態への改変

  4 「業績手当」導入の意味するもの

  5 「新たな集配体制」の構築と一体的な攻撃

  6 「頑張ったものが報われる制度」の欺瞞

C 「労働力政策」の妥結を許すな

D 本部の裏切りを弾劾し職場から反撃の闘いを!
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最新号紹介


新世紀 The Communist 第266号
2013年9月

安倍政権打倒へ突き進め

――わが同盟の革命的檄!

 ◆参院選で圧勝した安倍自民党とその政権は、いまや嵩にかかって憲法第九条改悪・労働諸法制大改悪をはじめとする反動攻撃にうってでている。この極反動攻撃を打ち砕く決意もあらたに、労学両戦線におけるわが戦列をさらに強固に打ち固めようではないか。そのためのわが闘いの武器として、すべてのたたかう労働者・学生に本号をおくる。
 ◆本号では、安倍政権打倒を呼びかけるわが同盟の宣言と革命的指針を掲載した。
 巻頭の「安倍ネオ・ファシスト政権を打倒せよ」(革共同・革マル派)は、全国で燃え拡がる改憲阻止、反戦・反基地・反安保、原発・核開発阻止、アベノミクス粉砕の炎を集結し、安倍政権打倒の闘いをまきおこすべきことを力強く訴える闘争宣言だ。「今こそ憲法改悪の策動を阻止せよ」(無署名)は、参院選に際して、改憲派≠ノよる三分の二以上の議席獲得をたくらむ自民党の策動を打ち砕くべきことを呼びかけている。学生戦線において、日共の「反安保」ぬきの「護憲」運動をのりこえ<軍国日本>再興の策動を粉砕する闘いをおしすすめていく指針を提起しているのが、「改憲阻止・反戦反安保闘争の大爆発で安倍政権を打ち倒せ」(中央学生組織委員会)である。
 これらの諸論文では、安倍政権打倒をめざした闘いの革命的指針が鮮明に提起されている。わが同盟は、力強く呼びかけている。アベノミクスの化けの皮をはぎとり、軍国主義日本のアジア侵略戦争を<聖戦>として賛美する安倍政権のネオ・ファシズム的本性を断固として暴きだせ。労働者・人民の階級的覚醒をうながしつつ彼らを組織化し、今こそ反ファシズム統一戦線を構築しよう、と。

大リストラ攻撃粉砕の指針

 ◆さらに本号では、<アベノミクス粉砕・大リストラ攻撃を打ち砕け>と題する特集を組んだ。
 「『解雇自由化』と大リストラ攻撃を打ち砕け」(中央労働者組織委員会)は、「限定正社員」制と「解雇の金銭的解決」の制度化を柱とする労働法制大改悪と労働組合破壊の攻撃を粉砕し、大量首切り・賃下げの攻撃をはねかえす闘いの指針を鮮明に提起している。アベノミクス「第三の矢」とおしだされている「成長戦略」の一つの眼目は「解雇自由化」の法制化にこそあること、この日本型雇用=労働慣行を最後的に破砕し労働者を無権利の奴隷状態と貧窮につきおとす極反動攻撃を総力をあげて粉砕する一大闘争を創造しよう、と。
 「『デフレ不況脱却のための共同』の妄想」(北見大作)は、安倍の「報酬引き上げ」要請を天までもちあげた「全労連」中央の日共盲従分子の腐敗を暴きだすとともに、日共による「本格的な景気回復」策の宣伝運動の反労働者性を徹底的に批判しつくしている。
 「郵政大リストラを粉砕せよ」(木元健太)は、「新一般職」導入を柱にした「新たな人事給与制度」の導入策動を全面的に分析し、郵政戦線における闘いの指針を明らかにしている。死亡事故と隣りあわせの苛酷な労働条件のもとで日々疎外労働を強いられている労働者の苦闘を基礎にした労働現場からの迫真の報告が、「設備統合の吹き荒れる鉄鋼産業で続発する労働災害」(笠岡丸洋)である。「ルネサスエレクトロニクスの経営破綻」(岩井清造)もあわせて検討されたい。
 ◆「原発再稼働・輸出への突進を許すな」(無署名)は、日本の原発は「世界の最高水準の技術」とうそぶき、その開発・推進を「成長戦略」の重要な柱として位置づけている安倍政権の悪らつな策動を暴きだしている。「国土強靱化」の名のもとに被災地復旧策を放棄している安倍政権を弾劾しているのが、「被災人民を奈落の底に突き落とす安倍政権」(江川昌)である。
 ◆「<学習ノート>革命実践論の本質論的構造について」(石垣次郎)は、わが反スターリン主義革命理論の独自性・優位性をなすものとして革命実践論の追求をとらえかえし、同志・黒田寛一を先頭にした諸同志が革命理論としての革命実践論をどのように探究してきたのかを系統的に学習しその成果をまとめた論稿である。『黒田寛一初期論稿集 第七巻 断絶と飛躍』に収められている「わが思想の転回点」を読み感銘をうけ、追体験的に学んだ内容を記したのが、「黒田の断絶と飛躍の白熱点に迫る」(卯月達夫)と「若き黒田の『断絶と飛躍』の格闘をわがものに」(堀綴)の二論稿である。
 すべての仲間が本号をわが闘いの理論的武器として大いに活用されんことを。
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浜大樹上陸演習阻止に決起 7・8 
道共闘が労働者600名と連帯
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