第2293号(2013年11月11日)の内容

<1面>
秘密保護法の制定を阻止せよ
日本版NSCの創設を許すな
「集団的自衛権行使」合憲化を企む安倍政権の総攻撃を打ち砕け!
<4面>
政府・文科省の「教育改革」への屈服を許すな
 ――日教組第101回定期大会報告
<5面>
日本版NSC創設と情報機関再編の野望
<2〜3面>
「秘密保護法制定阻止!」
労・学・市民2800が決起 10・29
全国で10・20労学統一行動
 北海道 安倍政権の反動攻撃に怒り
 沖縄 反安保・改憲阻止の雄叫び
 関西 自民党大阪府連に戦闘的デモ

<6面>
Topics 「連合」中央の「賃上げ要求」の欺瞞
大阪市 公募校長が相次ぐ不祥事
 橋下の民間校長登用制の醜悪な破綻
<8面>
学習ノート
『資本論』における貨幣形態発生の解明とその意味
<7面>
万華鏡2013――情勢の断層を読む
◆盗聴大国の崩落
◆これまた日本版○○○?
◆PCSC協定
廃炉原発が突然資産≠ノ
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号



































  


秘密保護法の制定を阻止せよ

日本版NSCの創設を許すな

「集団的自衛権行使」合憲化を企む安倍政権の総攻撃を打ち砕け!

「反戦反安保・改憲阻止」をも掲げ秘密保護法反対の集会で闘う全学連
(10・29、日比谷)
 安倍政権はいま、日本労働者階級・人民の頭上に、国家安全保障会議(日本版NSC)設置法と特定秘密保護法を制定する一大反動攻撃を振りおろしている。この二法の制定を突破口として安倍政権は、十二月中に「国家安全保障戦略」と新たな「防衛計画の大綱」の閣議決定を強行し、さらに「集団的自衛権行使」合憲化の閣議決定をも一気呵成に強行するハラを固め、その時機を探っているのだ。太平洋の西半分は中国にまかせよ≠ニオバマ政権に要求しながら十月十八日から西太平洋上で史上最大規模の軍事演習を強行している習近平中国、これにたいする敵愾心を募らせているネオ・ファシスト安倍は、アメリカ国家とともに戦争をやれる軍事強国へと日本国家を飛躍させる攻撃に全力を挙げているのだ。
 この二法の制定と一連の閣議決定は、日米新軍事同盟を文字通りの対中(対露)攻守同盟へと一挙に強化するための攻撃であり、同時に現行憲法を実質的に改悪する歴史的な一大攻撃にほかならない。われわれは、日本労働者階級の未来をかけて、この攻撃を絶対に粉砕するのでなければならない。
 いまや全国各地で「秘密保護法反対」の声がまきおこり、燎原の火のごとくに広がりつつある。この労働者・人民の決起をさらに拡大し・秘密保護法反対の闘いを反戦反安保・改憲阻止の闘いとして大高揚させるのでなければならない。その責務は、ひとえにわが革命的左翼の双肩にかかっているのである。すべての労働者・学生諸君。心ある市民・知識人諸君。いまこそ総決起せよ! わが同盟は最先頭でたたかう!

以下見出し
憲法大改悪に向け反動二法の制定に突進する安倍政権

東シナ海・西太平洋における日・中両軍の一触即発の危機

秘密保護法反対の闘いの拡大と革命的左翼の奮闘

日共中央の闘争歪曲を許さず反戦反安保・改憲阻止闘争の大高揚をかちとれ!

反ファシズム統一戦線構築へ! 奮闘しよう
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日本版NSC創設と情報機関再編の野望

首相=内閣官房専決の強権的=軍事的支配体制の強化を許すな

 「国家安全保障会議設置法案」と「特定秘密保護法案」が衆院で審議入りした十月二十五日、首相・安倍は「わが国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増しており、首相官邸の司令塔機能の強化は必要不可欠だ」、「国家安全保障会議(NSC)の審議をより効果的におこなうためには秘密保全にかんする法制が整備されていることが重要だ」、と表明した。今国会でこの二法を是が非でも成立させる意志を居丈高に示したのである。
 十月三日、米国から国務長官ケリーと国防長官ヘーゲルの二人が来日し開かれた日米安全保障協議委員会(「2プラス2」、日本側は外相・岸田と防衛相・小野寺)。この「2プラス2」の共同声明において、日米両権力者は「十全なパートナー」となり「同盟における日本の役割を拡大する」ことを宣言した。両国権力者は、尖閣諸島の領有権と東シナ海・南シナ海のみならず西太平洋の制海権をも奪取することを企む習近平中国の対米・対日の挑発的軍事行動・核軍事力増強を、「国際的な行動規範への挑戦」と規定してこれを阻止することを共同の課題として確認したのだ。
 十年間で五〇〇〇億ドルもの軍事費削減を法的に強制されるほどまでに深刻な国家財政危機にみまわれているオバマ政権は、対中軍事包囲網構築のために日本がより大きな軍事的役割を担うことを求めた。このアメリカ政府の対日要求に応えて安倍政権は、「積極的平和主義」の旗印のもとに日本国軍を米軍とともに世界の戦闘地域において作戦行動を遂行しうる部隊として強化することに血道をあげているのだ。
 時あたかも中国海軍の全艦隊がいっせいに「第一列島線」をも越えて西太平洋で軍事演習をくりひろげている(十月十八日から)。これに対抗して米日両軍は準臨戦態勢をとっている。日本をアメリカとともに戦争をやれる国≠ノおしあげていくことを策している安倍政権は、そのためにこそ、日本版NSCの創設・特定秘密保護法の制定をなにがなんでもなしとげることに狂奔している。さらには日本版CIAをも創設しようと画策しているのだ。今こそすべての労働者人民は、この攻撃を総力を挙げて粉砕しようではないか!
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廃炉原発が突然資産≠ノ

電力会社救済のための経産省「新会計規則」

 原発の廃炉にかかわる損失の一切を電気料金に上乗せすることのできる「会計制度」が導入された。国会の審議などはまったく経ることもなく、多くの人民をつんぼさじきに置いたまま、十月一日に経済産業省が施行した新「電気事業会計規則」なるものによって、この制度改悪は強行された。

労働者・人民への犠牲転嫁を許すな!

 福島原発事故以後、東電をはじめとして、関西電力・九州電力・北海道電力・東北電力・四国電力などが次々に電気料金値上げを実施してきた。この十月二十九日には中部電力も値上げを申請した。電力各社は今後、廃炉費用や再稼働のための安全設備設置にかかる費用を確保するためにも再度の値上げにうって出る準備をすすめている。みずから引き起こした原発事故による損失をすべて労働者・人民に転嫁し、また原発再稼働に必要な諸設備にかかる費用をも労働者・人民からまき上げることを企む電力諸独占体の、電気料金再値上げを阻止せよ。電力資本救済のために労働者・人民に犠牲を転嫁する安倍政権・経産省を弾劾せよ。
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「秘密保護法制定阻止!」
労・学・市民2800が決起 10・29 
  十月二十九日に、東京・日比谷公園野外音楽堂において、平和フォーラム主催による「秘密保護法案と立憲主義否定の国づくりに反対する10・29集会」が開催された。東京を中心として全国から約二八〇〇名の労働者・学生・市民がこの集会に結集し、安倍政権による秘密保護法制定を断固として阻止する怒りのシュプレヒコールを国会・首相官邸にたいして叩きつけたのだ。
「秘密保護法制定阻止」の決意をうち固める労働者・学生・市民
(10月29日、日比谷野外音楽堂)
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全国で10・20労学統一行動
北海道 安倍政権の反動攻撃に怒り 
 まさにいまネオ・ファシスト安倍政権は、オバマ政権とともに日米新軍事同盟の強化につきすすんでいる。日本を一流の軍事強国に飛躍させるための一大反動総攻撃にうって出ているのだ。全学連北海道地方共闘会議の学生と反戦青年委員会の労働者は、日米両権力者による歴史を画する総攻撃を断固としてうち砕くために、10・20労学統一行動に勇躍決起した。
闘う熱気みなぎらせて、いざ札幌市街へ!
(10月20日)

沖縄 反安保・改憲阻止の雄叫び
 沖縄県学連の学生と県反戦労働者委員会の労働者は、辺野古への新基地の建設を当面の環として米・日両国権力者がしかけている日米新軍事同盟強化の諸策動に断固として反対するとともに、日本の軍事強国化のための反動総攻撃をふりおろしている安倍政権を労働者・人民の実力で打倒する決意に燃えて、10・20労学統一行動に決起した。
 午後六時。労働者・学生たちは、たたかう決意を全身にみなぎらせて、那覇市久米の松山公園から市中心部に向けての断固たるデモンストレーションにうってでた。
国際通りを意気高くデモ行進する労働者・学生
(10月20日、那覇市)

関西 自民党大阪府連に戦闘的デモ
 十月二十日、反戦青年委員会のたたかう労働者と全学連関西共闘会議の学生たちは、全関西労学統一行動に勇躍決起した。まさにいま安倍ネオ・ファシスト政権は、臨時国会において日本版NSC設置法案と秘密保護法案の両法案を可決・成立させるために突進している。これは「集団的自衛権行使」の合憲化の策動と一体の、日本を<アメリカとともに戦争のできる国>へと一気につくりかえることを狙った極反動攻撃にほかならない。関西のたたかう労働者・学生は、日米新軍事同盟の強化と日本の軍事強国化の策動を断固粉砕する決意に燃えて、この日の闘争に起ちあがったのだ。
自民党大阪府連にシュプレヒコールを叩きつける
(10月20日)
「『集団的自衛権行使』の合憲化反対!」大阪の中心街を戦闘的に進撃
(10月20日)
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