第2306号(2014年2月17日)の内容

<1面>
反戦反安保・改憲阻止の奔流を!
 反安保ぬきの日共式「基地の縮小・撤去」請願運動をのりこえ闘おう
<4〜5面>
軍事強国への一挙的飛躍の宣言
 新「防衛計画の大綱」
◆佐世保に設置される「水陸機動団」司令部
<2面>
「秘密保護法撤廃!」の声轟く
 2・6 国会前/1・24 大阪
消費増税反対! 3000が結集 2・2 名古屋
<6面>
2・5「労使懇談会」
 ほくそ笑む経団連・米倉
「交通政策基本法」―アベノミクス促進のための交通運輸インフラ整備
Topics 「学習指導要領・解説書」に「竹島・尖閣は日本領土」と明記
<7面>
郵政 年末年始繁忙期に極限的労働強化
困窮者を死に追いやる生活保護法改悪
<8面>
朴政権による鉄道民営化強行・強権的弾圧を許すな!
日共式「原発ゼロ」の珍奇な基礎づけ
<3面>
万華鏡2014――情勢の断層を読む
◆御用放送機関
◆「日本の生命線」
◆「敵基地攻撃能力」
◆苦しい(志位)事情
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号


































  


反戦反安保・改憲阻止の奔流を!

反安保ぬきの日共式「基地の縮小・撤去」請願運動をのりこえ闘おう

秘密保護法撤廃!「六日行動」で全学連が奮闘
(2月6日、国会前)
「オスプレイ訓練阻止!」築城現地闘争に決起
(2月5日、福岡県築城基地ゲート前)
 東シナ海上空に「防空識別圏」を設定し、東シナ海における制海権・制空権をアメリカ帝国主義から奪取する野望をむきだしにした習近平の中国は、いままた南シナ海上空にも「防空識別圏」を設定しようと策している。この中国の挑戦に対抗して、対中国軍事包囲網の形成に血道をあげているのがアメリカのオバマ政権である。オバマ政権は、安倍政権の尻をたたき、アジア・太平洋地域における米海兵隊の再配置計画の要をなす辺野古新基地建設を急ぐとともに、日米防衛協力の指針(ガイドライン)の改定作業をおしすすめている。安倍政権は、このオバマ政権の日米新軍事同盟にもとづく対日要求に積極的に応え、辺野古沿岸部の埋め立て工事を一気呵成におしすすめようとしている。のみならず、オバマ政権からする「日本の役割拡大」要請を渡りに船として日本国家をアメリカとともに戦争をやれる軍事強国≠ヨと飛躍させるために、「集団的自衛権行使」の合憲化につきすすんでいる。まさにこれこそは、実質上、憲法第九条の改定いがいのなにものでもない。しかも、安倍政権は、「国を守る気概」を児童・生徒ひいては国民すべてに叩きこむために、反中国の排外主義を煽りたてつつ「愛国心」教育の一挙的強化にのりだしている。
 こうした安倍政権による日米新軍事同盟の強化とネオ・ファシズム的反動総攻撃をまえに、「ファシズム反対」も「安倍政権打倒」も掲げずに、「自共対決時代の幕開け」などと一人悦に入っているのが日共の不破=志位指導部なのだ。こうした代々木官僚の「反安保」ぬきの「米軍基地の縮小・撤去」請願運動をのりこえ、反戦反安保・改憲阻止の闘いに起て! オバマ政権に尻をたたかれた安倍政権による辺野古埋め立ての着工を断固阻止せよ!「集団的自衛権行使」の合憲化の策動をうち砕き、憲法改悪の攻撃を阻止せよ!「愛国心」教育の一挙的強化をはじめとする教育のネオ・ファシズム的反動化をうち砕け!
 いまこそすべての労働者・学生は、反戦反安保・改憲阻止闘争の一大高揚をかちとるために奮闘しよう! 安倍ネオ・ファシスト政権打倒の階級的戦列を構築するために奮闘しよう!

以下見出し
辺野古新基地建設・「集団的自衛権行使」合憲化への突進

中国の核軍事力増強に対抗しての日本の軍事強国化

「愛国心」教育の強化に狂奔する安倍政権

ネオ・ファシズム反動総攻撃をうち砕け!

日共式「一点共闘の発展」なるものの犯罪性

辺野古新基地建設阻止!「集団的自衛権行使」の合憲化を許すな!
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軍事強国への一挙的飛躍の宣言

 新「防衛計画の大綱」

 昨二〇一三年十二月十七日に、安倍政権は、新たな「防衛計画の大綱」を、「中期防衛力整備計画」とともに閣議決定した。「外交政策及び防衛政策を中心とした国家安全保障に関する基本方針」として「国家安全保障戦略」を策定した(同日に閣議決定)ことにふまえて、菅民主党政権が二〇一〇年に「おおむね十年後まで」を想定した「我が国の防衛力の在り方の指針」として策定した旧「大綱」をわずか三年で破棄し、新「大綱」を策定したのだ。
 中国の習近平政権が東シナ海・南シナ海さらには西太平洋の制海権・制空権を奪取せんとする策動を強めていること、とりわけ尖閣諸島上空をふくむ東シナ海の広範な空域を中国の「防空識別圏」として設定すると宣言した(一三年十二月)ことにたいして、安倍政権は並々ならぬ危機意識をつのらせている。まさにこのゆえに安倍政権は、アメリカのオバマ政権とともに日米新軍事同盟を対中(対露)攻守同盟として強化することに、とりわけ「日米同盟の枠組みにおける日本の役割拡大」の名のもとに「我が国自身の抑止・対処能力の強化」=敵基地攻撃能力と海兵隊的機能を獲得することに血道をあげているのだ。しかも、日米の新たなガイドライン(「日米防衛協力のための指針」)すなわち日米共同の対中国戦争計画の策定(今秋予定)に間に合わせるために、今通常国会会期中に「集団的自衛権の行使」は禁じられているとされてきた従来の日本政府の憲法解釈を破棄し、「集団的自衛権行使」の合憲化を宣言することを企んでいるのが安倍政権なのだ。
 このネオ・ファシスト政権がうちだした新「大綱」こそは、日本をアメリカとともに戦争をやれる軍事強国≠ヨと改造するための新たな軍事戦略、その核心的内容を明示したものにほかならない。
 本稿においては、新「防衛大綱」の特質とその反動性を暴露する。

(以下、見出し)
T
「積極的平和主義」の名による軍備大増強策

U
中国の軍事的脅威≠フ煽りたて

V
米軍と共に侵略戦争を遂行する日本国軍の創出

(1)「日本の役割拡大」に力点をおく日米新軍事同盟の飛躍的強化

(2)「統合機動防衛力構築」の名による日本国軍大増強

(3)PKOを名目とした海外派兵の拡大
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「秘密保護法撤廃!」の声轟く
2・6国会前「秘密保護法撤廃」の声轟く 
全学連が「六日行動」の先頭で決起
国会にむけ怒りのシュプレヒコールをたたきつける全学連
(2月6日、衆院第二議員会館前)

1・24大阪「特定秘密保護法を廃止せよ!」
労・学・市民四百が怒りのデモ
「ファシズム反対!」の声をあげる労・学・市民
(1・24、大阪市北区)
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消費増税反対! 3000が結集 2・2 名古屋
消費増税反対! 三千が結集
闘う労働者がダラ幹の政策宣伝への歪曲に抗して奮闘
2・2名古屋「愛労連」系集会
愛知県各地から結集した労働者・市民
(2月2日、名古屋市白川公園)
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