第2311号(2014年3月24日)の内容

<1面>
労働貴族の超低額妥結弾劾!
 大リストラ・大衆収奪強化の嵐に抗し一四春闘を闘い抜こう

プーチン・ロシアのウクライナへの軍事侵略・クリミア半島占領弾劾!
       米欧帝国主義の干渉・介入反対!
   全学連がロシア大使館にむけて怒りの決起 3・17
フクシマを忘れない! さようなら原発3・15集会に決起
<4面〜7面>
大幅一律賃上げを!
<4面>
労働貴族の大裏切りを弾劾し電機春闘の戦闘的高揚を!
<5面>
「経済再生春闘」への歪曲を主導するJCM労働貴族〈下〉
<6面〜7面>
「経済の好循環実現」春闘への歪曲を突き破れ!
 JAM春闘を最後まで闘いぬこう

Topics 安倍政権が派遣法改定案を閣議決定
◆「外国人技能実習制度」の見直し
<3面>
「連合愛知」春闘1万人集会 3・2
辺野古新基地建設阻止!
 沖縄県庁包囲 2・14/米大使来沖抗議 2・12

<2面>
原発ゼロ大統一行動 3・9 東京
さようなら原発 北海道集会 3・8 札幌
<8面>
国難%ヒ破にあがく北朝鮮・金正恩政権
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉は3面に掲載
  「解放」最新号


































  


労働貴族の超低額妥結弾劾!

 大リストラ・大衆収奪強化の嵐に抗し一四春闘を闘い抜こう

 JCメタル諸労組などの集中回答日であった三月十二日に、諸独占体経営陣からトヨタの二七〇〇円をはじめ、電機主要六社二〇〇〇円、鉄鋼・造船重機一〇〇〇円(一四・一五の各年度)などの「賃上げ回答」が提示され、各企業労組幹部の労働貴族どもはこれを直ちに受けいれた。大手マスコミはこぞって「ベア回答続々」「高水準ベア」などと騒ぎたて、「賃上げ要請」をくりかえしてきた安倍政権は「近年にない賃上げ」と満足の意を表わした。
 冗談ではない! すでに引き起こされている物価上昇分にさえおよばないこのような「賃上げ」のどこが「高水準」なのか! この四月一日には消費税が八%に引き上げられ、社会保障負担の増加や給付の削減が目白押しだ。この程度の「賃上げ」は、うちつづく実質賃金低落に歯止めをかけるどころか、そのさらなる低下を結果する以外のなにものでもない。しかも、これさえも実際に与えられるのは、経営者によって「能力がある」「貢献度が高い」と評価されたひとにぎりの労働者のみであり、ましてや中小企業労働者や非正規雇用労働者の大多数は蚊帳の外におかれているのだ。
 このわずかばかりの「賃上げ」とひきかえに企業経営にこれまで以上に協力することを労組幹部に誓約させた独占資本家どもは、嵩にかかって大リストラ諸施策を、首切り・配転・転籍・労働強化の一大攻撃を振り下ろしている。「数年ぶりの賃上げ春闘」なるものをみずからの「賃上げ要請」の成果とおしだす安倍政権は、消費税増税を断行するとともに、社会保障の大幅削減、労働法制の大改悪をはじめとする、大企業を優遇し労働者人民に犠牲をおしつける「規制緩和」諸施策を相次いで強行しようとしている。さらに、「集団的自衛権行使」の合憲化―憲法改悪に一路突進しようとしているのだ。
 すべての労働者諸君! 勤労諸階層人民・学生諸君!
 困難な状況のもとでいまなお力を振り絞って奮闘している中小企業の仲間を先頭に、一四春闘勝利のために最後まで奮闘しよう! 大リストラとこれにともなう労働者への犠牲強要を断じて許すな! 安倍政権による大企業支援策・大衆収奪強化策を打ち砕こう! 春闘をたたかいぬくと同時に、「集団的自衛権行使」の合憲化阻止・辺野古新基地建設阻止を焦眉の課題とする反戦反安保闘争の大爆発をかちとろう!

以下見出し

実質賃金低落・格差拡大の回答受け入れを弾劾せよ
 物価上昇・増税・社会保障負担増のもとでは焼け石に水
 労働者間の賃金格差のさらなる拡大


悲惨を強いられる中小企業労働者・非正規雇用労働者

安倍政権・独占資本家に忠誠誓う労働貴族を許さず労働法制改悪・大リストラ反対の闘いを!
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労働貴族の大裏切りを弾劾し電機春闘の戦闘的高揚を!

超低額妥結を弾劾しさらに奮闘せよ

 電機の統一回答指定日である三月十二日、電機中闘組合にたいして各資本家は「二〇〇〇円の一斉回答」をおこなった。これを受け電機連合中央と十中闘各組合指導部は、ただちに妥結を決定した。委員長・有野はメンツがたったとほっとし、首相・安倍は自分の成果だと得意満面でおしだしている。だが諸君、警戒せよ! 安倍はどや顔≠しつつ現にいま労働者階級にたいする総攻撃の牙をむいているのだ。
 電機連合指導部は、安倍政権が声高にふれまわる「デフレ脱却、経済の好循環実現」をみずからも前面におしだすことによって「賃金改善」の回答をもとめ、電機独占資本家どもも政権に「非協力的」だと見られることを避けるためにこれに応じたのだ。電機独占資本家どもは、この超低額回答とひきかえに労働者にさらなるリストラや生産性向上への協力をせまるとともに、成果主義をさらに徹底した賃金制度への改変による総額人件費の削減をも策しているのだ。
 電機労働貴族どもは、独占資本家と同じ「産業発展」の視点にたち電機独占資本家どものうちだすこれらの施策に全面的に協力することを誓っている。われわれは電機連合や各単組指導部による超低額妥結を弾劾し、中小組合において電機春闘を高揚させるべく最後まで奮闘しよう。

以下見出し
高収益下でリストラ加速と賃金切り下げを強行する独占資本家

失業と労働強化に呻吟する電機労働者

「強い経済の再構築」を謳いリストラを支援する安倍政権

危機を深める労働運動と革命的・戦闘的労働者の奮闘

電機労働貴族の超低額要求とリストラ協力を許すな

欺瞞的な賃上げ要求

事業再編・大量首切りへの全面協力

原発推進・武器輸出を謳う産業政策

「非正規に関する取り組み」の欺瞞

産別統一闘争の再編を策す労働貴族


春闘の戦闘的爆発をかちとるためにさらに闘おう!
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「経済再生春闘」への歪曲を主導するJCM労働貴族

<下>

目次
T デフレ脱却への「マインドシフト」のための賃上げ要求

U アベノミクスを補完する春闘方針の犯罪性

A 恣意的な政治経済動向分析

B 超低額の「賃上げ」要求と「人への投資」論の欺瞞


(第二三一〇号)

C インチキきわまりない「ワークルール改悪反対」方針

D 安倍政権のもとでの今日版産業報国運動の新たな展開

(本号)
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「経済の好循環実現」春闘への歪曲を突き破れ!

 JAM春闘を最後まで闘いぬこう

 安倍ネオ・ファシスト政権は、国家安全保障会議設置や特定秘密保護法の制定、国家戦略特区・産業競争力強化法の制定と矢継ぎ早に極反動諸攻撃を労働者人民の頭上にうちおろしている。今通常国会では「集団的自衛権行使」の合憲化、労働諸法制の大改悪、憲法改悪へと突進しようとしている。
 この安倍政権は、四月からの消費税増税にともなって「景気の腰折れ」(アベノミクスの破綻)がもたらされることを恐れ、「政労使会議」に経団連・米倉らとともに「連合」古賀指導部やJAM眞中指導部をとりこみ、賃上げ≠要請した。「連合」古賀指導部やJAM眞中指導部は、安倍政権と独占資本家どもによる賃上げムード¥成の策略にからめとられ、生産性の向上≠竍多様な働き方≠誓約させられたのだ。
 しかも機械金属大手の経営者どもは、JCメタルの集中回答日である三月十二日までに、それぞれの企業別労組が掲げた低額の賃上げ要求にたいしてそれを大幅に下回る回答をおこない、これを各労組は受け入れた。クボタは「賃金改善要求四五〇〇円」にたいして三〇〇〇円、GSユアサは「ベースアップ要求四五〇〇円」にたいして一〇〇〇円、島津製作所は同「四八二五円」にたいして二〇〇〇円、シチズンにいたっては「四五六七円」のベア要求にたいしてゼロ回答、というように。
 こうした大手の相場をにらみながら、機械金属中小企業の経営者たちは、「中小企業の厳しい経営環境」を口実にしながら、自企業内の労組の賃上げ闘争を抑えこむことに躍起となっている。
 JAM傘下のとりわけ中小企業諸労組でたたかう労働者たちは、安倍政権の賃上げ@v請に依存して経済の好循環実現のための春闘≠ヨと闘いを歪めるJAM中央指導部を弾劾し、大幅一律賃上げ獲得のために最後まで奮闘しよう!

以下見出し

1 大リストラ諸攻撃と革命的・戦闘的労働者の闘い

2 「経済成長と所得向上」を掲げた本部春闘方針の反労働者性

安倍政権主導の欺瞞的賃上げ<ードにのっかった要求

首切り・賃下げを容認

労働諸法制改悪反対闘争の裏切り

3 職場深部から一四春闘の高揚をかちとろう
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プーチン・ロシアのウクライナへの軍事侵略・クリミア半島占領弾劾!
 米欧帝国主義の干渉・介入反対!
 
ロシア大使館に抗議闘争 
全学連がロシア大使館にむけて怒りの決起
(3月17日、東京)
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フクシマを忘れない! さようなら原発3・15集会に決起
〈3・11〉三周年―「さようなら原発」集会で闘う学生が奮闘
(3月15日、日比谷)
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原発ゼロ大統一行動 3・9 東京
 二〇一一年の<3・11>から三周年を迎え、三月九日に、日比谷野外音楽堂、国会周辺一帯に、「再稼働反対!」の怒りのシュプレヒコールが轟いた。前日に県民集会を実現した福島の労働者・人民と連帯して、「原発ゼロ大統一行動」(首都圏反原発連合、さようなら原発一〇〇〇万人アクション、原発をなくす全国連絡会の共催)に三万二〇〇〇人の労働者・学生・市民が起ちあがったのだ。
 早稲田大学や国学院大学などの首都圏のたたかう学生たちは、「原発・核開発反対!」のスローガンを高だかと掲げて、その最先頭においてたたかいぬいた。
万余の労働者・人民が結集した日比谷野音集会のド真ん中に闘う学生が一文字プラカード
(3月9日)
「安倍政権打倒!」「改憲阻止!」をも掲げ国会前で奮闘する闘う学生たち
(3月9日)
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さようなら原発 北海道集会 3・8 札幌
 三月八日、札幌市・共済ホールにおいて開催された「さようなら原発 北海道集会」に約九〇〇名の労働者・学生・市民が結集した(主催は同実行委員会)。北海道大学農学部学生自治会のたたかう学生たちは、革命的・戦闘的労働者たちと連帯して、この日の集会とデモを戦闘的に高揚させるために、最先頭で奮闘した。
労働者・市民とともに札幌市街をデモする闘う学生たち
(3月8日
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 「辺野古新基地建設阻止!」
 沖縄の労学が連続闘争
 二月十四日、沖縄県議会野党四会派(社民党・共産党・社会大衆党など)と基地の県内移設に反対する県民会議の主催で辺野古新基地建設のための埋め立て承認撤回と県知事・仲井真の辞任を求める「怒りの県庁包囲行動」が開催された。
 琉球大学・沖縄国際大学のたたかう学生たちは、闘いを十一月の県知事選にむけた選挙カンパニアに収れんしようとしている日共系指導部による闘争歪曲をのりこえ、<反安保>の方向性をさし示して包囲行動を戦闘的に高揚させるために奮闘した。
2000名の労働者・市民の先頭で奮闘する琉大・沖国大の闘う学生
(2・14、沖縄県庁)
 二月十一日から十三日にかけて、駐日米大使のキャロライン・ケネディは、辺野古新基地をはじめとする在沖米軍基地強化を策すオバマの名代として来沖し、県知事・仲井真や新基地建設予定地の名護市長・稲嶺との会談をおこなった。このケネディ来沖にたいして、沖縄の労働者・学生・市民は、「ケネディ駐日大使来県抗議行動」(主催・基地の県内移設に反対する県民会議)に起ちあがった。
 琉球大・沖縄国際大のたたかう学生たちは、怒りに燃える労働者・市民とともに、最先頭で奮闘した。
ケネディが乗った車に肉迫し抗議
(2・12、沖縄県庁入り口)
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